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◎二年目、九月の章
■久遠は調査を提案する
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久遠は帰ってくると里奈と頼果に呼びかけて、談話室に集まっていた。
当然ながら他のメンバーもいる。
「クイーンナイツが拠点にと検討している寮の夜間調査、ねぇ」
里奈は両腕を組ながら唸る。
「とりあえず明日は朝の内にも調査もしたい」
久遠は今日、見た場所が強制ログインゾーンではないのかのを調査する必要性を訴えているのだ。
「久遠は建物内部が強制ログインゾーンになっていたところに出くわしたのよね」
久遠は黙ったまま首を縦に振る。
「ねえ、強制ログインゾーンって何なの?」
頼果が質問してくる。メンバーも以前より増えているし説明し直す必要があるなと里奈は考えた。
「言葉の通りよ。ゾーンに入ると強制的にログインさせられたうえにログアウトできなくなるの。しかもゾーン内の魔物は強化されているわ」
少し信じられないという顔を頼果はしている。
「そこが強制ログインゾーンがならちょうどいいんだ。頼果の翠烏のスキルが試せる」
「ひょっとして瘴気浄化のこと?」
頼果は思い当たるところがあったようで、そのスキルの名を口にした。
「たぶん瘴気のデバフを無効化するんじゃないかと思うんだよ」
「ということは、私たち以外にメンバーを連れて行けるってことね」
久遠が首を縦に振る。それは朗報といえる話だからだ。
「僕と里奈が二人でパーティーを組む。頼果と四人を選抜する。あとはその二組でレイドを結成するんだ」
「そうなると問題は人選よね……」
里奈が悩ましいと思うのはそこである。仮に瘴気のデバフを受けないとして、現状のメンバーでどこまで対抗できるのか未知数だ。
レベルも晴はともかくとして、由芽と圭都については開きがある。
そういう意味で人選は厳しい。
「いっそ他のクランに応援頼む?」
思い当たるのは緑葉士団のリーダー明里たちだ。
「クランイベントが近いから難しいって聞いたよ」
ということは久遠はすでに聞いていたということか。抜け目のないヤツと里奈は呆れる。
「いっそみんなで行くとかは?」
「そんな軽いノリで決めるなよ。順当に一二期生は全員留守番でいいだろ」
里奈の提案を晴が却下する。
「それは私たちが足手まといということですか?」
蘭々が晴を睨む。晴も負けじと睨み返す。
「久遠、仮に全員行くとしてどう?」
二人では結論を出せまいとして久遠に訊ねる。
「とりあえず里奈の守りを固めないといけない。となれば魔物の攻撃に耐えられないとね」
となると一二期生組のレベルでは力不足か。
「とりあえず明日の朝に調査してから考えましょう」
里奈はそう言ってお開きにする。それでも納得がいかないと蘭々はその場に座ったまま。
久遠は談話室を出るまで彼女を注視している。
「どうしたの?」
頼果が訊ねると久遠はかぶりを振って「いや」とだけ答えるのだった。
当然ながら他のメンバーもいる。
「クイーンナイツが拠点にと検討している寮の夜間調査、ねぇ」
里奈は両腕を組ながら唸る。
「とりあえず明日は朝の内にも調査もしたい」
久遠は今日、見た場所が強制ログインゾーンではないのかのを調査する必要性を訴えているのだ。
「久遠は建物内部が強制ログインゾーンになっていたところに出くわしたのよね」
久遠は黙ったまま首を縦に振る。
「ねえ、強制ログインゾーンって何なの?」
頼果が質問してくる。メンバーも以前より増えているし説明し直す必要があるなと里奈は考えた。
「言葉の通りよ。ゾーンに入ると強制的にログインさせられたうえにログアウトできなくなるの。しかもゾーン内の魔物は強化されているわ」
少し信じられないという顔を頼果はしている。
「そこが強制ログインゾーンがならちょうどいいんだ。頼果の翠烏のスキルが試せる」
「ひょっとして瘴気浄化のこと?」
頼果は思い当たるところがあったようで、そのスキルの名を口にした。
「たぶん瘴気のデバフを無効化するんじゃないかと思うんだよ」
「ということは、私たち以外にメンバーを連れて行けるってことね」
久遠が首を縦に振る。それは朗報といえる話だからだ。
「僕と里奈が二人でパーティーを組む。頼果と四人を選抜する。あとはその二組でレイドを結成するんだ」
「そうなると問題は人選よね……」
里奈が悩ましいと思うのはそこである。仮に瘴気のデバフを受けないとして、現状のメンバーでどこまで対抗できるのか未知数だ。
レベルも晴はともかくとして、由芽と圭都については開きがある。
そういう意味で人選は厳しい。
「いっそ他のクランに応援頼む?」
思い当たるのは緑葉士団のリーダー明里たちだ。
「クランイベントが近いから難しいって聞いたよ」
ということは久遠はすでに聞いていたということか。抜け目のないヤツと里奈は呆れる。
「いっそみんなで行くとかは?」
「そんな軽いノリで決めるなよ。順当に一二期生は全員留守番でいいだろ」
里奈の提案を晴が却下する。
「それは私たちが足手まといということですか?」
蘭々が晴を睨む。晴も負けじと睨み返す。
「久遠、仮に全員行くとしてどう?」
二人では結論を出せまいとして久遠に訊ねる。
「とりあえず里奈の守りを固めないといけない。となれば魔物の攻撃に耐えられないとね」
となると一二期生組のレベルでは力不足か。
「とりあえず明日の朝に調査してから考えましょう」
里奈はそう言ってお開きにする。それでも納得がいかないと蘭々はその場に座ったまま。
久遠は談話室を出るまで彼女を注視している。
「どうしたの?」
頼果が訊ねると久遠はかぶりを振って「いや」とだけ答えるのだった。
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