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50. 出会い ダミアン視点
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「ふん。全く。公爵家の令嬢を引き合わせてあげるんだから、感謝なさい!」
「兄上、良かったな!兄上はまだ誰とも婚約してないし、うまくいけばその子と結婚できるかもしれねぇぞ!楽しみだな!じゃ!フォルヒデン領の為に、イノリバから祈っているからな!父上も兄上も元気でなー!」
そう言って、ピオトルと共にフォルヒデンの屋敷を後にしたアリツィア王女。
僕は別に、そんな事望んではいないのだけれどな。公爵家のウツィア様…社交の場に出れば見かける程度ではあるが知っている。背がかなり小さくて可愛らしい方ではあったな。でも、僕とそっくり?見た目はそっくりとは言い難いから、性格がという意味か?
それから、一週間後に本当に公爵家より連絡があり、ウツィア様とお会いする事になってしまった。ウツィア様が、フォルヒデン領に来たことがないからと訪問したいと言ってくれているそうだ。
本来なら、男が女性の家へ訪問する所を、そう言って下さったのだ。
「こうしてお会いするのは初めてですわね。アリツィア王女に命令されたのは癪ですけれど、今日は有意義な時間になると良いですわ。」
優雅に挨拶をされたウツィア様は、なるほど公爵令嬢だと思った。
外見も顔は小さくて、肌は白く、人形のようだと思った。…が、そう思ったのはその余所行きの仮面を貼り付けていたからだったのだ。
テラスでお茶を飲む準備がされてあり、王宮よりは規模が小さいうちの庭園を望みながら向かい合って座った。
「人払いをしていただきたいの。ここは、お屋敷からも見えるでしょう?だから、よろしいかと思うのですけれど。」
と、僕にそう言って、給仕していた侍女に目を向けた。
「お茶を入れるくらいは出来るわ。ありがとう。あちらで待機していてもらえるかしら。」
そう、ウツィア様がまた言ったので、僕も頷いた。
未婚の男女が会うのだから、人が居た方がいいだろうと思ったのだけど、そうではなかったのだろうか。
「はぁ。これで、〝公爵令嬢〟の仮面を付けなくて済むわ。…ねぇ、アリツィアが、なんだかごめんなさいね。ダミアン様も〝公爵令嬢〟と会うのなんて緊張するでしょう?でも命令とあらば、従わないわけにはいかないわ。本当、アリツィアは我が儘なのよね!」
僕は、こうもざっくばらんに話すウツィア様を見て目をしばたたいてしまった。
「あら。〝公爵令嬢〟と話した方がよかったかしら?」
そう、ウツィア様はフフフと笑いながら言ったから、僕も取り繕わず話そうと思った。
「いや。〝公爵令嬢〟ではなくウツィア様と話せて嬉しいですよ。では僭越ながら僕も取り繕わず話してよいという事かな?今日は。」
「ええ、もちろんよ。思った通り話の分かる人でよかったわ。アリツィアは手紙で、ダミアン様が私とそっくりと言っていたから、今日はきっと楽しい話が出来ると心待ちにしていたのよ。」
「それは奇遇ですね。僕も、そっくりとはどんな所なのかと事ある毎に気にしてしまいましたよ。」
「まぁ!フフフ…。」
なんだか可愛らしい人だな。公爵令嬢といっても思ったより偉ぶっていないし。
そう思いながら、侍女がそろそろお時間です、と呼びに来るまで長々と会話を楽しんでしまっていた。
「兄上、良かったな!兄上はまだ誰とも婚約してないし、うまくいけばその子と結婚できるかもしれねぇぞ!楽しみだな!じゃ!フォルヒデン領の為に、イノリバから祈っているからな!父上も兄上も元気でなー!」
そう言って、ピオトルと共にフォルヒデンの屋敷を後にしたアリツィア王女。
僕は別に、そんな事望んではいないのだけれどな。公爵家のウツィア様…社交の場に出れば見かける程度ではあるが知っている。背がかなり小さくて可愛らしい方ではあったな。でも、僕とそっくり?見た目はそっくりとは言い難いから、性格がという意味か?
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「こうしてお会いするのは初めてですわね。アリツィア王女に命令されたのは癪ですけれど、今日は有意義な時間になると良いですわ。」
優雅に挨拶をされたウツィア様は、なるほど公爵令嬢だと思った。
外見も顔は小さくて、肌は白く、人形のようだと思った。…が、そう思ったのはその余所行きの仮面を貼り付けていたからだったのだ。
テラスでお茶を飲む準備がされてあり、王宮よりは規模が小さいうちの庭園を望みながら向かい合って座った。
「人払いをしていただきたいの。ここは、お屋敷からも見えるでしょう?だから、よろしいかと思うのですけれど。」
と、僕にそう言って、給仕していた侍女に目を向けた。
「お茶を入れるくらいは出来るわ。ありがとう。あちらで待機していてもらえるかしら。」
そう、ウツィア様がまた言ったので、僕も頷いた。
未婚の男女が会うのだから、人が居た方がいいだろうと思ったのだけど、そうではなかったのだろうか。
「はぁ。これで、〝公爵令嬢〟の仮面を付けなくて済むわ。…ねぇ、アリツィアが、なんだかごめんなさいね。ダミアン様も〝公爵令嬢〟と会うのなんて緊張するでしょう?でも命令とあらば、従わないわけにはいかないわ。本当、アリツィアは我が儘なのよね!」
僕は、こうもざっくばらんに話すウツィア様を見て目をしばたたいてしまった。
「あら。〝公爵令嬢〟と話した方がよかったかしら?」
そう、ウツィア様はフフフと笑いながら言ったから、僕も取り繕わず話そうと思った。
「いや。〝公爵令嬢〟ではなくウツィア様と話せて嬉しいですよ。では僭越ながら僕も取り繕わず話してよいという事かな?今日は。」
「ええ、もちろんよ。思った通り話の分かる人でよかったわ。アリツィアは手紙で、ダミアン様が私とそっくりと言っていたから、今日はきっと楽しい話が出来ると心待ちにしていたのよ。」
「それは奇遇ですね。僕も、そっくりとはどんな所なのかと事ある毎に気にしてしまいましたよ。」
「まぁ!フフフ…。」
なんだか可愛らしい人だな。公爵令嬢といっても思ったより偉ぶっていないし。
そう思いながら、侍女がそろそろお時間です、と呼びに来るまで長々と会話を楽しんでしまっていた。
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