絶対に笑える作者の日常・爆笑した話集

⑲水商売と保健室

１０年以上前の事。

高級クラブで時給４千円以上のバイトをしていた。
稼いだお金は全額、留学費用に消えて行き・・・。
今では一文たりとも残っていない。

「先月で飲み屋のバイト終わったよ」
梨乃は大学を卒業する1ヶ月前。
５歳年上の友人に言うと・・・。

「お疲れ様ー！オヤジの相手から、子供の相手！人間大好きね」

やってることは同じ。
子供相手か、おっさん相手か。
対象が違うだけで両者ともに求めてくるのは、癒しであり活気。

学校に来たくない。
ほな、保健室の先生、来てくれるように頑張るわ！来たくなるように努力するわ！

店に来たくない客。
ほな、ホステス。店に来てもらえるように頑張るわ！来たくなるように努力するわ！

「おぉ。同じだね」

保健室勤務１、２年目は驚くほど友人に共感をした。
３年目以降。

いやいや。
心身の発達の経年的な維持増進、および育成。
やってる事が違うよっと・・・。

子供達は漢字トレーニングの宿題で漢トレをしているころ。
教頭、教務、事務の職員室メンバーと肝臓トレーニング。肝トレをしながら梨乃は思った。