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第一章
いつもと同じだったはずの日(二)
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二百年ほど前に大きなやらかしをして以降、国が関わる問題には首を突っ込まないと固く心に誓っていた。その誓いを、まさかたった二百年程度で破ることになるとは、とアザレアは内心溜息を漏らす。
「魔……お嬢様、こちらへどうぞ」
黒いマントを羽織り、黒い仮面を身に着けたフィンに先導され、アザレアは地下の違法オークション会場へと足を踏み入れる。
魔女が関わっているという噂があると聞いて騎士団に同行したが、今のところそれらしい気配は感じられない。
(もし関わっているのが精神系の魔女だったら面倒だね。物理系のわたしとは相性が悪いし、彼女たちに本気で隠れられたらわたしが見つけるのは難しい)
どうかただの噂であれ、と思いつつ、赤い髪を隠すように深くフードを被り直すと、白い仮面越しに会場を見渡す。
(……たまに闇市が開催されているとは聞いたけれど、思っていたより綺麗なまま残っていたんだね)
思い出されるのは約七百年前、初めて前世の記憶というものを取り戻したときのことだ。
平和な国で生まれ育った平凡な人間としての記憶を得た当時のアザレアは、“奴隷”という存在に強い忌避感を覚えた。
凶悪な犯罪者ならいざ知らず、何の罪もない人々が尊厳を奪われて過ごしていることがどうにも受け入れられなかったのだ。
奴隷制度を撤廃させようと動き出した当初、アザレアはこの場所に頻繁に足を踏み入れていた。当時もここではオークションが開かれており、そのときは人身売買も合法だった。
(今思い返してみると、当時の王はよくわたしの突然の提案を受け入れたね。その次の王も率先して手伝ってくれたし……わたしの養父もだけれど、この国の王族は柔軟で善良な者が多い――ん?)
オークション会場の一番後ろの席に座ったアザレアは、二列ほど前に見知った顔を見つけた。
「フィン」
すぐ後ろに控えていたフィンを小声で呼ぶと、目的の人物を呼んでくるよう指示を出す。フィンはすぐに動き出し、右斜め前の二列先にいた薄茶色の髪の、歳のころは四十過ぎくらいだろうかという体格のいい男を連れて来た。
男がアザレアの隣にどかりと腰掛けるのと、会場の照明が落ちるのはほぼ同時だった。
前方の舞台が眩いほどの光に照らされる。仮面を着けた男が高らかにオークション開幕を告げるなか、隣に座った男が前を向いたまま小声で話しかけてくる。
「まさか貴女がいらっしゃるとは思いませんでしたよ、“革命の魔女様”」
「それはこちらのセリフだよ、労働組合長殿。わたしが奴隷商から労働組合という真っ当な組織に変えたはずの組織の長が何故ここにいるのかな」
「言っておきますが、俺は無実ですよ」
肩を竦め、飄々と言ってのける男を一瞥すると、アザレアは舞台の上へ視線を戻す。
「そう。ではその言葉を信じよう、テッド」
男――テッドは前に向けていた顔をこちらに向けると、不服そうに眉根を寄せた。
「……俺が言うことでもないですけど、そう簡単に他人を信じるものじゃありませんよ」
「テッドは他人ではなく友だろう」
(それにしてもこの司会者前置きが長いね)
さっさとオークションが始まらないだろうか、と思いながら中肉中背の司会者の男を見続けていると、テッドが小さく咳払いをした。
「まぁ……俺は貴女の偉業に感銘を受けて組合に入り、この地位を引き継いだので、貴女に顔向けできないようなことはしませんけど」
照れているのか、早口でぼそぼそと呟くテッドに、アザレアは、ふ、と表情を緩める。
「もしかして、奴隷として出品される人たちを引き取ろうと思ってた?」
「それもありますけど――」
『さあっ、皆様お待たせいたしました! 本命の前にまずはこちら! もしかしたらこちらが目当ての方もいらっしゃるかもしれません!』
(始まったか)
舞台上に意識を集中させると、テッドはさらに声を潜め、「実は」と話し始めた。
「魔導具も出品されると聞いて見に来たんです」
「魔導具?」
テッドは魔導具に興味があったのだろうか、と思いながら前を見ていると、煽情的な格好をした女性が手に何かを持って現れた。遠目から見ても、女性の顔色はひどく悪い。
『こちら、馴染み深い方もいらっしゃるかもしれません。そう! 家畜や職業犬に着けられる管理用の首輪です! それをこれから登場する特別な商品たちのために特別改良いたしました! 名付けて“隷属の首輪”!』
「なに……?」
不穏な言葉に身を乗り出し、眉をひそめれば、テッドは「やっぱり」と呟く。
「去年、組合の職員が人身売買に手を染めるっていう不祥事があったんですが、そいつのねぐらに未認可の魔導具があったんです。あいつは魔導具なんて作れないし、あいつの裏にいた連中に貰ったんじゃないかと踏んでまして……もしかしたら、このオークションを開催している組織が、そのときの奴らじゃないかと」
テッドの言葉に、アザレアはちらりと後ろのフィンを振り返る。アザレアは魔導具に疎いため、魔導具については騎士団に任せる、という意味を込めてフィンを見れば、彼は小さく頷いてくれる。
それにアザレアも同じように頷き返したが、一気に湧いた歓声にすぐ視線を舞台上へと戻した。
舞台上では、先ほど魔導具を持って現れた女性が、司会者の命令するまま舞台上で自慰に耽っていた。舞台袖から大男が姿を現すと、女性は命令されるまま、男の一物をしゃぶり出す。
女性の顔は涙に濡れ、その目には深い絶望とわずかな憎しみが滲んでいた。
(……胸糞悪い)
「胸糞わりぃ……」
アザレアの心の声とテッドの呟きが重なる。後ろで小さく息を呑む音が聞こえたことから、フィンも同様の気持ちであることが窺える。
『淑女のお客様方もどうかご安心を! 男性の性奴隷もきちんとご用意していますよ!』
ところどころから聞こえる甲高い笑い声に、アザレアはきつく拳を握り込む。
「……後ろのお坊ちゃんたちはいつ動き出すんです?」
「……最後の入札が終わってからだよ」
テッドは小さく舌打ちすると、苛立たしげに溜息をついた。
テッドの気持ちはわかる。アザレアとしても、今すぐこのオークションをめちゃくちゃにしてしまいたかった。けれど、途中で乱入しては逃げる隙を与える可能性もあるし、何よりこの場の指揮権は騎士団にある。
アザレアが好きに動いたところで騎士団はアザレアを咎めないだろうが、余計なことをして彼らを混乱させるのは本意ではない。
『さあ、では余興をお楽しみいただいたところで次の商品の紹介へと参りましょう! 次は“懲罰の指輪”です! こちらの商品は――……』
まるで歌うように標品の紹介を続ける司会者の声を聞きながら、それにしても、とアザレアは背もたれに寄りかかる。
(わたしは使わないから詳しくないけれど、出てくる魔導具すべて、内包されている魔力量が多く感じる。加減を誤ったら大惨事を引き起こしそうだね)
魔導具は魔物から採れる魔石を使用して作られており、魔石が内包する魔力が大きいほど扱いが難しいと聞く。正規の魔導具には細かい規定があり、販売までの審査も厳しいらしいが、ここに出てくる魔導具たちはどれもその要件を満たしていないような気がした。
(魔導具は、魔力を持たない人間たちの生活をより豊かに、より便利にしようと「叡智の魔女」が生み出したものなのに……まぁ、想いが踏みにじられるのは珍しいことではないか)
その後も人を使役することに特化した違法魔導具の紹介が続き、人の強欲さに嘆息が漏れる。魔導具は一度すべてを紹介したうえで入札を始めるようで、壇上に禍々しい魔導具がずらりと並ぶ。
(わたしが魔導具に詳しければ無力化するのだけれど……)
騎士団がすべて回収できることを祈るしかないな、と競り落とす声をぼんやり聞いていると、ひと際大きな歓声が会場を包み込む。どうやら最後の一つが落札されたらしい。
『それでは皆様、大変長らくお待たせいたしました……! 先ほどちらりとお見せしましたが、この国でこれらを見られるなんて、皆様はなんと幸運なんでしょう!』
(やっとか……)
高らかな司会者の声とともに会場の熱気は上がり、ついに奴隷オークションが始まった。
「魔……お嬢様、こちらへどうぞ」
黒いマントを羽織り、黒い仮面を身に着けたフィンに先導され、アザレアは地下の違法オークション会場へと足を踏み入れる。
魔女が関わっているという噂があると聞いて騎士団に同行したが、今のところそれらしい気配は感じられない。
(もし関わっているのが精神系の魔女だったら面倒だね。物理系のわたしとは相性が悪いし、彼女たちに本気で隠れられたらわたしが見つけるのは難しい)
どうかただの噂であれ、と思いつつ、赤い髪を隠すように深くフードを被り直すと、白い仮面越しに会場を見渡す。
(……たまに闇市が開催されているとは聞いたけれど、思っていたより綺麗なまま残っていたんだね)
思い出されるのは約七百年前、初めて前世の記憶というものを取り戻したときのことだ。
平和な国で生まれ育った平凡な人間としての記憶を得た当時のアザレアは、“奴隷”という存在に強い忌避感を覚えた。
凶悪な犯罪者ならいざ知らず、何の罪もない人々が尊厳を奪われて過ごしていることがどうにも受け入れられなかったのだ。
奴隷制度を撤廃させようと動き出した当初、アザレアはこの場所に頻繁に足を踏み入れていた。当時もここではオークションが開かれており、そのときは人身売買も合法だった。
(今思い返してみると、当時の王はよくわたしの突然の提案を受け入れたね。その次の王も率先して手伝ってくれたし……わたしの養父もだけれど、この国の王族は柔軟で善良な者が多い――ん?)
オークション会場の一番後ろの席に座ったアザレアは、二列ほど前に見知った顔を見つけた。
「フィン」
すぐ後ろに控えていたフィンを小声で呼ぶと、目的の人物を呼んでくるよう指示を出す。フィンはすぐに動き出し、右斜め前の二列先にいた薄茶色の髪の、歳のころは四十過ぎくらいだろうかという体格のいい男を連れて来た。
男がアザレアの隣にどかりと腰掛けるのと、会場の照明が落ちるのはほぼ同時だった。
前方の舞台が眩いほどの光に照らされる。仮面を着けた男が高らかにオークション開幕を告げるなか、隣に座った男が前を向いたまま小声で話しかけてくる。
「まさか貴女がいらっしゃるとは思いませんでしたよ、“革命の魔女様”」
「それはこちらのセリフだよ、労働組合長殿。わたしが奴隷商から労働組合という真っ当な組織に変えたはずの組織の長が何故ここにいるのかな」
「言っておきますが、俺は無実ですよ」
肩を竦め、飄々と言ってのける男を一瞥すると、アザレアは舞台の上へ視線を戻す。
「そう。ではその言葉を信じよう、テッド」
男――テッドは前に向けていた顔をこちらに向けると、不服そうに眉根を寄せた。
「……俺が言うことでもないですけど、そう簡単に他人を信じるものじゃありませんよ」
「テッドは他人ではなく友だろう」
(それにしてもこの司会者前置きが長いね)
さっさとオークションが始まらないだろうか、と思いながら中肉中背の司会者の男を見続けていると、テッドが小さく咳払いをした。
「まぁ……俺は貴女の偉業に感銘を受けて組合に入り、この地位を引き継いだので、貴女に顔向けできないようなことはしませんけど」
照れているのか、早口でぼそぼそと呟くテッドに、アザレアは、ふ、と表情を緩める。
「もしかして、奴隷として出品される人たちを引き取ろうと思ってた?」
「それもありますけど――」
『さあっ、皆様お待たせいたしました! 本命の前にまずはこちら! もしかしたらこちらが目当ての方もいらっしゃるかもしれません!』
(始まったか)
舞台上に意識を集中させると、テッドはさらに声を潜め、「実は」と話し始めた。
「魔導具も出品されると聞いて見に来たんです」
「魔導具?」
テッドは魔導具に興味があったのだろうか、と思いながら前を見ていると、煽情的な格好をした女性が手に何かを持って現れた。遠目から見ても、女性の顔色はひどく悪い。
『こちら、馴染み深い方もいらっしゃるかもしれません。そう! 家畜や職業犬に着けられる管理用の首輪です! それをこれから登場する特別な商品たちのために特別改良いたしました! 名付けて“隷属の首輪”!』
「なに……?」
不穏な言葉に身を乗り出し、眉をひそめれば、テッドは「やっぱり」と呟く。
「去年、組合の職員が人身売買に手を染めるっていう不祥事があったんですが、そいつのねぐらに未認可の魔導具があったんです。あいつは魔導具なんて作れないし、あいつの裏にいた連中に貰ったんじゃないかと踏んでまして……もしかしたら、このオークションを開催している組織が、そのときの奴らじゃないかと」
テッドの言葉に、アザレアはちらりと後ろのフィンを振り返る。アザレアは魔導具に疎いため、魔導具については騎士団に任せる、という意味を込めてフィンを見れば、彼は小さく頷いてくれる。
それにアザレアも同じように頷き返したが、一気に湧いた歓声にすぐ視線を舞台上へと戻した。
舞台上では、先ほど魔導具を持って現れた女性が、司会者の命令するまま舞台上で自慰に耽っていた。舞台袖から大男が姿を現すと、女性は命令されるまま、男の一物をしゃぶり出す。
女性の顔は涙に濡れ、その目には深い絶望とわずかな憎しみが滲んでいた。
(……胸糞悪い)
「胸糞わりぃ……」
アザレアの心の声とテッドの呟きが重なる。後ろで小さく息を呑む音が聞こえたことから、フィンも同様の気持ちであることが窺える。
『淑女のお客様方もどうかご安心を! 男性の性奴隷もきちんとご用意していますよ!』
ところどころから聞こえる甲高い笑い声に、アザレアはきつく拳を握り込む。
「……後ろのお坊ちゃんたちはいつ動き出すんです?」
「……最後の入札が終わってからだよ」
テッドは小さく舌打ちすると、苛立たしげに溜息をついた。
テッドの気持ちはわかる。アザレアとしても、今すぐこのオークションをめちゃくちゃにしてしまいたかった。けれど、途中で乱入しては逃げる隙を与える可能性もあるし、何よりこの場の指揮権は騎士団にある。
アザレアが好きに動いたところで騎士団はアザレアを咎めないだろうが、余計なことをして彼らを混乱させるのは本意ではない。
『さあ、では余興をお楽しみいただいたところで次の商品の紹介へと参りましょう! 次は“懲罰の指輪”です! こちらの商品は――……』
まるで歌うように標品の紹介を続ける司会者の声を聞きながら、それにしても、とアザレアは背もたれに寄りかかる。
(わたしは使わないから詳しくないけれど、出てくる魔導具すべて、内包されている魔力量が多く感じる。加減を誤ったら大惨事を引き起こしそうだね)
魔導具は魔物から採れる魔石を使用して作られており、魔石が内包する魔力が大きいほど扱いが難しいと聞く。正規の魔導具には細かい規定があり、販売までの審査も厳しいらしいが、ここに出てくる魔導具たちはどれもその要件を満たしていないような気がした。
(魔導具は、魔力を持たない人間たちの生活をより豊かに、より便利にしようと「叡智の魔女」が生み出したものなのに……まぁ、想いが踏みにじられるのは珍しいことではないか)
その後も人を使役することに特化した違法魔導具の紹介が続き、人の強欲さに嘆息が漏れる。魔導具は一度すべてを紹介したうえで入札を始めるようで、壇上に禍々しい魔導具がずらりと並ぶ。
(わたしが魔導具に詳しければ無力化するのだけれど……)
騎士団がすべて回収できることを祈るしかないな、と競り落とす声をぼんやり聞いていると、ひと際大きな歓声が会場を包み込む。どうやら最後の一つが落札されたらしい。
『それでは皆様、大変長らくお待たせいたしました……! 先ほどちらりとお見せしましたが、この国でこれらを見られるなんて、皆様はなんと幸運なんでしょう!』
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