きもちいいあな

松田カエン

文字の大きさ
162 / 175
王国崩壊編

151.素直に好意を示されると心臓に悪い。我慢辛い。嬉しいけど辛い。つら。お嫁様くっそ可愛い。

しおりを挟む



<俺が悪かった。だから泣かないでくれクンツ>
 ぼろぼろと泣く私にユストゥスが涙を指先で拭い、時には眦に舌を這わせて舐め取った。ぎゅっと抱きしめられてその温かさにほっとする。

「も、あれは、嫌だ」

 そう訴えると、ユストゥスの眉が情けなくも下がった。ぺったりと伏せる獣耳と意気消沈した尾の幻影を見た気がして私は目元を腕で拭う。
 しばらくユストゥスは私の身体を抱きしめ、落ち着くのを待ってくれた。それから私を椅子に座らせて手際よく壊した物や汚れた備品を取り換えていく。

「あっ!」

 泣いて少しばかり思考が停止していた私は、ユストゥスがジュストを拾ったのを見て声を上げた。差し出されたジュストをぎゅっと抱きしめて、それからはたと気付く。

 中を突き上げられている最中にうっかり力を込めてしまったことはしっかり覚えている。部屋をぐちゃぐちゃにしたのも……そして大事な大事なジュストを力を込めて引っ張ってしまったことを。
 元々あまり扱いが良くないのは自覚していた。それでも私は精いっぱい大事にしていたのだ。それなのに。

 右前足の一部が引っ張られたせいで破け、ほどけて中の白い綿が飛び出していた。

「うっ……ぅうう~っじゅ、じゅすとがっじゅすとが!」

 止まったはずの涙がまた浮き出てくる。ひくっと喉を鳴らすと、目の前にユストゥスが膝を付いて手を差し出した。

<泣くな。これぐらいなら俺が直してやるから>
「なおす……なおせるのか?」
<ああ、貸してみろ>

 部屋に備え付けられていた三段ある引き出しの下段から小さな袋を取り出したユストゥスに半信半疑で手渡すと、ユストゥスは袋から針と糸を取り出した。

 そ、そんなものこの部屋にあったのか。

 引っ越してから引き出しの中などあまり見た記憶がない。私が知らないものをユストゥスが取り出して見せたことで、この男が本当に私の専属奴隷なのだと変なところで感心してしまった。

 私と同じくごつごつとした太めの指が器用に動いて、ジュストの怪我を丁寧に縫っていく。毛並みを軽く整えくっつけた右前足を軽く引っ張ってほつれないことを確認すると、改めてユストゥスは私に差し出した。
 私も同じようにおそるおそる前足を引っ張ってみる。無残に綿を覗かせていた部分は少しばかり詰まっているようにも見えたが、意識しなければ目立たなかった。

「すごい……すごい!ユストゥスは器用なのだな!」
<まあな>

 現金なものでジュストが直ったことで、私の涙もすっかり引っ込んでしまった。大興奮でジュストを抱きしめながら褒めれば、ソーイングセットを片付けて引き出しに戻したユストゥスが笑った。

「あんな細くて小さい針で、よくこんなにきれいに縫えるとは……」

 私が何度も何度もジュストの縫い目を見ながら褒めると、少しばかりユストゥスは目を細めた。

<俺の一族の慣習だ。縫物は狩りに出れないガキの手仕事で、空いた時間には一針一針丁寧に将来の伴侶に被せるヴェールを縫うんだ。だからこう見えても裁縫は上手いんだぜ>
 何かを思い出すようにしんみりと手を動かしたユストゥスに私は軽く頷く。なるほど?

「じゃあ私も縫い方を覚えなくてはならないな!」

 ユストゥスの指でもあれだけ縫えたのだ。私は器用ではないが、やろうと思えば出来るはず。何度もやるつもりはないが、またジュストが裂けてしまった時に自分でも縫えた方がいいだろう。
 そう1人で決心していると、ユストゥスの手が私の膝に置かれた。なんだろうとジュストを抱きしめたままユストゥスに視線を向けて私は固まった。

「ゆ……」

 男の目が赤くなり、うっすらと涙が浮かんでいる。今にも零れ落ちそうになる涙を留めるためか、いつもより目つきが鋭い。その視線を受けてひゅっと喉が鳴った。
 なんだ、どうした。私は何かしたか。
 震えるユストゥスの指が言葉を紡ぐ。

<俺に……俺に、ヴェールを編んでくれるか?>

 ヴェール?

 真摯な眼差しに、私は何の気なしに口にした言葉が男の感情を揺さぶったのだと知ったが、それがどうしてかわからなかった。
 動揺する私に、何度か瞬きを繰り返して涙を散らしたユストゥスがどこか寂しそうに笑う。その表情を見た途端、きゅううっと胸が締め付けられた。

<悪い。なんのことかわかん>
「縫う」

 話を流そうとしたユストゥスの手を掴んで留め、私も椅子から降りてユストゥスと高さを合わせるように膝を付いた。
 ころんと手放したジュストが床に落ちたのはわかったが、それよりも目の前の男から視線が離せなかった。

「縫うぞ。大きいやつを用意してやる。それでお前を包んでやろう。どうだ嬉し……っ」

 縫物などやったことがないが、もしかしたら私は意外な才能を見せて、この男よりもうまく縫えるかもしれない。話しているうちにそんな根拠のない自信に押されて大きなことを言い始めたが、強く抱きしめられて唇を重ねられたことで途切れた。
 ぱちりと瞬く。近すぎてユストゥスの様子が見えない。力強い腕に抱き留められてその場に押し倒された。
 驚いた私はぴしっと固まる。ぽたぽた頬が濡れる感触があった。

 さ、さ、さっきおまんこしたのにっ、またするのか?!

 今度こそユストゥスの腕をへし折ってしまうかもしれない。そんな思いから動けないでいたが、男は私を強く抱きしめて……ただ何度も何度も口づけの雨を降らすばかりだった。
 絨毯があるといえど、床に押し倒されて痛いぐらいに抱きしめられて窮屈で。
 けれど不思議なことにそれが嫌ではなくて、私はユストゥスが落ち着くまで好きにさせた。




 翌朝、ディー先輩と専属奴隷のイェオリが派遣されていた先から転移魔法陣を通って寮に帰ってきた。警護対象としてリストに上がっている人数は多く、奴隷も今までのように馬車で移動はできない。通常の任務とは異なり長期に離れることもあって一緒に行動していた。
 騎士は2人1組で移動し、警護対象を24時間体制で交互に見守る。無論派遣先も貴族の屋敷なので個人で雇われた兵士や騎士もいるらしいが、それとは別に群青騎士団は騎士を派遣していた。

 帰宅の抱擁と挨拶もほどほどに、ディー先輩はバルタザールに報告があると、どこか不機嫌なまま寮監室に入っていった。私も同席したかったが、出撃のための準備に倉庫に赴いていた。

「くふふ。ぴかぴかだな!」

 飾ってあった自分のフルプレートアーマーにうっとりとしていると、ユストゥスが手際よく外して鎧櫃に収納していく。人一人が入れるぐらいの箱だったそれは、全てを収めて蓋を閉じるとシュッと縮んで手のひら大の大きさになった。持ち運び用の魔具だ。身に着けて行かない分楽でよい。
 大剣は収納する箱がないので、騎士服のままユストゥスに背負うための皮で出来たベルトに止めてもらう。ちなみに一度取り外すと、もう一度背負う方法がわからない。

 何度か教えてもらったがその場ではできるものの、1人でやろうとすると失敗する。ボタンを押せば開閉する鞘に収められるように作ってもらったのだが、どうしてもうまく収まらないのだ。

<収納方法、ちゃんと覚えろよ>
「私にはユストゥスがいるのだからよいだろう」

 試しに自分で入れてみろと言われ、上手く収まらなかった私が完全に諦めてそう宣言すると、ユストゥスの手が閉じたり開いたりしている。そしてじろりと鋭い目つきで壁を睨みつけた。

 昨晩からずっとこの調子だ。

 私が何か言えば身悶えるような仕草を見せ、私から視線を逸らしてどこかを睨みつけている。怒っているわけではないようだが、自分でも感情を持て余しているようだった。
 そんなユストゥスを眺めて声を掛けようとした瞬間、ぐうっと腹が鳴った。私はその音源を見やるとユストゥスも私の腹を見つめた。

<クンツ、やっぱりあの魔具オナホ持っていこう>
「い・や・だ。あれは嫌だ。私はお前がぎゅっと抱きしめてくれさえすれば、我慢できる」

 まだユストゥスとおまんこするには気恥ずかしさが先に出てしまい、今朝は上手く精液をもらうことができなかった。だからと言って魔具を持って別室に行こうとしたユストゥスに、私は懇々と説教してやったのだ。
 どう動くかわからないものが、胎の中にあるのは恐ろしい。怖い。また泣くぞ。と。
 もめている間にこうして時間がなくなり、ディー先輩との会話もそこそこにこうして倉庫に来ていた。

<クンツお前な……>

 わきわきと言葉にならない指を動かしたユストゥスは、また何か複雑そうな表情で鋭い眼光のまま目を彷徨わせていた。
 それに、私がユストゥスを殴らないよう気を付けさえすれば……その、どうにかおまんこも出来るはずなのだ。まだ知り合って間もないから、私も緊張してしまうだけだ。きっと。たぶん。おそらく。

 ……最悪は同行するイェオリから精液をもらうという手もある。その代わりユストゥスをディー先輩に……、……うむこの案はなしだな!

 それに我慢が出来ないようなら、全身拘束してもらえば殴らずに済むかもしれない。
 うんうん考えながら倉庫を出る私に、やや遅れてユストゥスが付いてくる。
 報告は終わったのか、玄関には眉間に皺を寄せたバルタザールと、同じく眉間に皺を寄せたディー先輩と、底冷えするようなうっすらとした笑みを浮かべたイェオリが待っていた。

「待たせた」

 謝罪を口にすると、バルタザールがこまごまとした荷物を詰めたバッグをユストゥスに差し出した。少し怒っているような表情だ。

「宿泊場所は提供してもらうけど、食事に関してはこっちから支給するから。クンツくんお菓子出されても食べちゃダメだからね」
「わかっている」

 私は重々しく頷いた。
 魔肛持ちは普通の食事が出来ないのだ、少しは食べれるからといって食卓を囲むようなことすれば、消化しきれないものを吐き出してしまうことになる。また騎士が食べないのに、世話役の奴隷にだけ食事を提供してもらうわけにいかないだろう。
 故に転送機能を持った袋がバッグの中に入っているらしい。私が獣軍連邦で使っていたカトラリーの袋版だ。それで言ったら人体に作用するというのは人族の魔具では見たこともないが、肉棒がくれたオナホも似たようなものだろう。
 定期的にバルタザールが朝昼晩奴隷の食事を送ってくれるという。

「ユストゥスの食事を送るなら、バルタザールの奥方のプチケーキも頼む」

 毎日のように食べていたあれが食べれないとなると物足りない。おじさまはアンドレ先輩に付いて行ってしまったからもらえない。……おじさま元気だろうか。
 ほんの少し前に別れたばかりだというのに寂しさが増す。
 小さくため息を零していると、バルタザールが眉間に皺を寄せて唸っていた。

「ああ……不安だなあ。クンツくん、貴族の人とはえっちしちゃ駄目だからね?理由は覚えてる?」
「む?魔力が篭った精液が駄目なのだろう?」
「そうだよ。絶対だめだからね。ちゃんと断るんだよ?…ああ、やっぱり行くのやめない?」
「どうしたのだ、急に?」

 バルタザールが任務に対して否定的なことを口にするのは初めてだった。
 不思議そうに首を傾げた私に、カツンとディー先輩がヒールを響かせて近づいてきた。バルタザールの眉間の皺と同じように、ディー先輩の眉間にも皺が刻まれている。

 ディー先輩の騎士服もだいぶ馴染んだ気がした。それでも、華奢な身体を包む群青では、男装した麗人と言った雰囲気を持っていた。
 私を含め他の先輩方はくるぶしが隠れる長さのショートブーツだが、ディー先輩は太ももまで覆う若干ヒールのあるサイハイブーツを履いていた。ライマー先輩もスピード特化だが、ディー先輩はさらにその上をいく。サイハイブーツには速度を上げるための魔法印が仕込まれていて、そのスピードで敵を翻弄することを得意にしていた。その速度のコントロールを上げるべく、こうして日常でも身に着けることにしたらしい。

 重量系の私とは手合わせするとなかなかに相性が悪い。だがこうしてパートナーを組めば心強い味方である。

「群青騎士団の不始末を付けないわけにはいかないだろう。クンツのことは僕が守るよ」
「……?ではディー先輩のことは私が守ろう」

 どこか憎々しげに呟いたディー先輩に私がそう告げれば、少しばかり眉間の皺が緩んだ。イェオリは少し離れたところでユストゥスと手話で会話をしている。そちらの雰囲気も何やら殺伐としていた。
 さっきまでなにやら翻弄されていた様子のあったユストゥスが険しい表情で私に歩み寄ってくる。イェオリがため息交じりに手を打ち鳴らして、ユストゥスの視線を引き付けて手を動かした。

<クンツくんに説明しても>
<言い聞かせれば、クンツはわかる。前もって伝えておく方が安全だ>
「うん?どうした」

 そのやり取りに疑問を浮かべると、ユストゥスはイェオリから聞いたのだろうことを、かいつまんで教えてくれた。

 警護先は権力のある貴族が多いこと。そして群青騎士団が行っていた『仕事』やらを知っていること。命が狙われているから群青騎士団員を派遣しているのだが、それを相手はとは思っていないこと。

「僕らを娼婦か何かと勘違いしてるんだ」

 ディー先輩は嫌悪を滲ませた表情で吐き捨てるように告げた。露わになった二の腕を擦る仕草に、イェオリがそっとマントを羽織らせている。
 ディー先輩の細い身体を覆う物が必要なのだろう。そう思うと私も少しばかりむすっとしてしまった。

「何かされたのか」
「大丈夫。ちょっと嫌なこと言われただけ。ただ今回の派遣先もどうなるかわからないから」
 思わずそう声を掛けるとディー先輩は唇を歪ませるような笑みを浮かべた。

「先に対処してるほかの部隊からは、そんな話聞いてないんだよね。うちの部隊だけ、そういう嫌がらせ行為を受けてるのか何なのか……本部には報告を上げるけど、派遣自体は任務だから止められない。無理強いされたら拒否してもらいたいけど、乱暴はしないでほしいんだ」

 バルタザールが眼鏡を外しては忙しなく磨いて、どうにか平静を保とうとしているようだった。

「ふむ。承知した」

 まあ要は魔肛で精液を受けなければ良いのだろう。なんなら口でも手でも相手すればよいのだ。どうにかなる。
 私がそう考えたのを見透かしたように、ユストゥスに手話を重ねられる。

<いいか。ディーを庇うために無理をするなよ。最悪俺とイェオリでどうにかするから>
「私のような体躯の者にも、そういった手合いの声がかけられるかはわからないが、気を付ける」
「リンデンベルガーがいいって指定が入ってんの、ちょーっと気になるんだよねえ」

 綺麗になった眼鏡を掛けなおしたバルタザールがため息を零す。そういえばそんな話もあったな。
 とにかく今更派遣を取りやめることは出来ない。
 バルタザールが心配する中、私とディー先輩、そしてユストゥスとイェオリは転移魔法陣を使って、その貴族の屋敷へと転移した。

しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

〈完結〉【書籍化・取り下げ予定】「他に愛するひとがいる」と言った旦那様が溺愛してくるのですが、そういうのは不要です

ごろごろみかん。
恋愛
「私には、他に愛するひとがいます」 「では、契約結婚といたしましょう」 そうして今の夫と結婚したシドローネ。 夫は、シドローネより四つも年下の若き騎士だ。 彼には愛するひとがいる。 それを理解した上で政略結婚を結んだはずだったのだが、だんだん夫の様子が変わり始めて……?

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください! できるかぎり毎日? お話の予告と皆の裏話? のあがるインスタとYouTube インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放

大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。 嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。 だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。 嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。 混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。 琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う―― 「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」 知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。 耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。

処理中です...