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最終章 終わりの刻
After Day 1
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1941年11月。
モスクワが陥落した。
それと同時に、極東では日本軍が日ソ国境を越境。
即座にウラジオストクを陥落させると、ソ連の同盟国モンゴル人民共和国首都ウランバートルまで進撃。
ソ連軍は残存兵力をかき集めこれを防衛したものの、激しい戦争の後に陥落。
12月3日、ソビエト社会主義共和国連邦は降伏。
バクー油田による膨大な石油資源を獲得した枢軸国は最早、『持たざる者』ではなくなっていた。
20日。2年に及んだドイツとイギリスの戦争は白紙講和という形で終戦した。
戦後のイギリスではカミラ王女を英雄と称え、王族や貴族の権威が強化された。
しかし、植民地ではそれと逆行した動きが成された。
本国の事実上の敗戦という形を受けた植民地諸国は独立への運動を活性化。
後に、ドイツや日本、イタリアなどの保護下にて独立を果たす。
戦後ソ連は解体され、親ドイツ政権が樹立されロシア共和国が発足。
ソ連の配下にあった各地も独立を果たす。
1943年頃から旧共産党構成員への弾圧が過激化。
国民の憎悪は共産党へと向けられ、各地で共産党残党とロシア共和国、そしてナチス親衛隊との戦闘が繰り広げられた。
バルカン諸国もまた、戦後社会において大きく変革を遂げた。
ユーゴスラビアは解体され、各地の小国が独立した。
小さな民族間による紛争が繰り返された結果、1944年にバルカン連邦が発足。
ハンガリーが議長を務め、ブルガリア、ルーマニアが副議長国となりバルカン半島をまとめた。
それでもなお、火種は燻りつづけている。
時は1945年。
戦後から早くも4年が経っていた。
「我が国は気楽でいいね」
降りしきる雪を横目に、リマイナ・ルイ少佐は助手席に座り大統領官邸へと向かっていた。
「戦争での被害は最小限でしたので」
運転手の女少尉はそう不愛想に答えた。
それにリマイナは不満げな表情を浮かべた。
「もう、冷たいんだから」
「英雄たる少佐殿に無礼は働けませんので」
少尉の返答にリマイナはため息を吐いた。
「英雄、ねぇ」
「ご不満ですか?」
「本当は、違う子に与えられるはずだった称号なんだけど?」
その言葉に、少尉は何も答えなかった。
ただ静かにハンドルを切ると車を停車させた。
「到着いたしました」
気が付けば、大統領官邸であった。
リマイナは「ありがとうね」と言うと、ドアを開けた。
そして去り際に少尉に向かってこう告げた。
「もうちょっと運転に慣れてよね」
「やっと来たかね、リマイナ少佐」
リマイナが大統領執務室に入ると開口一番ウルマニスはそう笑った。
「何分運転手が不慣れなものでして」
「なるほど」
リマイナの言葉にウルマニスは嬉しそうに笑った。
そして一杯のコーヒーを口に運ぶとリマイナにこう告げた。
「今日は君に会ってもらいたい人物がいてね」
ウルマニスの言葉にリマイナは首を傾げた。
それに彼は自慢げに笑うと「まぁ座っていたまえ」と告げ、その場を去って行ってしまった。
「何だろう……?」
リマイナはそう呟いて思案した。
義父のフォルマン・ルーカスだろうか。
それともドイツ軍の高級将校だろうか。
「リューイがいればなぁ」
あの心強い上司がいればこんな風に自分が悩むこともないのにと思ったところでリマイナは首を振った。
たぶん、助けられたことよりも、苦労させられたことのほうが大きい。
「待たせたね」
リマイナが下らない思案に耽っているとウルマニスが戻って来た。
「何分、足が悪くてね」
「閣下は御健脚の様に見えますが」
リマイナがそう言うとウルマニスが吹き出した。
「私のことではないよ、客人のことだ」
その言葉を聞いてリマイナは顔を紅潮させた。
ケラケラと笑うウルマニスをよそに、彼の背後から二人の人物が姿を現した。
独りは背の高い男で、もう一人は車椅子にのった少女だった。
「何のおつもりですか?」
その少女を見た瞬間、リマイナは声音を低くしてウルマニスを睨んだ。
「仕方あるまい、殿下が御所望なのだ」
ウルマニスもそうあきれ顔で言った。
その少女は金色の流れる髪を持ち、綺麗な輪郭をしていたが、顔のところどころに火傷の傷跡が残り、目には包帯を巻いていた。
「お久しぶりですわ。カミラ・ローズでしてよ」
車いすに座った少女はそう毅然と笑った。
「この戦争狂に私たちがどれほど苦しめられたか! 知らない閣下ではないでしょう?!」
リマイナはそう声を荒げた。
イギリス本土上陸作戦、モスクワ攻防戦。
どれもカミラ王女の妨害が無ければもっといい形で終えることが出来たはずだった。
「失礼な、王女殿下は戦女神の使いだぞ」
ウルマニスはそんなことを口走った。
それを聞いてリマイナは鼻で嗤った。
「ならばなぜ私たちに負けたんですか?」
リマイナの挑発に王女は動じずに静かに答えた。
「我らが金色の戦女神に逆らう駄犬がいたからですわ」
王女の言葉を聞いた瞬間、リマイナはカッとした。
負けてなお、リューイを駄犬と罵る王女に腹が立ってしょうがなかった。
思わず掴みかかろうとした瞬間、王女の背後に控えていたジャスパーがリマイナのことを睨んだ。
「ッ! よく見ればジャスパー・オズウェルではありませんか」
一瞬怯んだものの、リマイナはジャスパーを睨んだ。
睨み合う二人をよそにカミラ王女は微笑んだ。
「戦女神の、ご加護が有らんことを」
その瞬間、得体のしれない風が王女を中心に噴いた。
目を覆う包帯の奥は光り輝いた。
これは、4年前にモスクワで王女が使った謎の力。
言葉を聞いたものは心を失い、只の人形と化す。
だが、それでもリマイナは平然と立っていた。
「貴女はもう、終わったんですよ」
その言葉を聞いて王女は自らの力がリマイナに影響を及ぼせないと悟った。
悔しそうに表情を歪める王女にリマイナはあざけ笑った。
「貴女の力は私には届きません。何故だかは、ご自身でよくお考え下さい」
リマイナはそう告げると王女の横を通り過ぎた。
「閣下、急用を思い出しましたので失礼します」
リマイナの言葉にウルマニスは「待ちたまえ!」と答えたが、リマイナはそれを無視して大統領執務室の戸をあけ放った。
すると、目の前には運転手の女性少尉がいた。
「聞いてたんだ」
「はい」
リマイナの問いに女性少尉はさも当然のように答えた。
それを見たリマイナは小さくため息を吐くと彼女にこう告げた。
「帰るよ、駐屯地に」
モスクワが陥落した。
それと同時に、極東では日本軍が日ソ国境を越境。
即座にウラジオストクを陥落させると、ソ連の同盟国モンゴル人民共和国首都ウランバートルまで進撃。
ソ連軍は残存兵力をかき集めこれを防衛したものの、激しい戦争の後に陥落。
12月3日、ソビエト社会主義共和国連邦は降伏。
バクー油田による膨大な石油資源を獲得した枢軸国は最早、『持たざる者』ではなくなっていた。
20日。2年に及んだドイツとイギリスの戦争は白紙講和という形で終戦した。
戦後のイギリスではカミラ王女を英雄と称え、王族や貴族の権威が強化された。
しかし、植民地ではそれと逆行した動きが成された。
本国の事実上の敗戦という形を受けた植民地諸国は独立への運動を活性化。
後に、ドイツや日本、イタリアなどの保護下にて独立を果たす。
戦後ソ連は解体され、親ドイツ政権が樹立されロシア共和国が発足。
ソ連の配下にあった各地も独立を果たす。
1943年頃から旧共産党構成員への弾圧が過激化。
国民の憎悪は共産党へと向けられ、各地で共産党残党とロシア共和国、そしてナチス親衛隊との戦闘が繰り広げられた。
バルカン諸国もまた、戦後社会において大きく変革を遂げた。
ユーゴスラビアは解体され、各地の小国が独立した。
小さな民族間による紛争が繰り返された結果、1944年にバルカン連邦が発足。
ハンガリーが議長を務め、ブルガリア、ルーマニアが副議長国となりバルカン半島をまとめた。
それでもなお、火種は燻りつづけている。
時は1945年。
戦後から早くも4年が経っていた。
「我が国は気楽でいいね」
降りしきる雪を横目に、リマイナ・ルイ少佐は助手席に座り大統領官邸へと向かっていた。
「戦争での被害は最小限でしたので」
運転手の女少尉はそう不愛想に答えた。
それにリマイナは不満げな表情を浮かべた。
「もう、冷たいんだから」
「英雄たる少佐殿に無礼は働けませんので」
少尉の返答にリマイナはため息を吐いた。
「英雄、ねぇ」
「ご不満ですか?」
「本当は、違う子に与えられるはずだった称号なんだけど?」
その言葉に、少尉は何も答えなかった。
ただ静かにハンドルを切ると車を停車させた。
「到着いたしました」
気が付けば、大統領官邸であった。
リマイナは「ありがとうね」と言うと、ドアを開けた。
そして去り際に少尉に向かってこう告げた。
「もうちょっと運転に慣れてよね」
「やっと来たかね、リマイナ少佐」
リマイナが大統領執務室に入ると開口一番ウルマニスはそう笑った。
「何分運転手が不慣れなものでして」
「なるほど」
リマイナの言葉にウルマニスは嬉しそうに笑った。
そして一杯のコーヒーを口に運ぶとリマイナにこう告げた。
「今日は君に会ってもらいたい人物がいてね」
ウルマニスの言葉にリマイナは首を傾げた。
それに彼は自慢げに笑うと「まぁ座っていたまえ」と告げ、その場を去って行ってしまった。
「何だろう……?」
リマイナはそう呟いて思案した。
義父のフォルマン・ルーカスだろうか。
それともドイツ軍の高級将校だろうか。
「リューイがいればなぁ」
あの心強い上司がいればこんな風に自分が悩むこともないのにと思ったところでリマイナは首を振った。
たぶん、助けられたことよりも、苦労させられたことのほうが大きい。
「待たせたね」
リマイナが下らない思案に耽っているとウルマニスが戻って来た。
「何分、足が悪くてね」
「閣下は御健脚の様に見えますが」
リマイナがそう言うとウルマニスが吹き出した。
「私のことではないよ、客人のことだ」
その言葉を聞いてリマイナは顔を紅潮させた。
ケラケラと笑うウルマニスをよそに、彼の背後から二人の人物が姿を現した。
独りは背の高い男で、もう一人は車椅子にのった少女だった。
「何のおつもりですか?」
その少女を見た瞬間、リマイナは声音を低くしてウルマニスを睨んだ。
「仕方あるまい、殿下が御所望なのだ」
ウルマニスもそうあきれ顔で言った。
その少女は金色の流れる髪を持ち、綺麗な輪郭をしていたが、顔のところどころに火傷の傷跡が残り、目には包帯を巻いていた。
「お久しぶりですわ。カミラ・ローズでしてよ」
車いすに座った少女はそう毅然と笑った。
「この戦争狂に私たちがどれほど苦しめられたか! 知らない閣下ではないでしょう?!」
リマイナはそう声を荒げた。
イギリス本土上陸作戦、モスクワ攻防戦。
どれもカミラ王女の妨害が無ければもっといい形で終えることが出来たはずだった。
「失礼な、王女殿下は戦女神の使いだぞ」
ウルマニスはそんなことを口走った。
それを聞いてリマイナは鼻で嗤った。
「ならばなぜ私たちに負けたんですか?」
リマイナの挑発に王女は動じずに静かに答えた。
「我らが金色の戦女神に逆らう駄犬がいたからですわ」
王女の言葉を聞いた瞬間、リマイナはカッとした。
負けてなお、リューイを駄犬と罵る王女に腹が立ってしょうがなかった。
思わず掴みかかろうとした瞬間、王女の背後に控えていたジャスパーがリマイナのことを睨んだ。
「ッ! よく見ればジャスパー・オズウェルではありませんか」
一瞬怯んだものの、リマイナはジャスパーを睨んだ。
睨み合う二人をよそにカミラ王女は微笑んだ。
「戦女神の、ご加護が有らんことを」
その瞬間、得体のしれない風が王女を中心に噴いた。
目を覆う包帯の奥は光り輝いた。
これは、4年前にモスクワで王女が使った謎の力。
言葉を聞いたものは心を失い、只の人形と化す。
だが、それでもリマイナは平然と立っていた。
「貴女はもう、終わったんですよ」
その言葉を聞いて王女は自らの力がリマイナに影響を及ぼせないと悟った。
悔しそうに表情を歪める王女にリマイナはあざけ笑った。
「貴女の力は私には届きません。何故だかは、ご自身でよくお考え下さい」
リマイナはそう告げると王女の横を通り過ぎた。
「閣下、急用を思い出しましたので失礼します」
リマイナの言葉にウルマニスは「待ちたまえ!」と答えたが、リマイナはそれを無視して大統領執務室の戸をあけ放った。
すると、目の前には運転手の女性少尉がいた。
「聞いてたんだ」
「はい」
リマイナの問いに女性少尉はさも当然のように答えた。
それを見たリマイナは小さくため息を吐くと彼女にこう告げた。
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