月と影――ジムノペディと夜想曲

永倉圭夏

文字の大きさ
2 / 55

2.絶望の音色――夜想曲

しおりを挟む
 午前中のバイトを終わらせれば、今日はもう何もすることがなかった。

 収入の不安定な憂うつと空腹感、そしてもう二年近くも拭い去ることができない言い知れぬ喪失感を抱きながら、僕は仕事場を出る。気が付くと人影のまばらな函館駅構内にいた。船をモチーフにしたこの駅は、比較的最近にできた鉄骨とガラス製の駅舎で、久々に見る陽光を浴び、ぴかぴかと輝いていてとてもきれいだ。

 もっとも、そんなものを見たからといって僕の空腹が満たされるはずもない。いっそ朝市に立ち並ぶ観光客向けの高い店に行って、空腹といらだちに任せて思い切り高い食事でもやけ食いしてみようか。そうしたら少しは気もまぎれるのかも知れない。
 その時、懐かしくて聴きたくもない音がした。ピアノの音色だ。Fisフィス。ファのシャープ。
 もう二度と耳にしたくなかったその音にぎょっとした僕は、慌ててその方を向く。そこには黒光りする一台のグランドピアノがあった。数人の若者がそのピアノを物珍し気にいじっていた。どういうことだろう。昨日までこのようなものはなかった。彼らはしばらくピアノをつま弾いていたが、飽きたのかすぐに立ち去って行った。
 彼らがいなくなると、ピアノの前には長髪が腰まである若い女性の姿があった。彼女はAアーの鍵盤を幾度か叩き、続いてDデーの鍵盤を叩いた。
 その仕草を見た僕は、もしかするとこの女性は調律師なのかと思った。すると、彼女は流れるような動作で角ばった黒いピアノ椅子に腰を下ろし鍵盤に手を乗せる。

 彼女の手が滑るように鍵盤の上を行き来し音が奏でられていった。

 一瞬僕にはそれが何の曲かわからなかった。それがショパンの夜想曲ノクターン第19番ホ短調Op.72-1だと気づくには一瞬の時間がかかった。ひどく暗くて僕の苦手な曲で、あまり聴いたことがない。

 だがたちまちのうちに僕はこのすすり泣くような演奏に飲み込まれていく。こんなにも濃密な演奏を聴いたのは初めてだった。暗鬱とした救いのない曲調に僕は絶望を見出した。空から暗黒の帳が下りてきて、僕を冷たく包み込んでしまう錯覚を覚える。いや、錯覚などではない。僕は間違いなく暗闇に閉じ込められ窒息してしまいそうだった。息づまる闇と静かな絶望と悲嘆は僕が今まで感じたどんな感情よりも深く、破滅の色をまとっている。僕が抱えている絶望感など些細なことにさえ思えてくるほどだ。

 かすかな灯火ともしびともったと思ったのもつかの間、その灯火ともしびさえも漆黒の風に吹き消される。かくして静かにか黒き闇が世界を支配する。

 まばらな拍手が響く。数人の観光客が彼女の演奏に興味を示していたようだ。それを耳にしてようやく僕は我に返る。喉に手を当てた。まだ息が苦しい。空気の代わりに黒々とした絶望の大気を呼吸させられていたみたいだ。首筋を汗が伝う。僕はこの幻覚に戸惑っていた。こんなことは初めてだった。
 本当に驚くべき演奏だった。しかしミスが多い。目も当てられないほどミスが多かった。なのにこの圧倒する力はなんだ。

 彼女は数少ない観衆に愛想を振りまくでもなくすっと立ち上がる。背筋を伸ばした彼女の姿を見て僕はなんだか自分が恥ずかしくもあり、悔しくもあった。その悔しさを源にしてか、僕の中にむくむくとピアノを弾きたい欲望が湧き上がってきた。

 僕だって。そうだ僕にだって。僕にだって弾ける。いや弾いてやる。驚いたことにおよそ二年ぶりの感情だった。

 男性が数人の仲間とおしゃべりをしながらピアノに向かおうとしていた。僕はそれに割り込むようにしてピアノ椅子に座る。何を弾くかもう決まっていた。昨日冨久ふく屋で話題になったベートーベンの月光ソナタ。ピアノソナタ第14番えいハ短調 Op.27-2。その第三楽章。

 最初の一音から僕は感情を鍵盤に叩き付ける。あれほどピアノを嫌がっていたのに、二年ぶりに対峙すると気分が昂揚してくる。そんな自分に腹が立つ。まあいい。超新星から吹きつけてくる恒星風をイメージする。そしてその暴風でさっきの曲によって生み出された、僕を覆いつくしている漆黒の絶望感を吹き飛ばしてみせる。今日までの自分の絶望がもしかすると些細なものだったのかも知れないと感じたことが悔しい。そしてそう思わせるほどの演奏をやってのけた見ず知らずの彼女への反発心、嫉妬、羨ましさがむくむくと湧き上がってくる。僕はこの演奏にその全てをぶつけた。そしてなぜかみじめだった。ひどくみじめだった。
 不思議なことに二年の空白を全く感じない。楽譜を読むまでもない。僕の脳細胞の奥にしまい込まれていた楽譜が僕を正しく導いてくれる。僕の指は滑るように鍵盤の上を行き来し、ミスらしいミスもない。ノーミスで二年ぶりにしては自分でも驚くほどの演奏を終えた。

 演奏が終わると軽い虚脱状態に襲われた。さっきの彼女の演奏時と同じく、観光客らしいギャラリーが数人、あまり気のない拍手をくれる。
 そんな脱力した状態で、僕は急に恥ずかしくなった。見ず知らずの人に自分の恥部を見せびらかした、そんな気がした。そそくさと立ち上がり顔を伏せてこの場から離れようとする。幸いさっきまでの聴衆たちもすでに僕に興味を失っているようだ。

 足元ばかりを見ていて気が付かなかったが、僕は目の前の人とぶつかりそうになる。びっくりして顔を上げるとそこにはさっきの夜想曲ノクターン第19番の彼女がいた。こうして見ると意外にも僕より15㎝は背が低い。彼女は屈託のない笑顔で声をかけてくる。

「上手いんだ」

 そう言われて僕は少しむっとした。ノーミスとは言え結局のところ僕の演奏は乱雑でただの力任せだった。一方で彼女の演奏は欝々としてはいても、のびやかで自由を感じる。それは僕の演奏とは真逆だ。僕の演奏がひどく拙いものに思え僕は恥ずかしささえ覚えた。それに彼女のこの馴れ馴れしい口ぶりもなんだか気に入らない。

「いいえ」

 ぶっきらぼうにそう答えると、僕は更に目を伏せて足早にその場を立ち去ろうとした。が彼女はそんな僕にお構いなく、僕の後を追ってきて、さらに言葉を投げかけてきた。

「そう? すっごく上手い。あたし、こういうの好きだな。とても力強くて、気持ちもこもってたし」

「気持ち?」

 僕は驚いて思わず立ち止まり、彼女を見た。二十歳前後だろうか、明らかに僕と同年代で幼い澄んだ大きなハシバミ色をした瞳の女性だった。女性と言ってもどこか少女染みてもいる。しかし彼女は一体どんな気持ちを僕の演奏に見出したのだろうか。

「音楽が好きだ、って気持ち」

 まさか。僕はもう音楽に倦み疲れた人間だ。音楽を好きな気持ちなどもうこれっぽっちも。僕は吐き捨てた。

「じゃあそれは読み違いです」

「読み違い?」

 彼女は少し太くてきれいな眉をひそめる。

「僕はもう音楽を好きではないからです。むしろ憎んでいるくらいかも知れません」

「えーっ、全然そんな風には聴こえなかったけどなあ」

 と彼女は信じられない、といった風に笑った。

「僕には僕の事情がありましてね。では」

 うんざりした僕は話を打ち切って立ち去ろうとした。しかし、彼女は僕を解放するつもりはなかったようだ。歩み去ろうとした僕についてきてしつこく声をかけてくる。

「ああ、あの、そうだ。ごめんなさい、それとは全然別なんだけど訊きたいことがあって」

 これほどの美人を前にしているにもかかわらず、その頃には僕もすっかり不機嫌になっていて、彼女への返答もぞんざいなものになっていた。

「なんですか」

 立ち止まった僕はまるで吐き捨てるかのように返答した。彼女は全く臆せず、意志の強さを感じさせる少し太い眉を寄せて今度は少し困り顔になった。

「実はあたし、ここ来たばっかでさ。持ち合わせもそんなないし、どこか安くておいしい店を知らないかなって」

「朝市に行けばそんな店掃いて捨てるほどあるでしょう」

「うーん、そうじゃなくて、できればワンコインで済むようなとこだと助かるんだけど」

 その時僕の腹が盛大に鳴った。彼女は笑いをかみ殺すような表情で少し上目遣いに僕の方を見る。

「案内してくれたらあたしがおごるから。助けると思って。ね、お願い」

 彼女は少しいたずらっぽい笑顔になって僕に懇願した。少々あざとささえある。一方の僕はばつの悪さでいっぱいの不貞腐れた顔になっていたと思う。

「持ち合わせがないんじゃなかったんですか」

「だから、なるべくお安いお店まで案内してよ。ささ、あたしまでお腹がグーって鳴っちゃいそ、グーって。くっくっ」

 僕は不機嫌な表情を崩さず、黙って駅からほど近い「活力亭ラーメン」へと向かった。ここでは彼女の希望通りワンコインからラーメンが食べられる。彼女は初めて食べる透き通ったスープの塩ラーメンにいたく感激した。彼女の口にもあったようで、豪快にどんぶりを持ってスープを飲み干す。僕は塩ラーメンと餃子を頼んだ。もとより初対面の、しかも年下に見える女性にお金を出させるつもりはなかったので自由に注文させてもらった。
 すると彼女は何を思ったか何食わぬ顔で僕の餃子を二つも食べやがった。ただ、そんなことで腹を立ててはみっともないのでそ知らぬふりをしたが。

 半ば予期はしていたが、案の定会計の際にもひと揉めする。僕がお金を出すと言ったのに対し、彼女は自分が最初に言い出したのだからおごらせろ、だいたい男だからおごる、女だからおごられると言うのはおかしいと強硬に主張し、話は平行線のまま。これにはとうとう二人とも吹き出してしまった。彼女も笑いながら妥協してくれたようで、結局割り勘で済ますこととなった。
 こんな風にして無邪気に笑ったのはどれくらいぶりだろうか。目の前で素直に笑う彼女が少し眩しかった。

 店を出て空腹を満たし満足したように見える彼女は、大きく伸びをする。僕はここで初めて彼女を失礼にならない程度に観察した。前髪のないつやのある腰までのストレートヘア。痩せ細って起伏の全くない身体によれたダークグリーンの薄いセーターとデニム。そして安物の薄っぺらいロングコート。顔立ちは細くて尖った高い鼻、広い額、ハシバミ色をした大きな瞳、薄いそばかすのある顔。多分なんの化粧もしていない。面差しはあどけないふうに見えなくもないが、かなりざっくばらんな性格なのは今までの言動を見れば間違いない。口ぶりはぞんざいだけど何も言わなければ相当な美人だ。荷物はクラシックなデザインの大きなキャリーバッグとバイオリンケースの二つ。典型的なバックパッカーに見える。

「これからどうするんですか」

 余計なお世話と知りつつ好奇心から僕は声をかけた。彼女は小首をかしげて答える。

「うーん、夜までぶらついて、その後は宿を探そうかと思って。ネカフェもって考えたんだけど、前いたとこのがひどい店でね」

「この辺だと一人でも泊まれる格安ホテルや旅館がありますよ。探してみましょうか」

「えっ、ほんとに? 助かる」

 いつの間にか彼女の口調は完全にタメ口になっていた。
 僕がスマートフォンで調べると、すぐに安価なホテルや旅館を何軒か検索することが出来た。

「あ、安い。あ、ここもいいかも。うわあ、これ本当に助かった。ありがと」

 彼女が感謝に満ちた眼差しを向けてくるのが、僕にはなんだかくすぐったかった。

 彼女の今夜の宿泊先のめどが立ちそうになったところで、僕たちは別れることになった。と、そこで二人とも互いの名前を知らないことに気が付いた。どうせこれっきりの縁だから別にそんなことはどうでもいいと思った僕だが、彼女はそうはいかなかったようだ。一瞬迷った僕は自分の名前を「想」とだけ伝える。すると何かを勘繰かんぐるような目つきをしてからにやりと笑った彼女は、「じゃ、あたしは『あい』。藍色あいいろの藍」とだけ言った。

「そうそう、それとあたし明日もあの時間ぐらいにあそこでピアノ弾くと思うから、良かったら来て」

「……気が向いたら行きますよ」

 そう言っては見たものの、僕の気が向くことはないだろう。

 僕は夕方になると習慣通り冨久ふく屋に行く。僕のいつもの席、カウンターの一番端に座った。すがちゃんの一挙手一投足が見える特等席だ。僕はいつも通り、すがちゃんを人知れずそっと眺めたり、昼間のバイトのことなどを考えながら一人飲む。一人酒が進んだ頃、何がそんなに嬉しいのかくるりとこちらを向いたすがちゃんが、笑顔で僕に話しかけてきた。

「想さん、今日はずいぶんご機嫌なんですね」

 僕は全くそんなことを意識していなかったので意外だった。むしろあいの演奏を聴いた僕の心の中には悪い感情が吹き溜まっているような気がしていた。

「そうですか?」

「ええ、なんだかとっても嬉しそう。なにかいいことでもあったんですか?」

 すがちゃんはまるで自分にも嬉しいことがあったような笑顔だった。そんな笑顔を見るとこちらまで嬉しくなる。微かに僕の口元がほころぶ。

「いや……」

 笑顔から硬い表情になる僕。僕はあいの演奏を思い出していた。美しくて苦しい演奏。うらやましくもねたましい音色。しばらく黙って考え込んだ後、ぽつりと言葉を続ける。

「僕の方から捨てたはずの古くからの知り合いに、ばったり出くわしたからかもしれません。でもあまり胸躍る再会とはいかなかったんですがね。ですからきっと勘違いですよ」

 とだけ僕は言って硬い表情のまま燗酒をあおった。

◆次回
3.すがちゃんとピアノ――ジムノペディ
2022年4月3日 10:00 公開予定
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

婚約破棄の代償

nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」 ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。 エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...