50 / 51
「第四章:勇者一人前」
「勇者一人前」
しおりを挟む
~~~フルカワ・ヒロ~~~
「ちいぃっ……!」
カーラの表情が険しくなった。
舌打ちしながら長剣を鞘に納めたかと思うと、二度、三度と地面を強く踏みしめた。
足場を固めている?
己を鼓舞している?
違う──動揺だ。
あのカーラが。
リディア王国のみならず、東方世界において最強と目される剣士が、今まさに動揺している。
理由は明白だ。
今までのレインとアールの活躍が、不完全な状態でありながら行われたものだということに気づいたからだ。
不完全でありながらここまで粘った──ということはつまり、完全であったならば、自分をすら凌駕するポテンシャルを秘めているのかもしれないと、そう思ったのだ。
「はっはっはっ……!」
俺は思い切り笑った。
骨ごと斬られた左足を拾い切断面にくっつけながら、カーラのことを全力で嘲笑った。
「なんだよ珍しく動揺なんかしちゃって! あんたらしくもない!」
もちろん、単純な煽りじゃない。
カーラを怒らせ、正常な判断が出来なくなるようにするための行動だ。
たぶんこの人には、そうゆー単純なのが効くだろうから。
バックステップを踏みながら、俺はレインとアールに囁いた。
ふたりとすれ違う一瞬に、風のように。
「頼む、十秒だけ稼いでくれ。そしたら俺が、すべてを終わらせてやるから」って。
信じてくれたかどうかはわからない。
でもたぶん、大丈だろうと俺は思った。
愛情がどうとか、そんなことは知らない。
誰が誰を好きとか、そんなことも。
でもたぶん、大丈夫だろうと俺は思った。
思って、そして──
それに賭けた──
「あっははは! 勇者殿の言う通りだな! 焦りおって! 七星の団長が聞いて呆れるわ!」
「ぷーくすくす! みっともないの!」
果たしてそれは、正解だった。
俺の意図を正確に見抜いたふたりは、俺の行動を隠すためにカーラの前に立ちはだかった。
「へっへっへ……助かるぜ」
内心で快哉を上げていると、不意にピンポンピンポンと、チャイムみたいな音が鳴った。
反射で『形相開示』を発動させると、その理由はすぐにわかった。
七星を連続で倒したのが効いたのだろう、ふたりのレベルは共に83と、88のカーラに肉薄している。
一方、レベルアップの恩恵は俺にもあり……。
名前:フルカワ・ヒロ
性別:男
年齢:16
職業:勇者一人前
レベル:50
HP:4330
MP:880
筋力:108
体力:1152
器用:102
敏捷:1280
精神:106
知力:94
一般スキル:疾走(神)、曲走(神)、跳躍(超)、白魔法(上級)、黒魔法(中級)、剣術(上級)
特殊スキル:他言語理解、形相開示、再生(神)
超はともかく、なんだよ神って、エイドス神様よう。
などとツッコミどころは満載だが、それよりもすげえ笑いどころがひとつあった。
「勇者一人前……」
自分という人間の分際を知っている。
アールに助けてもらって、レインに支えてもらって、ドナさんやベラさん、その他多くの勇者信仰者の人たちの犠牲の上で、ようやくここに立てていることも。
その上で、この現状をして、どこが一人前だって?
「……何それ、笑かすじゃん」
ニヤリと口元を歪めながら、俺はその場にしゃがみ込んだ。
「この俺が、こんな俺が一人前? マジでそれ、なんの冗談だよ……」
すぐ傍にあるのは、ミトの死骸。
太古のなんとかの王様の呪いがかかったままの、危険な骸。
「………………でも、やんなきゃな。みんなのために、俺自身のために。俺は……一人前にならなくちゃ」
何度もつぶやき迷いを断ち切ると、俺は自らの左手をそれにつけた。
ピタリと密着させ、すぐに元に戻した。
元の──自分の左腕にくっつけた。
「う……が……っ?」
瞬間、凄まじいばかりの痛みが走った。
アールの言った通り、触れたところに焼けつくような衝撃が走り、端から腐り落ちていく。
そのつど再生スキルがフル稼働して組織を復活させるので損害としてはイーブンだが、なるほどこれは、俺以外の人間では耐えられないだろう。
「ふっふっふっ……」
歯を食い縛り、額に脂汗を浮かべて凄絶に笑いながら、俺は顔を上げた。
「ふうーふっふっふっ……」
視線の先ではレイン、アール、カーラの三人が秘術の限りを尽くして戦っている。
レインだったら短剣術の、アールだったら戦鎚術の、カーラだったら長剣術の。
それぞれの分野の頂点を極めた者同士の戦いは激しく、とてもじゃないが俺の入り込む余地はない……普通に考えれば。
だけど俺は、普通じゃないんだ。
現世にいた頃の反動で、毎日毎日朝から晩まで走って来た。
再生スキルに物を言わせ、徹底的に脚力を鍛えて来た。
戦場においてもそれは同じで、恐るべき七星の攻撃を、走ってすべて躱して来た。
走ることなら誰にも負けない──今ならたぶん、レインにさえも。
「『嵐空突』!」
風の精霊力を纏った風啼剣を両手に構えたレインが怒涛の如く突きかかり──
「『魔女の大騒ぎ』!」
同じく地獄の炎を纏った戦鎚を構えたアールが嵐のように打ちかかった──
「『天乱流星!』」
一方のカーラは長剣を縦横に振るい、ふたりの攻撃と真っ向から打ち合った。
「──『疾走』!」
おそらくは奥義であろう、雷鳴轟くような三人の大技の間を縫うように、俺は跳び込んだ。
小剣を右手で握り、左手で支えるようにして。
風よりも、光よりもなお速く、速く走った。
「…………っ!?」
さすがのカーラも、これほどまでの速度による介入は想定していなかったのだろう。
ふたりを迎撃するために繰り出していた刃のひと振りを、俺へと向けて来た。
──キ、キ……!
長剣が弧を描き、俺の両手の手首から先を、下から斬り上げた。
小剣を握りしめていた右手と、添えていただけの左手が、それぞれに分かれて宙を舞った。
「く、う……っ!?」
だが──まだ終わりじゃない。
飛んだ左手に嚙み付くなり、俺は勢いをつけてブンと振った。
「…………っ!?」
小剣を持った右手ならともかく、何も持っていない左手を投げる意味が無い。
カーラはそう考えたのだろう、あっさりとこれを、利き手の右手で払いのけた。
「うっ……あ……っ?」
その直後の、カーラの表情こそ見ものだった。
顔を青ざめさせ、慌てたように自らの右手を見た。
ミトの呪いの降りかかった俺の左手が、カーラの右手を侵食し、腐らせ始めていた。
鎖帷子を瞬く間に溶かし、皮膚を破り、肉、ついには骨にまで達していた。
「ああああああ……っ!?」
歯を食い縛りながらカーラは左手で長剣を振るい、患部を切除した。
右手の腐食はそれで食い止められたものの……。
「ほう……それでこいつを防げるつもりか?」
カーラの右肩へ戦鎚を振り下ろしたアールと──
「ボクの勇者様を舐めたことが、キミの敗因さ」
アールの逆側から低く滑り込むようにして風啼剣を突き込んだレイン──
対角線を活かしたふたりの攻撃を、カーラはなす術も無くその身で受けた。
アールの戦鎚によって右の鎖骨を深く砕かれ、レインの風啼剣によって胴体を深く貫かれた。
「……かはっ」
堪らず口から血を吐き出すと、カーラはその場に膝をついた。
その手にもう、長剣は握られていない。
瞳にあるのはただ、無念の色のみ。
「ヒロ……貴様……っ」
ぐらぐらと揺れる瞳で、カーラは俺を見つめてきた。
「本当に……逃げられるつもりか……っ?」
そんなことは絶対無理だと、言外に含めて。
「王国は諦めない。そして貴様も、このことは公表できない。つまり貴様は、永遠に追われ続けることになる……っ」
「……」
カーラの言いたいことはよくわかる。
俺の逃亡を知った王国は、ああそうですかと諦めることはしないだろう。
多くの間者を放ち、いつの日か必ずや、俺の行方を掴むだろう。
だったら俺も秘密を明らかにして大きな勢力の庇護下に入ればいいようなものだが、それは同時に新たな敵をも産むだろう。
国も個人も、単純な善悪だけで動いているわけではないからだ。
俺の体に、俺の存在に意味のある限り、追いかけっこは終わらない。
「正論、ありがとよ」
カーラの忠告を、俺は笑った。
「でもなあ、カーラ。永遠に喰われ続けるのと永遠に逃げるのとでは、どっちがマシだと思う? それにさ……」
今や完全に復活した左足をパシパシと叩きながら、俺はにこやかに告げた。
「俺、逃げ足にゃあ自信あるんだ」
「ちいぃっ……!」
カーラの表情が険しくなった。
舌打ちしながら長剣を鞘に納めたかと思うと、二度、三度と地面を強く踏みしめた。
足場を固めている?
己を鼓舞している?
違う──動揺だ。
あのカーラが。
リディア王国のみならず、東方世界において最強と目される剣士が、今まさに動揺している。
理由は明白だ。
今までのレインとアールの活躍が、不完全な状態でありながら行われたものだということに気づいたからだ。
不完全でありながらここまで粘った──ということはつまり、完全であったならば、自分をすら凌駕するポテンシャルを秘めているのかもしれないと、そう思ったのだ。
「はっはっはっ……!」
俺は思い切り笑った。
骨ごと斬られた左足を拾い切断面にくっつけながら、カーラのことを全力で嘲笑った。
「なんだよ珍しく動揺なんかしちゃって! あんたらしくもない!」
もちろん、単純な煽りじゃない。
カーラを怒らせ、正常な判断が出来なくなるようにするための行動だ。
たぶんこの人には、そうゆー単純なのが効くだろうから。
バックステップを踏みながら、俺はレインとアールに囁いた。
ふたりとすれ違う一瞬に、風のように。
「頼む、十秒だけ稼いでくれ。そしたら俺が、すべてを終わらせてやるから」って。
信じてくれたかどうかはわからない。
でもたぶん、大丈だろうと俺は思った。
愛情がどうとか、そんなことは知らない。
誰が誰を好きとか、そんなことも。
でもたぶん、大丈夫だろうと俺は思った。
思って、そして──
それに賭けた──
「あっははは! 勇者殿の言う通りだな! 焦りおって! 七星の団長が聞いて呆れるわ!」
「ぷーくすくす! みっともないの!」
果たしてそれは、正解だった。
俺の意図を正確に見抜いたふたりは、俺の行動を隠すためにカーラの前に立ちはだかった。
「へっへっへ……助かるぜ」
内心で快哉を上げていると、不意にピンポンピンポンと、チャイムみたいな音が鳴った。
反射で『形相開示』を発動させると、その理由はすぐにわかった。
七星を連続で倒したのが効いたのだろう、ふたりのレベルは共に83と、88のカーラに肉薄している。
一方、レベルアップの恩恵は俺にもあり……。
名前:フルカワ・ヒロ
性別:男
年齢:16
職業:勇者一人前
レベル:50
HP:4330
MP:880
筋力:108
体力:1152
器用:102
敏捷:1280
精神:106
知力:94
一般スキル:疾走(神)、曲走(神)、跳躍(超)、白魔法(上級)、黒魔法(中級)、剣術(上級)
特殊スキル:他言語理解、形相開示、再生(神)
超はともかく、なんだよ神って、エイドス神様よう。
などとツッコミどころは満載だが、それよりもすげえ笑いどころがひとつあった。
「勇者一人前……」
自分という人間の分際を知っている。
アールに助けてもらって、レインに支えてもらって、ドナさんやベラさん、その他多くの勇者信仰者の人たちの犠牲の上で、ようやくここに立てていることも。
その上で、この現状をして、どこが一人前だって?
「……何それ、笑かすじゃん」
ニヤリと口元を歪めながら、俺はその場にしゃがみ込んだ。
「この俺が、こんな俺が一人前? マジでそれ、なんの冗談だよ……」
すぐ傍にあるのは、ミトの死骸。
太古のなんとかの王様の呪いがかかったままの、危険な骸。
「………………でも、やんなきゃな。みんなのために、俺自身のために。俺は……一人前にならなくちゃ」
何度もつぶやき迷いを断ち切ると、俺は自らの左手をそれにつけた。
ピタリと密着させ、すぐに元に戻した。
元の──自分の左腕にくっつけた。
「う……が……っ?」
瞬間、凄まじいばかりの痛みが走った。
アールの言った通り、触れたところに焼けつくような衝撃が走り、端から腐り落ちていく。
そのつど再生スキルがフル稼働して組織を復活させるので損害としてはイーブンだが、なるほどこれは、俺以外の人間では耐えられないだろう。
「ふっふっふっ……」
歯を食い縛り、額に脂汗を浮かべて凄絶に笑いながら、俺は顔を上げた。
「ふうーふっふっふっ……」
視線の先ではレイン、アール、カーラの三人が秘術の限りを尽くして戦っている。
レインだったら短剣術の、アールだったら戦鎚術の、カーラだったら長剣術の。
それぞれの分野の頂点を極めた者同士の戦いは激しく、とてもじゃないが俺の入り込む余地はない……普通に考えれば。
だけど俺は、普通じゃないんだ。
現世にいた頃の反動で、毎日毎日朝から晩まで走って来た。
再生スキルに物を言わせ、徹底的に脚力を鍛えて来た。
戦場においてもそれは同じで、恐るべき七星の攻撃を、走ってすべて躱して来た。
走ることなら誰にも負けない──今ならたぶん、レインにさえも。
「『嵐空突』!」
風の精霊力を纏った風啼剣を両手に構えたレインが怒涛の如く突きかかり──
「『魔女の大騒ぎ』!」
同じく地獄の炎を纏った戦鎚を構えたアールが嵐のように打ちかかった──
「『天乱流星!』」
一方のカーラは長剣を縦横に振るい、ふたりの攻撃と真っ向から打ち合った。
「──『疾走』!」
おそらくは奥義であろう、雷鳴轟くような三人の大技の間を縫うように、俺は跳び込んだ。
小剣を右手で握り、左手で支えるようにして。
風よりも、光よりもなお速く、速く走った。
「…………っ!?」
さすがのカーラも、これほどまでの速度による介入は想定していなかったのだろう。
ふたりを迎撃するために繰り出していた刃のひと振りを、俺へと向けて来た。
──キ、キ……!
長剣が弧を描き、俺の両手の手首から先を、下から斬り上げた。
小剣を握りしめていた右手と、添えていただけの左手が、それぞれに分かれて宙を舞った。
「く、う……っ!?」
だが──まだ終わりじゃない。
飛んだ左手に嚙み付くなり、俺は勢いをつけてブンと振った。
「…………っ!?」
小剣を持った右手ならともかく、何も持っていない左手を投げる意味が無い。
カーラはそう考えたのだろう、あっさりとこれを、利き手の右手で払いのけた。
「うっ……あ……っ?」
その直後の、カーラの表情こそ見ものだった。
顔を青ざめさせ、慌てたように自らの右手を見た。
ミトの呪いの降りかかった俺の左手が、カーラの右手を侵食し、腐らせ始めていた。
鎖帷子を瞬く間に溶かし、皮膚を破り、肉、ついには骨にまで達していた。
「ああああああ……っ!?」
歯を食い縛りながらカーラは左手で長剣を振るい、患部を切除した。
右手の腐食はそれで食い止められたものの……。
「ほう……それでこいつを防げるつもりか?」
カーラの右肩へ戦鎚を振り下ろしたアールと──
「ボクの勇者様を舐めたことが、キミの敗因さ」
アールの逆側から低く滑り込むようにして風啼剣を突き込んだレイン──
対角線を活かしたふたりの攻撃を、カーラはなす術も無くその身で受けた。
アールの戦鎚によって右の鎖骨を深く砕かれ、レインの風啼剣によって胴体を深く貫かれた。
「……かはっ」
堪らず口から血を吐き出すと、カーラはその場に膝をついた。
その手にもう、長剣は握られていない。
瞳にあるのはただ、無念の色のみ。
「ヒロ……貴様……っ」
ぐらぐらと揺れる瞳で、カーラは俺を見つめてきた。
「本当に……逃げられるつもりか……っ?」
そんなことは絶対無理だと、言外に含めて。
「王国は諦めない。そして貴様も、このことは公表できない。つまり貴様は、永遠に追われ続けることになる……っ」
「……」
カーラの言いたいことはよくわかる。
俺の逃亡を知った王国は、ああそうですかと諦めることはしないだろう。
多くの間者を放ち、いつの日か必ずや、俺の行方を掴むだろう。
だったら俺も秘密を明らかにして大きな勢力の庇護下に入ればいいようなものだが、それは同時に新たな敵をも産むだろう。
国も個人も、単純な善悪だけで動いているわけではないからだ。
俺の体に、俺の存在に意味のある限り、追いかけっこは終わらない。
「正論、ありがとよ」
カーラの忠告を、俺は笑った。
「でもなあ、カーラ。永遠に喰われ続けるのと永遠に逃げるのとでは、どっちがマシだと思う? それにさ……」
今や完全に復活した左足をパシパシと叩きながら、俺はにこやかに告げた。
「俺、逃げ足にゃあ自信あるんだ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる