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28.未来へ
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それから。。。
ケヴィンは二ヶ月ほどバッヘム辺境伯軍でしごかれはしたものの無事に、バッヘム辺境伯から結婚の許しが出て、バルヒェット侯爵家の敷地内の端に、小さな家を構えた。結婚式はせず、すぐに籍を入れた。するにしてもバッヘム辺境領からの参加者は家族全員は無理だし、別にやらなくていいとコリンナが言ったのだ。
『私、ドレスよりもお揃いの乗馬服が欲しいの!』
そうケヴィンに強請ったため、それはもう高級で上等な乗馬服を選んだのだった。
ケヴィンは騎士隊に属しているため、出勤しやすい王都で当初は家を探した。特別な理由のない限りは寮は独身者用だったからだ。けれども、王都では窮屈な建物が多くのびのびと育ったコリンナが満足出来そうにないと悟ると、ダメ元でロータルとディーターに相談をした。すると意外にも、『だったら屋敷の敷地内に新しく邸を建てるといい』と許可が出たのだ。敷地内であれば危険はかなり減る。
ケヴィンは騎士隊所属のため、留守にしたり夜遅くまで帰って来ないこともある。そんな時コリンナにもしものことがあればバッヘム辺境伯から切り殺されでもしたら適わないとロータルとディーターは危惧したのだ。
フランツも、王太子妃候補もとい王妃殿下候補が無事に決まった。
またゲオルクとアンゲラが退位するのも決まり彼らは東の湖のある離宮へと向かい、今までの生活とはかなり違うため悪戦苦闘しながらではあるがどうにか生活している。
ゲオルクの退位と同時にフランツが国王となったためそれなりに忙しくはあったが、フレンズブルック国の公爵家令嬢が来国して一年後、無事に王妃殿下となった。
二人は文通を長くしていたため(雪が降れば手紙は届かないため実質は回数は多くない)、久々に会ったのだったがそう感じさせないほど仲睦まじく、素敵な国王夫妻となった。
ドーリスも結婚して公爵夫人となり、大人っぽさを取り入れた斬新で上質な流行の先端を着飾りザイカー公爵家の広告塔として精力的に励み、子どもも生まれると赤ちゃん服も一緒に売り出せるよう、ザイカー公爵家はより一層忙しく繁盛していった。
エーファは、といえば。あれから半年後に無事、フォルクハルトと結婚する事が出来た。
しかし、ゲルトナー侯爵夫人となるのはまだ先のようで、フォルクハルトの両親がまだまだ領地に住んで取り仕切っている。フォルクハルトが三十歳になったらその時に話し合う事になっている。
王都からは馬車で三時間と離れているため、フォルクハルトが騎士隊に所属している今はまだ、侯爵領から通うことは難しいとの判断だった。
そのため、新居をどうするかと考えた結果、ロータルとディーターに相談しバルヒェット侯爵領の一画に、借り住まいを建てた。王都との境目でフォルクハルトが通うのにも便利で土地はある。
ただ、警備面が心配ではあったがこれ以上バルヒェット家の敷地内に邸を建てるのは景観も損ねて敷地も狭くなるということでエーファが頑なに拒んだ。その代わりコリンナやデリアの元によく遊びに行ってはいたが、夕方日が暮れる前には必ず新居に帰りフォルクハルトの帰りを待った。
警備人は、なんと騎士隊の引退した人達をフランツが紹介してくれ、彼らを建物の隣にこれまた簡易的な建物を建てて住まわせた。
「お帰りなさい!フォル!!」
「あぁただいま、エーファ!」
フォルクハルトの出迎えの際にはお互いそうやって抱き合うのが日課となっていたため、警備人は子や孫を見るかのように微笑ましく思っていた。
「エエン!
さぁ、早く中に入りますよ!」
小言はヘラの役目となっていた。
「そうだな。
エーファ、今日は何していたんだ?」
「今日はコリンナの邸へ行って、先日読んだ本の感想会をしたのよ。」
「へぇ…フォン氏の?」
「えぇ、とても興味深かったの!
今回は、異国が舞台だったのよ。」
「なるほどなぁ…」
「それがね…」
帰って来て他愛もない会話をする事で、二人離れていた時間を埋めるかのように過ごしていくのだった。
「エーファ、休みが取れたよ。エーファは魚が好きだろう?東の海へ行ってみるかい?」
「まぁ!でもそれでは遠いのではなくて?」
「遠いな。でも馬であれば、一週間もあれば帰ってこれる。強硬か?」
そう言えば、エーファは暗い顔をし、フォルクハルトへと上目遣いで見つめる。
「いえ…でもなにかあった時に、本当はすぐ駆けつけた方がよろしいのでしょう?
それなら、近くでも一緒に過ごせたらそれでいいのよ?魚料理なら、王都でも食べられるもの。」
「エーファ…じゃあ久し振りに暖炉亭に行くかい?」
確かに万が一緊急徴集があった際、司令官であるフォルクハルトはいち早く王宮へと向かわなくてはならない。
今回、無理をいって一週間の休みをもらってきたが、エーファの気遣いに申し訳ないと思いながらも有難いと愛おしく思った。
「まぁ!いいわね!
それから古書店へ行って、古地図でも探してみる?フォルは昔の道お好きでしょ?」
「え!い、いいのか?」
「ふふ!で、近いところがあれば巡ってみたいわ!」
「全く…エーファは可愛いな。よし、そうしよう!」
そう言って、二人は微笑み明日へと備えるのだった。
暖炉亭は普段通り混み合っている。とはいえ、昼時より少し早い時間に来たためすぐに入ることができた。
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
「二名だ。」
「はい!あちらの席へどうぞ!」
今日は騎士隊の司令官でもあるフォルクハルトと出掛けるため、ヘラは新居で留守番だ。
「お、今日のお薦めは白身魚のキャベツ巻き、と書いてあるぞ。」
「美味しそう!それにするわ。
フォルは?」
「俺もそれ、大盛りにしよう。
すみません!」
「はーい!」
注文をした二人は、なんとなく店内を見渡す。席はすでに満席で賑わっているし、いい香りが混ざり合ってしている。
「ふふ…」
「ん?」
思わずエーファが笑ったので、フォルクハルトはエーファへ視線を戻す。
「あぁ、ごめんなさい。懐かしいな、と思って。」
ここは、全ての始まりだとエーファは思っている。
半年以上前のあの日、ヘラとここで食事を摂ってから図書館へ行った。そこから運命が動き出したようだったのだ。深く付き合える友人も出来、夫となるフォルクハルトにも会えた。領地からほとんど出ない引きこもりだった自分が、まさか本当に結婚相手に出会えるとはと思ってもいなかったのだ。
「そう?じゃあ何回でも来よう。美味いからな。」
「ええ!」
結婚する前も、ここにはフォルクハルトと三回ほど来ている。その時の事も覚えてはいるが、それでもどうしても初日のあの日は特別だ。
「お待たせしましたー!」
「ありがとう」
「美味しそう!ありがとう」
テーブルに届けられた料理は、白身魚がキャベツで包まれたようでスープの中に入っていた。スープも、他の野菜がごろごろと入っていて食欲のそそる香りがした。パンも相変わらず焼き立てのいい香りがした。
「うま!」
「本当ね、味が染みてるわ!」
二人は感動さえ覚えつつ少し話しながらもペロリと平らげた。
お金を払い、歩いて古書店へと向かう。ここからは、一本筋違いの道で、わりと近いのだ。エーファはここにフォルクハルトと二度ほど、連れて来られたので道も覚えていた。
「ここね?」
「ああ」
少しカビ臭いような、古い本の独特の臭いがする中、二人はゆっくりと狭い店内を歩く。天井まで届く本棚にぎっちりと詰め込まれた本は、乱雑に並んでいるためそこから探すのも至難の業ではあるが珍しい本を見つけられた時の嬉しさは何物にも替えがたいものがある。
「「…あ!」」
思わず、といって手を止めたそれは、二人同じくして見つけたようで顔を見合わせて微笑み合った。
フォルクハルトがその本を引き出し、エーファにも見えるように両手で開くと、確かに一昔前の古い地図であった。
「お客さんたち、本当に仲がいいねぇ」
奥のカウンターに座る年配の男性にそう声を掛けられながら、お金を払い店を出る。
宝の山のようで他にも探したい気持ちはあるが、店内は少し埃っぽくもあるため早く店から出たくなるのだ。
「あのベンチで見よう」
広い道へと続く先に、ベンチが等間隔に据えられているそこにフォルクハルトは促しエーファも頷く。
「まぁ!この国の地図ね?」
エルムスホルン国と書かれており、店の名前までは書かれていないが街道や細道がしっかりと書かれていた。
「やべっ!すご!」
フォルクハルトが珍しく興奮していると感じて嬉しくなったエーファは、しばらくフォルクハルトの横顔をじっくりと見ていた。
「…は!
す、すまないエーファ…」
ゆっくり古地図を見てしまっていたと我に帰ったフォルクハルトはエーファへと視線を送るとすぐに目が合った。
「え?別に悪くないわよ?嬉しそうなフォルの顔をじっくりと見れたもの。
ねぇ、それに書かれた場所、歩いてみる?」
「そうだな、じゃあ少しだけお付き合い願えますかな?お姫さま。」
「うふふ、もちろん!」
そう言ってどちらからともなく手を繋ぎ、二人の時間を楽しんでいた。
何年後かの未来に、子どもも三人増えて可愛い笑い声とともに散策することになるがそれはまだもう少し先の話。
☆★☆★
これで終わりです。
最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。お気に入り登録してくれた方、しおり挟んでくれた方、いいねを押してくれた方本当にありがとうございます。
ケヴィンは二ヶ月ほどバッヘム辺境伯軍でしごかれはしたものの無事に、バッヘム辺境伯から結婚の許しが出て、バルヒェット侯爵家の敷地内の端に、小さな家を構えた。結婚式はせず、すぐに籍を入れた。するにしてもバッヘム辺境領からの参加者は家族全員は無理だし、別にやらなくていいとコリンナが言ったのだ。
『私、ドレスよりもお揃いの乗馬服が欲しいの!』
そうケヴィンに強請ったため、それはもう高級で上等な乗馬服を選んだのだった。
ケヴィンは騎士隊に属しているため、出勤しやすい王都で当初は家を探した。特別な理由のない限りは寮は独身者用だったからだ。けれども、王都では窮屈な建物が多くのびのびと育ったコリンナが満足出来そうにないと悟ると、ダメ元でロータルとディーターに相談をした。すると意外にも、『だったら屋敷の敷地内に新しく邸を建てるといい』と許可が出たのだ。敷地内であれば危険はかなり減る。
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フランツも、王太子妃候補もとい王妃殿下候補が無事に決まった。
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二人は文通を長くしていたため(雪が降れば手紙は届かないため実質は回数は多くない)、久々に会ったのだったがそう感じさせないほど仲睦まじく、素敵な国王夫妻となった。
ドーリスも結婚して公爵夫人となり、大人っぽさを取り入れた斬新で上質な流行の先端を着飾りザイカー公爵家の広告塔として精力的に励み、子どもも生まれると赤ちゃん服も一緒に売り出せるよう、ザイカー公爵家はより一層忙しく繁盛していった。
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しかし、ゲルトナー侯爵夫人となるのはまだ先のようで、フォルクハルトの両親がまだまだ領地に住んで取り仕切っている。フォルクハルトが三十歳になったらその時に話し合う事になっている。
王都からは馬車で三時間と離れているため、フォルクハルトが騎士隊に所属している今はまだ、侯爵領から通うことは難しいとの判断だった。
そのため、新居をどうするかと考えた結果、ロータルとディーターに相談しバルヒェット侯爵領の一画に、借り住まいを建てた。王都との境目でフォルクハルトが通うのにも便利で土地はある。
ただ、警備面が心配ではあったがこれ以上バルヒェット家の敷地内に邸を建てるのは景観も損ねて敷地も狭くなるということでエーファが頑なに拒んだ。その代わりコリンナやデリアの元によく遊びに行ってはいたが、夕方日が暮れる前には必ず新居に帰りフォルクハルトの帰りを待った。
警備人は、なんと騎士隊の引退した人達をフランツが紹介してくれ、彼らを建物の隣にこれまた簡易的な建物を建てて住まわせた。
「お帰りなさい!フォル!!」
「あぁただいま、エーファ!」
フォルクハルトの出迎えの際にはお互いそうやって抱き合うのが日課となっていたため、警備人は子や孫を見るかのように微笑ましく思っていた。
「エエン!
さぁ、早く中に入りますよ!」
小言はヘラの役目となっていた。
「そうだな。
エーファ、今日は何していたんだ?」
「今日はコリンナの邸へ行って、先日読んだ本の感想会をしたのよ。」
「へぇ…フォン氏の?」
「えぇ、とても興味深かったの!
今回は、異国が舞台だったのよ。」
「なるほどなぁ…」
「それがね…」
帰って来て他愛もない会話をする事で、二人離れていた時間を埋めるかのように過ごしていくのだった。
「エーファ、休みが取れたよ。エーファは魚が好きだろう?東の海へ行ってみるかい?」
「まぁ!でもそれでは遠いのではなくて?」
「遠いな。でも馬であれば、一週間もあれば帰ってこれる。強硬か?」
そう言えば、エーファは暗い顔をし、フォルクハルトへと上目遣いで見つめる。
「いえ…でもなにかあった時に、本当はすぐ駆けつけた方がよろしいのでしょう?
それなら、近くでも一緒に過ごせたらそれでいいのよ?魚料理なら、王都でも食べられるもの。」
「エーファ…じゃあ久し振りに暖炉亭に行くかい?」
確かに万が一緊急徴集があった際、司令官であるフォルクハルトはいち早く王宮へと向かわなくてはならない。
今回、無理をいって一週間の休みをもらってきたが、エーファの気遣いに申し訳ないと思いながらも有難いと愛おしく思った。
「まぁ!いいわね!
それから古書店へ行って、古地図でも探してみる?フォルは昔の道お好きでしょ?」
「え!い、いいのか?」
「ふふ!で、近いところがあれば巡ってみたいわ!」
「全く…エーファは可愛いな。よし、そうしよう!」
そう言って、二人は微笑み明日へと備えるのだった。
暖炉亭は普段通り混み合っている。とはいえ、昼時より少し早い時間に来たためすぐに入ることができた。
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
「二名だ。」
「はい!あちらの席へどうぞ!」
今日は騎士隊の司令官でもあるフォルクハルトと出掛けるため、ヘラは新居で留守番だ。
「お、今日のお薦めは白身魚のキャベツ巻き、と書いてあるぞ。」
「美味しそう!それにするわ。
フォルは?」
「俺もそれ、大盛りにしよう。
すみません!」
「はーい!」
注文をした二人は、なんとなく店内を見渡す。席はすでに満席で賑わっているし、いい香りが混ざり合ってしている。
「ふふ…」
「ん?」
思わずエーファが笑ったので、フォルクハルトはエーファへ視線を戻す。
「あぁ、ごめんなさい。懐かしいな、と思って。」
ここは、全ての始まりだとエーファは思っている。
半年以上前のあの日、ヘラとここで食事を摂ってから図書館へ行った。そこから運命が動き出したようだったのだ。深く付き合える友人も出来、夫となるフォルクハルトにも会えた。領地からほとんど出ない引きこもりだった自分が、まさか本当に結婚相手に出会えるとはと思ってもいなかったのだ。
「そう?じゃあ何回でも来よう。美味いからな。」
「ええ!」
結婚する前も、ここにはフォルクハルトと三回ほど来ている。その時の事も覚えてはいるが、それでもどうしても初日のあの日は特別だ。
「お待たせしましたー!」
「ありがとう」
「美味しそう!ありがとう」
テーブルに届けられた料理は、白身魚がキャベツで包まれたようでスープの中に入っていた。スープも、他の野菜がごろごろと入っていて食欲のそそる香りがした。パンも相変わらず焼き立てのいい香りがした。
「うま!」
「本当ね、味が染みてるわ!」
二人は感動さえ覚えつつ少し話しながらもペロリと平らげた。
お金を払い、歩いて古書店へと向かう。ここからは、一本筋違いの道で、わりと近いのだ。エーファはここにフォルクハルトと二度ほど、連れて来られたので道も覚えていた。
「ここね?」
「ああ」
少しカビ臭いような、古い本の独特の臭いがする中、二人はゆっくりと狭い店内を歩く。天井まで届く本棚にぎっちりと詰め込まれた本は、乱雑に並んでいるためそこから探すのも至難の業ではあるが珍しい本を見つけられた時の嬉しさは何物にも替えがたいものがある。
「「…あ!」」
思わず、といって手を止めたそれは、二人同じくして見つけたようで顔を見合わせて微笑み合った。
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広い道へと続く先に、ベンチが等間隔に据えられているそこにフォルクハルトは促しエーファも頷く。
「まぁ!この国の地図ね?」
エルムスホルン国と書かれており、店の名前までは書かれていないが街道や細道がしっかりと書かれていた。
「やべっ!すご!」
フォルクハルトが珍しく興奮していると感じて嬉しくなったエーファは、しばらくフォルクハルトの横顔をじっくりと見ていた。
「…は!
す、すまないエーファ…」
ゆっくり古地図を見てしまっていたと我に帰ったフォルクハルトはエーファへと視線を送るとすぐに目が合った。
「え?別に悪くないわよ?嬉しそうなフォルの顔をじっくりと見れたもの。
ねぇ、それに書かれた場所、歩いてみる?」
「そうだな、じゃあ少しだけお付き合い願えますかな?お姫さま。」
「うふふ、もちろん!」
そう言ってどちらからともなく手を繋ぎ、二人の時間を楽しんでいた。
何年後かの未来に、子どもも三人増えて可愛い笑い声とともに散策することになるがそれはまだもう少し先の話。
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これで終わりです。
最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。お気に入り登録してくれた方、しおり挟んでくれた方、いいねを押してくれた方本当にありがとうございます。
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