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演習ホール
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あれから、授業の度に中断する事が多々あったので、私は演習ホールの使用許可を申請して授業後に1時間ほど、毎日練習する事にしました。
水系の魔力を引き出す授業をする時には大雨。
火系の魔力を引き出す授業をする時には爆発騒ぎ。
癒しの魔力を引き出す授業をする時にはなぜか私の周りの人が倒れ、起きている人達で確認すると、皆スヤスヤと気持ち良さそうに寝ていたり。
大地の魔力を引き出す授業をする時には、演習ホールだけが揺れる地震。
さすがに全部私の仕業かとは思いたくないのですけれど…普段は、石はそこらにあるものと変わらなく冷たい温度であるし、太陽や光に当たれば色は違うように見えるけれど、淡く輝いたりはしない。
けれど、授業でそのような事が起こる度に、色が淡く光を帯びているし、じんわりと温かいのでそわそわとしてしまうのです。
演習ホールで居残る人は、たまに見かける位です。二年生や三年生だろう姿もあります。
けれど、今日は結構な人数がいました。私はこの人達がいなくなってから練習した方がいいかもと職員室に戻りました。
「先生。今日は演習ホールにたくさん人がいまして。ご迷惑をおかけするといけないので、あの人達が帰られた後に練習してもいいですか?」
「あら、コンプスターさん。そうですか…けれど、かなり遅くまで残る人もいると思いますよ。もうすぐ、二年に一度の魔術大会がありますからね。んー…では、旧演習ホールを許可しましょう。付いていらっしゃい。」
旧演習ホール?そんなものがあったのですね。
「まぁ…!」
付いた所は、演習ホールの奥にある建物でした。サイズは演習ホールの半分ほどでしょうか。けれど、今にも崩れそうです。元は窓ガラスがはまっていたような箇所は、ガラスが無く、ふきっさらしになっていました。
「あらー。久々に来たけれど結構なオンボロ具合ねぇ。どうする?止めておく?ここはね、昔演習ホールとして使われていたのだけど、皆が激しく練習するでしょう?ほら、壁にへこみとか。亀裂が入っている箇所もあるわ。努力の勲章だから直さずそのままにしてあったのだけど、生徒数も増えて来て、広い演習ホールを建てたのよね。ここも直せればいいんだけど、そこまで予算回してくれないし…。」
と、先生は腕を組んで考えている。
「そうなのですか。私は、練習出来る場所があれば十分です。それに…万が一ここが綺麗になれば、ここも使わせてくれますか?」
「え?ええ。綺麗に?まぁ、こんなにボロボロだといずれ天井も崩れてきてしまうわよ。まぁ、好きに使うといいわ。コンプスターさんはお兄さんも頑張り屋だったものね。実はね、オーヴィル君はこっちを使ってもらってたのよ。あの子破壊力が半端無かったから、壊れてもいいような場所で練習して欲しかったのよね。あのへこみの半分はオーヴィル君ね。」
と、先生が指を指し示す方向をみると、壁が潰れたり、衝撃を受け外にはみ出していたりしている。
ええ!?…お兄様なんて事してくれているの…。壁がえぐれているわよ。
「す、すみません…。」
「いいのよぉ。おかげでオーヴィル君は今王宮魔術団で頑張ってくれているのだから。私も鼻が高いわ!じゃ、好きにしなさいね!電気はつくか分からないから、暗くなる前に帰りなさいよ。」
「はい!ありがとうございます!」
そう言うと、先生は戻っていった。
さぁ!早速練習しますか!
水系の魔力を引き出す授業をする時には大雨。
火系の魔力を引き出す授業をする時には爆発騒ぎ。
癒しの魔力を引き出す授業をする時にはなぜか私の周りの人が倒れ、起きている人達で確認すると、皆スヤスヤと気持ち良さそうに寝ていたり。
大地の魔力を引き出す授業をする時には、演習ホールだけが揺れる地震。
さすがに全部私の仕業かとは思いたくないのですけれど…普段は、石はそこらにあるものと変わらなく冷たい温度であるし、太陽や光に当たれば色は違うように見えるけれど、淡く輝いたりはしない。
けれど、授業でそのような事が起こる度に、色が淡く光を帯びているし、じんわりと温かいのでそわそわとしてしまうのです。
演習ホールで居残る人は、たまに見かける位です。二年生や三年生だろう姿もあります。
けれど、今日は結構な人数がいました。私はこの人達がいなくなってから練習した方がいいかもと職員室に戻りました。
「先生。今日は演習ホールにたくさん人がいまして。ご迷惑をおかけするといけないので、あの人達が帰られた後に練習してもいいですか?」
「あら、コンプスターさん。そうですか…けれど、かなり遅くまで残る人もいると思いますよ。もうすぐ、二年に一度の魔術大会がありますからね。んー…では、旧演習ホールを許可しましょう。付いていらっしゃい。」
旧演習ホール?そんなものがあったのですね。
「まぁ…!」
付いた所は、演習ホールの奥にある建物でした。サイズは演習ホールの半分ほどでしょうか。けれど、今にも崩れそうです。元は窓ガラスがはまっていたような箇所は、ガラスが無く、ふきっさらしになっていました。
「あらー。久々に来たけれど結構なオンボロ具合ねぇ。どうする?止めておく?ここはね、昔演習ホールとして使われていたのだけど、皆が激しく練習するでしょう?ほら、壁にへこみとか。亀裂が入っている箇所もあるわ。努力の勲章だから直さずそのままにしてあったのだけど、生徒数も増えて来て、広い演習ホールを建てたのよね。ここも直せればいいんだけど、そこまで予算回してくれないし…。」
と、先生は腕を組んで考えている。
「そうなのですか。私は、練習出来る場所があれば十分です。それに…万が一ここが綺麗になれば、ここも使わせてくれますか?」
「え?ええ。綺麗に?まぁ、こんなにボロボロだといずれ天井も崩れてきてしまうわよ。まぁ、好きに使うといいわ。コンプスターさんはお兄さんも頑張り屋だったものね。実はね、オーヴィル君はこっちを使ってもらってたのよ。あの子破壊力が半端無かったから、壊れてもいいような場所で練習して欲しかったのよね。あのへこみの半分はオーヴィル君ね。」
と、先生が指を指し示す方向をみると、壁が潰れたり、衝撃を受け外にはみ出していたりしている。
ええ!?…お兄様なんて事してくれているの…。壁がえぐれているわよ。
「す、すみません…。」
「いいのよぉ。おかげでオーヴィル君は今王宮魔術団で頑張ってくれているのだから。私も鼻が高いわ!じゃ、好きにしなさいね!電気はつくか分からないから、暗くなる前に帰りなさいよ。」
「はい!ありがとうございます!」
そう言うと、先生は戻っていった。
さぁ!早速練習しますか!
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