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そんな風に何が光栄なのか、伯爵夫妻やグウェンドリン、シュヴァルドと会って話せたことを非常にうれしそうに語るスカルドとは違い、カトリーヌはどんどん微笑みが引きつる感覚を覚えていた。
「(何が光栄よ、私に会えてうれしかったっていうところじゃないの?!)」
普通の婚約者候補との会合であるのならカトリーヌの言葉が正当なものであるが、カトリーヌとスカルドの場合は普通の婚約者候補の関係ではない。
それぞれが積極的に交流を深めようとしていたわけではないし、交流の手法だった文通がもはや相手家族との文通になっていたのもあって、スカルドの方が会えて光栄だと感激する思いを抱きやすいのもカトリーヌではなく、その家族だった。
そのあたりのことをカトリーヌは分かっていない。
もちろんスカルドの方も「会えて光栄です」とカトリーヌの方に伝えるということを分かっていない、教えられていてもすっかり忘れているのでこの辺りに関してはどっちもどっち。
流石に朝の昇降口近くなのでそれぞれにあいさつの声がかけられるため、それ以上は中々話が続いていかず、更に授業の準備もあるのでカトリーヌはそれ以上何も言えないまま「すみません、授業が始まりますので」と頭を下げた所、スカルドの方もそれもそうだと微笑んで「そうでしたね、すみません」と言って離れて行った。
「(これがこれから続くの…!?勘弁してほしいんだけど!)」
自分には興味ありませんと言わんばかりにスカルドは食事の際の事だけ話して満足気に去っていく。
これからも同じようなことが続くとなるとカトリーヌ的には辟易するだけで終わるだろう。
「(これならこっそり他のイケメン探した方が…、いや、お父様のことだからきっとお姉さまに監視を頼んでいるはず!
下手に動くのはまずい!)」
カトリーヌは父の迫力を思い出し、他のイケメンを探すのは流石に危ないと思って思い直す。
今回の件で両親の本気を思い知っているカトリーヌは下手なことはできないため、慎重にならなくてはと思いながら階段を上がっていく。
下手なことをすれば今度こそ領地の片隅で隠居エンド。
むしろもっと悪いのは出家エンドなので、貴族の生活とは縁遠い状態になってしまうことを恐れたカトリーヌが取れる選択肢はとにかく耐える事だけ。
それを思えばカトリーヌの頭で考えつくことは本当に何もなかった。
憂鬱な表情で階段を上がっている時でも、途中途中で「おはようございます、カトリーヌ嬢」と声をかけてくれる知り合いの令嬢や同じクラスの令嬢と一緒になるので、下手な表情は見せられないと笑顔を見せて返事をする。
最終的には結構な大人数で教室へ向かうころには、多少カトリーヌの機嫌は直ってきていたため、それ以降は女子同士の話の中で機嫌の悪さも無くなり、授業が始まるころにはまったく気にしなくなっていた。
「(何が光栄よ、私に会えてうれしかったっていうところじゃないの?!)」
普通の婚約者候補との会合であるのならカトリーヌの言葉が正当なものであるが、カトリーヌとスカルドの場合は普通の婚約者候補の関係ではない。
それぞれが積極的に交流を深めようとしていたわけではないし、交流の手法だった文通がもはや相手家族との文通になっていたのもあって、スカルドの方が会えて光栄だと感激する思いを抱きやすいのもカトリーヌではなく、その家族だった。
そのあたりのことをカトリーヌは分かっていない。
もちろんスカルドの方も「会えて光栄です」とカトリーヌの方に伝えるということを分かっていない、教えられていてもすっかり忘れているのでこの辺りに関してはどっちもどっち。
流石に朝の昇降口近くなのでそれぞれにあいさつの声がかけられるため、それ以上は中々話が続いていかず、更に授業の準備もあるのでカトリーヌはそれ以上何も言えないまま「すみません、授業が始まりますので」と頭を下げた所、スカルドの方もそれもそうだと微笑んで「そうでしたね、すみません」と言って離れて行った。
「(これがこれから続くの…!?勘弁してほしいんだけど!)」
自分には興味ありませんと言わんばかりにスカルドは食事の際の事だけ話して満足気に去っていく。
これからも同じようなことが続くとなるとカトリーヌ的には辟易するだけで終わるだろう。
「(これならこっそり他のイケメン探した方が…、いや、お父様のことだからきっとお姉さまに監視を頼んでいるはず!
下手に動くのはまずい!)」
カトリーヌは父の迫力を思い出し、他のイケメンを探すのは流石に危ないと思って思い直す。
今回の件で両親の本気を思い知っているカトリーヌは下手なことはできないため、慎重にならなくてはと思いながら階段を上がっていく。
下手なことをすれば今度こそ領地の片隅で隠居エンド。
むしろもっと悪いのは出家エンドなので、貴族の生活とは縁遠い状態になってしまうことを恐れたカトリーヌが取れる選択肢はとにかく耐える事だけ。
それを思えばカトリーヌの頭で考えつくことは本当に何もなかった。
憂鬱な表情で階段を上がっている時でも、途中途中で「おはようございます、カトリーヌ嬢」と声をかけてくれる知り合いの令嬢や同じクラスの令嬢と一緒になるので、下手な表情は見せられないと笑顔を見せて返事をする。
最終的には結構な大人数で教室へ向かうころには、多少カトリーヌの機嫌は直ってきていたため、それ以降は女子同士の話の中で機嫌の悪さも無くなり、授業が始まるころにはまったく気にしなくなっていた。
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