【完結】『私に譲って?』と言っていたら、幸せになりましたわ。{『私に譲って?』…の姉が主人公です。}

まりぃべる

文字の大きさ
1 / 7

1. 私は病弱なのよ

 私、ダリア。クレムフィス伯爵家の長女よ。

 長女だけれど、家は継がない。
だって継ぐとなったら、領地の為に身を粉にして働くんでしょ?冗談じゃないわ!
女は、より高位な貴族の、見目麗しい殿方に嫁いでなんぼでしょ?
おっと!言葉遣いも、気をつけなくちゃね。
なんていったって私は、伯爵家の娘なんだもの。

 幼い頃は、よく寝込んでいたの。熱が出て体も思うように動かなくて辛かったわ。でも、その度にお母様が傍に居てくれたのよね。
小さな妹よりも、私を大切にしてくれてるようで、優越感だったわ。



 七歳になると、家庭教師の先生が、お屋敷に来て勉強を教えてくれると言われたわ。

 でも、話を聞いていると頭が痛くなるの。

 これは、体の不調よね。だから、調子が悪いと言って休むようにしていたら勉強しなくてよくなったの。ラッキー!!

 しかも体調を理由にしたら怒られないのよね!
フフフ。病弱な体なんだもの、しょうがないわよね!
病弱を理由にすれは、何でも許されるのね!これからも使っていかないと!

 まぁ、その位の年齢になってくるとおかげさまで寝込む事はなくなったわ。
だけれど、また寝込むと困るものね。寝込む前に、体を休めないと!


 私が苦手な勉強を、家庭教師の先生に教わている二歳違いの妹のシンシア。
意味が分からないわ。よく頭が痛くならないわね。シンシアって病弱な私と違って丈夫なのね。
でも、なんだか見下されているようで苛つくのよ。だから、気晴らしに『それ、頂戴。』って言ったら、悔しそうに顔を歪めて。スカッとしたわ!

 それからは何でもいいから妹の物が欲しいと言ったの。

 別に本当に欲しいわけではないのよね。ちょっとした気分転換。
だから、別にもらえた後は要らないの。衣装部屋を増やしてもらったけれど、シンシアの服って、私の趣味に合わないのよね。なんであんな野暮ったい服着るのかしら。もっと、自分の体をさらけ出さないと!…あ、シンシアには私みたいな魅力的なボディラインじゃないからしたくても出来ないのね!




 シンシアが婚約の打診を受けたと聞いて、急いでカントリーハウスに帰ったわ。
急いでと言っても、夜に馬車で出発なんてあり得ないし、せっかく来たんだから遊びを堪能してから明日朝に帰ればいいでしょ。

 次の日は、夜遅くまで遊んでいたから朝早くとまではいかないけれど、準備をして急いで戻ったの。

 そうしたら、ちょうど、アドルフ様と会っていたらしく私も仲間に入った。
アドルフ様と話したら、私の方がいいと言って下さったわ!!それはそうでしょうね!!
シンシアよりもこのスタイルのいい肢体!足はあまり動かないから細いでしょう?動かないからお腹もそれほど空かないから食べないもの。余計な肉は体に付いてないわ!
日中に外に出る時は最低限かつ、気をつけているから肌の色も白いし。それなのにマッサージは欠かさないから、腰はくびれているでしょ?胸も、まぁそれなりにいろんなマッサージしているから大きくなっているし。

 つまり、男性は皆私に虜になるって事よ!

 はー間に合ってよかったわ!!侯爵様と結婚出来るなんて私はなんて幸せ者なのかしら!?

 フフフフ。こんな幸せ者、国中探してもいないかもしれないわ!!

 だって、アドルフ様はとっても格好いいのよ!まぁ、少しだけ照れ屋だから私にまだ、愛してるとも好きだとも言ってくれないけれど。

 けれど、私達は相思相愛!だって結婚まで急いでくれたのだもの!早く一緒に住みたいって言ってくれて、出会ってすぐにスタンリー家へ嫁いだのよ。私って愛されてるわ。

 それにアドルフ様は私を毎晩のように抱いて下さるのよ!…毎晩は言い過ぎたわ。週に四、五回…いえ三、四回だったかしら?
まぁでもいいのよ、仕事でお疲れの時もあるみたいだもの。
私が癒して差し上げると言うのだけれど、『燃え上がり過ぎると翌日の仕事が出来なくなると困るから』って遠慮するのよ。

 もう、本当に照れ屋さんなんだから!
感想 10

あなたにおすすめの小説

条件は飼い犬と一緒に嫁ぐこと

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
恋愛
ダリヤ・ブベーニン伯爵令嬢は、姉のベリンダに虐げられる日々を送っていた。血の繋がらない、元平民のダリヤが父親に気に入られていたのが気に食わなかったからだ。その父親も、ベリンダによって、考えを変えてしまい、今では同じようにダリヤを虐げるように。 そんなある日、ベリンダの使いで宝石商へ荷物を受け取りに行くと、路地裏で蹲る大型犬を見つける。ダリヤは伯爵邸に連れて帰るのだが、ベリンダは大の犬嫌い。 さらに立場が悪くなるのだが、ダリヤはその犬を保護し、大事にする。けれど今度は婚姻で、犬と離れ離れにされそうになり……。 ※この作品はベリーズカフェ、テラーノベルにも投稿しています。

(完結)可愛いだけの妹がすべてを奪っていく時、最期の雨が降る(全5話)

青空一夏
恋愛
可愛いだけの妹が、全てを奪っていく時、私はその全てを余すところなく奪わせた。 妹よ・・・貴女は知らない・・・最期の雨が貴女に降ることを・・・ 暗い、シリアスなお話です。ざまぁありですが、ヒロインがするわけではありません。残酷と感じるかどうかは人によるので、わかりませんが、残酷描写シーンはありません。最期はハッピーエンドで、ほのぼのと終わります。 全5話

ざまぁの後~妹への復讐と私の幸せ~

ぴぴみ
恋愛
“妹への復讐と私の幸せ”のその後の話。

生贄の妃アミーラの復讐譚

ぴぴみ
恋愛
前世やりこんだ乙女ゲーム『砂漠の精霊は華を愛でる』に出てくる皇弟─サリフとして、生まれたことに気づいた俺だが、思い出したのがあまりにも遅すぎた。 引き取らされた娘たちの内、姉である─アミーラは、既に精霊の花嫁になることを皇帝から命じられていた。花嫁とは形ばかりの生贄に。 だが、お前たちは知らない。 追い詰められているのが、自分たちであるなど…。 ここから去る前にちょっとした置き土産を。

姉から全て奪う妹

明日井 真
ファンタジー
「お姉様!!酷いのよ!!マリーが私の物を奪っていくの!!」 可愛い顔をした悪魔みたいな妹が私に泣きすがってくる。 だから私はこう言うのよ。 「あら、それって貴女が私にしたのと同じじゃない?」 *カテゴリー不明のためファンタジーにお邪魔いたします。

お姉様、本当に悪いのは私ですか?

ぴぴみ
恋愛
仲が良かったローズベルグ姉妹の関係が変わってしまった。 本当に『ざまぁ』すべき相手は私ですか? *11/26*分かりにくかった部分を変更しました。

〖完結〗旦那様が私を殺そうとしました。

藍川みいな
恋愛
私は今、この世でたった一人の愛する旦那様に殺されそうになっている。いや……もう私は殺されるだろう。 どうして、こんなことになってしまったんだろう……。 私はただ、旦那様を愛していただけなのに……。 そして私は旦那様の手で、首を絞められ意識を手放した…… はずだった。 目を覚ますと、何故か15歳の姿に戻っていた。 設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 全11話で完結になります。

冴えない子爵令嬢の私にドレスですか⁉︎〜男爵様がつくってくれるドレスで隠されていた魅力が引きだされる

悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のラーナ・プレスコットは地味で冴えない見た目をしているため、華やかな見た目をした 義妹から見下され、両親からも残念な娘だと傷つく言葉を言われる毎日。 そんなある日、義妹にうつけと評判の男爵との見合い話が舞い込む。 奇行も目立つとうわさのうつけ男爵なんかに嫁ぎたくない義妹のとっさの思いつきで押し付けられたラーナはうつけ男爵のイメージに恐怖を抱きながらうつけ男爵のところへ。 そんなうつけ男爵テオル・グランドールはラーナと対面するといきなり彼女のボディサイズを調べはじめて服まで脱がそうとする。 うわさに違わぬうつけぷりにラーナは赤面する。 しかしテオルはラーナのために得意の服飾づくりでドレスをつくろうとしていただけだった。 テオルは義妹との格差で卑屈になっているラーナにメイクを施して秘められていた彼女の魅力を引きだす。 ラーナもテオルがつくる服で着飾るうちに周りが目を惹くほどの華やかな女性へと変化してゆく。