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それから更に1か月、それまで大きく流れていた例のやらかし令息のうわさも徐々に収束し、噂は次の内容が流れ始めていた。
季節は夏に差し掛かっている為、あと1か月もすれば定期試験。
所謂期末試験の期間に入り、学園に登校する時間も昼頃までになる。
代わりにテスト期間は1週間ほどの長期ではあるが、日数が違うくらいで前世の学校と同じようなシステムなのはグウェンドリンもカトリーヌもありがたいと思っていた。
そのテストに関しての噂はもちろんだが、この学園ではこの時期になると噂になる話題の一つが
「留学ですか?」
「そう」
この学園では2年生になったこの時期に、秋から3年生の春にかけての短期間、留学する生徒が選ばれるらしい。
選ばれるとは言っても打診する生徒が選ばれているだけで、留学するかどうかは本人と家の事情も鑑みての返事になるそうだ。
外国にも伝手を作っておきたいのであれば行かない手はないが、基本的に2年生にもなると仕事に関しての関りが本格的なものになり、長期休暇中に現当主との視察などで自分が当主となった時にどう領地を経営していきたいかという思いもある程度輪郭が見えてくるころでもあるので、あっさり断る人も多いらしい。
「1年生の時の語学の授業の成績で決まるらしいわ」
「なるほど、語学の授業で成績優秀なら母国語の違うところでも大丈夫そうですね」
ふんふん、と令嬢たちと話すグウェンドリンは自分の場合は多分行かないだろうなと思っていた。
事業等で領内から出るのもちょっと遠慮したいと思うことは多いし、学園は義務に近いものだからタウンハウスに来ているが、なるべく領地に残って少しの異変でもすぐに対応できるようにしておきたいと思っていたのである。
「私は、遠慮するかもしれませんね」
「そうよね、私も。領地のこととかもっと知らなきゃいけない時期だものね」
「そうですわよね、わたくしもお母様から色々と課題が多くなりそうです」
グウェンドリンの言葉に数人の令嬢たちがうなずいた。
実際、留学は経験値としてはとても大きなものになるし、貿易に関しての家系であればその伝手などは非常に有益なものになってくれるだろう。
しかし、グウェンドリンは継ぐ領地は基本貿易関連には全くノータッチだし、事業で取り扱う絹に関しての交易は王家にお任せ状態。
なので、全くとは言わないが伝手を作る必要性はあまりなかった。
他の令嬢たちも同じで、家が交易に加わらない限りはそれほど留学に旨味が無いのである。
「まあ、お断りがしやすいというのはありがたいですよね」
「そうよね、王立学園から選ばれたのだからと下手すると家の方が「名誉なことだ!」って送り出されそうだもの」
「その辺りは流石に学園も配慮しているはずですわよ。
留学に送り出して家の引継ぎが上手くいかなくなったとか、教育が遅れて大変だとか、そんなことになれば不名誉な苦情を受けるのは学園の方ですもの」
自分たちにはまだまだ先の話、もしも来たとしてもそれほど関係のない話だ。
そう思っているグウェンドリンは知らない。
まさか自分がほぼ強制的に来年、留学に送り出されるとは。
季節は夏に差し掛かっている為、あと1か月もすれば定期試験。
所謂期末試験の期間に入り、学園に登校する時間も昼頃までになる。
代わりにテスト期間は1週間ほどの長期ではあるが、日数が違うくらいで前世の学校と同じようなシステムなのはグウェンドリンもカトリーヌもありがたいと思っていた。
そのテストに関しての噂はもちろんだが、この学園ではこの時期になると噂になる話題の一つが
「留学ですか?」
「そう」
この学園では2年生になったこの時期に、秋から3年生の春にかけての短期間、留学する生徒が選ばれるらしい。
選ばれるとは言っても打診する生徒が選ばれているだけで、留学するかどうかは本人と家の事情も鑑みての返事になるそうだ。
外国にも伝手を作っておきたいのであれば行かない手はないが、基本的に2年生にもなると仕事に関しての関りが本格的なものになり、長期休暇中に現当主との視察などで自分が当主となった時にどう領地を経営していきたいかという思いもある程度輪郭が見えてくるころでもあるので、あっさり断る人も多いらしい。
「1年生の時の語学の授業の成績で決まるらしいわ」
「なるほど、語学の授業で成績優秀なら母国語の違うところでも大丈夫そうですね」
ふんふん、と令嬢たちと話すグウェンドリンは自分の場合は多分行かないだろうなと思っていた。
事業等で領内から出るのもちょっと遠慮したいと思うことは多いし、学園は義務に近いものだからタウンハウスに来ているが、なるべく領地に残って少しの異変でもすぐに対応できるようにしておきたいと思っていたのである。
「私は、遠慮するかもしれませんね」
「そうよね、私も。領地のこととかもっと知らなきゃいけない時期だものね」
「そうですわよね、わたくしもお母様から色々と課題が多くなりそうです」
グウェンドリンの言葉に数人の令嬢たちがうなずいた。
実際、留学は経験値としてはとても大きなものになるし、貿易に関しての家系であればその伝手などは非常に有益なものになってくれるだろう。
しかし、グウェンドリンは継ぐ領地は基本貿易関連には全くノータッチだし、事業で取り扱う絹に関しての交易は王家にお任せ状態。
なので、全くとは言わないが伝手を作る必要性はあまりなかった。
他の令嬢たちも同じで、家が交易に加わらない限りはそれほど留学に旨味が無いのである。
「まあ、お断りがしやすいというのはありがたいですよね」
「そうよね、王立学園から選ばれたのだからと下手すると家の方が「名誉なことだ!」って送り出されそうだもの」
「その辺りは流石に学園も配慮しているはずですわよ。
留学に送り出して家の引継ぎが上手くいかなくなったとか、教育が遅れて大変だとか、そんなことになれば不名誉な苦情を受けるのは学園の方ですもの」
自分たちにはまだまだ先の話、もしも来たとしてもそれほど関係のない話だ。
そう思っているグウェンドリンは知らない。
まさか自分がほぼ強制的に来年、留学に送り出されるとは。
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