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15「俺が興奮させたいのは、みんなじゃなく実琴だから」
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「ん……う……」
「実琴のこと、興奮させたいんだよね」
たぶんもう、ごまかせていない。拓斗に撫でられて、俺のがおっきくなっていることに、当然、拓斗も気づいているはずだ。
それなのに、拓斗は指摘しないでいてくれる。いつ言われるんだろう。気が気じゃないけれど、それ以上に、こんな気持ちいいことやめたくないって、思っている自分もいた。
相手は友達なのに。でも拓斗だ。
好き……かもしれない相手。
「ふぁ……ん……」
拓斗のせいで、全身から力が抜けていく。
「あ、先に言っておくけど。俺は、どんなセリフならウケがいいとか、みんなを興奮させられるだろうとか、そんなこと考えてるんじゃないからね?」
「違うの……?」
「違うよ。俺が興奮させたいのは、みんなじゃなく実琴だから……ね」
拓斗の右手が俺のベルトを外しにかかる。たぶんこのまま直接触る気だ。
「ま……待って」
さすがに拓斗の手を掴んだけれど、止めるほどの力は入っていなかった。本当に待って欲しのなら、もっとちゃんと引き留めたらいいのにと自分でも思う。拓斗だって、思っているだろう。力の入っていない俺の静止を無視して、ベルトを外してしまう。
声優の勉強するだけなんて言われて、拓斗の家に来たけど――
「拓斗……勉強、したくない……」
「俺も、勉強なんて理由でしたくないなって思ってたとこ。あれはただの口実だから、勉強も演技もしないよ。俺はただ、実琴と仲良くしたいだけ」
この状況で仲良くなんて言われたら、いやでも配信のことを思い出してしまう。仲良くしていいか聞いた後、いろんな行為を想像させる配信が始まった。
そういうこと、するつもりなんだろうか。
「俺……その……」
「仲良くしてくれないの? 実琴の体は、したいって言ってるみたいだけど」
拓斗は囁くような口調でからかいながら、俺のズボンのボタンを外す。チャックをおろして下着をずらされると、収まっていたものが跳ねるようにして外気に晒された。
「あ……」
俺が隠すより先に、拓斗の手がそれを包み込んでしまう。
「昨日と一昨日の配信、実琴のこと思い浮かべながらしたんだけど、興奮しなかった?」
やっぱり、あれは俺にあてたものだったんだ。それでも、あれで興奮しただなんて、伝えるのはやっぱり抵抗がある。
「友達で興奮するとか、おかしいだろ……」
「おかしい? じゃあ……俺は実琴のこと、友達と思ってないのかな」
「え……」
友達思っていない。その言葉に不安を覚えた俺は、思わず拓斗の方を見た。
「ああ……そんな顔しないで、実琴。本当にかわいいなぁ……」
拓斗は俺を見つめながら、右手で掴んでいた俺の熱を緩やかに撫であげる。
「んんっ!」
「実琴のこと考えながら配信していたら、めちゃくちゃ興奮しちゃったんだよね。実琴はどんな風に俺の声、聞いてくれてるのかなぁって、思ったらたまんなくて。実琴も興奮してよ」
「あ……待って。ん……手、とめてんくんないと、頭、働かないからぁ……」
「昔から、実琴は2つ以上のこと同時にやるの苦手だったもんね。ゲーム中、俺が話しかけるとすぐに手、止まっちゃってたし。しゃべりながらだと、うまくできないんだよね」
「ん……んぅ……なんで……んん! わかってんなら……!」
「わかってるから、してるんだよ。俺に話しかけられてるせいで、うまく抵抗できないんでしょ」
抵抗する気が起きなかったのは、拓斗にそうさせられてたからなのか。
「こんなとこ撫でられたら、頭いっぱいいっぱいだよね? 嘘ついたり、隠し事する余裕も無くなってくれるといいんだけど……ねぇ、実琴。俺の声、興奮した?」
また耳元で囁かれてしまう。洗脳ほど強くはないけれど、催眠術でもかけられているみたい。
俺は、ほぼ反射的に頷いていた。
「はぁ……んぅ……俺……友達なのに……」
「俺は、実琴と友達じゃなくなってもいいと思ってるよ」
「ん……やだ……」
ずっと俺の一番の友達で、拓斗のことを一番知っているのは俺で。蒼汰にも慧汰にも嫉妬して。どれだけ不釣り合いだろうが、俺は拓斗の友達だって胸を張って言いたいのに。
「……恋人じゃ駄目?」
「恋……人?」
聞き返した瞬間、俺のを掴んでいた拓斗の手がすっと離れていく。
「あ……」
「触ってたら、頭働かないでしょ」
拓斗の手が離れていくのが名残惜しい。せっかく気持ちよかったのに。
「嘘つきたいならついてもいいけど。よく考えて答えてくれる? 友達じゃなくて、恋人にならない?」
友達はやめたくない。でも拓斗となら恋人になってもいい。俺が興奮しちゃったのは、そういう風に意識しているからだ。拓斗も、そういう目で見てくれている。なってもいい、じゃなくて、なりたい……だけど。
「いますぐ答えが出せないのなら、とりあえず、友達として抜いてあげようか」
また俺の熱に触れようとする拓斗の右手を掴んで静止する。
「やだ……」
「気持ちよくなりたくない?」
「友達として抜くのはやだ……。するなら、恋人がいい……」
「じゃあ、恋人になってくれる?」
拓斗の左手が、俺の髪を優しく撫でてくれる。それだけで考えることを放棄したくなったけど、まだ俺の思いは伝えきれていない。
「拓斗と、友達でいたい……」
「恋人にはなれないってこと?」
「そうじゃなくて……友達もやめたくない。どっちかしか、だめ?」
拓斗の方を見ると、少し驚いた様子で俺を見つめた後、優しく笑ってくれた。
「いいよ。ごめん……友達じゃなくなってもいいなんて言っちゃって。実琴は大事な友達で、恋人。両方ってことでいい?」
「ん……」
頷く俺の唇に、拓斗が唇が重なる。拓斗に舌を差し込まれると、もともと力が入らなくなっていた体から、さらに力が抜けていくのを感じた。
俺の静止を解かれた拓斗の右手が、焦らされて脈打ち続ける性器を擦りあげていく。
「んぅっ……んっ……はぁ……ん……!」
少し息苦しくなる俺を気遣うみたいに、拓斗は何度も口を重ね直す。
「はぁ……拓斗……あうっ……ん、ん!」
「気持ちいい? ねぇ……配信で興奮してくれたんだよね?」
「ん……うん……」
「はぁ……だったら、聞きながら、こういうこともした?」
直接的な刺激を与えらながら、キスの合間に問いかけられても、当然、俺の頭は働かない。言っていいのか悪いのか。それが恥ずかしいことなのかどうかもうまく考えられなくて、こくりと頷いてしまう。
「へぇ……ちゃんと気持ちよくなれた?」
「ん……はぁ……うん……ん……拓斗の音……気持ちいい……」
「じゃあ、直接、もっと聞いて」
口が解放されたかと思うと、俺の耳に熱い吐息が吹きかけられる。直後、ぬるりとなにかが這った。
「ああっ……! んぅ……!」
「あー……すごいビクビクしちゃったね。もっと舐めてあげる」
配信のときとは違う。それよりもっと、頭が痺れるような感覚が襲い掛かってくる。
「実琴……感じてる?」
どうやら俺は、耳で感じているらしい。
感じているのだと自覚させられた瞬間、ものすごい快感が押し寄せてきた。
「んぅ……はぁ……あっ……拓斗……ふぁ……いきそ……」
「いいよ。出していいから……ね」
拓斗は、少し強めに俺の熱を掴み直す。
根元から先端に向けて、力強く擦りあげられて――
「あっ、んんっ! んぅんんーっ!」
あっけなく、拓斗の手の中へと吐精する。
「声、殺さなくていいのに……。実琴の声、聞きたいな」
拓斗はソファから降りると、俺のズボンと下着を引き抜いた。
「あ……」
脱力状態で、俺は拓斗にされるがまま。
「こっちは? 俺の声聞きながら、弄ったりしちゃった?」
開かれた両足の奥へと、拓斗が息を吹きかける。
「んっ……そんなとこ、弄ってない……」
「えー? 俺の声に合わせて、入れてくれたりしてないかなぁって思ってたんだけど」
さすがにそこまではしていないと、ぶんぶん首を振る。
「ローションなんてなかったし」
「あったらしてたんだ?」
「そういうわけじゃないけど……」
拓斗は、パソコンの近くに置いてあったビンを手に取ると、俺の足元で蓋を開ける。
「それ……」
「ローション。つけるから、実琴の中、指、入れていい?」
拓斗の指先に液体が垂らされていく。
「わかんない……」
「じゃあ、入れちゃだめ?」
「わかんないってば……」
「だめじゃないなら、入れさせて」
拓斗の左手が、俺の右膝を裏から掴んだかと思うと、そのまま深く折り曲げてしまう。
晒された奥の窄まりを、ぬるついた拓斗の指先がそっと撫であげた。
「ん……!」
「配信しながら、想像してたんだよね。実琴のここ。本当に入れられるなんて……」
なんだか拓斗の呼吸が荒くなっているように感じた。声も、普段より熱っぽい。配信のときみたいに、なんだかいやらしい興奮した声。拓斗の声で、また体が熱くなっていく。
身構えていると、ゆっくりなにかが入り込んできた。
「んぅん……はぁ……!」
「ああ……1本くらいなら平気そうかな。どんどん奥に入ってくね……。苦しくない?」
圧迫感はあるけれど、痛みはない。
「ん……なんとか……」
「俺の配信聞いてたんなら、弄られる想像はしてくれた?」
実際に入ったら、どんな感じになるのかまでは想像できてないけど、入っているような妄想はしていたかもしれない。
「少しだけ……配信で、拓斗が入れてたみたいだったから……」
「うん……入れて、実琴のナカ解して、たくさんグチュグチュしてあげたんだよね。いまは……実琴のここ、ぴったり俺の指に吸いつきすぎてて、うまく音出せないな」
入り込んでいる拓斗の指が、俺のナカをぐっと押さえつける。
「んー……! はぁ……拓斗……そこ、変な感じ……」
「気持ちいいって感じてくれると嬉しいんだけど」
初めての感覚でよくわからない。けど、これが気持ちいいってことなのかもしれない。
「ゆっくり、慣らしてこう?」
優しい口調で拓斗に言われた俺は、ただ素直に頷いた。
「実琴のこと、興奮させたいんだよね」
たぶんもう、ごまかせていない。拓斗に撫でられて、俺のがおっきくなっていることに、当然、拓斗も気づいているはずだ。
それなのに、拓斗は指摘しないでいてくれる。いつ言われるんだろう。気が気じゃないけれど、それ以上に、こんな気持ちいいことやめたくないって、思っている自分もいた。
相手は友達なのに。でも拓斗だ。
好き……かもしれない相手。
「ふぁ……ん……」
拓斗のせいで、全身から力が抜けていく。
「あ、先に言っておくけど。俺は、どんなセリフならウケがいいとか、みんなを興奮させられるだろうとか、そんなこと考えてるんじゃないからね?」
「違うの……?」
「違うよ。俺が興奮させたいのは、みんなじゃなく実琴だから……ね」
拓斗の右手が俺のベルトを外しにかかる。たぶんこのまま直接触る気だ。
「ま……待って」
さすがに拓斗の手を掴んだけれど、止めるほどの力は入っていなかった。本当に待って欲しのなら、もっとちゃんと引き留めたらいいのにと自分でも思う。拓斗だって、思っているだろう。力の入っていない俺の静止を無視して、ベルトを外してしまう。
声優の勉強するだけなんて言われて、拓斗の家に来たけど――
「拓斗……勉強、したくない……」
「俺も、勉強なんて理由でしたくないなって思ってたとこ。あれはただの口実だから、勉強も演技もしないよ。俺はただ、実琴と仲良くしたいだけ」
この状況で仲良くなんて言われたら、いやでも配信のことを思い出してしまう。仲良くしていいか聞いた後、いろんな行為を想像させる配信が始まった。
そういうこと、するつもりなんだろうか。
「俺……その……」
「仲良くしてくれないの? 実琴の体は、したいって言ってるみたいだけど」
拓斗は囁くような口調でからかいながら、俺のズボンのボタンを外す。チャックをおろして下着をずらされると、収まっていたものが跳ねるようにして外気に晒された。
「あ……」
俺が隠すより先に、拓斗の手がそれを包み込んでしまう。
「昨日と一昨日の配信、実琴のこと思い浮かべながらしたんだけど、興奮しなかった?」
やっぱり、あれは俺にあてたものだったんだ。それでも、あれで興奮しただなんて、伝えるのはやっぱり抵抗がある。
「友達で興奮するとか、おかしいだろ……」
「おかしい? じゃあ……俺は実琴のこと、友達と思ってないのかな」
「え……」
友達思っていない。その言葉に不安を覚えた俺は、思わず拓斗の方を見た。
「ああ……そんな顔しないで、実琴。本当にかわいいなぁ……」
拓斗は俺を見つめながら、右手で掴んでいた俺の熱を緩やかに撫であげる。
「んんっ!」
「実琴のこと考えながら配信していたら、めちゃくちゃ興奮しちゃったんだよね。実琴はどんな風に俺の声、聞いてくれてるのかなぁって、思ったらたまんなくて。実琴も興奮してよ」
「あ……待って。ん……手、とめてんくんないと、頭、働かないからぁ……」
「昔から、実琴は2つ以上のこと同時にやるの苦手だったもんね。ゲーム中、俺が話しかけるとすぐに手、止まっちゃってたし。しゃべりながらだと、うまくできないんだよね」
「ん……んぅ……なんで……んん! わかってんなら……!」
「わかってるから、してるんだよ。俺に話しかけられてるせいで、うまく抵抗できないんでしょ」
抵抗する気が起きなかったのは、拓斗にそうさせられてたからなのか。
「こんなとこ撫でられたら、頭いっぱいいっぱいだよね? 嘘ついたり、隠し事する余裕も無くなってくれるといいんだけど……ねぇ、実琴。俺の声、興奮した?」
また耳元で囁かれてしまう。洗脳ほど強くはないけれど、催眠術でもかけられているみたい。
俺は、ほぼ反射的に頷いていた。
「はぁ……んぅ……俺……友達なのに……」
「俺は、実琴と友達じゃなくなってもいいと思ってるよ」
「ん……やだ……」
ずっと俺の一番の友達で、拓斗のことを一番知っているのは俺で。蒼汰にも慧汰にも嫉妬して。どれだけ不釣り合いだろうが、俺は拓斗の友達だって胸を張って言いたいのに。
「……恋人じゃ駄目?」
「恋……人?」
聞き返した瞬間、俺のを掴んでいた拓斗の手がすっと離れていく。
「あ……」
「触ってたら、頭働かないでしょ」
拓斗の手が離れていくのが名残惜しい。せっかく気持ちよかったのに。
「嘘つきたいならついてもいいけど。よく考えて答えてくれる? 友達じゃなくて、恋人にならない?」
友達はやめたくない。でも拓斗となら恋人になってもいい。俺が興奮しちゃったのは、そういう風に意識しているからだ。拓斗も、そういう目で見てくれている。なってもいい、じゃなくて、なりたい……だけど。
「いますぐ答えが出せないのなら、とりあえず、友達として抜いてあげようか」
また俺の熱に触れようとする拓斗の右手を掴んで静止する。
「やだ……」
「気持ちよくなりたくない?」
「友達として抜くのはやだ……。するなら、恋人がいい……」
「じゃあ、恋人になってくれる?」
拓斗の左手が、俺の髪を優しく撫でてくれる。それだけで考えることを放棄したくなったけど、まだ俺の思いは伝えきれていない。
「拓斗と、友達でいたい……」
「恋人にはなれないってこと?」
「そうじゃなくて……友達もやめたくない。どっちかしか、だめ?」
拓斗の方を見ると、少し驚いた様子で俺を見つめた後、優しく笑ってくれた。
「いいよ。ごめん……友達じゃなくなってもいいなんて言っちゃって。実琴は大事な友達で、恋人。両方ってことでいい?」
「ん……」
頷く俺の唇に、拓斗が唇が重なる。拓斗に舌を差し込まれると、もともと力が入らなくなっていた体から、さらに力が抜けていくのを感じた。
俺の静止を解かれた拓斗の右手が、焦らされて脈打ち続ける性器を擦りあげていく。
「んぅっ……んっ……はぁ……ん……!」
少し息苦しくなる俺を気遣うみたいに、拓斗は何度も口を重ね直す。
「はぁ……拓斗……あうっ……ん、ん!」
「気持ちいい? ねぇ……配信で興奮してくれたんだよね?」
「ん……うん……」
「はぁ……だったら、聞きながら、こういうこともした?」
直接的な刺激を与えらながら、キスの合間に問いかけられても、当然、俺の頭は働かない。言っていいのか悪いのか。それが恥ずかしいことなのかどうかもうまく考えられなくて、こくりと頷いてしまう。
「へぇ……ちゃんと気持ちよくなれた?」
「ん……はぁ……うん……ん……拓斗の音……気持ちいい……」
「じゃあ、直接、もっと聞いて」
口が解放されたかと思うと、俺の耳に熱い吐息が吹きかけられる。直後、ぬるりとなにかが這った。
「ああっ……! んぅ……!」
「あー……すごいビクビクしちゃったね。もっと舐めてあげる」
配信のときとは違う。それよりもっと、頭が痺れるような感覚が襲い掛かってくる。
「実琴……感じてる?」
どうやら俺は、耳で感じているらしい。
感じているのだと自覚させられた瞬間、ものすごい快感が押し寄せてきた。
「んぅ……はぁ……あっ……拓斗……ふぁ……いきそ……」
「いいよ。出していいから……ね」
拓斗は、少し強めに俺の熱を掴み直す。
根元から先端に向けて、力強く擦りあげられて――
「あっ、んんっ! んぅんんーっ!」
あっけなく、拓斗の手の中へと吐精する。
「声、殺さなくていいのに……。実琴の声、聞きたいな」
拓斗はソファから降りると、俺のズボンと下着を引き抜いた。
「あ……」
脱力状態で、俺は拓斗にされるがまま。
「こっちは? 俺の声聞きながら、弄ったりしちゃった?」
開かれた両足の奥へと、拓斗が息を吹きかける。
「んっ……そんなとこ、弄ってない……」
「えー? 俺の声に合わせて、入れてくれたりしてないかなぁって思ってたんだけど」
さすがにそこまではしていないと、ぶんぶん首を振る。
「ローションなんてなかったし」
「あったらしてたんだ?」
「そういうわけじゃないけど……」
拓斗は、パソコンの近くに置いてあったビンを手に取ると、俺の足元で蓋を開ける。
「それ……」
「ローション。つけるから、実琴の中、指、入れていい?」
拓斗の指先に液体が垂らされていく。
「わかんない……」
「じゃあ、入れちゃだめ?」
「わかんないってば……」
「だめじゃないなら、入れさせて」
拓斗の左手が、俺の右膝を裏から掴んだかと思うと、そのまま深く折り曲げてしまう。
晒された奥の窄まりを、ぬるついた拓斗の指先がそっと撫であげた。
「ん……!」
「配信しながら、想像してたんだよね。実琴のここ。本当に入れられるなんて……」
なんだか拓斗の呼吸が荒くなっているように感じた。声も、普段より熱っぽい。配信のときみたいに、なんだかいやらしい興奮した声。拓斗の声で、また体が熱くなっていく。
身構えていると、ゆっくりなにかが入り込んできた。
「んぅん……はぁ……!」
「ああ……1本くらいなら平気そうかな。どんどん奥に入ってくね……。苦しくない?」
圧迫感はあるけれど、痛みはない。
「ん……なんとか……」
「俺の配信聞いてたんなら、弄られる想像はしてくれた?」
実際に入ったら、どんな感じになるのかまでは想像できてないけど、入っているような妄想はしていたかもしれない。
「少しだけ……配信で、拓斗が入れてたみたいだったから……」
「うん……入れて、実琴のナカ解して、たくさんグチュグチュしてあげたんだよね。いまは……実琴のここ、ぴったり俺の指に吸いつきすぎてて、うまく音出せないな」
入り込んでいる拓斗の指が、俺のナカをぐっと押さえつける。
「んー……! はぁ……拓斗……そこ、変な感じ……」
「気持ちいいって感じてくれると嬉しいんだけど」
初めての感覚でよくわからない。けど、これが気持ちいいってことなのかもしれない。
「ゆっくり、慣らしてこう?」
優しい口調で拓斗に言われた俺は、ただ素直に頷いた。
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