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カトリーヌもその辺りの危険性はうっすらとはいえ分かっている。
駆け落ちはまさに諸刃の剣。
自由と真実の愛と呼ばれるものは手に入れる事はできても、現在の裕福な生活、庶民から敬われる立場などがすべて失うことになる。
更にカトリーヌにとって重要になる華やかな場に出られる権利も失って、イケメンにもちやほやされなくなる。
顔を俯かせて表情が見えにくいのをいいことに、ギリギリと歯を食いしばる。
カトリーヌにとっては四面楚歌も同然。
二進も三進も行かず、解決策がまったく分からない状態。
「(どうしよう、どうすれば…!)」
この考えを知れば多くの人間が「いい加減諦めろ」もしくは「いっそのこと出家しなさい」と言うだろう。
カトリーヌにとって一番いいのは諦めてスカルドと結婚することだが、それでもあれこれ企むのであればもう結婚を諦めて出家した方が良いともいえた。
出家は無くても、家の仕事の一部を手伝うという名目で領地のどこかで静かに過ごせばいいだろう。
ただ、カトリーヌにできる仕事は今現在無いので、その辺りはこれからかなり頑張って覚えなければならないが、その期待もできないだろう。
黙り込んで返事もしなくなったカトリーヌに対して、両親の目は冷たい。
これはまだあきらめずに何か考えているなというのを察していたし、そのうえでこれ以上圧をかけるならどうするべきかというのも考えている。
それでもカトリーヌはまだ決定的なやらかしがないから、強制的にというのはちょっと外聞が悪いので家の体面のためにできない。
が、もう矯正も難しかろうというのは両親も分かっている。
グウェンドリンの足を引っ張りかねないこの娘をどうにかしなければ、輝かしいグウェンドリンの女伯爵としての道に障害物が大量発生しかねない。
だから、カトリーヌには無理やりにでも結婚させるか、隠居させるかのどちらかを選択させるように迫ることも必要だ。
「カトリーヌ、黙っているようだが婚約してスカルド殿と結婚するというのは伯爵家としては決定事項のようなものだ。
それでも嫌だというのであれば、お前は急病のため領地の片隅で静かに暮らしてもらうことになる。
お前はグウェンドリンの邪魔になりかねん」
「な、」
「あらどうしたの?グウェンドリン以上に何かできるとでも?
出来ないからこそ私たちはとても困っていたのよ。
ようやくまともな縁談が来て安心したというのに、あなたときたら…」
フリーンの頭の中にはこれまでのカトリーヌのスカルドに対しての態度が浮かんでは消え、浮かんでは消えていた。
「ともかく、反論は許さん。
一応明日1日考えて決心するための猶予をくれてやる。
明後日にはお前の答えを聞く。
婚約する決心をするのであれば良し、そうでないのであれば伯爵家の本邸やこのタウンハウスからは出ていくことを肝に銘じておくように」
「が、学園はどうなるんですか!?」
「学園の方にはグンナールの件での心の傷が再発し、令息のいる場所では不安だと言われたため領地で静かに過ごすことにしたとでも言っておいてやる」
万策尽きた。
カトリーヌは漠然とそう感じながら書斎から追い出されるように退室した。
駆け落ちはまさに諸刃の剣。
自由と真実の愛と呼ばれるものは手に入れる事はできても、現在の裕福な生活、庶民から敬われる立場などがすべて失うことになる。
更にカトリーヌにとって重要になる華やかな場に出られる権利も失って、イケメンにもちやほやされなくなる。
顔を俯かせて表情が見えにくいのをいいことに、ギリギリと歯を食いしばる。
カトリーヌにとっては四面楚歌も同然。
二進も三進も行かず、解決策がまったく分からない状態。
「(どうしよう、どうすれば…!)」
この考えを知れば多くの人間が「いい加減諦めろ」もしくは「いっそのこと出家しなさい」と言うだろう。
カトリーヌにとって一番いいのは諦めてスカルドと結婚することだが、それでもあれこれ企むのであればもう結婚を諦めて出家した方が良いともいえた。
出家は無くても、家の仕事の一部を手伝うという名目で領地のどこかで静かに過ごせばいいだろう。
ただ、カトリーヌにできる仕事は今現在無いので、その辺りはこれからかなり頑張って覚えなければならないが、その期待もできないだろう。
黙り込んで返事もしなくなったカトリーヌに対して、両親の目は冷たい。
これはまだあきらめずに何か考えているなというのを察していたし、そのうえでこれ以上圧をかけるならどうするべきかというのも考えている。
それでもカトリーヌはまだ決定的なやらかしがないから、強制的にというのはちょっと外聞が悪いので家の体面のためにできない。
が、もう矯正も難しかろうというのは両親も分かっている。
グウェンドリンの足を引っ張りかねないこの娘をどうにかしなければ、輝かしいグウェンドリンの女伯爵としての道に障害物が大量発生しかねない。
だから、カトリーヌには無理やりにでも結婚させるか、隠居させるかのどちらかを選択させるように迫ることも必要だ。
「カトリーヌ、黙っているようだが婚約してスカルド殿と結婚するというのは伯爵家としては決定事項のようなものだ。
それでも嫌だというのであれば、お前は急病のため領地の片隅で静かに暮らしてもらうことになる。
お前はグウェンドリンの邪魔になりかねん」
「な、」
「あらどうしたの?グウェンドリン以上に何かできるとでも?
出来ないからこそ私たちはとても困っていたのよ。
ようやくまともな縁談が来て安心したというのに、あなたときたら…」
フリーンの頭の中にはこれまでのカトリーヌのスカルドに対しての態度が浮かんでは消え、浮かんでは消えていた。
「ともかく、反論は許さん。
一応明日1日考えて決心するための猶予をくれてやる。
明後日にはお前の答えを聞く。
婚約する決心をするのであれば良し、そうでないのであれば伯爵家の本邸やこのタウンハウスからは出ていくことを肝に銘じておくように」
「が、学園はどうなるんですか!?」
「学園の方にはグンナールの件での心の傷が再発し、令息のいる場所では不安だと言われたため領地で静かに過ごすことにしたとでも言っておいてやる」
万策尽きた。
カトリーヌは漠然とそう感じながら書斎から追い出されるように退室した。
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