きもちいいあな

松田カエン

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獣軍連邦潜入編

幕間:獣群連邦からの抗議書<エリーアス視点>

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 心底楽しそうなルカに、思わず僕も微笑み返す。ああもう、品のない言葉で罵ってやりたい。僕の手綱握れたとか思わないで欲しい。彼の合理的な面は、無駄も楽しむ僕の主義と合わないんだよね。
 本当に僕としたことが、ルカに出し抜かれるなんて。マインラートや他の仲間たちにミスがあったとは思えないし、僕自身も完ぺきに資料をすり替えたつもりだったのに、どこか油断があったんだろうか。

 ともあれ、過ぎたことを悔やんでいても仕方がない。少しでもこのにやけ顔が、真顔になるような一言でも返して……。

「ちなみに」

 僕が何も返事をしないでいると、ルカはもう一つ同じキューブを取り出した。……記録用の魔具が2つも?
 確かに通信用の魔具は魔力消費量が少ないけど、それでも一時間も送信すれば、結構な消費量になるはず。それに、記録用の魔具の容量自体はそれなりにあったはずで……。
 僕が無言でいろいろ考えているうちに、さらにもう一つ、キューブが取り出された。

「この合計3個の魔具、今から1時間以内に、全部資料の照らし合わせが出来たら「ほら早く紙とペン貸して。1時間内で終わらなかったら、ルカのせいだからね!」」

 手元に資料を引き寄せ、指先でトントンと催促するようにテーブルを叩いた。いやーほんと、腹立たしい満面の笑みで、こっちを見るのをやめてほしい。差し出されたペンと紙をひったくるように受け取りながら、僕は資料に目を通していった。
 それからきっちり59分後に、書類の改ざん箇所の照らし合わせを終えて、ルカにつき返した。あとは他の書類と見比べて、不備があったらそっちで直してほしい。

 僕がわかんない書類に関しては、マインラートが弄るなら、このあたりかなってところにしるしをつけたけど……たぶん、どれも大した書類じゃないはずだから、この2週間とこの書類はルカの嫌がらせに近い。まードマニも目の下真っ黒にしてたもんね。

「じゃーこれももらっていくから。これで無罪放免ってことでいいかな」
 3つのキューブを受け取り、軽く手の中でこつりと合わせる。それで立ち去ろうと思ってたら、すぐに引き留められた。

「いやいや図々しいぞエリー。自分がいじった資料直しただけじゃねーか。あちこちに根回しした、こっちの手間は?」
「えーそれ僕の責任?別に放置でも誰も困らなかったんじゃない?」
「わーお前、そういう態度取るのかよ。この2週間の間で、もっとお前の立場面倒になってんのになー。せっかく俺が教えてやろうと思ってたのになー」

 にやにや笑ったまま、ルカは恩着せがましく、ねちっこい口調で畳みかけてくる。埋め合わせしろってことだろうけど、ルカの回してくる仕事なんて、枕営業ばっかりで全然楽しくない。
 僕じゃなかったら半死レベルで、変態貴族どもにパイプ繋ぐためだけにSMプレイされたりとか、そんなのばっかりだ。ただ、この2週間、全然外部と連絡が取れてなくて、情報がないのも確かだった。寮に戻ればある程度はマインラートやイェオリが収集してるんだろうけど、それでもルカの口調は気になるところで……。

 いいよ、仕方ないけど、今回は負けてあげよう。

「あんまり過激なことさせないでよね。相手殺したくなっちゃう」
「それなら大丈夫。今度は獣姦ショーだ。まったくお偉方は、ほんといい趣味してらっしゃる。いやあプロのマゾが引き受けてくれてよかったぜ」

 いや僕マゾじゃないし。それに攻める方が好きだし。

 とは言っても、僕は見目麗しいし、知名度も高い方だ。そんな僕をあえて汚したいと思うド変態は、貴族にはとても多い。他の群青騎士にはさせられない、使を受けるのは、だいたい僕と、あと団長の役目だ。僕の身体なんて好きなように使ってもらっていいと思ってるけど、それでもやっぱり時々は嫌な気分になる。あークンツ元気かなー会いたいなー。

「ショーの詳細は追って知らせる。んで、これが獣群連邦からのお前宛の抗議書。対外的な部分は、本部である程度もみ消したが、お前はうちの看板でもあるんだから、変な評判立てるなよ」
「はいはい。じゃあ今日はうち帰るね。もういいよね?」

 厭味ったらしいルカの言葉を遮って、僕は数枚の紙を受け取ると、それ以上は止められることもなく、会議室を後にした。受け取った抗議書とやらを眺めながら歩くうちに、眉間にしわがだんだんと寄っていく。

 この回りくどい文章じゃ、わかりにくいけど……え、なに。つまり僕がクンツを調教して、魔法で特定の体液が必要な身体にして、人権を侵害してるって、それに対する抗議書なのかこれ。

 クンツが、魔肛持ちなのはバレてるね。でも獣人じゃないってことはバレてないな。バレてたら、そもそも抗議書の内容が違うだろうし、僕に名指しで届くわけがない。あっ!入国特例消されてる。ってことは、僕も他の人と同じぐらい、入国と国内移動に時間がかかるってことで……。

 これは少しまずい。クンツとユストゥスの状況が、こっちで把握できない。すぐに会いに行けると思ったけど、特例がないなら最短では行けない。無理に突破すれば不法入国になる。

 獣群連邦は、周辺諸国の魔力脅威に常に晒されてきた国だから、魔力感応のセンサーが要所要所に置かれてる。クンツが使うような強化魔法の類の、体内に作用する魔法なら、ほぼ感知されないけど、移動や浮遊は風や空間魔法だから、もろに引っかかる。
 最悪、強化魔法使って、足で突破する?だけど僕、あの国で有名人だしな。変装するにも見た目を変えるのは魔法じゃなくて、魔具使わないと駄目だ。でもルカから押し付けられた、面倒な仕事もやらないといけないし……あ”ーもう!!

「ぜんっぜん駄目だ」

 オリヴァーに頼もう。あの子、獣人の誰かに気に入られたとかで、前に一度連れ去られて戻ってきてからも、まだ繋がりが切れてないっぽいし、公式な任務じゃないけど、頼めば引き受けてくれるはず。
 なかなか寮にいれないけど、数回はクンツとも顔を合わせてる。ユストゥスだけじゃ心細いし、オリヴァーなら、頻繁に連絡が取れる手段がある。

 あとは……僕の癒しのために、ジギーに頼もうか。

 ちょっとぐらい胃が痛くなってもいいような気もするけど、僕の元気な胃は変わらずで、なんならそろそろ間食の時間だと催促してくるだけで、僕はすぐに馬車を呼んで、寮へと舞い戻った。

 寮は寮で、到着した途端、真っ先に寮監室に連れ込まれた。ライマーとクリスは任務で外出中。したがって彼らの専用奴隷も同行してる。僕の代わりに隊長代行していたアンドレは、疲れた表情で引き継ぎ用の書類を差し出してきた。

「エリーアス、仕事してないようで、けっこうしてたんだな……」
「失礼なこというなあ。ハイラム、アンドレをいーっぱい鳴かせてあげて」
<無論だ。ここのところ気忙しくて、セックスにも気が乗らぬようだったからな。可愛がってやる>
 手話で答えたハイラムが、アンドレを抱き上げて寮監室から連れ出していく。普段だったらあんな運び方絶対拒否するのに、疲れ切ってるのか、特に反応が見えなかった。お疲れアンドレ。

 寮監室に残ったのは壁に寄り掛かるマインラートとベッカー。それから執務机に向かうバルタザール、ジギーはソファーに腰を下ろしていて、ルヴィはその後ろに立っている。イェオリもルヴィの隣に立っていた。ディーはいつもの体調不良で、部屋から出れないらしい。
 イェオリが<さっさと連れ戻せとうるさくてね>と苦笑していた。イェオリも消音魔法さえ剥がせれば、獣群連邦に入国することも難しくなさそうだけど、あまりやりすぎるとバルタザールに、ひいては本部にバレるからなあ。ディーの体調のこともあるから、彼には国内で動いてもらおうか。

 引き継ぎ書を見る限り、一輪寮はつつがなく、この2週間過ごしていたみたいだ。よかった。マインラートやベッカーは、僕と違うところでやっぱり尋問を受けていたらしいけど、見た目にわかるような怪我もなく至って元気だ。こっちもよかった、本当に。

「エリーアス、ほんとによかった……いろいろ良くない噂聞いてたから、心配してたんだよ僕」

 バルタザールには盛大に泣かれた。責任者たる僕がいないんだもん、心細かったよね。せっかくだからハグしようと思って腕を開けば、それはちょっと……と避けられた。僕なのに。

「それでバルタザール、オリヴァーに連絡取りたいんだけど、あの子今どこにいる?」
「ええと、今なら隣国にいるよ。いつもの偵察任務」
「そっか。なら呼び戻して。彼に獣群連邦に行ってもらう。聞いたと思うけど、僕入国特例取り消されちゃってさあ」
 引き出しから書類を出して、すぐさま答えてくれるバルタザールに、僕はため息交じりにぼやいた。眼鏡を手にしたバルタザールに苦笑される。

<エリーアスが、嬢ちゃんを調教したって話になってるって聞いたが>
 自慢のたてがみも尾も、心なしか項垂れてて元気がなさそうなベッカーが、手を動かして質問してくる。それには肩を竦めて、いつの間にか、数が増えた絵本を一冊手に取りつつ、僕はジギーに向かい合うようにソファーに座った。

 クンツが来るまで、しばらく寮監室の本棚の隅で埃をかぶっていたその絵本は、彼がいない間でも、きちんと拭かれて綺麗な状態を保っていた。寮はあちこちに洗浄魔法がかかるようになってるけど、さすがに絵本までは範囲に入っていない。ベッカーが手入れしてるんだろう。なかなかいじらしいところがあるよね。
 ぱらぱらと絵本を軽く捲って眺め、それからゆっくりと閉じる。

「クンツの魔肛がバレたんだろうね。つじつま合わせと、今後のクンツの調の言い訳に、僕が使われたんだ。たぶんユストゥスが言ったんだろうなあ」

 あの狼、子熊を守るためなら何でもしそうだもん。まあ僕の名誉は、今更そんなことでは揺るがない。僕の、身体のお仕事を知ってる人は、何を今更、と思うだろうし、知らない人は、僕の麗しい外面に素直に騙されて、何かのゴシップと思うだろう。
 分厚い外面でよかったなあ僕。ここ10年間はずっと、誰もが望む、清廉な騎士様をやってきた甲斐があったってものだよね。

「でもそこは気にしなくていいよ。そのうち消える噂だ。……それでジギー、ちょうどいい。君に個人的に頼みたいことがあるんだけど」
「えっ俺?エリーアスの頼みなんて、嫌な予感しかしないんだけど……」
 僕がテーブルの向かい側に身を乗り出すと、逆にジギーはピンクゴールドの髪を揺らしながら引いた。
「君さあ、クンツに糸付けてたりしない?」
「あー……」

 そわり、とジギーの目が宙を泳いだ。違うならすぐ否定するだろうに、この表情を見る限り、をつけているらしい。背後に立っているルヴィにとんとん、と肩を叩かれ、大きくため息をついた。

「だってあの子、任務中に唐突にどこか飛び出して行方不明になりそうな気がしたから、念のためにつけっぱなしにしたままだけど……でも俺の糸、実際の距離に影響されるから、今は切れてる。近づけばまた繋がるけど、今はクンツと糸話しわできないよ?」

 ちょっと言い訳がましい。本人の知らないところで、追跡してるような形になってるのは、あまり好ましくないと本人も思ってるんだ。

 ジギーが使う、魔力で編まれた、強度と柔軟性を持つ薄ピンクの糸は、大量に巻き付けて傷つけずに対象物を拘束したりすることに主に使われるけど、その能力は多彩だ。
 任意の相手に、獣人でよくいうマーキング……しるしのようなものをつけて、あとを追跡したりもできるし、本人がその気になれば、糸と繋いだ相手と会話もできる。指定の距離が決まってるみたいで通信魔法と比べると制限があるけど、距離を伸ばしたい場合は、たぶんもっと魔力が必要なんだろう。それこそ僕みたいな量の魔力が。
 魔石じゃ大きさにもよるけど、容量大きいのは数少ないし貴族でも買うのが躊躇するぐらい、高い。小さいものは安価だけど、すぐになくなってしまう。

「僕の魔力を使って、糸の距離が伸びれば、クンツと繋がれる可能性がある?」
 畳みかける僕に、ジギーは腕を組んで少し考えるそぶりを見せた。それからややあって頷く。
「それならできると思うけど、糸はうっすらだけど魔力帯びてるし、クンツの立場が危うくなるんじゃない?」
「あああ……そっかーそうだよね。ちょっとでもいいから、無事を確認したかったんだけど……」

 せっかくクンツがうまく幼獣に擬態してるのに、僕が危険性を上げるわけにもいかない。急にやる気を失った僕は、天井を見上げながら、ずるずるとソファーに深く座り込んだ。マインラートが近づいてきて、僕の両肩に手を置き、上から顔を覗き込んでくる。
 ちゅっと、交差する形で軽く口づけを交わしていると、向かい側にいるジギーが、背後のルヴィと何かやり取りをしていた。軽く頷き合っている。どうせ嫌な仕事も待ってるし、マインラートとセックスするのも2週間ぶりになるから、ベッカーも連れて部屋に引きこもろうかと、考えていたところで「エリーアス」と呼ばれた。

「なにー?」
 マインラートの黒髪を指で梳きながらやる気のない返事をしてると、ジギーが指をぴんと伸ばした。
「エリーアス、君の魔力借りてもいいって前提でなら、一つ方法があるけど」
「えっ」
 ジギーの言葉に、僕はマインラートから手を離した。少しだけ目を伏せる彼に、もう一度ゆっくりと髪を撫で、それから指を絡ませるように手を繋ぐ。
 僕はマインラートのものだっていつも言ってるのに、ほんと満足してくれないなあ。ジギーはそのまま話を進めてくれる。

「糸をつけてあるからできるんだけど、直接精神干渉する魔法があってね」
「直接?あー……聞いたことあるかも。でも本人の魔力抵抗があるんじゃない?」

 僕が催眠魔法を使うのと同じようなものだ。魔力抵抗が高いと魔法がかからない。クンツはあれでも、一応貴族だし、体内を循環させる強化魔法を頻繁に使うから、魔力抵抗は低くないはずだ。
 遠距離の精神干渉は、僕でもできない。ジギーの言う通り、ジギーが糸をつけてるからこそ、彼ならできるんだろう。

「そう。この距離だし、多分通常じゃ繋がれないけど、寝ている間に夢として繋ぐなら、抵抗が緩むんだよね。夢だから起きた時に、本人が覚えてる可能性は五分五分だけど、夢の中の意識は明瞭だから、本人から状況を教えてもらうぐらいならできると思う」

<ジギー、それで前に女と密会してたもんな>
 わざわざソファーの横にまで移動してきたルヴィが手を動かす。それに気づいたジギーは少しだけ嫌そうに顔をしかめた。
「うるさいよルヴィ。結局直接触れ合えなきゃ、俺には意味ないって気づいたから、使わないようにしてたんだけど……どうする、エリーアス。すごく魔力使うと思うけど、やる?俺だけじゃ無理」
「ここで断る選択肢がないなあ。頼むジギー」
 僕がそう告げると、ジギーは金桃糸で彩られたような綺麗な瞳を細めた。

「万能なエリーアスに頼られることなんて、そうそうないからね。準備してくる。君は魔力溜めておいて」
 そう言ってジギーは、ルヴィと一緒に部屋を出ていった。僕は近くに立つマインラートの腕を指先でつつつ……と撫でる。ちらっとベッカーをみれば、軽く頷いた。マインラートは小さく息を吐いたが、微笑んで、僕の手をぎゅっと握り返してくれる。
 2人とも、僕に協力してくれるらしい。僕も早々に部屋に戻ろうと立ち上がると、バルタザールまで立ち上がった。

「魔石使うようなら、僕のへそくりがあるけど」
「いらないよバルタザール、でもありがとう」
 中級貴族が扱える魔石なんて、僕からしてみれば、ただの石ころのようなものだ。でもその心遣いが沁みる。

 ふふ。2人と交わるのも久しぶりだ。マインラートもベッカーも他の騎士に精液を注いでいたかもしれないけど、きっと2人ともいっぱい僕に食べさせてくれるはず。
 マインラートの腰を抱いて、ベッカーを引き連れて、僕は寮監室を後にした。


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