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第二話 屑鉄の街
5.「幕間」
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突然だが昔話をしよう。
ん?突然出てきたお前は誰だって?
まぁ、細かい事はいいじゃない。
強いて言うなら…そうだね、落とし子の育て親…
ううん、適当に語り部お兄さんとでも呼んでくれたまえ。
もう何年前になるかな、血塗れのボロ雑巾みたいな少年を拾ったのは。
10年と言わないんじゃないかしら。
君も知ってる筈だよ。左脚が機械仕掛けの青年を。
その実右目も義眼だったりするんだけどね、彼。
まぁこの話は追々、触れる機会があれば。
そうそう、運び屋の彼さ。
あの身長高くて目つきが悪くて、仕事熱心なあの子ね。
昔は小さくて可愛かったんだけどねぇ。
一生懸命松葉杖ついて、僕の後ろ追いかけてきて。
最近じゃたまに会っても僕の顔見るなり「帰れ」って言ってくるんだもんな。
ちょっとお金貸して欲しいだけなんだけどね。
反抗期ってやつかな。
でもなんだかんだで最後は貸してくれるんだよね。
いい子だよねぇ。
…ちょっと脱線しちゃったかな。
何だっけ、あぁ、昔話。
そうだなぁ、何から話そうか。
あ、そういえば君、彼の過去が欠落してるのは知ってるかい?
僕に拾われる以前の過去、彼の素性ってやつ。
知らない?初耳?
そんな素振り一度も見せてない?
そっか。あの子らしいね。
まぁ、話を振っておいて申し訳ないけれど、僕も詳しくは知らないんだ。
そっちの方が都合が良いからね。何かと。
…おっと、そろそろ時間らしい。
今の、僕が喋ったって事は伏せておいてね。
バレたらどやされそうだから。
じゃ、またね。
機会があればまたそのうち、舞台裏で。
ん?突然出てきたお前は誰だって?
まぁ、細かい事はいいじゃない。
強いて言うなら…そうだね、落とし子の育て親…
ううん、適当に語り部お兄さんとでも呼んでくれたまえ。
もう何年前になるかな、血塗れのボロ雑巾みたいな少年を拾ったのは。
10年と言わないんじゃないかしら。
君も知ってる筈だよ。左脚が機械仕掛けの青年を。
その実右目も義眼だったりするんだけどね、彼。
まぁこの話は追々、触れる機会があれば。
そうそう、運び屋の彼さ。
あの身長高くて目つきが悪くて、仕事熱心なあの子ね。
昔は小さくて可愛かったんだけどねぇ。
一生懸命松葉杖ついて、僕の後ろ追いかけてきて。
最近じゃたまに会っても僕の顔見るなり「帰れ」って言ってくるんだもんな。
ちょっとお金貸して欲しいだけなんだけどね。
反抗期ってやつかな。
でもなんだかんだで最後は貸してくれるんだよね。
いい子だよねぇ。
…ちょっと脱線しちゃったかな。
何だっけ、あぁ、昔話。
そうだなぁ、何から話そうか。
あ、そういえば君、彼の過去が欠落してるのは知ってるかい?
僕に拾われる以前の過去、彼の素性ってやつ。
知らない?初耳?
そんな素振り一度も見せてない?
そっか。あの子らしいね。
まぁ、話を振っておいて申し訳ないけれど、僕も詳しくは知らないんだ。
そっちの方が都合が良いからね。何かと。
…おっと、そろそろ時間らしい。
今の、僕が喋ったって事は伏せておいてね。
バレたらどやされそうだから。
じゃ、またね。
機会があればまたそのうち、舞台裏で。
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