ハルカ・カナタの宇宙戦争

morikawa

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第1章

1-5

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 現状を具体的に言うと、私はぼーっと湯船に浸かって、長い髪を洗うハルカを眺めている。小さくて華奢な体。胸はあんまりだけど、それが逆にエロいなあってふと思った。

「どうかしましたか?」

 シャワーで髪を流し終えたハルカが振り向いて尋ねる。

「ううん、別に」

 私はそう答えつつ、自分の脇とか太ももとかを摘まんでみる。

「やっぱり太ってるかな……」

「まだ気にしてたんですか?」

 苦笑しながら、ハルカも湯船に入ってきた。少しだけお湯が溢れて、排水溝に水がごぼごぼと流れ込む音が静かな浴室に響く。

「大丈夫、統計的にカナタの体形は男性の目を引きます。ないすばでぃという形状なのではないですか?」

 慰めるつもりなのか、ハルカが静寂を破り、そんな発言を唐突にした。

「それどういう統計!?」

「すれ違った男性の視線の向く方向を観察していました」

「そんなことしてたの!?」

「はあ、思考システムと演算システムが手持無沙汰だったので」

 何それ? 暇だったってこと!? というかシステムって何?

「は、ハルカと比較してどうなのよう……」

 良く分からないながらも、ついそれが気になって聞いてしまう私。

「私とですか? 一緒に居る時は、最初私の顔や髪に視線が向かう確率は高いですが、最終的には確実にカナタの胸や太ももに視線が行きます。大丈夫、もてもてです」

 ハルカは真面目な顔で答えた。私はついお湯に顔を突っ込んでしまう。

胸とふとももって……一体なんなの、それ! やっぱり男の人は良く分からない……って下らないことにぐったりさせられて、何を気にしていたのか忘れちゃったよ!

 私とハルカはその後もしょうもない話しをいろいろとして、いつものようにのぼせる間際でお風呂から上がり、居間で牛乳を飲みながらちょっとバラエティ番組を見て、それから2階の自分の部屋へと向かうため、階段を登る。

「おやすみなさい、カナタ」

「おやすみ~」

 私はあくびをかみ殺しながらハルカへ返事して、自分の部屋のドアを開ける。

 自慢ではないが、あんまり綺麗ではない、少し散らかっている部屋だ。

 可愛いもの、気に入ったものを適当に飾っているし、家具も統一感が無くてぐたぐたなかんじ。やっぱり性格って出るのかな~ハルカの部屋は小ざっぱりしていて家具もシンプルだし。

 とりあえずなんだか今日は疲れた気がする。なんでだっけ? まあいいや。もう寝ることにしちゃおう……勉強? なんですか、それは?

 私はベットにばたんと倒れて、それから朝起きた時のままの形で一日私を待っていてくれた薄い羽根布団に包まる。

 意識するまでもなくまぶたが閉じてすぐに頭がぼーとしてくる。寝つきが良いのは私の数少ない特技だね。明日も楽しい日になれば良いな……
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