26 / 51
26. 西湖
しおりを挟む
「速っ!女神様、速いですね!手綱さばき、素晴らしいですよ!」
リシャルド様はすぐ後ろについて走っていて、そう言ってくれた。ウカーシュ様も、ずっと私の隣にいて合わせてにこやかに走ってくれている。
お二人共、本当にダミアン兄様と同じ位か、それよりもお上手ね!
私は、久々に思い切り風を切って走れる事にとても高揚感を抱いていた。
「ナタリアは気持ち良さそうだね。来れて良かったよ。しかし本当に、走らせるのが上手だ。この子も、ナタリアの事を信頼しているんだね。」
「ふふ。そう言って下さって嬉しいですわ。お二人も、とてもお上手ですのね。ダミアン兄様より、お上手かもしれませんわ。」
「そう?そう言ってくれて嬉しいよ。ナタリアのその、素敵な笑顔が見えるのならまた一緒に来たいな。」
「うふふ。そうですね。出来たらいいですわね。」
確かに、こうやって私が速く走らせたり少しゆっくりにしても、お二人共合わせてくれるから、とても走りやすいのよね。…でも、次、はないでしょうね。だって、コンガレン国の人達ですものね。まぁ、仕方ないわ!
「そうですね!どんよりとした雲も、いつの間にか晴れてくれましたし、心地良いですよね!」
後ろから、リシャルド様がそう言った。さっきはどんよりとしていたのに、走り出したら瞬く間に雲が晴れたのよね。まるで、私の心みたいだわ!清々しいもの。
「そういえばそうですわよね!本当に良いお天気になりましたわね。」
「あ、ナタリア。西湖が見えてきたよ。あの辺りで休憩しようか。」
パシャパシャ
「はー、冷たくて気持ちがいい!ナタリアもやってみたらどうだい?」
私達は湖畔まで来ると、馬達に水を飲ませてから、近くに生えていた低い木の枝に馬をくくりつけた。
ウカーシュ様とリシャルド様は、湖の水面に両手を突っ込み顔を洗っていた。
「ええ。」
チャプチャプ…
湖に手を入れるととても冷たかった。でも、その手をすぐに水から引き上げ、走って火照った頬に当てると、とても気持ちが良かった。
「気持ちいい…!」
「良い顔だね!ナタリアを見ているとこっちまで楽しくなるなぁ。」
「えー?だって、本当に気持ちいいのですもの!普段だったら、湖の水は冷たいからこんな事しないの。でも、駆けてきたからかしら。とてもヒンヤリとして気持ちいいわ。」
「そうだね。それは良かった。」
ウカーシュ様はとても優しい笑みを浮かべて私に向けて言った。
「わ!何ですか!?あれ…!」
突如、リシャルド様が大きな声を上げた。
「本当だ!水面がキラキラと虹色に光っていて、それが湖の上に煙のように上っている…?」
「え?あぁ…!私も、良く分かりませんけれど、ここではいつもあの風景を見ますのよ。」
湖の水面一帯が虹色にキラキラと光り輝いて、それが煙のように上に舞い上がってゆっくりとある程度の高さまでいくとそれが消えて本当に煙みたい。
でもそれは、私はここに来るといつも見る光景なのだけれど、リシャルド様は指を指してウカーシュ様もとても驚いているわ。
「ウカーシュ様あれはまさか…。」
「ああ。あまり触れないでおこう。きっとナタリアがなにか関係しているのかもしれない。だが、とても綺麗だ…。」
何かしら?リシャルド様がウカーシュ様に近づいてお話されているわ。ここでしか見られない珍しい光景なのかしらね。他の湖に行った事がないからわからないけれど。
私はここに来るといつも清々しくて心地よい気分になるのよね。そうすると、たいていその光景が見られるのよ。西湖は素敵な所よね。
リシャルド様はすぐ後ろについて走っていて、そう言ってくれた。ウカーシュ様も、ずっと私の隣にいて合わせてにこやかに走ってくれている。
お二人共、本当にダミアン兄様と同じ位か、それよりもお上手ね!
私は、久々に思い切り風を切って走れる事にとても高揚感を抱いていた。
「ナタリアは気持ち良さそうだね。来れて良かったよ。しかし本当に、走らせるのが上手だ。この子も、ナタリアの事を信頼しているんだね。」
「ふふ。そう言って下さって嬉しいですわ。お二人も、とてもお上手ですのね。ダミアン兄様より、お上手かもしれませんわ。」
「そう?そう言ってくれて嬉しいよ。ナタリアのその、素敵な笑顔が見えるのならまた一緒に来たいな。」
「うふふ。そうですね。出来たらいいですわね。」
確かに、こうやって私が速く走らせたり少しゆっくりにしても、お二人共合わせてくれるから、とても走りやすいのよね。…でも、次、はないでしょうね。だって、コンガレン国の人達ですものね。まぁ、仕方ないわ!
「そうですね!どんよりとした雲も、いつの間にか晴れてくれましたし、心地良いですよね!」
後ろから、リシャルド様がそう言った。さっきはどんよりとしていたのに、走り出したら瞬く間に雲が晴れたのよね。まるで、私の心みたいだわ!清々しいもの。
「そういえばそうですわよね!本当に良いお天気になりましたわね。」
「あ、ナタリア。西湖が見えてきたよ。あの辺りで休憩しようか。」
パシャパシャ
「はー、冷たくて気持ちがいい!ナタリアもやってみたらどうだい?」
私達は湖畔まで来ると、馬達に水を飲ませてから、近くに生えていた低い木の枝に馬をくくりつけた。
ウカーシュ様とリシャルド様は、湖の水面に両手を突っ込み顔を洗っていた。
「ええ。」
チャプチャプ…
湖に手を入れるととても冷たかった。でも、その手をすぐに水から引き上げ、走って火照った頬に当てると、とても気持ちが良かった。
「気持ちいい…!」
「良い顔だね!ナタリアを見ているとこっちまで楽しくなるなぁ。」
「えー?だって、本当に気持ちいいのですもの!普段だったら、湖の水は冷たいからこんな事しないの。でも、駆けてきたからかしら。とてもヒンヤリとして気持ちいいわ。」
「そうだね。それは良かった。」
ウカーシュ様はとても優しい笑みを浮かべて私に向けて言った。
「わ!何ですか!?あれ…!」
突如、リシャルド様が大きな声を上げた。
「本当だ!水面がキラキラと虹色に光っていて、それが湖の上に煙のように上っている…?」
「え?あぁ…!私も、良く分かりませんけれど、ここではいつもあの風景を見ますのよ。」
湖の水面一帯が虹色にキラキラと光り輝いて、それが煙のように上に舞い上がってゆっくりとある程度の高さまでいくとそれが消えて本当に煙みたい。
でもそれは、私はここに来るといつも見る光景なのだけれど、リシャルド様は指を指してウカーシュ様もとても驚いているわ。
「ウカーシュ様あれはまさか…。」
「ああ。あまり触れないでおこう。きっとナタリアがなにか関係しているのかもしれない。だが、とても綺麗だ…。」
何かしら?リシャルド様がウカーシュ様に近づいてお話されているわ。ここでしか見られない珍しい光景なのかしらね。他の湖に行った事がないからわからないけれど。
私はここに来るといつも清々しくて心地よい気分になるのよね。そうすると、たいていその光景が見られるのよ。西湖は素敵な所よね。
10
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思うので、第二の人生を始めたい! P.S.逆ハーがついてきました。
三月べに
恋愛
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思う。だって、高校時代まで若返っているのだもの。
帰れないだって? じゃあ、このまま第二の人生スタートしよう!
衣食住を確保してもらっている城で、魔法の勉強をしていたら、あらら?
何故、逆ハーが出来上がったの?
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる