【完結】異世界からおかえりなさいって言われました。私は長い夢を見ていただけですけれど…でもそう言われるから得た知識で楽しく生きますわ。

まりぃべる

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13. 5年の月日

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 あれから5年の月日が経ちました。

 その間に、いろいろありましたの。
お兄様も騎士団で着々と実力を付けておられるみたいで、なかなか帰って来なくなりましたわ。
まぁ、化粧水は変わらず使ってくれているしお知り合いの方にも販売してくださっているみたいで影ながら領地に貢献してくれており助かっておりますの。

 私の領地もずいぶんと景色も変わりましたのよ。最近じゃぁ、観光客もいらっしゃる事もあるの。

 まず、新しくバラ園を、手つかずだった草原に作りましたわ。販売するには量が足りなかったもの。
毎年少しずつ増やしていき、今は結構な広さになったわね。
目でも香りでも楽しめるから、歩いてもいい場所をロープで区切り、ベンチも数カ所置きました。
そこを、散策する家族連れや、カップルもちらほらといらっしゃいます。

 人が多い休日には、うちの料理長が作ったお弁当と、ツェルテッティン特産の品の葡萄ジュース、カモミールティーをすぐに飲めるように販売しております。
時期であれば、トウモロコシもすぐに食べられるように茹でたものを販売しております。

 持って帰る用には、これまたツェルテッティン特産の葡萄ジュース、ワイン、カモミール茶葉、ローズ茶葉、カモミール化粧品にローズ化粧品を売り出しております。

 これがなかなかの好評で、すぐに売り切れてしまいます。本当に有難いことでございますわ。



 このバラ園は広さもあるし、領民の他の仕事をしている人達や、子供達も仕事を手伝ってくれている。
領地の新事業という事で、領民総出で手伝ってくれて本当に助かっている。
もちろんお給金も渡しているから、領民も少しずつ貧しさから脱却してくれれば良いと思う。


そうそう、バラ園を作るにあたって、水路も新しく作りましたのよ。
うちの領地は険しい山からの恵みの水がそこかしこにありますもの。
川も流れているし、地面から湧き出ている場所もある。

 そして、手を洗う場所も出来る範囲で作った。
何か、で見た時より、このクレンヴィス国はあまり手をしっかり洗う習慣が無いみたいなのよね。
以前イモ掘りでも思ったけれど、土いじりした手をしっかり洗い流さずそのまま蒸かしたイモを手づかみで食べようとしていた。そんなんでは病気になってしまうわよ?…そんな事、ないのかしら?



 カモミールも、サイモンが言っていたように雑草なんだけど、育てる事にした。初めはサイモンは『雑草を育てるのですか!?』と驚いていたわ。でも、認識を変えてもらったの。『いい?サイモン。今までは雑草だと思っていたかもしれないけれど、体にいいのよ。だから、サイモン。これからは雑草と思わずに可愛い花が咲いていると思ってね。』とそう伝えたら、『なんと!?では可愛い花などと生ぬるい事は思わずに、が咲いていると思いますよ。大切に育てなくてはね!』っておどけながら納得してくれたわ。

 そして、領民達が『うちの庭にも同じの咲いてるよ。』『うちの近所にも咲いてるよ。』と言ってくれたので、一つずつ確認させてもらった。すると本当に一緒だと思われたから、咲いてる箇所を地図にして、必要な時にどこから持ってきてと子供達にお願いする事にした。

 それでも販売するには足りなくなってきたので、手つかずの草原にカモミールを育てる事にしたのだ。育てやすく、増やすい植物で有難いわ。



 あ、忘れてはならないのがサツマイモね!
イモも、お父様と相談して、備蓄用のイモを少し取り分けて植えて育てる事にしたの。
これも、手つかずだった草原を開拓してイモ畑になったわ。
食べ物としても普通に美味しいし、育てやすく保存もきくからもっと増やそうという事になって。

 それに私は知らなかったけれど、領民達が『蔓も美味しかった!』と言ってて。どうやら普段の食卓にも、利用出来そうだと思った事も発見だったわ。
食べてみると、茎は少し固いのよね。葉は、炒めるととても美味しかったから、食卓にも出してもらってもいいかもしれないわね。

お父様は、『こんなに領地改革が出来るとは思わなかったよ。アイネル、本当にありがとう。素晴らしいね。』と言って下さった。私は、何もしていないけれど、喜んでくれたならまぁ、いいわね!
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