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自身の髪よりなお美しい艶のある、否、着ている絹のドレスと同格かと言わんばかりかとも思う程の輝かしい銀髪に映えるような、薄く青みのある紫色のドレス。
メイクも洗練された技術と工夫を凝らしたもので、どことなく現代風のものに感じたが、カトリーヌはそれ以上に目を奪われたものがある。
グウェンドリンの姿をより映えるものにしているのが、彼女の婚約者の姿。
ドレスに合わせた揃いのスーツを着て、愛おし気に彼女の姿を見て、その輝かしい容姿をほめたたえる言葉を惜しみなく口にする。
そんな、自分には今日あり得ない姿を見たからこそ、悔しいという気持ちがどんどん募っていく。
カトリーヌもグウェンドリンの後に続く形で部屋を出て、玄関ロビーに現れたのに、グウェンドリンを迎えに来たシュヴァルドはカトリーヌに一度「なんかいるな」と言わんばかりの視線を向けたきり、グウェンドリンに夢中だ。
自分が用意したドレスを愛する婚約者が着ているわけだから、それはもう有頂天になるくらい嬉しいのだろう。
周りの事なんて目に入りませんという態度は、実際にシュヴァルドにあいさつに来たヴァルファズルに声をかけられてようやく気付いたという様な夢中っぷり。
「シュヴァルド、いい加減にグウェンドリンの手を放してやれ」
「はっ…、すみません、ヴォーダン伯爵。こんばんは」
「こんばんは、今日は娘を頼むよ」
「はい、お任せください」
そういってグウェンドリンの手を取り、エスコートをして馬車に乗り込むその姿を、カトリーヌはただ見ているだけしかできなかった。
「ん?カトリーヌ、どうしてお前がここにいるんだ」
「あなたは私たちと一緒に出立でしょう?私たちはもう少し後になるわ」
侍従に呼びに行かせたグウェンドリンならともかく、なぜかいるカトリーヌに両親が訝しげな顔をする。
一体どうしてここにいるのか、という顔にカトリーヌは恥ずかしくなった。
誰も彼も自分を褒めてくれない、讃えてくれない。
おまけに、両親からもドレスが似合うだとかそんな言葉はない。
とにかく「どうしてここにいるの?」ということばかりを如実に伝えてくる表情が、どうしても耐えがたいほどに恥ずかしかった。
プルプルと震えるほどに力を入れて握りしめ、恥ずかしさのあまり駆けあがるようにして階段を上り、そして部屋へと勢いよく突入する。
先ほど部屋を意気揚々と出て行ったお嬢様が戻ってきたものだから、侍女やメイドたちがびっくりした顔をして固まる。
勢いよくバタンバタンと開いて閉まる扉の音がして一呼吸置き、ようやく「いったい何が?」と顔を見合わせるほど、カトリーヌの行動が分からなかった。
とはいえ、メイドや侍女たちもまだ侍従に呼ばれるようなことがなかったのに、どうして部屋の外に行くのだろうかと不思議ではあったのだ。
小さく聞こえる隣のグウェンドリンお嬢様を呼ぶ声は確かに聞こえたメイドや侍女が不思議そうにしていたけれど、それでも飛び出るようにして出て行ったカトリーヌを止める事はできなかった。
それがこうして戻ってきたということは、また検討違いのおかしな行動でもしたのかと、苛立ったようにメイクや髪形が崩れるのも構わずにベッドにダイブした姿を見てメイドや侍女たちは深くため息を吐きたくなった。
メイクも洗練された技術と工夫を凝らしたもので、どことなく現代風のものに感じたが、カトリーヌはそれ以上に目を奪われたものがある。
グウェンドリンの姿をより映えるものにしているのが、彼女の婚約者の姿。
ドレスに合わせた揃いのスーツを着て、愛おし気に彼女の姿を見て、その輝かしい容姿をほめたたえる言葉を惜しみなく口にする。
そんな、自分には今日あり得ない姿を見たからこそ、悔しいという気持ちがどんどん募っていく。
カトリーヌもグウェンドリンの後に続く形で部屋を出て、玄関ロビーに現れたのに、グウェンドリンを迎えに来たシュヴァルドはカトリーヌに一度「なんかいるな」と言わんばかりの視線を向けたきり、グウェンドリンに夢中だ。
自分が用意したドレスを愛する婚約者が着ているわけだから、それはもう有頂天になるくらい嬉しいのだろう。
周りの事なんて目に入りませんという態度は、実際にシュヴァルドにあいさつに来たヴァルファズルに声をかけられてようやく気付いたという様な夢中っぷり。
「シュヴァルド、いい加減にグウェンドリンの手を放してやれ」
「はっ…、すみません、ヴォーダン伯爵。こんばんは」
「こんばんは、今日は娘を頼むよ」
「はい、お任せください」
そういってグウェンドリンの手を取り、エスコートをして馬車に乗り込むその姿を、カトリーヌはただ見ているだけしかできなかった。
「ん?カトリーヌ、どうしてお前がここにいるんだ」
「あなたは私たちと一緒に出立でしょう?私たちはもう少し後になるわ」
侍従に呼びに行かせたグウェンドリンならともかく、なぜかいるカトリーヌに両親が訝しげな顔をする。
一体どうしてここにいるのか、という顔にカトリーヌは恥ずかしくなった。
誰も彼も自分を褒めてくれない、讃えてくれない。
おまけに、両親からもドレスが似合うだとかそんな言葉はない。
とにかく「どうしてここにいるの?」ということばかりを如実に伝えてくる表情が、どうしても耐えがたいほどに恥ずかしかった。
プルプルと震えるほどに力を入れて握りしめ、恥ずかしさのあまり駆けあがるようにして階段を上り、そして部屋へと勢いよく突入する。
先ほど部屋を意気揚々と出て行ったお嬢様が戻ってきたものだから、侍女やメイドたちがびっくりした顔をして固まる。
勢いよくバタンバタンと開いて閉まる扉の音がして一呼吸置き、ようやく「いったい何が?」と顔を見合わせるほど、カトリーヌの行動が分からなかった。
とはいえ、メイドや侍女たちもまだ侍従に呼ばれるようなことがなかったのに、どうして部屋の外に行くのだろうかと不思議ではあったのだ。
小さく聞こえる隣のグウェンドリンお嬢様を呼ぶ声は確かに聞こえたメイドや侍女が不思議そうにしていたけれど、それでも飛び出るようにして出て行ったカトリーヌを止める事はできなかった。
それがこうして戻ってきたということは、また検討違いのおかしな行動でもしたのかと、苛立ったようにメイクや髪形が崩れるのも構わずにベッドにダイブした姿を見てメイドや侍女たちは深くため息を吐きたくなった。
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