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17. 庭の探索
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次の日。
私が起きると、フォルス様はすでに朝食を取られ仕事をされているそう。
「昨日も夜遅かったのでしょう?フォルス様、大丈夫なのかしら。」
「この時期が特別ですから、仕方ありません。体調もご自身で考えられておりますから、大丈夫ですよ。今日は、朝食の後はお部屋へ行きますか?」
エラは、私より二歳上。だから話し易く、良く気が付いてくれる。だけれど、表情がクルクルと変わってかわいいと思う所もあるけれど、フォルス様のお話になると表情が硬くなるので、それを見てしまうと私まで少し悲しくなるのです。何か、私に隠しているのでは無いかと思ってしまうから。
それに、なんとなくだけれど、私にあの建物の事に振れて欲しくないような雰囲気なのよね。私の思い過ごしだといいのだけれど…。
「庭の散策がしたいわ。」
「そうですか…。では、今見頃の花が離れに咲いているのでご案内しましょう。」
「ありがとう!エラは気が利くわね。」
見頃の花は、正面玄関から見て右側の建物との間に咲いていた。
惜しいわ。
謎の建物は、使用人棟の更に奥まった所だから、ここからは逆側なので死角ね。残念。見えれば、何か分かるかもと思ったのだけど。
「可愛いお花…!」
「はい。こちらはすずらんと言います。とても可愛らしいですよね。」
すずらんという、小さな鈴が連なったような花が、お行儀よく並んで植えられていた。
「やぁ、おはよう。アンリエッタさん。」
「お義父様?おはようございます。」
エラと話しているとお義父様は、別邸から出て来た。
フォルス様かと思ってしまったわ。今はお仕事中のはずだからこんな場所に来るはずもないのに。
「どうだい?ここの暮らしは慣れてきたかな?」
「はい。皆様本当に良くしていただいて。有難い限りです。」
「そうか。それはよかった。何か不便があったら言いなさい。フォルスに言えない事は、私に言ってくれていいんだからね。ま、フォルスも楽しいみたいだからね、良かったよ。二人の仲もうまくいっているかな?」
「え?ええ…。」
お義父様も、フォルス様に外見はよく似ている。白髪混じりの髪を黒くして、声ももう少し張りがあれば、フォルス様そっくり。
性格も、こんな風に気遣ってくれる優しさは、お義父様譲りかもしれないわ。
でも、フォルス様、楽しいって?以前は食事の時に話は出来たけれど、ここ二、三日は出来てないわ。
私と楽しい、のじゃなくて愛人と楽しいだったらどうしましょう!?
「済まないね。新婚であるのに、あいつ仕事ばかりしているだろう?もう少し他に任せればいいのに。あ、私もこれから手伝いにいくんだけれどね。なかなか他に頼りにくいみたいだ。」
「そうなんですね。そんなに大変なんですか?私でよければ、何か手伝いますよ!まだ、勉強中の身なのですけれど。」
「あぁ、聞いているよ。とても熱心にやっているそうだね。素晴らしいよ。でも、その気持ちだけで十分だよ。この屋敷にいてくれるだけでいいんだ。お嫁に来てくれて本当に嬉しいよ。じゃあ、ゆっくりしていっておくれ。私も手伝いに行ってくるよ。」
お義父様は手を振って本邸の方へ行ってしまった。
褒められたのは嬉しいけれど、なんだかモヤモヤが残ってしまったわ。
そのモヤモヤを打ち消すように、すずらんをじっと見つめていた。
私が起きると、フォルス様はすでに朝食を取られ仕事をされているそう。
「昨日も夜遅かったのでしょう?フォルス様、大丈夫なのかしら。」
「この時期が特別ですから、仕方ありません。体調もご自身で考えられておりますから、大丈夫ですよ。今日は、朝食の後はお部屋へ行きますか?」
エラは、私より二歳上。だから話し易く、良く気が付いてくれる。だけれど、表情がクルクルと変わってかわいいと思う所もあるけれど、フォルス様のお話になると表情が硬くなるので、それを見てしまうと私まで少し悲しくなるのです。何か、私に隠しているのでは無いかと思ってしまうから。
それに、なんとなくだけれど、私にあの建物の事に振れて欲しくないような雰囲気なのよね。私の思い過ごしだといいのだけれど…。
「庭の散策がしたいわ。」
「そうですか…。では、今見頃の花が離れに咲いているのでご案内しましょう。」
「ありがとう!エラは気が利くわね。」
見頃の花は、正面玄関から見て右側の建物との間に咲いていた。
惜しいわ。
謎の建物は、使用人棟の更に奥まった所だから、ここからは逆側なので死角ね。残念。見えれば、何か分かるかもと思ったのだけど。
「可愛いお花…!」
「はい。こちらはすずらんと言います。とても可愛らしいですよね。」
すずらんという、小さな鈴が連なったような花が、お行儀よく並んで植えられていた。
「やぁ、おはよう。アンリエッタさん。」
「お義父様?おはようございます。」
エラと話しているとお義父様は、別邸から出て来た。
フォルス様かと思ってしまったわ。今はお仕事中のはずだからこんな場所に来るはずもないのに。
「どうだい?ここの暮らしは慣れてきたかな?」
「はい。皆様本当に良くしていただいて。有難い限りです。」
「そうか。それはよかった。何か不便があったら言いなさい。フォルスに言えない事は、私に言ってくれていいんだからね。ま、フォルスも楽しいみたいだからね、良かったよ。二人の仲もうまくいっているかな?」
「え?ええ…。」
お義父様も、フォルス様に外見はよく似ている。白髪混じりの髪を黒くして、声ももう少し張りがあれば、フォルス様そっくり。
性格も、こんな風に気遣ってくれる優しさは、お義父様譲りかもしれないわ。
でも、フォルス様、楽しいって?以前は食事の時に話は出来たけれど、ここ二、三日は出来てないわ。
私と楽しい、のじゃなくて愛人と楽しいだったらどうしましょう!?
「済まないね。新婚であるのに、あいつ仕事ばかりしているだろう?もう少し他に任せればいいのに。あ、私もこれから手伝いにいくんだけれどね。なかなか他に頼りにくいみたいだ。」
「そうなんですね。そんなに大変なんですか?私でよければ、何か手伝いますよ!まだ、勉強中の身なのですけれど。」
「あぁ、聞いているよ。とても熱心にやっているそうだね。素晴らしいよ。でも、その気持ちだけで十分だよ。この屋敷にいてくれるだけでいいんだ。お嫁に来てくれて本当に嬉しいよ。じゃあ、ゆっくりしていっておくれ。私も手伝いに行ってくるよ。」
お義父様は手を振って本邸の方へ行ってしまった。
褒められたのは嬉しいけれど、なんだかモヤモヤが残ってしまったわ。
そのモヤモヤを打ち消すように、すずらんをじっと見つめていた。
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