デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~

あかつきp dash

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◎二年目、八月の章

■そういえばと真鈴との会話

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 夏の夜長。里奈は真鈴と話をしていた。

 話したのは頼果のことや、それ関わる騒動の話である。

 頼果は聞き終えると大笑いをはじめる。

「蔵脇って、何か真鈴に似てるわ」

『背も高くてとびっきりの美少女ってとこだけじゃない?』

 真鈴もそうだが、頼果にしろ外見に鼻にかけた様子がないのだ。おそらくあらゆる場面で外見をけなされたことがないのだろう。

 里奈なんかはそういうのを何度も相手の態度で見せられていた。だからか、それなりに敏感になっていた。

『私、そこまで気が強くないよ』

 ――どうだか。

 里奈は内心、毒つく。

『でも、里奈ちゃんは楽しそうだよ』

「そうかな?」

好敵手ライバルも悪くないってことじゃないかな』

 頼果とは初日から言い争いになったのを思い出す。

 たしかにこちらも大人げなかったとは思う。

「蔵脇とはウマが合うとは思えないけど」

『私はそうは思わないけどね』

 真鈴はニヤニヤと意地悪そうに笑う。

「お腹の子供は順調なの?」

『先生や親からは不摂生するなって言われてるくらいかな』

 それは順調と解釈していいものなのだろうか。

「お腹が大きくなるのはこれから?」

『たぶんそうじゃないかな』

 産んだことがないからわからないと真鈴は言う。

「こっちは団員が三人も一気に増えるから、こっちは大変よ」

『規模が大きくなっていくとそうも言ってられないよ』

 大変なのはこれからだと真鈴は言う。

「真鈴は運営のほうには参加しなかったの?」

『リーダーとか柄じゃないし。乃々子とは仲良くなかったしね』

 それは何となくわかる。

『ところで久遠くんの話を聞かせてよ』

「いいわよ。最近泳ぐのが上達してきたのと。あとね――」

 二人の話はまだ続くのであった。
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