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教室で窓の外に向かって楽器を吹く。
その時に野球部が教室から見える事を発見した。
遠いから、何処にいるのかなんてはっきりとは分からないけれど、そこで先輩が頑張っていると思うと私も頑張ろうと思えた。
私は、楽器はフルートを選択した。
フルートのパートは、三年生が五人、二年生が二人、一年生が三人だった。
三年生は、夏休み前の学校で行う部活激励会が最後の舞台。それが終わると引退するので、先輩達は気合いが入っている。一ヶ月ちょっとだけれど、覚えられれば私達も少ないパートだけだけれど吹く事が出来る。
その為には綺麗に音を出す事。
先輩達のフルートの音色はとても綺麗で、そんな風に出るようになるのはいつになるのかしら。
まだまだ私達一年生は教室で、音出しの練習をしていた時だった。
ガラッ
いきなり教室の扉が開いたので振り向くと、野球のユニホームを着たあの日話した先輩だった。
「あ、ごめん。忘れ物。」
そう言って入って来た先輩は、ロッカーをガサガサとして出て行った。
ロッカーの名前を見ると、山本陽輝と書いてあった。
(名前…!知っちゃった!しかも、このクラスだったんだ!!)
私はとても心臓がドキドキとしたけれど、素知らぬ振りをして練習をしていた。
それからの練習は、教室にまた来ないかな、とかバカな事を考えていた。そう何度も忘れ物なんてしないだろうに。
でも、それでも好きな人が居るだけでこんなに毎日ウキウキするのは、何故なんだろう。
見かけたりするかなって思うだけで、学校が楽しくなるの。
ーーー
ーー
ー
「やっぱり、伝えようと思うのよ!」
同じクラスで仲良くなった、友達三人と話していた。
もうすぐクリスマス。
今話していたのは、莉菜。
同じテニス部の先輩に想いを寄せている。
男女合同で練習するのが多いテニス部は、男女の仲も良いみたいで、とても優しく接してくれる二年生の部長に恋をしていた。
「莉菜、すごいね!」
「大丈夫?気まずくならない?」
「でも、勇気ある!応援する!!」
花歩は、バスケ部。同じ男子バスケ部の一年生に恋をしていて、結構、仲良くなってるみたい。夏休みも、同じ部活の男女四人で映画に行ったと喜んで話してくれていた。
でも、まだ気持ちは伝えていないみたい。
聡実は、バレー部。私と同じで、部活中に見かけるサッカー部の先輩を好きになったみたい。だけど、私と同じように毎日見かけては浮かれているだけ。
「でも、伝えなければ前に進まないわ!」
そうだよね…。莉菜ってば、本当すごいわ!!
「私、クリスマスの日に告白する!その日、部活があるの。結果は、どうなっても伝えるからね。振られたら、年越し慰め会、してね!」
そんな風に言う莉菜が一際輝いて見えた。
その時に野球部が教室から見える事を発見した。
遠いから、何処にいるのかなんてはっきりとは分からないけれど、そこで先輩が頑張っていると思うと私も頑張ろうと思えた。
私は、楽器はフルートを選択した。
フルートのパートは、三年生が五人、二年生が二人、一年生が三人だった。
三年生は、夏休み前の学校で行う部活激励会が最後の舞台。それが終わると引退するので、先輩達は気合いが入っている。一ヶ月ちょっとだけれど、覚えられれば私達も少ないパートだけだけれど吹く事が出来る。
その為には綺麗に音を出す事。
先輩達のフルートの音色はとても綺麗で、そんな風に出るようになるのはいつになるのかしら。
まだまだ私達一年生は教室で、音出しの練習をしていた時だった。
ガラッ
いきなり教室の扉が開いたので振り向くと、野球のユニホームを着たあの日話した先輩だった。
「あ、ごめん。忘れ物。」
そう言って入って来た先輩は、ロッカーをガサガサとして出て行った。
ロッカーの名前を見ると、山本陽輝と書いてあった。
(名前…!知っちゃった!しかも、このクラスだったんだ!!)
私はとても心臓がドキドキとしたけれど、素知らぬ振りをして練習をしていた。
それからの練習は、教室にまた来ないかな、とかバカな事を考えていた。そう何度も忘れ物なんてしないだろうに。
でも、それでも好きな人が居るだけでこんなに毎日ウキウキするのは、何故なんだろう。
見かけたりするかなって思うだけで、学校が楽しくなるの。
ーーー
ーー
ー
「やっぱり、伝えようと思うのよ!」
同じクラスで仲良くなった、友達三人と話していた。
もうすぐクリスマス。
今話していたのは、莉菜。
同じテニス部の先輩に想いを寄せている。
男女合同で練習するのが多いテニス部は、男女の仲も良いみたいで、とても優しく接してくれる二年生の部長に恋をしていた。
「莉菜、すごいね!」
「大丈夫?気まずくならない?」
「でも、勇気ある!応援する!!」
花歩は、バスケ部。同じ男子バスケ部の一年生に恋をしていて、結構、仲良くなってるみたい。夏休みも、同じ部活の男女四人で映画に行ったと喜んで話してくれていた。
でも、まだ気持ちは伝えていないみたい。
聡実は、バレー部。私と同じで、部活中に見かけるサッカー部の先輩を好きになったみたい。だけど、私と同じように毎日見かけては浮かれているだけ。
「でも、伝えなければ前に進まないわ!」
そうだよね…。莉菜ってば、本当すごいわ!!
「私、クリスマスの日に告白する!その日、部活があるの。結果は、どうなっても伝えるからね。振られたら、年越し慰め会、してね!」
そんな風に言う莉菜が一際輝いて見えた。
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