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王都防衛編
129.阿鼻叫喚
しおりを挟む魔物の巣は想像以上に大きかった。また魔物自体も、ネズミサイズと聞いていたが遠目に見ても視認できるから、おそらくそれよりもサイズが大きい。
「あんなところに巣を作るなど、罰当たりな魔物め!」
「ころす!」
と私と兄弟が怒りを露わにしているのに対して、エリーアス様とランド様は苦いものでも飲みこんだような表情になった。エリーアス様は額を抑えて苦悩するように頭を振り、ランド様は八つ当たりするように、がんがんと身近にあった木々の根元を蹴りつけている。
「あんな場所、退治するときに王家紋章が削れでもしたら」
「はぁあ……群青騎士団の事務局が許可出すのも、消極的になるわけだっつうの」
「どぁに?」
「お2人とも、何か問題でもあるのか?」
ランド様は、元々持っていた陰鬱な空気をさらに煮詰めたような雰囲気を出し、エリーアス様にまでそれを伝染させている。陰のあるエリーアス様もまた違った美しさがあるが、いつもの清廉さが薄くなるのは少し寂しい。
「王家紋章破壊は、不敬罪に値するのは知っているだろうクンツ。そして不敬罪は極刑をもって処す。……なんでこんな山中のダムの壁面に、紋章なんて刻んだんだろうね……」
「ほんっと理解に苦しむぜくそったれ」
「ランド様。聞かなかったことにするが、あまり汚い言葉を尊い方々に向けるのは良くない。なに、紋章を傷つけずに撤去すれば良いのだ」
「うむ。がんばる」
むんと拳を握る兄弟に合わせて拳を握り、私たちは他の兄弟たちを探した。私たちがたどり着いた場所は、ダム壁面の中ほどの位置のほぼ向かい側の崖になっている部分だが、紋章の左下の滝つぼ近くに複数人の茶髪が見える。あれが集合場所か。
ダムの壁面がある場所は多少湖のようにいびつな楕円に開けており、ダムから放水されている滝つぼ近くは、明らかに人工物と思しき平らな地面になっていた。ここから見ると随分魔物の近くにいるように見えるが、テリトリーからは外れているのか襲われている様子も見えない。
「あそこにいるようだ」
「……みえらい」
いまだに周囲をきょろきょろしている兄弟の肩を叩いて、あちらだと促してやるが、目を凝らしていても見えないらしい。
少し落ち込みかけたようだったが、気を取り直して片足を引きずり、ぐらぐらと身体を揺らしながら足を踏み出した。
「いくぉ!」
「おぉ!」
「待て待て待て!ラル!今のお前の足じゃ、強化しても折れるだろうが『このボケッ!!』」
私たちは意気揚々と崖から飛び降りようとしたところで、怒気を孕んだランド様の魔力に阻まれた。私は力を込めればまだ踏み込めるが、兄弟の方が取り巻く魔力が強いのか身じろぎしかできないようで、びちびちと釣られた魚のように暴れている。
「ゔゔッ」
「怒ったって駄目だ!」
恨めしそうにしている兄弟をよそに、それなら私は先に行こうと足を踏み出すとさらに魔力の圧が掛かった。さすがに動けなくなってしまって目を見開く。
「?!」
「クンツだって浮遊魔法使えないんだから、多少なりとも怪我は免れないでしょ……」
うんざりといった表情で、エリーアス様がため息を付きながら私に並んだ。ランド様の魔力にプラスして、エリーアス様の魔力につかれる。取り巻く魔力が風を起こしてふわりと身体が浮いた。
「2人とも、危ないから動かないように」
エリーアス様が明らかに私と兄弟に向かって言う。解せない。
「鳥……葉……うん。『ゆるりと舞う蝶』」
不貞腐れつつエリーアス様の魔力で浮かされて、崖から下にふわふわと運ばれる。エリーアス様がイメージしたのが蝶なせいか、浮遊魔法も動く速度がゆっくりしていた。
ランド様は自分で魔力の行使をするのが面倒なのか、エリーアス様に任せている。エリーアス様も何も言わずにランド様にも浮遊魔法を掛けているあたり、付き合いの深さを感じさせた。
地面に降ろされると魔力がはらりと解かれた。崖の真下に下りたので、リンデンベルガーの騎士たちの集合場所とは少し離れている。ある意味都合が良かった。
「私は先に行く。エリーアス様とランド様は後から来てくれ。多分騒ぎになるのでな」
早足で踏み出した私の言葉に、エリーアス様とランド様は不思議そうに首を傾げた。
私の敬愛するエリーアス様やランド様は、王都で絶大の人気を誇る雑誌『英雄名鑑』に、良く名を連ねている。季刊誌のそれは、貴族の子女から妙齢の貴婦人、また騎士などなかなかお目にかかれない平民層にも大人気だ。
そして私と私の兄弟たちはその手の雑誌が大好きだった。
近衛騎士団と紅蓮騎士団、群青騎士団はみな英傑ばかりで、お顔を拝見すればプロフィールを諳んじられる者も少なくない。
そんなわけで、立派な騎士に成って王国の役に立って死ねること目標にしているリンデンベルガーの騎士たちの前に、お2人が告知なく姿を現せば、絶対大変なことになるのは目に見えている。間近で見たら喜びのあまりとち狂うだろう。
基本私たちは平民からなる兵士との任務や、過酷な戦場に送り出されることが多いので、絶体絶命の際に助けられた者も多い。我らが単独で死ぬことは構わないが、全滅は問題だからな……。
私も初めてお会いしたとき、悪魔の実のせいで色狂いになっていなかったら、きっと危なかった。奴隷のおちんぽが目の前にあってよかったな!
起こるだろう危機を回避すべく動き出した私に、兄弟が声を張り上げた。
「わたしも!」
「担いでもよいか?」
「う!」
連れていけと言わんばかりに両手を差し出されたので、仕方なく背に担いだ。やはり思ったより兄弟は軽い。ランド様が信じられないとばかりに目を見開いて、兄弟を凝視していた。
「俺には嫌って言ったのにあいつ……!」
「……ドマニも結構過保護だよね」
距離がぐんぐん離れる前に、そんな会話が耳に入った。当たり前の話といえば当たり前だ。私だってエリーアス様が魔力で軽々と私を抱き上げられると知っていても、肩を借りたいとは思わない。
だってエリーアス様だぞ!恐れ多い。
私は兄弟を背に乗せたまま、がちゃがちゃ鎧の音を立てながら走る。兄弟は私の揺れに合わせて「うっ」「うっ」と小さく声が漏れていた。勝手に声が出てしまうようで、なるべく堪えようとする気配があった。
背丈の高い草が視界を邪魔して足元が見えないので、途中から川辺の石を足場に移動する。川石は川石で歩きにくいが仕方がない。ようやく平らな部分までくると、遠目から見ていたのだろう兄弟たちから、なにやら失意の空気を感じた。顔を見れば血を分けているのはわかるからな。
「群青騎士にも兄弟がいたのか」
「当たり前だろう、他の群青騎士殿がこんなところにいらっしゃるわけがない」
「私の期待を返してほしい」
「そうだそうだ」
「そう言われても」
わからない話でもないが、皆、群青色の鎧だけで興奮しすぎである。
うるさい水音の中、負けない声で詰られた私が背負っていた兄弟を下ろしていると、1人進み出てきた。
「群青騎士にも兄弟いたのか。そっちの兄弟は戦えられ……いや、来たということは問題ないのだろうな。もう少し集まってきたら、ツェーザル様が指揮を執られる」
「ツェーザル様がいらっしゃっているのか」
「めずらし」
年季の入ったガタついた鎧を身に着けている30代と思しき兄弟が、私たちを見てそう告げてきた。確かに見たところ、まだ人数は10人にも達していない。
しかし驚いた。我らが家長であるツェーザル様が、任務先に訪れることなどほとんどない。1人が指した先に、確かにツェーザル様が兄弟たちから離れていらっしゃって軽く瞬きをした。
周囲には世話役なのか、一族ではない傍系の中級貴族らしき従者が2人ほど立っている。加齢のせいか緩く背を曲げ、白の混じった茶髪は伸ばして一つに背でまとめている。年齢相応……と言いたいところだが、まだ60歳を過ぎたお歳のはずなのに老けていて、70歳以上にも見えた。家紋が入った鎧を身に着けているが、壊れかけの兄弟と同じく鎧が身体に合っていない。
「ここのところ急に老けられたらしいぞ」
「精気が足りなくなっているのだろう」
「近頃は奥方様も、腹が小さいままだそうな」
ぞろぞろと皆で遠巻きに見ながらまとまって、取り留めもない噂話を口にする。人数が集まるまで待機ということで、実家にいるかのようなくつろぎだった。周囲に兄弟しかいない任務と言うのも珍しいのだ。
「では代替わりも近いかもしれないな」
誰かの言葉に、皆が一様に沈黙した。
我々兄弟が戦闘に特化した存在だとすれば、家長以下三男までは種馬だ。奥方様は下級貴族から迎えられることが多いが、種付きが悪ければ放逐されて新しい夫人が据えられる。
産めば産むほど一時金が実家に支給されるので、孕み袋にされる覚悟の希望者も後を絶たないとか。
リンデンベルガーの種馬で代替わりといえば、寿命が尽きるのと一緒だ。生産能力のない種馬など価値がない。戦えない騎士が勝ちがないのと同じ。
「もしかしたら違うかもしれないぞ。ツェーザル様は王族に所縁のあるお方の、覚えがめでたいとも聞く」
「そうなのか?」
「私も聞いたことがない」
「私もだ」
初めにツェーザル様が指示を執ると教えてくれた年長の兄弟が、重い空気を払拭するように声を上げた。「私もその昔、上の兄弟に聞いた話なのだが……」と断りを入れた上で、教えてくれた。
毎代、どういった選出方法かわからないが、種馬とも騎士とも違う扱いに選ばれる兄弟がいる。王家に献上されると戻ってこないので、廃棄に近い扱いになるらしい。
だが今代は家長に当たるツェーザル様が選ばれたので、その調整に苦慮したらしい。何の調整かといえば種馬の調整だ。おかげで四男目まで種馬に変更になった。だがツェーザル様はなぜか廃嫡されず、そのまま家を継いだとのことだった。
初耳の話ばかりだ。
「若い兄弟たちは知らないだろうな」
「きょだ、どぁに、はなししゅる」
苦笑している年上の兄弟の話に感心していると、私のフルアーマーの胸元あたりをごんごんと強く叩いた。
アッそうだった!興味深い話を聞いて、すっかり忘れていたな。
「皆、落ち着いて聞いてほしい。ここに群青騎士がお2人、いらっしゃる」
まずは軽く、ワンクッション置いて話をする。英雄、英傑揃いとはいえ、そこまで知名度が高くない騎士もいる。徐々に期待値を上げていくのが一番だ。
一気に上がると興奮で怪我をしたり、心臓が止まる兄弟もいるかもしれないからな。任務の前にそれはまずい。
「なんだ、他にも兄弟がいるのか?」
そうふざけたのは私よりも若い兄弟だった。つられて何人かが笑う。
「ちぁう!」
真面目に聞け、と群青騎士の兄弟が諫める。
「そうだ、私は重要な話をしてるんだぞ?ちゃんと聞け」
「今回の任務は、リンデンベルガーの騎士だけだと聞いたぞ?」
「こんな山奥の虫退治にお前、他の群青騎士殿を巻き込んだのか」
「違う。だからひとまず話を聞け。任務としていらっしゃっているのだ。だから兄弟たちには落ち着いていてほしい」
「クンツ。僕にもお身内の方を紹介してくれるかな?」
「エリーアス様、ちょっと待っていてくれ。ちゃんと皆に説明するのでな」
背後からそう声をかけられて、私は振り返らずにそう答えた。目の前にいた兄弟たちが一斉に動きを止めて、静かになる。少し目を見開いて瞳孔が開いているが、話を聞く気になったらしい。良い傾向だ。
兄弟の1人がなぜか無言で、さっさとどこかに走っていった。
「だからお姿を拝見できても、どうか騒がず動揺せず分別のある行動をするのだぞ。いらっしゃる群青騎士は、お2人とも強く人気のある……騎士様、で……、…………エリー、アス、さま?」
目の前の兄弟が呼吸すら忘れている様子と、遅まきながら聞こえた声をきちんと理解して、恐る恐る振り返る。私の斜め後ろにエリーアス様。そしてさらに数歩後ろに眉間に皺を寄せたままのランド様が立っていた。
どうやら、私が説明する前にお2人とも到着していたらしい。「あちゃ」と群青騎士の兄弟が遠い目をした。
「初めまして、でいいかな?僕はエリーアス・シュリンゲンジーフ。一輪隊隊長で、君たちの兄弟のクンツの上官に当たる。今回は一緒に任務をすることになったから、よろしくね」
「ドマニリア・ランドだ。四聖隊隊長。そこにいるグラルナーが俺の部下だ」
さあっと風が吹き抜けていく。きらきらと日の光に輝く髪が、悪戯な風に浮き上がったのをエリーアス様が手で抑えて微笑んだ。涼やかな声と微笑み、そして立ち位置的にふわりと香る、エリーアス様の甘い香りまでが届いただろう。
不機嫌そうな顔のままランド様も、短く自己紹介をする。これでも破格の待遇だろう。ランド様は気難しく、エリーアス様と比べて愛想がない。が、それも皆ちゃんと知っている。その上で名前を教えてくれるのが、どれほど稀有なことか。
結果。
「ア‶ア‶ア‶」
「待ってくれ待ってくれ待ってくれ!」
「嘘だろうもう私は死んだのかこれは夢か夢に違いないうわあああ!」
「良い匂いしたぞ良い匂いしたぞ!!アアア!!私などが嗅いでは駄目な匂いだアアア!!」
「好きです好きです大好きです睨まれるだけで本当に幸せですありがとうございます」
許容量を超えた兄弟たちが奇行に走ることになった。
そのまま叫んで散っていくだけならまだよいが、方向を見失って目の前の湖に飛び込む者が数人。森の中に駆けていく者が数人。
ランド様の足元で土下座しながら拝んでいる者もいれば、動揺のあまりひっくり返って気を失う者もいる。
「えっ……なにこれ」
「なっ、お、おい。やめろ!なんで俺に土下座してんだ?!」
エリーアス様もランド様もドン引きである。どうしたらいいのかわからないで動揺しているエリーアス様を見れるのはある意味貴重だったが、その原因が私の兄弟となると申し訳なさが先に立つ。ランド様にいたっては、土下座している兄弟をどうにか立たせようと奮闘されていた。
「だからッ!!落ち着けと言っただろうが!!」
お2人にも説明したいが、それよりも湖に飛び込んだ者を拾わなければならない。ただでさえ鎧を身に着けたままで動揺しているのだ。がぼがぼ沈んでいく兄弟たちに怒鳴って、私は湖に飛び込んだ。
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