18 / 59
⑮教育実習生と男性教諭
しおりを挟む
保健室の先生は養護教諭と呼ばれ、教育実習がある。
誰とは言わないが、先の文部科学大臣が親の看護をしてから教師も看護をするべきだと謎に病院実習or福祉施設での実習を追加されたのが梨乃の時代。
「湯川先生!」
「はーい。いらっしゃいませ~」
梨乃は呑気に小学校保健室で、20代前半の低学年の担任をしている矢倉を出迎えたのは5時間目と6時間目の休み時間。
低学年児童が帰った後。
「暑いわ。涼ませて下さい」
「どうぞ。お好きなだけ~。アイスコーヒーでも飲みます?」
「最高じゃないですか!」
彼はフランクな性格で、わりと体育会系の梨乃とも相性がいい。
「ほな、真紀ちゃん。紙コップにお願い」
教育実習の現役ピチピチ女子大生である20歳の間口真紀は高身長の正統派美女。
冷蔵庫に作り置きアイスコーヒーがあり、彼女はコーヒーを入れると矢倉に差し出す。
おっさんに言われればパワハラだが、同世代の男の子なのできっとパワハラではないはず。
「え?俺、もう死ぬわ」
幸せすぎて死んだという事例は聞いたことない。
梨乃はくすくす笑いながら、若者の恋愛を垣間見る。
どこの学校でもっということはないが・・・。
この学校では保健室は子供も大人も気軽に立ち寄り、子供がいなければ私情もバンバン飛び交う。
「間口先生、ありがとうございます」
ピカピカの保健室で土下座の勢いで矢倉は土下座をすると真紀を見上げる。
「真紀ちゃんって、彼氏いなかったよね」
矢倉のお目当ては真紀ちゃんだ。
「いないです」
「まじっすか!俺も彼女いないです!」
真紀ちゃんがタイプと今朝、聞いており。
まるで、打ち合わせのように矢倉は食いついてくる。
「あらぁ。秘密の保健室になりますよ~。まぁ、正社員。公務員だし、顔も女癖も生徒指導力も悪くないから週末か実習”明け”にご飯でも行ったら?もちろん!先生の奢りで!」
まぁ、しかし、保健室の卵ちゃんはみんな可愛くて優しい子が9割。
争奪戦なのは間違いない。
矢倉は教員同士の結婚に興味がない梨乃にとっては・・・・。
優良物件だと思わないが、一般的には優良物件だろう。
(まぁ。人間を物件と言うなんて、なんという表現。
***
「あんなカッコいい担任さんといいんでしょうか?」
矢倉は175センチで今時の細めの男の子。
「あらぁ。かっこいいかぁ。彼も嬉しいでしょうね。真紀ちゃんの好きな食べ物は?焼き肉?海鮮?フレンチ?イタリアン?」
「・・・お肉です!」
っと言う会話をしつつ。
実習は8時半から17時まで。
彼女が帰ると、矢倉は職員室でコピーをしている梨乃の元にやって来る。
「真紀ちゃん。矢倉先生の事、カッコいいゆーてたよ?お肉好きやって。焼肉ええなぁ」
「最高すぎます!保健室の女神!」
「保健室の天使ちゃんに手篭めにしないでね?大学から、指導入るし。校長にも言いつけて後は放送禁止ね」
さすがに実習生とご飯は良いが・・・。
それ以上は困る。
実習中にご飯に行かれるのも・・・。
困る。
「叙々苑邸でいいでしょうか?」
「そこはお好きにどうぞ。私は叙々苑は量が少ないから、好きではないかな?」
「・・・どこがいいっすか?」
「北新地の内閣総理大臣賞をもらいつつ二人で飲み放題2時間”解散”できちゃうここはどう?1万5千円いかないくらい」
「ありっすね。2時間で解散ですか」
「解散してほしい。2回目以降はどうでもいいけど、1回目は解散して。何かあったら、私も指導教諭で巻き添え食らうし」
そうなのだ。
「楽しそうな会話。実習中は色々とやめてな」
梨乃は何かあった時の為に教頭の耳にいれており・・・。
「保護者監視の気分です」
「そりゃそうでしょう。私の実習生ちゃんなんだから」
矢倉はそういいつつ。
携帯でお店の予約を取り出した。
17時以降は残業で、教師は残業代が付かない。
公私混同ではないと梨乃は思っている。
誰とは言わないが、先の文部科学大臣が親の看護をしてから教師も看護をするべきだと謎に病院実習or福祉施設での実習を追加されたのが梨乃の時代。
「湯川先生!」
「はーい。いらっしゃいませ~」
梨乃は呑気に小学校保健室で、20代前半の低学年の担任をしている矢倉を出迎えたのは5時間目と6時間目の休み時間。
低学年児童が帰った後。
「暑いわ。涼ませて下さい」
「どうぞ。お好きなだけ~。アイスコーヒーでも飲みます?」
「最高じゃないですか!」
彼はフランクな性格で、わりと体育会系の梨乃とも相性がいい。
「ほな、真紀ちゃん。紙コップにお願い」
教育実習の現役ピチピチ女子大生である20歳の間口真紀は高身長の正統派美女。
冷蔵庫に作り置きアイスコーヒーがあり、彼女はコーヒーを入れると矢倉に差し出す。
おっさんに言われればパワハラだが、同世代の男の子なのできっとパワハラではないはず。
「え?俺、もう死ぬわ」
幸せすぎて死んだという事例は聞いたことない。
梨乃はくすくす笑いながら、若者の恋愛を垣間見る。
どこの学校でもっということはないが・・・。
この学校では保健室は子供も大人も気軽に立ち寄り、子供がいなければ私情もバンバン飛び交う。
「間口先生、ありがとうございます」
ピカピカの保健室で土下座の勢いで矢倉は土下座をすると真紀を見上げる。
「真紀ちゃんって、彼氏いなかったよね」
矢倉のお目当ては真紀ちゃんだ。
「いないです」
「まじっすか!俺も彼女いないです!」
真紀ちゃんがタイプと今朝、聞いており。
まるで、打ち合わせのように矢倉は食いついてくる。
「あらぁ。秘密の保健室になりますよ~。まぁ、正社員。公務員だし、顔も女癖も生徒指導力も悪くないから週末か実習”明け”にご飯でも行ったら?もちろん!先生の奢りで!」
まぁ、しかし、保健室の卵ちゃんはみんな可愛くて優しい子が9割。
争奪戦なのは間違いない。
矢倉は教員同士の結婚に興味がない梨乃にとっては・・・・。
優良物件だと思わないが、一般的には優良物件だろう。
(まぁ。人間を物件と言うなんて、なんという表現。
***
「あんなカッコいい担任さんといいんでしょうか?」
矢倉は175センチで今時の細めの男の子。
「あらぁ。かっこいいかぁ。彼も嬉しいでしょうね。真紀ちゃんの好きな食べ物は?焼き肉?海鮮?フレンチ?イタリアン?」
「・・・お肉です!」
っと言う会話をしつつ。
実習は8時半から17時まで。
彼女が帰ると、矢倉は職員室でコピーをしている梨乃の元にやって来る。
「真紀ちゃん。矢倉先生の事、カッコいいゆーてたよ?お肉好きやって。焼肉ええなぁ」
「最高すぎます!保健室の女神!」
「保健室の天使ちゃんに手篭めにしないでね?大学から、指導入るし。校長にも言いつけて後は放送禁止ね」
さすがに実習生とご飯は良いが・・・。
それ以上は困る。
実習中にご飯に行かれるのも・・・。
困る。
「叙々苑邸でいいでしょうか?」
「そこはお好きにどうぞ。私は叙々苑は量が少ないから、好きではないかな?」
「・・・どこがいいっすか?」
「北新地の内閣総理大臣賞をもらいつつ二人で飲み放題2時間”解散”できちゃうここはどう?1万5千円いかないくらい」
「ありっすね。2時間で解散ですか」
「解散してほしい。2回目以降はどうでもいいけど、1回目は解散して。何かあったら、私も指導教諭で巻き添え食らうし」
そうなのだ。
「楽しそうな会話。実習中は色々とやめてな」
梨乃は何かあった時の為に教頭の耳にいれており・・・。
「保護者監視の気分です」
「そりゃそうでしょう。私の実習生ちゃんなんだから」
矢倉はそういいつつ。
携帯でお店の予約を取り出した。
17時以降は残業で、教師は残業代が付かない。
公私混同ではないと梨乃は思っている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる