13 / 27
彼は
しおりを挟む
「僕は、14歳。ライルだよ。3年前の時は、隣の国に留学してたんだけど、ちょっとヘマして大怪我しちゃって。で、ヤバくて逃げていたんだよね。いつの間にかマフェソン伯爵領にたどり着いて力尽きたわけだけど君に会えて本当に良かった。翌日怪我も無くまた留学先に帰ったら、奴らビビっちゃってさ。それ以来僕には手出ししてこなくなって。君に本当に助けられたんだ!」
そうだったの…。
「そう、それなら良かったわ。私はキャロル。よろしくね。」
「キャロル様!!」
「あら。クロエが私の名前を散々呼んでいるじゃない。ライルさんも名乗ってくれてるし、自分から名乗らないと失礼でしょ?」
「う…それは…まぁ…。でも話すのはそこまでです!!」
「じゃあさ、僕明日挨拶に行っても良い?それで、行きたい所があるから一緒に行って欲しいな。」
「それは新手のナンパですか!?」
クロエ、そんなに食い気味に話さなくても…。
「いや?僕は何も言えずに別れたから、君にどうしてももう一度会いたかったんだ。それで、会えたらもっと一緒にいたくなったんだよ。至極真面目だよ。だから、明日改めて挨拶に行きたいな。ねぇ、キャロルが僕を覚えていてくれて本当に嬉しかったよ!君は、どう?少しでも僕に会えて良かったって思えたり…しない?」
最後の言葉がもそもそと囁くように言ったのは、自信がないのかしら。フフフ。なんだか、年上の殿方であるのに一気に可愛く思えてしまったわ。
3年前に会った時より、とても凛々しくなって素晴らしくかっこ良くて…でも可愛く見えるなんて…もしかして悪い所は一つも無いんじゃないかしら?
「フフ。ねぇライルさん。私も会えて良かったって思うわ。だってあれからどうしたかしらって心配だったもの。」
「心配…そう?まぁ、今はそれでいいや。その内、僕と同じ想いにさせてみせるからね!」
「えっ?」
「ええと、それでねクロエ。僕は真面目なんだ。許しを得られないかな?」
と、今度はクロエの方を見て言った。
「え!な、なぜ私に…?」
クロエは話をふられると、驚いている。
「だって、君の許しを得られないと、キャロルと仲良くしてはダメなんだろう?」
「そ…それは…。」
「明日挨拶に行く時に、すべて話すから。それで勘弁してもらいたいな。明日ご両親はいるの?」
「ええと…分からないけれど、今夜は観劇に出ているから午前中は寝ていると思うわ。」
今度はそう、私が答えた。
「そうか。じゃあ午後の早い内にお邪魔したいな。今は王都にいるの?」
「お待ち下さい!それでは、こちらが不利でございます!」
クロエが話を遮って言った。不利…?
「うーん…じゃあ仕方ないな。これを君に預けるから、明日ご両親に挨拶に行くからって伝えてくれる?執事に言えばきっと伝わるからね。」
と言って、ライルは右手から指輪を外して私に手渡した。
「え!そんな…。」
そんな高価そうな物…!と、ライルさんの顔を見た。
「返すのは次に会った時ね。あ、文句はクロエに言ってね。だって、クロエが信用に値するものは?って言ったんだからね。指に付けれる?」
と言われ、渋々合わせてみる。
「緩いわ。外れちゃう。」
「はは。じゃあ親指はどう?」
「はまったわ!でも…いいの?どうしましょう…。」
「うん、これなら外れないね。次に会う時まで外さない事。いいね?絶対に外さないでね。お風呂とかでも付けていて大丈夫だから。で、これを執事に見せる事。いい?」
「分かったわ!絶対に外さない!」
「いいね!可愛いいな。もっと君と話していたいけど、でもそろそろ帰るかい?」
「そうね…あまり遅くなるといけないわ。」
「お待ち下さい!なぜ、執事がいるとお思いに?」
「うーん、話し方?丁寧だよね。服装も上質だし。それから、クロエとの関係が侍女とお嬢様みたいだと思って。」
まぁ!大当たりね!すごい!!
「さぁ。今日は会えた記念に僕が奢るから。あまり遅くなると、さすがの王都でも変な奴がうろつくといけない。送るよ。」
「め、めっそうもない!」
「クロエ。諦めましょ!それに、私帰り道分からないわ。だから申し訳ないのだけどお願いします。」
もう少し、一緒にいられるのね。嬉しくなっちゃったわ!
そうだったの…。
「そう、それなら良かったわ。私はキャロル。よろしくね。」
「キャロル様!!」
「あら。クロエが私の名前を散々呼んでいるじゃない。ライルさんも名乗ってくれてるし、自分から名乗らないと失礼でしょ?」
「う…それは…まぁ…。でも話すのはそこまでです!!」
「じゃあさ、僕明日挨拶に行っても良い?それで、行きたい所があるから一緒に行って欲しいな。」
「それは新手のナンパですか!?」
クロエ、そんなに食い気味に話さなくても…。
「いや?僕は何も言えずに別れたから、君にどうしてももう一度会いたかったんだ。それで、会えたらもっと一緒にいたくなったんだよ。至極真面目だよ。だから、明日改めて挨拶に行きたいな。ねぇ、キャロルが僕を覚えていてくれて本当に嬉しかったよ!君は、どう?少しでも僕に会えて良かったって思えたり…しない?」
最後の言葉がもそもそと囁くように言ったのは、自信がないのかしら。フフフ。なんだか、年上の殿方であるのに一気に可愛く思えてしまったわ。
3年前に会った時より、とても凛々しくなって素晴らしくかっこ良くて…でも可愛く見えるなんて…もしかして悪い所は一つも無いんじゃないかしら?
「フフ。ねぇライルさん。私も会えて良かったって思うわ。だってあれからどうしたかしらって心配だったもの。」
「心配…そう?まぁ、今はそれでいいや。その内、僕と同じ想いにさせてみせるからね!」
「えっ?」
「ええと、それでねクロエ。僕は真面目なんだ。許しを得られないかな?」
と、今度はクロエの方を見て言った。
「え!な、なぜ私に…?」
クロエは話をふられると、驚いている。
「だって、君の許しを得られないと、キャロルと仲良くしてはダメなんだろう?」
「そ…それは…。」
「明日挨拶に行く時に、すべて話すから。それで勘弁してもらいたいな。明日ご両親はいるの?」
「ええと…分からないけれど、今夜は観劇に出ているから午前中は寝ていると思うわ。」
今度はそう、私が答えた。
「そうか。じゃあ午後の早い内にお邪魔したいな。今は王都にいるの?」
「お待ち下さい!それでは、こちらが不利でございます!」
クロエが話を遮って言った。不利…?
「うーん…じゃあ仕方ないな。これを君に預けるから、明日ご両親に挨拶に行くからって伝えてくれる?執事に言えばきっと伝わるからね。」
と言って、ライルは右手から指輪を外して私に手渡した。
「え!そんな…。」
そんな高価そうな物…!と、ライルさんの顔を見た。
「返すのは次に会った時ね。あ、文句はクロエに言ってね。だって、クロエが信用に値するものは?って言ったんだからね。指に付けれる?」
と言われ、渋々合わせてみる。
「緩いわ。外れちゃう。」
「はは。じゃあ親指はどう?」
「はまったわ!でも…いいの?どうしましょう…。」
「うん、これなら外れないね。次に会う時まで外さない事。いいね?絶対に外さないでね。お風呂とかでも付けていて大丈夫だから。で、これを執事に見せる事。いい?」
「分かったわ!絶対に外さない!」
「いいね!可愛いいな。もっと君と話していたいけど、でもそろそろ帰るかい?」
「そうね…あまり遅くなるといけないわ。」
「お待ち下さい!なぜ、執事がいるとお思いに?」
「うーん、話し方?丁寧だよね。服装も上質だし。それから、クロエとの関係が侍女とお嬢様みたいだと思って。」
まぁ!大当たりね!すごい!!
「さぁ。今日は会えた記念に僕が奢るから。あまり遅くなると、さすがの王都でも変な奴がうろつくといけない。送るよ。」
「め、めっそうもない!」
「クロエ。諦めましょ!それに、私帰り道分からないわ。だから申し訳ないのだけどお願いします。」
もう少し、一緒にいられるのね。嬉しくなっちゃったわ!
503
あなたにおすすめの小説
【完結】それはダメなやつと笑われましたが、どうやら最高級だったみたいです。
まりぃべる
ファンタジー
「あなたの石、屑石じゃないの!?魔力、入ってらっしゃるの?」
ええよく言われますわ…。
でもこんな見た目でも、よく働いてくれるのですわよ。
この国では、13歳になると学校へ入学する。
そして1年生は聖なる山へ登り、石場で自分にだけ煌めいたように見える石を一つ選ぶ。その石に魔力を使ってもらって生活に役立てるのだ。
☆この国での世界観です。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。
鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。
さらに、偽聖女と決めつけられる始末。
しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!?
他サイトにも重複掲載中です。
豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。
下菊みこと
ファンタジー
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。
豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。
小説家になろう様でも投稿しています。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
嘘つきと呼ばれた精霊使いの私
ゆるぽ
ファンタジー
私の村には精霊の愛し子がいた、私にも精霊使いとしての才能があったのに誰も信じてくれなかった。愛し子についている精霊王さえも。真実を述べたのに信じてもらえず嘘つきと呼ばれた少女が幸せになるまでの物語。
【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる