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第1章 叶わぬ夢
特訓そして発見
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「よし、じゃあやるか!」
俺は床が焦げないように対策をしてから裸になりプラーナ石を手に取った。
「おおーやっぱり発光してる!よし歩いてみよう。」
歩こうと足を前に出そうと思ったが、体が動かない。
「あれ?何で動かないんだ?」
力いっぱい足を動かそうと力を込めると、やっと動くことが出来た。
「よし!動いたぞ!なかなか体力を使うなこれ。」
別に体が重いという感覚があるわけではない、体は身軽なはずだが動こうとするとまるで重い鎧を着ているかのように動きが鈍くなる。
「じゃあ剣を振ってみるか。フン!!」
剣を振ると、バチバチと音をたて空を切る。
「剣自体は軽く感じるけど⋯腕が重いな⋯。」
「まぁとにかく歩く練習と剣を振る練習だな。こりゃ大変だ。」
それから数分後
「ハァ⋯ハァ⋯駄目だ~ちょっと歩いただけで体力が限界だ⋯」
「これから毎日これか⋯おれはやってや⋯る⋯⋯」
俺はその場に倒れこみ寝てしまった。
ー数時間後ー
「⋯⋯!?ここは!?」目が覚めるとアジトにいた。
「心也大丈夫か?」野村さんが心配そうに話かけてきた。
「はい…なんとか⋯。」
「そうか…よかったよ無事で…君も殺られてしまったかと思ったからね。そうだみんなに報告しておこう!」
野村さんはメールで僕が目を覚ましたことを送信した。
「すみません⋯心配かけまして⋯。」
「いいんだよ。生きててなによりだ。」
「あの⋯みんなはどうしたんですか?」
「あぁみんなは…ラースの仇をとるだの言って、出ていってしまったよ⋯⋯。」
「そうですか…」
「まさかラースが⋯クソ!もっと警戒すべきだった!!完全に俺のミスだ⋯。」
野村さんは涙ぐんでいた。
「心の中で思っていたんだこの子達は死なないって⋯いや⋯俺は目を背けていた⋯この稼業をやっていれば必ず死者が出ることに⋯分かっていたのに⋯。」野村さんは涙を流す。
「あの子達はこんな人生でよかったんだろうか…こんなろくでもない仕事をやらされて…。」
「確かにラースはあまりこの仕事に乗り気じゃなかったと思います⋯。」
「えっ?」
「僕がこの仕事の見学の当日の出発前にラースと話したんです。」
【どうだい気分は?緊張してるかい?】
【いえ…むしろ高揚してます。】
【ふーん…珍しいねぇ君は、今から殺しの現場を見るのに⋯。】
【…僕もよく分かりません。…でもこの経験は必ず僕にとって大事だと思ったからです。】
【へぇーそうかい…】
「ラースはたぶん生物の『死』を見るのが怖いんじゃないかと思いました⋯。」
「それはすごく当たり前なんだと思います⋯しかし、今を生きていくにはそんな倫理観は何の価値もないことに気がついていた。」
「ラースは己の弱さを押し殺し、また他者に余計な気遣いをさせないようにどこか他者を見下した態度をとっていたんだと、あの時気がつきました⋯。」
「そうか⋯⋯俺はあの子のことをまんまと勘違いしていたようだ⋯君みたいな新鮮な目で他者を見ることが出来たから気づけたのかな?」
「そうですね⋯単に僕の思い込みかも知れませんが⋯。」
「俺は⋯⋯本当にラースに謝り切れないことしてしまったな⋯きっと恨んでいるだろう⋯。」
「野村さんそれはー」
「ノムラ違うぜ、みんなノムラに感謝してるぜ。」ジーアがいつの間にか居た。
「ジーア!いつからそこに!?」
「イヤーまぁ最初からバッチリ聞いていたゾ。」
「でもみんな出て行ったんじゃ⋯?」
「まぁまぁこまけぇことは置いといて⋯⋯な?」
「まぁそうですね。」
「ゴホン⋯改めていうけどみんなノムラに感謝しているぜ」
「なぜだい?俺がこんなことに巻き込まなければラースは死ななかったはずなのに⋯」
「忘れたのか?ノムラがいなければ俺たちはあの地獄で死んでいたかもしれないんだぜ?」
「でも⋯あの頃と全く同じような環境になっている⋯俺はそれがずっと気掛かりだったんだ⋯」
「いやいや全然違うぜ⋯毎日ちゃんとしたメシも食えて⋯色んなことして⋯あの日に比べたら全く幸せなもんだぜ」
「⋯」野村さんは何も言わずただ涙を流していた。
「そういえばー心也が言っていたこと確かにわかる気がしたな。」
「あいつそういえばいつも泣いていたなー幼い頃⋯」
「人間てのは恐ろしいぜ⋯人間の死体を日常的に見てるとなれちまうんだからなぁーでもあいつは違った。」
「あいつは⋯夜中みんなが寝静まったとき、誰に教わった訳でもないのに祈りながら泣いていたよ⋯。」
「あいつは優しすぎるんだ⋯⋯だからそれを他者に絶対に悟らせない⋯そういうやつなんだ⋯」
「⋯」僕は何もいうことが出来なかった。
「さぁもうしんみりタイムいいだろ?オレらしくねえからな!」
「ありがとう、ジーア…少し気が楽になったよ。」野村さんは涙を拭った。
「アハハ!さぁ早くあいつを探さないとな!」
(ジーア君は強いな⋯なぜだろうジーアの笑顔は希望に溢れているように見えるんだ⋯)
「じゃあ僕は一旦家に帰りますね。綾野さんが心配してるかもしれませんから。」
「あぁそうだな!オレが家まで送っていくよまた襲われたらたまったもんじゃないだろ?」
「そうですね。よろしくお願いします。」
「よし!じゃあ行こうぜ!」ジーアは玄関に向かった。
「心也気をつけて帰れよ。」
「はい!今日はありがとうございました。」そう言うと僕達はアジトを出た。
家の帰り道、ジーアと雑談しながら帰っていた。
「なぁ心也~綾野さんっていい人か?」
「えぇそうですよ。いつも優しく明るくて僕のために色んな所に連れて行ってくれて⋯ってあれ?前に話しませんでしたっけ?」
「あれそうだっけ?いやーオレけっこう物忘れ激しくてさ~あはは!」
「そうですか。」
「ところでさぁー」その後も雑談は続き、家の前に着くとジーアと別れの言葉を言って別れた。
「ただいま。」居間にいくと綾野さんがいた。
「おかえりなさい、心也くん。」
綾野さんが振り向くと腕になにか付いていた。
「綾野さん腕になにか付いてますよ?」
「あぁこれどう似合ってる?」綾野さんは僕に見せてきた。
「⋯それは!?」
俺は床が焦げないように対策をしてから裸になりプラーナ石を手に取った。
「おおーやっぱり発光してる!よし歩いてみよう。」
歩こうと足を前に出そうと思ったが、体が動かない。
「あれ?何で動かないんだ?」
力いっぱい足を動かそうと力を込めると、やっと動くことが出来た。
「よし!動いたぞ!なかなか体力を使うなこれ。」
別に体が重いという感覚があるわけではない、体は身軽なはずだが動こうとするとまるで重い鎧を着ているかのように動きが鈍くなる。
「じゃあ剣を振ってみるか。フン!!」
剣を振ると、バチバチと音をたて空を切る。
「剣自体は軽く感じるけど⋯腕が重いな⋯。」
「まぁとにかく歩く練習と剣を振る練習だな。こりゃ大変だ。」
それから数分後
「ハァ⋯ハァ⋯駄目だ~ちょっと歩いただけで体力が限界だ⋯」
「これから毎日これか⋯おれはやってや⋯る⋯⋯」
俺はその場に倒れこみ寝てしまった。
ー数時間後ー
「⋯⋯!?ここは!?」目が覚めるとアジトにいた。
「心也大丈夫か?」野村さんが心配そうに話かけてきた。
「はい…なんとか⋯。」
「そうか…よかったよ無事で…君も殺られてしまったかと思ったからね。そうだみんなに報告しておこう!」
野村さんはメールで僕が目を覚ましたことを送信した。
「すみません⋯心配かけまして⋯。」
「いいんだよ。生きててなによりだ。」
「あの⋯みんなはどうしたんですか?」
「あぁみんなは…ラースの仇をとるだの言って、出ていってしまったよ⋯⋯。」
「そうですか…」
「まさかラースが⋯クソ!もっと警戒すべきだった!!完全に俺のミスだ⋯。」
野村さんは涙ぐんでいた。
「心の中で思っていたんだこの子達は死なないって⋯いや⋯俺は目を背けていた⋯この稼業をやっていれば必ず死者が出ることに⋯分かっていたのに⋯。」野村さんは涙を流す。
「あの子達はこんな人生でよかったんだろうか…こんなろくでもない仕事をやらされて…。」
「確かにラースはあまりこの仕事に乗り気じゃなかったと思います⋯。」
「えっ?」
「僕がこの仕事の見学の当日の出発前にラースと話したんです。」
【どうだい気分は?緊張してるかい?】
【いえ…むしろ高揚してます。】
【ふーん…珍しいねぇ君は、今から殺しの現場を見るのに⋯。】
【…僕もよく分かりません。…でもこの経験は必ず僕にとって大事だと思ったからです。】
【へぇーそうかい…】
「ラースはたぶん生物の『死』を見るのが怖いんじゃないかと思いました⋯。」
「それはすごく当たり前なんだと思います⋯しかし、今を生きていくにはそんな倫理観は何の価値もないことに気がついていた。」
「ラースは己の弱さを押し殺し、また他者に余計な気遣いをさせないようにどこか他者を見下した態度をとっていたんだと、あの時気がつきました⋯。」
「そうか⋯⋯俺はあの子のことをまんまと勘違いしていたようだ⋯君みたいな新鮮な目で他者を見ることが出来たから気づけたのかな?」
「そうですね⋯単に僕の思い込みかも知れませんが⋯。」
「俺は⋯⋯本当にラースに謝り切れないことしてしまったな⋯きっと恨んでいるだろう⋯。」
「野村さんそれはー」
「ノムラ違うぜ、みんなノムラに感謝してるぜ。」ジーアがいつの間にか居た。
「ジーア!いつからそこに!?」
「イヤーまぁ最初からバッチリ聞いていたゾ。」
「でもみんな出て行ったんじゃ⋯?」
「まぁまぁこまけぇことは置いといて⋯⋯な?」
「まぁそうですね。」
「ゴホン⋯改めていうけどみんなノムラに感謝しているぜ」
「なぜだい?俺がこんなことに巻き込まなければラースは死ななかったはずなのに⋯」
「忘れたのか?ノムラがいなければ俺たちはあの地獄で死んでいたかもしれないんだぜ?」
「でも⋯あの頃と全く同じような環境になっている⋯俺はそれがずっと気掛かりだったんだ⋯」
「いやいや全然違うぜ⋯毎日ちゃんとしたメシも食えて⋯色んなことして⋯あの日に比べたら全く幸せなもんだぜ」
「⋯」野村さんは何も言わずただ涙を流していた。
「そういえばー心也が言っていたこと確かにわかる気がしたな。」
「あいつそういえばいつも泣いていたなー幼い頃⋯」
「人間てのは恐ろしいぜ⋯人間の死体を日常的に見てるとなれちまうんだからなぁーでもあいつは違った。」
「あいつは⋯夜中みんなが寝静まったとき、誰に教わった訳でもないのに祈りながら泣いていたよ⋯。」
「あいつは優しすぎるんだ⋯⋯だからそれを他者に絶対に悟らせない⋯そういうやつなんだ⋯」
「⋯」僕は何もいうことが出来なかった。
「さぁもうしんみりタイムいいだろ?オレらしくねえからな!」
「ありがとう、ジーア…少し気が楽になったよ。」野村さんは涙を拭った。
「アハハ!さぁ早くあいつを探さないとな!」
(ジーア君は強いな⋯なぜだろうジーアの笑顔は希望に溢れているように見えるんだ⋯)
「じゃあ僕は一旦家に帰りますね。綾野さんが心配してるかもしれませんから。」
「あぁそうだな!オレが家まで送っていくよまた襲われたらたまったもんじゃないだろ?」
「そうですね。よろしくお願いします。」
「よし!じゃあ行こうぜ!」ジーアは玄関に向かった。
「心也気をつけて帰れよ。」
「はい!今日はありがとうございました。」そう言うと僕達はアジトを出た。
家の帰り道、ジーアと雑談しながら帰っていた。
「なぁ心也~綾野さんっていい人か?」
「えぇそうですよ。いつも優しく明るくて僕のために色んな所に連れて行ってくれて⋯ってあれ?前に話しませんでしたっけ?」
「あれそうだっけ?いやーオレけっこう物忘れ激しくてさ~あはは!」
「そうですか。」
「ところでさぁー」その後も雑談は続き、家の前に着くとジーアと別れの言葉を言って別れた。
「ただいま。」居間にいくと綾野さんがいた。
「おかえりなさい、心也くん。」
綾野さんが振り向くと腕になにか付いていた。
「綾野さん腕になにか付いてますよ?」
「あぁこれどう似合ってる?」綾野さんは僕に見せてきた。
「⋯それは!?」
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