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獣軍連邦潜入編
85.見知らぬ人
しおりを挟む「孤児院に、戻らなければ」
「クーちゃん、今日はお泊りだろ?どうしたんだよ急に」
不安さを滲みだした若い男……狐獣人か?耳がへたれて、尾は忙しなく揺れている。ひげの生えた中年の大男は、私を信じられないものでも見るように、目を見開きながら立ち尽くしていた。
その目の光に、非難が含まれている気がして、私は視線を逸らす。そんな目で見られても困る。さっきまでの私と何を話していたかは知らないが、今の私は見知らぬ者と親しげに話すことなど、何もない。
「邪魔をした」
「送る!孤児院まで、送る。……クーちゃん道わかるか?わかんねえだろ」
部屋を飛び出そうとすると、大熊がそう言い放った。確かに、私は今どこにいるのかわかっていない。近距離ならおそらくたどり着けるだろうが、たどり着けなかった場合はさ迷い歩くことになる。夜はあまり治安が良くないのだ。
普段なら迷彩服を着て人目に付かないようにして移動ができるが、今は普段着ているキュロットスカートにブラウス姿だ。十中八九、良くない輩に声をかけられるし、今騒ぎを起こすのは迷惑がかかるだろう。
本当に送ってくれるのだろうか。私が恐る恐る振り返り、大男を見上げると、彼はほっと安堵した表情を浮かべた。
「行ってくる。アーモス、ちっと待っててくれ」
「っなんでそう、あんたはいつもいつもあっさり!……クーちゃん、泊まるって話してたじゃないか、一緒にドゥシャンの布団で寝ようって!」
苛立ったように駆け寄ってくる狐獣人に、私は身構える。どこまで対処していいだろうか。腕でも掴まれたら、逆に捻り返してしまうかもしれない。近づかないで欲しい。私の怯えを察知したのか、大男が手で狐を牽制した。
「アーモス。……あとできちんと説明するから、お前は部屋で待ってろ」
「ドゥシャン……っいっつも俺は最後かよッ!もう、好きにすればいい!」
狐は声を荒げると、そのまま部屋の奥へと走っていってしまった。卓上に残された食事がより、寂しさを引き立てている。私は言葉なく大男を見上げたが、大男はかすかに首を横に振っただけだった。
「さあ、行こうかクーちゃん」
「……ああ」
促され、私は部屋を出た。光石の入った街灯はところどころに建ってはいるが、明かりは乏しい。それにこの辺りは繁華街とは違うようで、物静かだった。ただ周辺からの木々にある住宅の窓からは明るい光が漏れ、時折笑い声や話し声が聞こえてきた。
楽しそうで、なぜだか胸が締め付けられる。不整脈でも出ているのだろうか。頭だけでなく、いよいよ身体もポンコツだな。
「クーちゃん、転ぶと危ないからな。抱き上げてもいいか?」
「遠慮する」
「そうか……じゃあ、手を繋ぐのは?」
「……それぐらいであれば」
まだ頭がぼんやりしていて、確かに節のある笠の上を歩くと、足が取られそうになる。差し出された手を見、少し悩んでから人差し指を握った。男の手は大きい。掴まれたら逃げられない。一方的に掴む形でも、大男は何も言わなかった。
「アーモスが、悪かったな。驚いただろう」
あの狐のことだろうか。ゆっくりと首を横に振る。ぎゅっとジュストを抱いて、居心地の悪い時間を黙って歩いた。
「ここまででいい」
ようやく見覚えがあるところまでやって来れた。上に登れは孤児院だし、下に下ればユストゥスの住まいがある木まで戻って来れた。掴んでいた男の手を離すと、逆に手を掴まれる。息を飲んで私は後ずさった。怖い。男が落ち着いているように見えたから、油断した。この男も私を詰るのだろう。気分が悪くなる。私が忘れたのは、私のせいではないというのに。
男はしゃがみ込んで視界を合わせてくるが、手を離そうとはしなかった。
「放せっ」
「放してもいいが、少し俺の話を聞いちゃあくんねえか」
「なぜ」
「これからのお前さんに必要な話だ。……いいか、放すぞ」
大男は言った通り、私の手を離してくれた。私は後ずさり、いつでも孤児院に向かって走れるよう、道を確認してから、もう一度男を見返す。男は何やら悲しそうな顔をしていた。
「俺の名前はドゥシャンってんだ。熊獣人で、クーちゃん、クンツの、引き取り親になる」
「は……?私は、狼に、ユストゥスに嫁ぐのだ。なぜ、貴殿などの、子になど」
「クーちゃんみたいな幼女を、そのまま婚約者に渡すのは、金銭絡まなくても孤児院の評価が下がる。だから一旦俺が引き取るんだ」
大男が語った話は、どこか聞き覚えがある話だった。でもどこか頭の中をつるりと滑っていってしまう。現実感がない。ただ、確かに、ユストゥスにもそう、言われた気がする。
この男が私の親代わり……?
胡散臭いものを見るような目で見上げても、ひげもじゃは穏やかに口元を緩ませただけだった。
「ユストゥスのことは、覚えてんだな。いや、よかった。あいつ、気にしてたから」
眉尻を下げ、大男は何度も頷いた。その表情からは寂しさと、安堵の色が伺える。
「予定じゃ引き取りまでは、あと10日ぐれえある。クーちゃんにはなじみはねえかもしれねえが、さっき会った狐、アーモスとも少しは仲良くやってくれ」
「……、……私は、すぐにユストゥスのところに行くのだろう?貴殿と、あの狐と一緒に暮らしたりすることは、ないのだろう?」
私はすぐに式を挙げるはずだ。引き取りに来るのがこの男だろうが、私が最終的に行く先はユストゥスのところである。ああ、なんでいないんだ、あのばか狼!いたらいたで頭が痛くなるだろうが、今のこの状況を説明して欲しい。
私の問いかけに、大男は一度目を閉じると、ゆっくりと頷いた。
「そうだ。ただ、迎えに行くのは、俺がメインだってことを忘れないでくれ。あとは……クーちゃんとユストゥスで話をしな」
「そうか……わかった」
初対面のこの男のことを、私は信じ切る気にはなれない。だが、それを口にするつもりはなかった。ユストゥスがいない今、私は自分で考えて動かなければならない。おそらくだが、この大男は、ユストゥスの協力者か何かではあるのだろう。
「クーちゃんは、俺の養子になるのは……嫌、だよな。すまねえなあ。すまねえ……」
その場に膝をついた大男は、私に謝罪を繰り返しながら、大きな分厚い手のひらで、自分の顔を覆ってしまった。私は目を見開いて、男の様子を見やることしかできない。
私が記憶を失くしたと知った相手は、最初ふざけていると勘違いをして、受け流そうとする。だがそれが事実だとわかると、私を責めた。なぜ、どうして、と。責めた相手のことはもう、ほとんど覚えてはいない。
それ以降接触を私が避けるのだ。相手も接触してこなくなる。1人、2人ぐらいだったろうか。私の態度を怒った人間は。
でもこの男は違った。こんな、謝られたのは初めてだった。
「なぜ、貴殿は、私に謝るのだ」
居心地の悪さを感じながら、私は男を見やる。すると泣き腫らしたような赤い瞳を私に向けた。もっと泣いているかと思ったが、雫を落とすことはしなかったらしい。男は小さく笑った。
「全然知らねえ相手が急に親だなんて、気持ちわりいだろう?でもな、俺は、クーちゃんを引き取れるって話になって、嬉しかったんだ」
「……」
嫌な気分だった。
私は唇を噛み締める。男がどうしてこんなに、私に想いを寄せてくれているのか、今の私にはまったく理解できない。温度差が居たたまれなかった。私が俯くと、男が大きな手を伸ばしてくる。私の頭上に。
小さくない筈の私が、本当の子供のように感じられるほど、男は大きい。頭を鷲掴みにでもされるのかと思うと、偽物の獣耳がぺたりと垂れた。首を竦めてそのまま様子を伺う。すると、私の頭に触れる直前に、男は動きを止めた。大熊は私を見て、何かを耐えているかのようだった。
「あー……へへっ驚かせちまったな。悪かった。そういうことで、俺ともちいっとの間、仲良くしてくれ。じゃあ、またな」
男は乱雑に顔を袖で拭くと、明らかに無理気味な笑みを浮かべて立ち上がった。耳が大きくへたれている。くるりと背を向けると、元来た道を歩き始めた。どうしよう。男が帰ってしまう。いや、別にいい。構わない。前の私と接触した相手とずっと会っていても、前の私と比べられるだけで、いい気分はしないのだ。
でも。
私は走り寄ると、男の服の裾を掴んで軽く引っ張った。びくっと大きく男が身を跳ねさせる。躊躇いを含んだまま、私は口を開いた。
「孤児院まで、送ってくれ」
違う。こんなことがいいたいのではない。もっと、先に言いたいことが、言うべきことがあるだろう。
大男は、私に謝った。悪くもないのにだ。ああやって食卓を、ユストゥスもいないにも関わらず、囲む程度には、私はこの大熊と狐と、仲が良かったのだろう。
それを、私はすべて、忘れてしまったのだ。
じわりと、心に罪悪感が湧き出る。ずきずきと頭が痛んだ。
「そう、そうだな。一緒に行こうか」
ここまででいいと言ったり、送ってくれと言ったり、私がわがままを言ったにもかかわらず、男は気にせず付き合ってくれた。先ほどと同じように、人差し指を握り、孤児院に向かう。
「貴殿は、私の記憶のことを、知っているのだな」
ぽつりと言葉を零すと、大熊に頷かれた。
「ああ。ユストゥスから、クーちゃんは、大事にしたいことは忘れちまうって話を聞いた。あいつは自分が忘れられるってばっかり気にしてたからな。半信半疑だったが……もしそうなったら俺がフォロー入れる予定だった。ははっ、俺らの方が、クーちゃんに愛されてたんだな」
「あい……」
自嘲気味に笑う男に、私は何か伝える言葉を持たなかった。私は彼らに対して、どのような愛を持っていたのだろうか。そもそも、それは愛だったのだろうか。本当にあり得るのだろうか。この私が、誰かを愛するなど。
あれだけ愛して、尽くしてくれる狼でさえ、私は嫌いで……わた、私は……。
ズキズキと痛みが続く頭を手で押さえ、軽くこめかみを揉む。
「大丈夫か。具合でも悪いのか?」
「……寝れば、治る」
おろおろする大熊にそう言い切って、私はそれからはもう、黙って歩いた。唯一男と体温を通わせた手だけが、少し熱かった。
院長先生の部屋へ行き、大男が私の記憶のことをぼやかしつつ、戻ってきた事情を軽い調子で説明してくれた。覇気がない男に、院長先生も少し訝しそうにしていたが、それについては私も、男も何も言わなかった。
今の私では男の気持ちに寄り添うことができない。彼の視線から逃れるようにして、自室へと帰った。
「……」
ジュストを抱き締めたまま、ベッドに潜り込む。深く深呼吸を繰り返すと、少しだけ呼吸が楽になる気がした。
「ジュスト。私は、ユストゥスのことも、こんな風に忘れるのか……」
いつもの癖で魔具に魔力を通しつつ、ジュストの腹に顔をうずめる。じわりと溢れ出た水分は、ジュストが腹で吸ってくれた。実際に体感してしまうと、私がひどい人間のように思えてならない。
ユストゥスを想うように、彼らのことも思ったのか。……私が、自分の任務を忘れるほどに、いつ失ってもいいと思っていた命を、惜しむほどに。だから記憶がなくなった。
あんなに……冷たい態度を取るのではなかったな……。
「はあ……」
「いっよぉっ!クンツー餌の時間だぞぉ!」
私が1人、感情を持て余していると、うるさい肉棒がやってきた。ばんっとドアを開け放ち、堂々と中に入り込んだ、ご主人様と同じく小柄な蝙蝠は、勝手に部屋の鍵をかけると意気揚々と、部屋の隅に魔力感知阻害魔具を置いていく。そしてそれらを起動すると、小さな蝙蝠から大きな蝙蝠へと姿を変えた。
巻き角に羊の蹄。釣り目気味で軽薄そうな表情は変わらないが、その肌は青みがかっている。小さい時には従者らしいお仕着せを着ているが、大きくなればシャツにスラックスと言う、ラフな格好に変わっていた。
小さければまだ可愛げがあるのに、この男は私の部屋に来るとすぐに大きくなってしまう。
私はベッドに横たわったまま、男を睥睨した。だが私の流し目など、肉棒は少しも効果がない。ベッドに横たわったままの私に近づくと、私の尻を片手で鷲掴みにし、ぐにぐにと遠慮なく揉みしだいた。
「ほらほら、まんこだせっ」
「……はあ」
私はあからさまにため息を付く。
あまり気乗りがしないが、ここで肉棒を食べておかなければ、ご主人様にも気を使わせてしまう。私はジュストをうつ伏せでぎゅっと抱いたまま、片手で背中に手を回し、サスペンダーを外すと、下着ごとキュロットスカートを押し下げて、男を受け入れるためだけの器官を晒した。
膝を曲げて足を開くが、服が邪魔で少ししか開けない。……まあド下手のおちんぽを食べるのに、全部脱ぐ必要はないか。
「少し待ってろ」
「ああいいって」
受け入れのために軽く解そうと後孔に指を伸ばすと、肉棒に止められた。にやにや笑いながら、私の尻の合間に指を伸ばす。
「今日こそ、俺のゴールドフィンガーで喘がせてやっからぁ」
「ごーるどふぃんがー」
ふっと、私が鼻で笑うと、肉棒は、フィルジはわずかにむっとした表情になった。
「いつまでその余裕が続くか、試してみるかぁ?」
「私も、余計なことを考えられなくなって、ただ喘ぎたいものだが……お前程度の手管ではな」
「言ったな?服脱がねえでいいのかよぉ、びっしょびしょになるぜ?」
「御託はいいからさっさとしろ」
「チッ」
舌打ちしたフィルジが、私の後孔にずっぷりと指を押し込んでくる。濡れてもいない指が2本。柔らかく粘液が受け入れたものの、どれだけ上手かろうが、それだけでマイナスだ。
水音を立てながらかき回してくる。手つきは悪くないが、どうにも気遣いが足りない。私の狼を見習え。濡れやすい性質の私だからこそ、ほんのりとした快感を拾えているが、普通だとこんな早急に前立腺を揉まれても、痛いだけだ。
ちゅっちゅっちゅ……とかき回す音が響き、私は熱い吐息を零す。
「おら、どうだ良いだろ?」
「そこで、っン、聞くあたりが、なあ……」
悪くはない。身体は熱くなっているし、股間は硬く質量を増している。私は足でフィルジの顔を蹴り上げると、素早くジュストを毛布と枕の下に押し込んで隠し、中途半端だった服を脱ぎ捨てる。ひっくり返った男の前に立った。ジュストを見つけると、私から取り上げてからかうから始末が悪いのだ、この男は。
「もう、いいだろう。前と後ろ、どちらが良い?」
「ってぇ……んだよ、機嫌わりいなぁ」
顎を押さえながら立ち上がる。脳失神でも起こしてくれれば、勝手に下半身から絞り上げるものを、この男はほっそりした見た目の割に私より力が強い。魔力で強化しているのだろうが、この私がやすやすと抑え込まれてしまうから気に食わない。
「いいから、どちらが」
「えぇ?らぶらぶえっちしようぜぇ?」
にや、と男が笑ったので、私はむすっと口を閉じた。
確かにそうした方が、どちらも気持ちがいいと教えた。実際気持ちが良かったらしい。あれだけ私のことをオナホやら肉便器やらと罵っていたくせに、私と口づけを交わして、それで盛り上がるぐらいには、だいぶ意識を変えた。私は調教が上手くいったことは満足なのだが、今はあまり、そういう気分ではない。
なるべく、ひどい扱いを受けたかった。私が単なる……単なる穴で、肉便器で、オナホであることを確認したかった。
「モノのように扱うのは得意だろうが。ほら、お前の好きなオナホだ。勝手に腰を振るといい」
ベッドに上半身を倒し、腰を突き出しながら足を開く。がに股で、酷く浅ましく腰を振ってみせた。私は人の心など持たない、ただ雄を絞るだけの穴だ。……あんな、優しそうな、大熊を傷つけて、平然とできる、わるい、人形だ。
だというのに、フィルジは半目になると、肩を竦めて大きくため息をついた。
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