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第一話
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「お嬢さま、もう少しで到着しますよ」
従僕オリビエの声を聞くともなしに聞きながら、公爵令嬢――いや、「元」公爵令嬢セシリアは深くため息をついた。
乗っているのは公爵家の馬車ではなく辻馬車で、足元には身の回りの物をつめたトランクひとつ。今のセシリアにとっては、それが全財産と言っていい。
(本当に、どうしてこんなことになったのかしらね……)
セシリアはぼんやりと窓を眺めながら、今から数時間前のできごとを思い返した。
「アンジェラに対する嫌がらせの数々、もはや看過できない。セシリア、貴様との婚約を破棄する!」
王太子ジェラルドにそう告げられたのは、学院の卒業パーティーでのことだった。
必死で弁明を試みるも、ひとつひとつ証拠をあげられ、もはや言い逃れの仕様もない。
実際、セシリアがアンジェラにあの手この手の嫌がらせをしてきたのは、紛れもない事実だったのだから。
(だけど……それがなんだっていうの?)
セシリアはジェラルドが好きだった。
初めて顔を合わせて以来、ずっと彼に恋をしていた。
苦手な勉強も礼儀作法も彼の隣に立つために頑張ってきた。
そしてようやく最終学年になり、もう少しだけかんばれば、愛するジェラルドと結婚できる――そんなときに現れたのが男爵令嬢アンジェラだった。
「私って貴族の養子になったばかりで、もとは庶民なんです。だから貴族のしきたりが良く分からなくって」
「ジェラルドさまはもっと肩の力を抜いていいと思います。そうだ、私と一緒にピクニックに行きませんか?」
「ジェラルドさまに食べてもらいたくて、クッキーを焼いてきたんですよ。私お菓子作りが趣味なんです。側近の皆さんも一緒にどうぞ」
なんの努力もしないまま、王太子にまとわりつく図々しい女。警告しても「婚約者がいたらお友達になっちゃいけないんですか? そんなのおかしいです!」と言い返す非常識な女など、制裁を受けて当然ではないか――それがセシリアの言い分だった。
しかしそう考えていたのは、セシリアひとりだったらしい。
気が付けば周囲の生徒たちは皆、セシリアに冷たい眼差しを向けていた。王太子の不興を買ったセシリアを擁護するものなどひとりもおらず、セシリアは従僕オリビエをともなって、とぼとぼと家に帰るよりほかはなかった。
しかしセシリアの不幸はそれで終わらなかった、帰宅したセシリアを待ち受けていたのは、父である公爵から勘当だった。
「セシリア、わしはお前をわがままに育てすぎたようだ。お前のような娘がいては、アーサーの将来にも差しさわりがある。もはや親でも子でもないから、今日中に家を出ていってくれ」
「ああセシリア……可哀想に……。なにもかも私が悪いの、私が貴方を甘やかしたから、こんな風に育ってしまって」
「泣かないでお母様。姉上は生まれつき性根が腐ってるんです。姉上、あんなに優しくて清らかなアンジェラさんを傷つけるなんて、僕は貴方の弟であることが恥ずかしくてたまらないよ」
セシリアのことを嘆き合う両親と弟、それはセシリアにとって昔から見慣れた光景だった。
親戚から聞いた話によれば、セシリアは父方の祖母の若いころに生き写しであるらしい。それは意地悪で傲慢な女性で、母はそんな義母に散々泣かされたんだとか。
そのためだろうか。母はまるで義母への恨みを晴らすかのように、セシリアのやることなすことあげつらい、あらゆることに駄目出しをした。そのくせ人前ではことさらにセシリアを案じる優しい母親を演じてみせた。
「この子ったら本当にわがままで、身勝手で」
「私が悪いんです。私がこの子を甘やかしたから」
「こんなに意地悪でわがままでは、将来やっていけないのではないかと案じてますの」
母に吹聴されたおかげで、父を含めた周囲の人間は、セシリアを最初から色眼鏡で見るようになった。なにをやっても悪意に取られ、セシリアがそれに反発すると、ますますわがまま令嬢の悪評が立つ悪循環。
そしていつしか本当に、セシリアはひねくれて意地悪な令嬢へと育っていった。
(それでも……)
それでも王太子の婚約者に選ばれたときだけは、よくやった、自慢の娘だと両親そろって褒めてくれたし、いつもは冷たい弟も、自慢の姉だと誇らしげだった。
だから余計に、王太子の婚約者の座に執着してしまったのかも知れない。
今となってはどうでもいいことだけれど。
誰にも頼れない。
私の味方はどこにもいない。
(それは、オリビエにしたって同じことだわ)
従僕オリビエ。
セシリアが父に連れられスラム街を慰問に訪れたたときに偶然出会い、セシリアの口添えで公爵家に雇われることになった青年だ。
出会ったころのオリビエは、艶やかな黒髪と青い瞳が印象的な美少年だったが、なによりセシリアが気に入ったのは、かつて可愛がっていた愛犬と同じ名前だったことである。
真っ黒い毛並みと青い目を持ち、病で死ぬまでセシリアのことを一途に愛してくれた忠犬オリビエ。思えばセシリアを本気で愛してくれた唯一の存在かもしれない。
セシリアは従僕に在りし日のオリビエの姿を重ね、オリビエのような立派な忠犬になるよう、ことあるごとに言い聞かせた。
「あのままスラムにいたら貴方はきっとのたれ死んでいたわ、貴方は私に返しきれない恩があるのよ」
「貴方は私の忠実なペット。貴方のすべては私のものよ」
「私だけを見て、私だけを愛し、身も心も全て私に捧げなさい」
そんなオリビエの扱いに対し、食ってかかったのがアンジェラだった。
「オリビエさまだって人間なのに、犬扱いなんてひどいです!」
「あら、オリビエは満足しているわ。そうよねオリビエ」
「はい。私は心より満足しております。私のすべてはお嬢さまのものです」
「そんな……言わされてるんですよね、オリビエさん」
「そんなことないわ。オリビエは私が大好きなのよ。分かったらもう口を挟まないでちょうだい」
しかし結局はアンジェラの方が正しかったのだろう。
なぜなら王太子に突きつけられたアンジェラいじめの証拠には、オリビエが協力しなければ手に入らないものが少なからず含まれていたのだから。
オリビエはセシリアを裏切っていた。
オリビエはセシリアよりもアンジェラを選んだ。
今こうして付き添っているのも、逆恨みしたセシリアがアンジェラに危害を加えないよう監視するためだろう。
誰にも頼れない。
私の味方はどこにもいない。
手元にあるわずかな金銭などいずれ尽きる。
働こうにも、貴族令嬢にできる仕事など限られているし、そもそも王太子の不興を買った元公爵令嬢を雇うまともな職場などあるわけがない。
いずれ娼婦にでも身を落とすか、そこらの路地裏で野垂れ死ぬか。
あるいはそれが、悪役令嬢と言われた自分にはふさわしい最後なのかもしれないが。
「お嬢さま、着きましたよ」
オリビエの声に、セシリアははっと我に返った。
馬車から降りると、正面には目当ての安宿――ではなく、明らかに貴族のものと思しき邸宅が門を構えていた。
従僕オリビエの声を聞くともなしに聞きながら、公爵令嬢――いや、「元」公爵令嬢セシリアは深くため息をついた。
乗っているのは公爵家の馬車ではなく辻馬車で、足元には身の回りの物をつめたトランクひとつ。今のセシリアにとっては、それが全財産と言っていい。
(本当に、どうしてこんなことになったのかしらね……)
セシリアはぼんやりと窓を眺めながら、今から数時間前のできごとを思い返した。
「アンジェラに対する嫌がらせの数々、もはや看過できない。セシリア、貴様との婚約を破棄する!」
王太子ジェラルドにそう告げられたのは、学院の卒業パーティーでのことだった。
必死で弁明を試みるも、ひとつひとつ証拠をあげられ、もはや言い逃れの仕様もない。
実際、セシリアがアンジェラにあの手この手の嫌がらせをしてきたのは、紛れもない事実だったのだから。
(だけど……それがなんだっていうの?)
セシリアはジェラルドが好きだった。
初めて顔を合わせて以来、ずっと彼に恋をしていた。
苦手な勉強も礼儀作法も彼の隣に立つために頑張ってきた。
そしてようやく最終学年になり、もう少しだけかんばれば、愛するジェラルドと結婚できる――そんなときに現れたのが男爵令嬢アンジェラだった。
「私って貴族の養子になったばかりで、もとは庶民なんです。だから貴族のしきたりが良く分からなくって」
「ジェラルドさまはもっと肩の力を抜いていいと思います。そうだ、私と一緒にピクニックに行きませんか?」
「ジェラルドさまに食べてもらいたくて、クッキーを焼いてきたんですよ。私お菓子作りが趣味なんです。側近の皆さんも一緒にどうぞ」
なんの努力もしないまま、王太子にまとわりつく図々しい女。警告しても「婚約者がいたらお友達になっちゃいけないんですか? そんなのおかしいです!」と言い返す非常識な女など、制裁を受けて当然ではないか――それがセシリアの言い分だった。
しかしそう考えていたのは、セシリアひとりだったらしい。
気が付けば周囲の生徒たちは皆、セシリアに冷たい眼差しを向けていた。王太子の不興を買ったセシリアを擁護するものなどひとりもおらず、セシリアは従僕オリビエをともなって、とぼとぼと家に帰るよりほかはなかった。
しかしセシリアの不幸はそれで終わらなかった、帰宅したセシリアを待ち受けていたのは、父である公爵から勘当だった。
「セシリア、わしはお前をわがままに育てすぎたようだ。お前のような娘がいては、アーサーの将来にも差しさわりがある。もはや親でも子でもないから、今日中に家を出ていってくれ」
「ああセシリア……可哀想に……。なにもかも私が悪いの、私が貴方を甘やかしたから、こんな風に育ってしまって」
「泣かないでお母様。姉上は生まれつき性根が腐ってるんです。姉上、あんなに優しくて清らかなアンジェラさんを傷つけるなんて、僕は貴方の弟であることが恥ずかしくてたまらないよ」
セシリアのことを嘆き合う両親と弟、それはセシリアにとって昔から見慣れた光景だった。
親戚から聞いた話によれば、セシリアは父方の祖母の若いころに生き写しであるらしい。それは意地悪で傲慢な女性で、母はそんな義母に散々泣かされたんだとか。
そのためだろうか。母はまるで義母への恨みを晴らすかのように、セシリアのやることなすことあげつらい、あらゆることに駄目出しをした。そのくせ人前ではことさらにセシリアを案じる優しい母親を演じてみせた。
「この子ったら本当にわがままで、身勝手で」
「私が悪いんです。私がこの子を甘やかしたから」
「こんなに意地悪でわがままでは、将来やっていけないのではないかと案じてますの」
母に吹聴されたおかげで、父を含めた周囲の人間は、セシリアを最初から色眼鏡で見るようになった。なにをやっても悪意に取られ、セシリアがそれに反発すると、ますますわがまま令嬢の悪評が立つ悪循環。
そしていつしか本当に、セシリアはひねくれて意地悪な令嬢へと育っていった。
(それでも……)
それでも王太子の婚約者に選ばれたときだけは、よくやった、自慢の娘だと両親そろって褒めてくれたし、いつもは冷たい弟も、自慢の姉だと誇らしげだった。
だから余計に、王太子の婚約者の座に執着してしまったのかも知れない。
今となってはどうでもいいことだけれど。
誰にも頼れない。
私の味方はどこにもいない。
(それは、オリビエにしたって同じことだわ)
従僕オリビエ。
セシリアが父に連れられスラム街を慰問に訪れたたときに偶然出会い、セシリアの口添えで公爵家に雇われることになった青年だ。
出会ったころのオリビエは、艶やかな黒髪と青い瞳が印象的な美少年だったが、なによりセシリアが気に入ったのは、かつて可愛がっていた愛犬と同じ名前だったことである。
真っ黒い毛並みと青い目を持ち、病で死ぬまでセシリアのことを一途に愛してくれた忠犬オリビエ。思えばセシリアを本気で愛してくれた唯一の存在かもしれない。
セシリアは従僕に在りし日のオリビエの姿を重ね、オリビエのような立派な忠犬になるよう、ことあるごとに言い聞かせた。
「あのままスラムにいたら貴方はきっとのたれ死んでいたわ、貴方は私に返しきれない恩があるのよ」
「貴方は私の忠実なペット。貴方のすべては私のものよ」
「私だけを見て、私だけを愛し、身も心も全て私に捧げなさい」
そんなオリビエの扱いに対し、食ってかかったのがアンジェラだった。
「オリビエさまだって人間なのに、犬扱いなんてひどいです!」
「あら、オリビエは満足しているわ。そうよねオリビエ」
「はい。私は心より満足しております。私のすべてはお嬢さまのものです」
「そんな……言わされてるんですよね、オリビエさん」
「そんなことないわ。オリビエは私が大好きなのよ。分かったらもう口を挟まないでちょうだい」
しかし結局はアンジェラの方が正しかったのだろう。
なぜなら王太子に突きつけられたアンジェラいじめの証拠には、オリビエが協力しなければ手に入らないものが少なからず含まれていたのだから。
オリビエはセシリアを裏切っていた。
オリビエはセシリアよりもアンジェラを選んだ。
今こうして付き添っているのも、逆恨みしたセシリアがアンジェラに危害を加えないよう監視するためだろう。
誰にも頼れない。
私の味方はどこにもいない。
手元にあるわずかな金銭などいずれ尽きる。
働こうにも、貴族令嬢にできる仕事など限られているし、そもそも王太子の不興を買った元公爵令嬢を雇うまともな職場などあるわけがない。
いずれ娼婦にでも身を落とすか、そこらの路地裏で野垂れ死ぬか。
あるいはそれが、悪役令嬢と言われた自分にはふさわしい最後なのかもしれないが。
「お嬢さま、着きましたよ」
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