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8. あの日の狩人
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「それでね、お母様は結婚しろって言ううのよ。お父様は…あら?」
リュシーは森に入ってすぐの少し開けた所に座り、動物達と話していた時に入り口の方から歩いてくる気配を感じて顔をそちらへと向けた。
リュシーより少し年上の男性二人組で、馬を引き連れているのが見えた。
と、向こうもリュシーに気づいたようで酷く驚きながら駆けよってきた。
近くに寄った事でリュシーは二人の服装が良く見る事が出来たが、濃い緑の上下の服に長いマントというお揃いの服装をしていた。
「君は、いつかの…!どうしてここに?また一人かい?」
リュシーはいつかの、と言われ、はて…?と思ったところで、十歳の頃に花畑のところで会った二人の男の子達だと気づく。歳は今もやはりリュシーより少し年上に見えた。
「こんにちは。ええそうよ。お二人とも森の中に来たって事は、やはり狩人なのね。以前は雨、大丈夫だったかしら?」
「そうそう!本当に言われた通り激しく降ってきて驚いたよ。君は、気象師かい?」
「きしょうし…?なにかしら?
あら今日も?うーん…ちょっと奥に行かないと川などはないから……ちょっと待ってね。はい、どうぞ。」
そう言って、リュシーはいつも持ち歩いていた獣革で出来た水筒と、コップを取り出して一頭の馬に飲ませようと差し出した。
「え?」
「なに?」
「なにって…馬も意外にも喉が渇くのよ?」
彼らは、なぜ自分達にではなく馬に水を差し出したのかが良く分からなかった。しかし、馬の歩みが遅くなったのも事実だった。二人は自分達が飲む水は持っていたが、馬にあげようとは思ってもいなかった。川や、泉があった時に飲ませればいいかと思っていたのだった。
ひとしきり水を飲んで満足した様子の馬二頭は、リュシーに顔を近づけて鼻を鳴らしている。
「ふふっ。いいのよ。お疲れさま。」
その様子を、二人は驚いて見ていたがやがてはっとしたようで以前も先ほども話掛けてきた方がリュシーへと話し出した。
「ありがとう。以前も今日も、君に助けられたよ。俺はウスターシュ=セナンクール。そしてこっちが、エタン=マンドルーだ。」
濃い茶色の髪の方がウスターシュ、黒髪の方がエタンと紹介したウスターシュは、馬の顔を撫でる。
(セナンクール?確か、公爵家の家名よね。それに、マンドルーも伯爵家の家名だわ!)
リュシーも貴族の端くれとして、貴族の事は学んでいた為、目の前の人達が自分より上の爵位の人達だと思い、慌てて口調を改めた。
「いいえ。私はリュシー=アランブールです。あ、今日もまた森の奥では雨になるかもしれないので気をつけて下さい!」
「え?今日も!?」
「おい、エタン!」
エタンは今まで黙って見ていたが、訝しげにリュシーを見る。
「ええ。…ええと、風が今は温かいけれど、ちょっと冷えてきたら雨になるんです。鳥達も低く飛んでいますから。」
「へぇ…詳しいんだね。」
「え、いえ、えと…。」
リュシーは、闇雲に言っても信じてもらえないと、いつかのオーバンに言われた時のように現象を付け加えて言ったのだがかえって詳しいなどと言われてしまい、返しに困った。
本当は、動物達が森の奥は雨になるからとこの手前に避難してきた動物達の情報を伝えただけだった。
「ねぇ、リュシー嬢。君は、もしかして魔力があるの?」
そうウスターシュに言われたリュシーは、びっくりして返答する。
「え?いいえ。魔力だなんて、そんな素晴らしいものはないわ。あったなら、どんなに良かったかと思ったけれど。」
「どうしてだい?」
「だって、魔力があれば、安定したお給料がもらえるからです。けれどそれにはまず寄宿学校に通わないといけないから、どちらにしても無理だったけれど…。」
言っていて、だんだん悲しくなり最後は尻つぼみになったリュシー。
学校に通える年齢になった時にバルテレミーには一度だけ通いたいかと聞かれたが、どう足掻いても二人も寄宿学校に通わすお金などないと思い、リュシーは行かないと選択したのだ。
「安定したお給料、ねぇ…。リュシーには何らかの魔力がありそうなんだよなぁ…。本当に、なにもないの?それともまだ目覚めてないのかな。」
「ウスターシュ、そんな事言って大丈夫?まぁ、確かにそう言えば説明が付くけどさ。魔力を持っていても実際に使えない人だっているじゃないか。」
(え?魔力!?私が!?だって、魔力って水を出したり、火を付けたり出来るんでしょう?私はそんなの出来ないわ!)
「あのね、リュシー。もし君に魔力があったら、魔術師になりたい?俺達は、魔術騎士なんだ。この森の野生動物に用があって来たのもあるけど、まだ埋もれている魔力持ちの人をスカウトする役目も務めているんだ。」
「!?
もし魔力があれば、なりたいです。私、お金が欲しいのです。弟の寄宿学校への学費が必要だからです。でも…私には、結局そんな素晴らしい魔力だなんて持っていませんから…。」
「魔力って、最近は珍しい魔力もあるんだよ?だから、人と違う力を持っている人は尚、給料はたくさんもらえるかもね。そうだ!アランブールって、伯爵家だよね?あとで当主に挨拶に言ってもいいかい?」
「え?ええ…」
「ありがとう。とりあえず先に、森に用があるから済ませてくるよ。雨が降ってきたら大変だからね。」
「あーあ。そんな簡単に言うけど、アオ鷹の爪なんてさ…すぐに見つかるのかねぇ…。」
そう言って、二人は先へ進もうとした。
「え?アオ鷹の爪が必要なのですか?あの…こ、殺すのですか?」
「いや。爪だからね。捕まえて、爪を切らせてもらうんだが、結構大変でね。」
「なるべく傷つけないようにはやるけど、どうだろうね。すごく暴れるから、いっそ殺した方が早いと思うんだけどね。」
「おい、エタン!さすがに令嬢にそんな言葉は…!」
「…あの!なにも言わないで下さるのなら、私に任せてくれませんか?頼んでみますから!」
リュシーは、どうしようかと迷ったが、知っている動物が傷つけられるのは嫌だった為、そう言っていた。
狩人がいて、生計を立てているのはある程度仕方ないと、いつかの白い猫から教えられた。ーーいや、最近はリュシーの背丈ほどのずいぶんと大きい体躯になったその白い猫は、実は猫ではなかったのだとリュシーは思い直したーー乱獲しないのであれば、それは仕方ない事だと。しかし、アオ鷹には昔、爪をもらったのだ。そのよしみでたまに話をしたりする。だから余計に、頼めばまたもらえるかもしれないと思ったのだ。
「頼む!?」
「はぁ!?」
ウスターシュとエタンは、言われた意味を図りかね、驚いていたが。
リュシーは森に入ってすぐの少し開けた所に座り、動物達と話していた時に入り口の方から歩いてくる気配を感じて顔をそちらへと向けた。
リュシーより少し年上の男性二人組で、馬を引き連れているのが見えた。
と、向こうもリュシーに気づいたようで酷く驚きながら駆けよってきた。
近くに寄った事でリュシーは二人の服装が良く見る事が出来たが、濃い緑の上下の服に長いマントというお揃いの服装をしていた。
「君は、いつかの…!どうしてここに?また一人かい?」
リュシーはいつかの、と言われ、はて…?と思ったところで、十歳の頃に花畑のところで会った二人の男の子達だと気づく。歳は今もやはりリュシーより少し年上に見えた。
「こんにちは。ええそうよ。お二人とも森の中に来たって事は、やはり狩人なのね。以前は雨、大丈夫だったかしら?」
「そうそう!本当に言われた通り激しく降ってきて驚いたよ。君は、気象師かい?」
「きしょうし…?なにかしら?
あら今日も?うーん…ちょっと奥に行かないと川などはないから……ちょっと待ってね。はい、どうぞ。」
そう言って、リュシーはいつも持ち歩いていた獣革で出来た水筒と、コップを取り出して一頭の馬に飲ませようと差し出した。
「え?」
「なに?」
「なにって…馬も意外にも喉が渇くのよ?」
彼らは、なぜ自分達にではなく馬に水を差し出したのかが良く分からなかった。しかし、馬の歩みが遅くなったのも事実だった。二人は自分達が飲む水は持っていたが、馬にあげようとは思ってもいなかった。川や、泉があった時に飲ませればいいかと思っていたのだった。
ひとしきり水を飲んで満足した様子の馬二頭は、リュシーに顔を近づけて鼻を鳴らしている。
「ふふっ。いいのよ。お疲れさま。」
その様子を、二人は驚いて見ていたがやがてはっとしたようで以前も先ほども話掛けてきた方がリュシーへと話し出した。
「ありがとう。以前も今日も、君に助けられたよ。俺はウスターシュ=セナンクール。そしてこっちが、エタン=マンドルーだ。」
濃い茶色の髪の方がウスターシュ、黒髪の方がエタンと紹介したウスターシュは、馬の顔を撫でる。
(セナンクール?確か、公爵家の家名よね。それに、マンドルーも伯爵家の家名だわ!)
リュシーも貴族の端くれとして、貴族の事は学んでいた為、目の前の人達が自分より上の爵位の人達だと思い、慌てて口調を改めた。
「いいえ。私はリュシー=アランブールです。あ、今日もまた森の奥では雨になるかもしれないので気をつけて下さい!」
「え?今日も!?」
「おい、エタン!」
エタンは今まで黙って見ていたが、訝しげにリュシーを見る。
「ええ。…ええと、風が今は温かいけれど、ちょっと冷えてきたら雨になるんです。鳥達も低く飛んでいますから。」
「へぇ…詳しいんだね。」
「え、いえ、えと…。」
リュシーは、闇雲に言っても信じてもらえないと、いつかのオーバンに言われた時のように現象を付け加えて言ったのだがかえって詳しいなどと言われてしまい、返しに困った。
本当は、動物達が森の奥は雨になるからとこの手前に避難してきた動物達の情報を伝えただけだった。
「ねぇ、リュシー嬢。君は、もしかして魔力があるの?」
そうウスターシュに言われたリュシーは、びっくりして返答する。
「え?いいえ。魔力だなんて、そんな素晴らしいものはないわ。あったなら、どんなに良かったかと思ったけれど。」
「どうしてだい?」
「だって、魔力があれば、安定したお給料がもらえるからです。けれどそれにはまず寄宿学校に通わないといけないから、どちらにしても無理だったけれど…。」
言っていて、だんだん悲しくなり最後は尻つぼみになったリュシー。
学校に通える年齢になった時にバルテレミーには一度だけ通いたいかと聞かれたが、どう足掻いても二人も寄宿学校に通わすお金などないと思い、リュシーは行かないと選択したのだ。
「安定したお給料、ねぇ…。リュシーには何らかの魔力がありそうなんだよなぁ…。本当に、なにもないの?それともまだ目覚めてないのかな。」
「ウスターシュ、そんな事言って大丈夫?まぁ、確かにそう言えば説明が付くけどさ。魔力を持っていても実際に使えない人だっているじゃないか。」
(え?魔力!?私が!?だって、魔力って水を出したり、火を付けたり出来るんでしょう?私はそんなの出来ないわ!)
「あのね、リュシー。もし君に魔力があったら、魔術師になりたい?俺達は、魔術騎士なんだ。この森の野生動物に用があって来たのもあるけど、まだ埋もれている魔力持ちの人をスカウトする役目も務めているんだ。」
「!?
もし魔力があれば、なりたいです。私、お金が欲しいのです。弟の寄宿学校への学費が必要だからです。でも…私には、結局そんな素晴らしい魔力だなんて持っていませんから…。」
「魔力って、最近は珍しい魔力もあるんだよ?だから、人と違う力を持っている人は尚、給料はたくさんもらえるかもね。そうだ!アランブールって、伯爵家だよね?あとで当主に挨拶に言ってもいいかい?」
「え?ええ…」
「ありがとう。とりあえず先に、森に用があるから済ませてくるよ。雨が降ってきたら大変だからね。」
「あーあ。そんな簡単に言うけど、アオ鷹の爪なんてさ…すぐに見つかるのかねぇ…。」
そう言って、二人は先へ進もうとした。
「え?アオ鷹の爪が必要なのですか?あの…こ、殺すのですか?」
「いや。爪だからね。捕まえて、爪を切らせてもらうんだが、結構大変でね。」
「なるべく傷つけないようにはやるけど、どうだろうね。すごく暴れるから、いっそ殺した方が早いと思うんだけどね。」
「おい、エタン!さすがに令嬢にそんな言葉は…!」
「…あの!なにも言わないで下さるのなら、私に任せてくれませんか?頼んでみますから!」
リュシーは、どうしようかと迷ったが、知っている動物が傷つけられるのは嫌だった為、そう言っていた。
狩人がいて、生計を立てているのはある程度仕方ないと、いつかの白い猫から教えられた。ーーいや、最近はリュシーの背丈ほどのずいぶんと大きい体躯になったその白い猫は、実は猫ではなかったのだとリュシーは思い直したーー乱獲しないのであれば、それは仕方ない事だと。しかし、アオ鷹には昔、爪をもらったのだ。そのよしみでたまに話をしたりする。だから余計に、頼めばまたもらえるかもしれないと思ったのだ。
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