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3. 王宮のガーデンパーティー
今日は一年に一度の、王宮で開催のガーデンパーティーの日。
この時期、王宮にある庭園の花が見頃で、ガーデンパーティーが開催される。
貴族の大人二十歳以上の人が参加出来る日と、貴族の子供十五歳以上が参加出来る日を別々に分けて日程が組まれているのだ。
今日は、その十五歳以上が参加出来る日。
私が部屋でドレスの支度をしているとキャシーが入ってきた。
「ねぇお姉様。先日差し上げた、貝殻のイヤリングある?」
「ええ、あるわ。キャシー付ける?」
先日は私にくれると言ったけれど、やっぱり付けたくなったのかしら?
「いいえ、私は今日この星のイヤリングを付けるからいいの。お姉様が今日こちらを付けて行って?」
「えっ!?私ももう今日のドレスに合わせた、この小さいイヤリングがもうあるわ。だから今日は…。」
というか、貝殻のイヤリングはちょっと大きいのよね。私は小さいイヤリングのが好みだから、多分これからも付けないでしょう。
「いいえお姉様。今日はこれを是非とも付けていって?お願い、お姉様!絶対に似合うわ!」
うーん、そうねぇ…。可愛い妹がそんなお願いしてくるのだもの。ちょっと趣味に合わないけれど、付けていきますか。
会場に着くと、同じ年齢で同じ伯爵令嬢のお友達であるブレンダ=カッセルの所へ行こうとしたら、向こうから近づいて来て、お友達がたくさんいるテーブルではなく『花を見よう』と庭の方へ誘われました。
ブレンダは、エバの姉。
私達姉妹と、彼女姉妹はお互いに同じ年齢という事もあって仲良くしている。
ブレンダにはすでに、隣の領地の子爵令息の二男と婚約していた。なのでこういう類の集まりでは、男性の所へ行かずに私といつも話をしたりするのだ。
このように誘われた時は、たいてい何かこっそりと話がある時なので、奥へと続く石畳の小道の途中にある、ベンチに一緒に座りました。
「ねぇサーラ?ちょっと…それキャシーのイヤリング?」
「えっ!?」
ブレンダが、少し声を潜めて私に言った。
「さっきね、エバがそれ、サーラが前会った時に付けていたって。だから、どうしていつものサーラの趣味と違うそれを付けれているのかと思って。何かあったの?」
エバはブレンダに似て、とても明朗な性格だった。二人とも、赤みがかった茶色の髪で、腰まで真っ直ぐに伸ばしている。
「………ブレンダ。あのね、聞いてくれる?」
私は、ブレンダにまでそう言われて困惑してしまったので、今までそういう事が多々あったと伝えてみる事にした。
確かに今日、先日譲ってくれたイヤリングを今日どうしてもしていってとキャシーに言われた。
「キャシーがね、いろいろとくれるのよ。『お姉様に似合うと思うから』って。今日のイヤリングも、さっき付けて行って、って急に言われたわ。私はあるから遠慮するのだけど、無理矢理渡してくるのよね。で、後からお母様に『あなた、キャシーの持ち物の雰囲気の方が好きなの?欲しいって言われたから差し上げたと言っているけど。』って聞かれるのよ。私はそんな事言ってないのよ?後からキャシーは別の物を買ってもらっているから、他のが欲しかったのかしらと思っていたのだけど…。」
「違うわよ!………心が澄んでいるサーラには言い辛いのだけど、キャシーはきっとアレじゃないの?私は、サーラの為を思って言うのよ?あの子、同情を集めたいのではないのかしら。」
「同情!?」
「しーっ!!もっと声を落として!だって、サーラの性格って、控えめじゃない。しかもそれサーラの趣味に合わないでしょう?それなのに、あの子…いろんな人から同情を買いたいのじゃないのかしら?エバがびっくりして、教えてくれたのだけど。」
「そんな事…。」
「だって、今日はなかなか入れない王宮が会場じゃない。しかも、キャシーももう十五だわ。そろそろ婚約者を決めてもいい頃よね。」
「まぁ、確かにそうね。」
私達の国には国王がいて、国王が貴族にそれぞれ担当する地域を治めさせている。
そこを治める領主となる者は、大きな理由がない限り長男や長女が跡を継ぐ。
継ぐ者は、結婚する相手を時間を掛けて吟味して相手を探すが、それ以外の者は早々に決めてしまう場合もある。
まぁ、稀に恋愛で結婚する者もいるがほとんどが家柄などで決める。
うちの家で見てみると、私は結婚相手をいろんな人と話し吟味して相手を決めなければならない。
だが妹のキャシーは、気になる人がいれば自分から売り込みにいって、相手が跡継ぎであれば嫁に行くと息巻いていた。
相手が爵位を継がない者であれば、残念ながら平民にならなければならないが。
だから『キャシーは自分を売り込む為に、同情を買おうとした』とブレンダは言いたかったのでしょう。
だけど、そんな事しなくてもキャシーは、お人形のように可愛いのよ。放っておいてもきっと向こうから寄ってくると思うから、考え過ぎではないかしら?
この時期、王宮にある庭園の花が見頃で、ガーデンパーティーが開催される。
貴族の大人二十歳以上の人が参加出来る日と、貴族の子供十五歳以上が参加出来る日を別々に分けて日程が組まれているのだ。
今日は、その十五歳以上が参加出来る日。
私が部屋でドレスの支度をしているとキャシーが入ってきた。
「ねぇお姉様。先日差し上げた、貝殻のイヤリングある?」
「ええ、あるわ。キャシー付ける?」
先日は私にくれると言ったけれど、やっぱり付けたくなったのかしら?
「いいえ、私は今日この星のイヤリングを付けるからいいの。お姉様が今日こちらを付けて行って?」
「えっ!?私ももう今日のドレスに合わせた、この小さいイヤリングがもうあるわ。だから今日は…。」
というか、貝殻のイヤリングはちょっと大きいのよね。私は小さいイヤリングのが好みだから、多分これからも付けないでしょう。
「いいえお姉様。今日はこれを是非とも付けていって?お願い、お姉様!絶対に似合うわ!」
うーん、そうねぇ…。可愛い妹がそんなお願いしてくるのだもの。ちょっと趣味に合わないけれど、付けていきますか。
会場に着くと、同じ年齢で同じ伯爵令嬢のお友達であるブレンダ=カッセルの所へ行こうとしたら、向こうから近づいて来て、お友達がたくさんいるテーブルではなく『花を見よう』と庭の方へ誘われました。
ブレンダは、エバの姉。
私達姉妹と、彼女姉妹はお互いに同じ年齢という事もあって仲良くしている。
ブレンダにはすでに、隣の領地の子爵令息の二男と婚約していた。なのでこういう類の集まりでは、男性の所へ行かずに私といつも話をしたりするのだ。
このように誘われた時は、たいてい何かこっそりと話がある時なので、奥へと続く石畳の小道の途中にある、ベンチに一緒に座りました。
「ねぇサーラ?ちょっと…それキャシーのイヤリング?」
「えっ!?」
ブレンダが、少し声を潜めて私に言った。
「さっきね、エバがそれ、サーラが前会った時に付けていたって。だから、どうしていつものサーラの趣味と違うそれを付けれているのかと思って。何かあったの?」
エバはブレンダに似て、とても明朗な性格だった。二人とも、赤みがかった茶色の髪で、腰まで真っ直ぐに伸ばしている。
「………ブレンダ。あのね、聞いてくれる?」
私は、ブレンダにまでそう言われて困惑してしまったので、今までそういう事が多々あったと伝えてみる事にした。
確かに今日、先日譲ってくれたイヤリングを今日どうしてもしていってとキャシーに言われた。
「キャシーがね、いろいろとくれるのよ。『お姉様に似合うと思うから』って。今日のイヤリングも、さっき付けて行って、って急に言われたわ。私はあるから遠慮するのだけど、無理矢理渡してくるのよね。で、後からお母様に『あなた、キャシーの持ち物の雰囲気の方が好きなの?欲しいって言われたから差し上げたと言っているけど。』って聞かれるのよ。私はそんな事言ってないのよ?後からキャシーは別の物を買ってもらっているから、他のが欲しかったのかしらと思っていたのだけど…。」
「違うわよ!………心が澄んでいるサーラには言い辛いのだけど、キャシーはきっとアレじゃないの?私は、サーラの為を思って言うのよ?あの子、同情を集めたいのではないのかしら。」
「同情!?」
「しーっ!!もっと声を落として!だって、サーラの性格って、控えめじゃない。しかもそれサーラの趣味に合わないでしょう?それなのに、あの子…いろんな人から同情を買いたいのじゃないのかしら?エバがびっくりして、教えてくれたのだけど。」
「そんな事…。」
「だって、今日はなかなか入れない王宮が会場じゃない。しかも、キャシーももう十五だわ。そろそろ婚約者を決めてもいい頃よね。」
「まぁ、確かにそうね。」
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継ぐ者は、結婚する相手を時間を掛けて吟味して相手を探すが、それ以外の者は早々に決めてしまう場合もある。
まぁ、稀に恋愛で結婚する者もいるがほとんどが家柄などで決める。
うちの家で見てみると、私は結婚相手をいろんな人と話し吟味して相手を決めなければならない。
だが妹のキャシーは、気になる人がいれば自分から売り込みにいって、相手が跡継ぎであれば嫁に行くと息巻いていた。
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だから『キャシーは自分を売り込む為に、同情を買おうとした』とブレンダは言いたかったのでしょう。
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