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堂島ミサキ
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私はとある会社で働いている28歳の会社員だ。仕事が好きで、入社当時からバリバリ働いて来て早数年。いつの間にか社内でもそこそこの地位になり、世間一般的に見れば成功している部類に入るだろう。だけど、そんな私は生きる気力が無くなるほどまで追い詰められていた。
きっかけは友人からの一本の電話だった。
その友人は大学時代からの付き合いで、誰よりも一緒に遊んでいたし、なんなら今でも結構頻繁に会っては食事に行ったりしている間柄で、この電話も最初は遊びの誘いか何かだと思っていた。。
「ミサキ、私ね、結婚する事になったんだ!」
「えっ」
突然の報告。他の友人知人が結婚して行く中で、唯一まだ結婚していなかったのが私たち二人で。だからだろうか、彼女とはこのままずっと一緒なんじゃないかって、心の底では思っていた。
だから私はショックだった。そんなのは私の幻想でしか無かったのだ。
「おめでとう、ユミ」
「ありがとう! ミサキ!」
必死に明るい声を出して、声が震えてないかとか心配しながらやっと絞り出せたのはこれだけだった。その後の会話はよく覚えていない。気づけばいつの間にか電話は終わっていた。
その日からしばらくは何の実感もなく過ごしていた。確かにショックだったけど、何というか夢を見ているようなそんな気分だったんだと思う。
それが本当に現実なんだと思い知ったのは、ユミの婚前パーティの招待状が来てからのこと。正直に言えば、行きたくは無かった。もちろんお祝いしたい気持ちはある。でも行ってユミの幸せそうな姿を見てしまったら、自分の中で何かが壊れてしまう気がしていた。
それでも行かないという選択肢は無い。そして見事に私は壊れた。普段はあまり飲まないお酒をたくさん飲んで、無理やり元気な風を装って。心がどんどん冷えて行くのを感じた。
帰り道、心配する友人たちを振り切ってタクシーに乗り、家の近くの公園の前でおろしてもらった。夜風に当たりたかったし、何より頭の中がグチャグチャでもう動きたく無かったから。
フラフラしながらベンチに座って、一人で星を見上げながら考えた。自分は一体なんなんだろうって。仕事は楽しかったし、やり甲斐もあった。でも、だけど私は幸せじゃ無い。ユミみたいに笑う事なんて出来やしない。
私は今まで何をして来たんだろう。なんだか急に世界が灰色に見えた。どんどんどんどん私を置いて進んでいって、一人取り残される感覚。
「私、何のために生きてるのかな」
人生で初めて、死にたいと思った瞬間だった。
顔はいつの間にか星空ではなく地面を向いていた。下の下に落ちてしまって、もう夜空には戻れないという事なのか。全ての考えが良く無い方に向かってしまって、辛かった。
そんな時だ、彼が声をかけて来たのは。
初めは一人でいる私を襲いに来た不審者かと思った。公園に人気はなかったし、何より暗い。襲おうと思えば簡単だろう。それでも良いと思った。もうどうにでもなれば良いと。
でも彼はそんな事はしなかった。むしろ私を心配してお茶を渡してくれて、危ないからって私が大丈夫になるまで一緒にベンチに座って待っててくれた。その時私と一人分以上のスペースを開けて座ってくれて、優しい人なんだなって思った。
なんとなく彼の話が聞きたくなって、声からして年下であろう彼にお姉さんぶって悩みを聞いてみた。仕事柄人の表情や仕草で何か悩みがあるのかとかが分かってしまうので、世話を焼きたくなったっていうのもあったかも知れない。今思えば自分がいっぱいいっぱいだったからこその行動だったと思う。
私が大学生かと聞くと、彼まだ高校生だと返した。落ち着いていたから大学生だと思っていたので、ビックリしたのを覚えている。
彼は思ったより素直に私に話をしてくれた。内容は若者らしい可愛らしい悩みで、だけど私には出来なかった悩みでもあった。まとめると、幼馴染に彼氏が出来たと分かってから、幼馴染を好きだったと気づいた、そしてそこから自分がおかしくなったと言う話だった。これを聞いて私はなんとも言えない気持ちになった。状況こそ違うが、おかしくなっちゃったってところが今の自分に重なったからだ。
その時彼の、タクミ君の口から出て来た不幸のタネという言葉。それを聞いて、だったら私はと考えた時、頭の中に五分咲きぐらいの花が思い浮かんだ。これがきっかけだったのかな。私は自分の話も彼に聞いて欲しくなった。普通ならこんなのあり得ないだろう、会ったばかりの見ず知らずの男性に悩みを話すなんて、無防備すぎる。
彼は真剣に話を聞いてくれた。普通なら絶対に言わない恥ずかしい事も言ってしまって、私は年下の男の子に向かって一体何を言ってるんだろうと、ちょっと恥ずかしかった。だけど話すのは止められない。だって本当に真剣に聞いてくれて嬉しかったから。
話が終わって、こんな話つまんなかったでしょ、ごめんねと私が言うと、彼はそんな事ない、むしろあなたに会えて、あなたと話せて良かったとまで言われてしまった。
多分無意識だったと思う。私がこの時彼に連絡先を交換しようと言ってしまったのは。
10歳も歳の離れた私なんかに連絡先を交換しようなんて言われても、そんなの事案だし、彼が断るに断れなくて困ってしまうに決まっている。だから私は慌てて付け加えた。嫌なら断ってくれて良いと。だけど彼は笑ってOKしてくれた。それもちょっとした冗談みたいな感じで、私の罪悪感を紛らわせるようにして。
私は恥ずかしくなって、ありがとうとしか返せなかった。
次の日、私はベッドの上で頭を抱えた。お酒を飲んで酔っていたとは言え、高校生の男の子と連絡先を交換するなんてとんでも無いことをしでかしてしまっていたからだ。もちろん記憶はある。だけどお酒が入っていなければ、絶対にあんな事は言わなかったはずだ。
とにかくごめんなさいと彼に謝った。お酒が入ってて、聞いてしまったと。そしたら彼は全然良いですと言ってくれた。本当ならここで連絡を取るのを止めるべきだし、連絡先も消すべきだったのだ。だけど出来なかった。私は彼ともっと話をしてみたいと思ってしまっていたからだ。
それからはほぼ毎日彼とやりとりをした。いつの間にかメッセージじゃなくて電話に変わって、毎日1時間彼と1日であった事とか、悩みとか、面白かった事とか色々なことを話した。
楽しかった。すごく。楽しくて楽しくて、1時間じゃ足りないよって何度も思った。タクミ君も全然嫌そうって感じじゃなくて、むしろ楽しそうにしてくれていた。私はそれが嬉しくて堪らなかった。
そのうち私は見える世界が灰色じゃなくて、鮮やかに輝いて見えるようになっていった。仕事も前より順調で、毎日に活力が湧いてくる。
そんな時、私は告白された。
相手は同僚の真壁君。周りからは仕事も出来て真面目でイケメンだと噂されている人だ。理由を聞いてみたら、最近の私がすごく輝いていて綺麗だったからだと言われた。
正直、嬉しかったと思う。多分顔も赤くなってた。だけど、この時私の頭の中には、何故かタクミ君の事が浮かんできていた。
ダメだと思った。タクミ君は高校生なんだから、ダメだと強くそう思った。そして、もしこれからのことを考えるなら、ここで真壁君の告白を受けるべきだとそう思った。そうすればユミのように幸せになれるかも知れない。だけど、答えられなかった。
返事はまた今度でいい。真壁君はそう言ってその場を去っていった。
一人になって、さっき何をダメだと思ったのか冷静に考える。そして気づいた。私は、私はタクミ君のことが好きなのだと。
気づいたらもう止められなかった。胸の中にタクミ君への想いがどんどん溢れてくる。どうしよう、絶対顔が真っ赤になってる。とても人前に出れる顔じゃない。
それから仕事が手につかず、結局会社を早退した。会社に勤め出してから初めてのことだった。
家に帰ってベッドに寝転がって頭を整理した。私はタクミ君のことが好きだ。もうそれは間違いない。だけどタクミ君は高校生、それは社会的に見てダメなことだ。だから私はもうタクミ君と連絡を取り合うのを辞めるべきだ。涙が溢れた。私にとってのこの恋は、遅すぎる初恋だったから。
夜、いつものようにタクミ君と話す。自分の恋心が悟られないように注意して話しているはずだが、彼の声を聞くだけでドキドキしてちゃんと出来ているかどうかわからない。
あまりハッキリとは言わず、ぼかすように幸せになるかもと伝える。告白された事も、付き合うかも知れないという事も言いたくなかった。
そんな話をしていると、タクミ君が会って話をしたいと言い出した。会ってうまく言えるか分からない。本当は会わない方がいいのかも知れない。それでも、後悔はしたく無かった。もう一度だけ、タクミ君の顔が見たかった。
「年上のお姉さんなんだから、しっかりしないとね」
電話が終わって、一人つぶやく。私は今ひどい顔をしているだろう。
暗い部屋で一人きり、孤独感と寂しさで胸が苦しかった。そして、また私の目には灰色の世界が映っていた。
きっかけは友人からの一本の電話だった。
その友人は大学時代からの付き合いで、誰よりも一緒に遊んでいたし、なんなら今でも結構頻繁に会っては食事に行ったりしている間柄で、この電話も最初は遊びの誘いか何かだと思っていた。。
「ミサキ、私ね、結婚する事になったんだ!」
「えっ」
突然の報告。他の友人知人が結婚して行く中で、唯一まだ結婚していなかったのが私たち二人で。だからだろうか、彼女とはこのままずっと一緒なんじゃないかって、心の底では思っていた。
だから私はショックだった。そんなのは私の幻想でしか無かったのだ。
「おめでとう、ユミ」
「ありがとう! ミサキ!」
必死に明るい声を出して、声が震えてないかとか心配しながらやっと絞り出せたのはこれだけだった。その後の会話はよく覚えていない。気づけばいつの間にか電話は終わっていた。
その日からしばらくは何の実感もなく過ごしていた。確かにショックだったけど、何というか夢を見ているようなそんな気分だったんだと思う。
それが本当に現実なんだと思い知ったのは、ユミの婚前パーティの招待状が来てからのこと。正直に言えば、行きたくは無かった。もちろんお祝いしたい気持ちはある。でも行ってユミの幸せそうな姿を見てしまったら、自分の中で何かが壊れてしまう気がしていた。
それでも行かないという選択肢は無い。そして見事に私は壊れた。普段はあまり飲まないお酒をたくさん飲んで、無理やり元気な風を装って。心がどんどん冷えて行くのを感じた。
帰り道、心配する友人たちを振り切ってタクシーに乗り、家の近くの公園の前でおろしてもらった。夜風に当たりたかったし、何より頭の中がグチャグチャでもう動きたく無かったから。
フラフラしながらベンチに座って、一人で星を見上げながら考えた。自分は一体なんなんだろうって。仕事は楽しかったし、やり甲斐もあった。でも、だけど私は幸せじゃ無い。ユミみたいに笑う事なんて出来やしない。
私は今まで何をして来たんだろう。なんだか急に世界が灰色に見えた。どんどんどんどん私を置いて進んでいって、一人取り残される感覚。
「私、何のために生きてるのかな」
人生で初めて、死にたいと思った瞬間だった。
顔はいつの間にか星空ではなく地面を向いていた。下の下に落ちてしまって、もう夜空には戻れないという事なのか。全ての考えが良く無い方に向かってしまって、辛かった。
そんな時だ、彼が声をかけて来たのは。
初めは一人でいる私を襲いに来た不審者かと思った。公園に人気はなかったし、何より暗い。襲おうと思えば簡単だろう。それでも良いと思った。もうどうにでもなれば良いと。
でも彼はそんな事はしなかった。むしろ私を心配してお茶を渡してくれて、危ないからって私が大丈夫になるまで一緒にベンチに座って待っててくれた。その時私と一人分以上のスペースを開けて座ってくれて、優しい人なんだなって思った。
なんとなく彼の話が聞きたくなって、声からして年下であろう彼にお姉さんぶって悩みを聞いてみた。仕事柄人の表情や仕草で何か悩みがあるのかとかが分かってしまうので、世話を焼きたくなったっていうのもあったかも知れない。今思えば自分がいっぱいいっぱいだったからこその行動だったと思う。
私が大学生かと聞くと、彼まだ高校生だと返した。落ち着いていたから大学生だと思っていたので、ビックリしたのを覚えている。
彼は思ったより素直に私に話をしてくれた。内容は若者らしい可愛らしい悩みで、だけど私には出来なかった悩みでもあった。まとめると、幼馴染に彼氏が出来たと分かってから、幼馴染を好きだったと気づいた、そしてそこから自分がおかしくなったと言う話だった。これを聞いて私はなんとも言えない気持ちになった。状況こそ違うが、おかしくなっちゃったってところが今の自分に重なったからだ。
その時彼の、タクミ君の口から出て来た不幸のタネという言葉。それを聞いて、だったら私はと考えた時、頭の中に五分咲きぐらいの花が思い浮かんだ。これがきっかけだったのかな。私は自分の話も彼に聞いて欲しくなった。普通ならこんなのあり得ないだろう、会ったばかりの見ず知らずの男性に悩みを話すなんて、無防備すぎる。
彼は真剣に話を聞いてくれた。普通なら絶対に言わない恥ずかしい事も言ってしまって、私は年下の男の子に向かって一体何を言ってるんだろうと、ちょっと恥ずかしかった。だけど話すのは止められない。だって本当に真剣に聞いてくれて嬉しかったから。
話が終わって、こんな話つまんなかったでしょ、ごめんねと私が言うと、彼はそんな事ない、むしろあなたに会えて、あなたと話せて良かったとまで言われてしまった。
多分無意識だったと思う。私がこの時彼に連絡先を交換しようと言ってしまったのは。
10歳も歳の離れた私なんかに連絡先を交換しようなんて言われても、そんなの事案だし、彼が断るに断れなくて困ってしまうに決まっている。だから私は慌てて付け加えた。嫌なら断ってくれて良いと。だけど彼は笑ってOKしてくれた。それもちょっとした冗談みたいな感じで、私の罪悪感を紛らわせるようにして。
私は恥ずかしくなって、ありがとうとしか返せなかった。
次の日、私はベッドの上で頭を抱えた。お酒を飲んで酔っていたとは言え、高校生の男の子と連絡先を交換するなんてとんでも無いことをしでかしてしまっていたからだ。もちろん記憶はある。だけどお酒が入っていなければ、絶対にあんな事は言わなかったはずだ。
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それからはほぼ毎日彼とやりとりをした。いつの間にかメッセージじゃなくて電話に変わって、毎日1時間彼と1日であった事とか、悩みとか、面白かった事とか色々なことを話した。
楽しかった。すごく。楽しくて楽しくて、1時間じゃ足りないよって何度も思った。タクミ君も全然嫌そうって感じじゃなくて、むしろ楽しそうにしてくれていた。私はそれが嬉しくて堪らなかった。
そのうち私は見える世界が灰色じゃなくて、鮮やかに輝いて見えるようになっていった。仕事も前より順調で、毎日に活力が湧いてくる。
そんな時、私は告白された。
相手は同僚の真壁君。周りからは仕事も出来て真面目でイケメンだと噂されている人だ。理由を聞いてみたら、最近の私がすごく輝いていて綺麗だったからだと言われた。
正直、嬉しかったと思う。多分顔も赤くなってた。だけど、この時私の頭の中には、何故かタクミ君の事が浮かんできていた。
ダメだと思った。タクミ君は高校生なんだから、ダメだと強くそう思った。そして、もしこれからのことを考えるなら、ここで真壁君の告白を受けるべきだとそう思った。そうすればユミのように幸せになれるかも知れない。だけど、答えられなかった。
返事はまた今度でいい。真壁君はそう言ってその場を去っていった。
一人になって、さっき何をダメだと思ったのか冷静に考える。そして気づいた。私は、私はタクミ君のことが好きなのだと。
気づいたらもう止められなかった。胸の中にタクミ君への想いがどんどん溢れてくる。どうしよう、絶対顔が真っ赤になってる。とても人前に出れる顔じゃない。
それから仕事が手につかず、結局会社を早退した。会社に勤め出してから初めてのことだった。
家に帰ってベッドに寝転がって頭を整理した。私はタクミ君のことが好きだ。もうそれは間違いない。だけどタクミ君は高校生、それは社会的に見てダメなことだ。だから私はもうタクミ君と連絡を取り合うのを辞めるべきだ。涙が溢れた。私にとってのこの恋は、遅すぎる初恋だったから。
夜、いつものようにタクミ君と話す。自分の恋心が悟られないように注意して話しているはずだが、彼の声を聞くだけでドキドキしてちゃんと出来ているかどうかわからない。
あまりハッキリとは言わず、ぼかすように幸せになるかもと伝える。告白された事も、付き合うかも知れないという事も言いたくなかった。
そんな話をしていると、タクミ君が会って話をしたいと言い出した。会ってうまく言えるか分からない。本当は会わない方がいいのかも知れない。それでも、後悔はしたく無かった。もう一度だけ、タクミ君の顔が見たかった。
「年上のお姉さんなんだから、しっかりしないとね」
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