【完結】私には何の力もないけれど、祈るわ。〜兄様のお力のおかけです〜

まりぃべる

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16. ダミアン兄様の…お友達?

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「あら?どなたかしら。」

「本当ですね。お屋敷の前をうろついております。身なりは良さそうですが…それでも怪しいですのでナタリア様はここにいらして下さい。私が聞いて参ります。」


 今日も、私はジャネタと二人で領地を回っていた。
そして、お昼になったので一度屋敷に帰って来たのだけれど、屋敷の前に見慣れない、金髪の長身の、体つきがしっかりした男性が中を覗くように立っていた。
それを見て、その男性にジャネタが聞きに行ってくれた。私は木の陰に隠れてその様子を見る事にした。


「すみません、どちら様でしょうか。」

「あ!…と。失礼。怪しい行動に見えたかな?申し訳ない。私はウカーシュと言うよ。ダミアンか、フォルヒデン伯爵に会いに来たんだが…いるかな?」

(まぁ!ダミアン兄様かお父様に会いにいらしたのね?年齢は近そうだからお友達かしら。…ウカーシュ?聞いた事あるような…。)

「ダミアン兄様のお友達ですか?」

「ナタリア様!なぜ出て来られたのてますか!」

 ジャネタが私を見て、焦り出してしまったわ。

「あらジャネタ。ダミアン兄様のお知り合いなら悪い方では無いと思ったからよ。」

「まだそうと決まったわけではございません!…では、申し訳ありませんが一度確認して参ります。こちらでお待ちいただけますか。」

「あら!応接室でもよろしいでしょう?」

「いけません!…ウカーシュ様、確認してくるまでは、すみませんがお待ち下さい。」

「分かっているよ。ナタリア、君も、確かにそのジャネタの言う通り私が悪い奴ではない保障は無いよ。君の兄上の名前を語っただけではね。だから、それだけで信用してはいけないよ。ここで待たせてもらうね。」

 そのように金髪の男性はいい、屋敷の外壁に持たれた。

 濃い青色の瞳。

 あら?この人どこかで…?

「ナタリア様!あなたも屋敷へ行くのです、さぁ!さぁ!」

 私がその男性を見つめて立ち止まっていたからか、ナタリアは私の背中をぐいぐいと押して屋敷へと無理やり進ませた。




「なんだって!?」

 ダミアン兄様は第二執務室で仕事をしていたから、私が伝えに行くと大きな声を出した。

「…どうされたの?ダミアン兄様、そんなに大きな声を出して。聞こえなかったの?ですから、門の外に、ダミアン兄様かお父様に会いに来られた、ウカーシュ様と呼ばれる…」

「ナタリア、そいつに会ったのか!?」

「え?え、ええ…。どうして?悪い人でしたの?」

「ん?いや…別に悪い奴ではないが…。」

「私がジャネタに、応接室にお通ししたらと言ったのに、まずはダミアン兄様に伺ってからと言ったのよ?それで良かったのかしら?でもお知り合いなら、応接室に…」

「いや、いい!追い返してくる!」

「ええ!?せっかくダミアン兄様に会いにいらしたのに?追い返されるの?悪い人でもないのに?」

「ナタリア…。とりあえず、挨拶してくる。」

「分かりましたわ。では、お伝えしましたからね。」

 追い返すって、ダミアン兄様らしからぬお言葉でしたわね。どんな仲なのかしら。学院でお友達だった方なのかしらね。
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