うちの居候は最強戦艦!

morikawa

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第6章

6-9

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「好一君! 好一君! お願い、目を開けてよぉ!」

 俺はこころの鳴く声で目が覚めた。ああ、戻ってきたんだなと、俺の胸に突っ伏して泣くこころの体温と重さで実感する。俺はゆっくりと手を持ち上げ、泣くこころの髪をなでた。

 ここはセラスチウムの艦橋か。俺は操縦席から降ろされて寝かされていたらしい。すぐそばにカルティ達も居る。

「好一君!」

 こころは俺が目を覚ましたのに気付き、顔を喜びの笑顔で溢れさせると、また泣きだした。俺は上半身を起こし、こころの頭を撫でる。

「悪かったな、心配させて」

「ううん・・・えぐっ、えぐっ」

 こころは泣き過ぎて言葉も出せないようだ。俺は指でこころの涙を拭ってやった。

 後ろではカルティが口をタコみたいにしてシローシローとか言ってる。

 その横では調子に乗るな、ですとか騒いでいるラナを、サレナと育子さんが苦笑いしながら押さえつけてる。セラスは横に居た。セラスはくすりと笑うと、俺の肩を軽く押した。

「もう泣くなよ。俺達はどんな奴がこころを狙って来たって、ぶっ倒してやる。それからお前の所に帰ってくる。ぜったいだ」

「本当? 絶対に帰って来てくれる?」

「ああ、絶対だよ」

 俺が約束すると、こころはやっと微笑んだ。涙に濡れた瞳やまつ毛が光りに反射して輝く。やっぱりお前は笑ってる時が一番可愛いな。

 俺は軽くこころの顔に手を添え、そして唇を合わせた。いったん離れて、見つめあってからもう一度重ねる。

 って、カルティとセラスは拍手してるし、ラナはますます暴れ始めるし、めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど?! 見世物じゃないっつーの!

 俺とこころが顔を真っ赤にしていると、セラスが拍手を止め、猫が隙間に入るみたいに無理やり俺とこころの間に入ってきた。

「こころ、一人占めはだめです。今度は私の番ですよ」

 セラスはそう言うと、俺の首を両手でぐっと抱きよせると、強く唇を押しつけて来た。っておい、セラス!?

「せ、セラスちゃん?」

「コーイチは私のことも好きなんですから。私にも権利はあります!」

 堂々と胸を張って宣言するセラス。こころはくすくすと笑い始めた。

「良いよ、じゃあ、とりあえずはそういうことで」

「ええ、とりあえずは」

 あの~ もしもし? どういうことなんでしょう? 俺が途方に暮れていると、二人は俺を見てくすくすと笑い始めた。うぅ、なんだよ、ちくしょう。やはり女子は良く分からん!

「私、負けませんから!」

 笑いが止まると、セラスは言った。

「わ、私だって負けないよ?」

 こころも返す。

「ふふ~ん、有利なのは私ですよ? なにせ私はまだまだ成長しますので。コーイチはお姉さんが好みみたいですから、もっともっとすごくなって、コーイチを完全に虜にしてあげます!」

「え、え?! わ、私だってまだまだこれからだよ?!」

「そうですか? 綺麗にはなれるかもしれないけど、スタイルはここで頭打ちじゃないですか?」

「そんなことないよ! 身長は伸びないかもしれないけど、ほかはこれからだもん!」

「ふ~ん、じゃあ、そういうことにしてあげます」

「そういうことって何?!」

「そういうことです。それでは私は先行してリードを保つことにします」

「先行してるつもりなの?!」

「事実です」

 セラスはこころに自信満々に宣言すると、俺に飛びついて来た。

「さあ、コーイチ。さっき見たいに一つになりましょう!」

「え、あ、ちょっと、セラスちゃん?!」

 こころが叫ぶ。って俺も叫びたい。せ、セラスさん、こ、こんな所で何を?! ひ、ひとつって、こうやって二人に、男子と女子に戻った以上、それはまずいのではないでしょうか?!

「コーイチ好みの女に成長してあげますから。だからキスよりもっとすごいことしましょう! コーイチ、私を大人にして下さい!」
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