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第1章
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そして次の瞬間、視界が切り替わった。
見える範囲の広さに私は驚く。
そう、365度全方位が見える、というか認識できる。そんな不思議な感覚。
真下の庭や家から、ずっと遠くにある学校、いや、それどころじゃないよ、地平線の彼方まで分かる! その替わりにコックピットの中は見えなくなったけど。どういうことだろ?
で、でも、自分の体は当然認識できるから、まるで裸で宙に浮いてるみたいだよ?!
体を隠したくても、手は固定されちゃってるし、これって何? 強制露出?! 私そういう特殊な趣味嗜好は無いよ!?
「神経接続、チェック完了。正常です」
私が悶えていると、そんな報告をしながら、すっと横に、裸でしかも半透明のハルカが現れた。
「ハ、ハルカ?」
「今、私とマスターは全ての思考が繋がっているのですよ。マスターは私の全てを掌握しました。さあ、共振制御機関(ウェーブコンタクター)を稼働します。12年前に私を驚愕させ、また歓喜させた無二の力を見せて下さい!」
ハルカがそう言うと、軽く船体が振動を始めた。
「な、なに、ウェーブコンタクターって何?!」
「始原の波と共振能力者をさらに深く結びつけるシステムです。不安定な共振を確実に行い、能力者の潜在能力を引き出します。さらには能力者の力をコントロールすると同時に共振干渉エンジン(ウェーブドライバー)とリンクし、船体の能力を飛躍的に上昇させます」
「さ、さっぱり分かんない?!」
「そうですか…まあ、使ってみれば思い出しますよ。共振制御機関、起動」
ハルカがそう言うと、船体の奥で何かが動き始める。
次の瞬間、ガクンと船体が、ううん、私の認識する世界が激しく振動して、揺らぐ。そして世界の色が変わる。まるで全ての色素が抜け落ちてしまったような、そんな色。
灰色に歪んだ世界で、私は気付く。今まで分からなかったけど、この世界にはとてつもなく巨大な力に満ちていたことに。
その力はまるで波のように感じられる。この街を、地球を、宇宙全体を飲み込んでしまうかのような巨大な波。
私はその波に飲み込まれそうになって、悲鳴を上げた。
でも声が出ない。
飲み込まれないよう、必死で抵抗する。
だけどまるで歯が立たない。波に飲み込まれて融けて行く不思議な、そして気色悪い感覚…ひう…
このまま自分が消えてしまうんじゃないかと思った時、視界が元に戻った。
目に見える世界が色を取り戻す。よ、良かったよ…! こ、怖かったよ…! 本気で!
「共振制御機関、起動完了。続いて共振干渉エンジンも起動完了。共振同期値、7789。まあ悪くはない数字です。帝国騎士とも五分以上に渡り合えますよ。でも以前はもっともっと高かったです。どうしたのですか?」
見える範囲の広さに私は驚く。
そう、365度全方位が見える、というか認識できる。そんな不思議な感覚。
真下の庭や家から、ずっと遠くにある学校、いや、それどころじゃないよ、地平線の彼方まで分かる! その替わりにコックピットの中は見えなくなったけど。どういうことだろ?
で、でも、自分の体は当然認識できるから、まるで裸で宙に浮いてるみたいだよ?!
体を隠したくても、手は固定されちゃってるし、これって何? 強制露出?! 私そういう特殊な趣味嗜好は無いよ!?
「神経接続、チェック完了。正常です」
私が悶えていると、そんな報告をしながら、すっと横に、裸でしかも半透明のハルカが現れた。
「ハ、ハルカ?」
「今、私とマスターは全ての思考が繋がっているのですよ。マスターは私の全てを掌握しました。さあ、共振制御機関(ウェーブコンタクター)を稼働します。12年前に私を驚愕させ、また歓喜させた無二の力を見せて下さい!」
ハルカがそう言うと、軽く船体が振動を始めた。
「な、なに、ウェーブコンタクターって何?!」
「始原の波と共振能力者をさらに深く結びつけるシステムです。不安定な共振を確実に行い、能力者の潜在能力を引き出します。さらには能力者の力をコントロールすると同時に共振干渉エンジン(ウェーブドライバー)とリンクし、船体の能力を飛躍的に上昇させます」
「さ、さっぱり分かんない?!」
「そうですか…まあ、使ってみれば思い出しますよ。共振制御機関、起動」
ハルカがそう言うと、船体の奥で何かが動き始める。
次の瞬間、ガクンと船体が、ううん、私の認識する世界が激しく振動して、揺らぐ。そして世界の色が変わる。まるで全ての色素が抜け落ちてしまったような、そんな色。
灰色に歪んだ世界で、私は気付く。今まで分からなかったけど、この世界にはとてつもなく巨大な力に満ちていたことに。
その力はまるで波のように感じられる。この街を、地球を、宇宙全体を飲み込んでしまうかのような巨大な波。
私はその波に飲み込まれそうになって、悲鳴を上げた。
でも声が出ない。
飲み込まれないよう、必死で抵抗する。
だけどまるで歯が立たない。波に飲み込まれて融けて行く不思議な、そして気色悪い感覚…ひう…
このまま自分が消えてしまうんじゃないかと思った時、視界が元に戻った。
目に見える世界が色を取り戻す。よ、良かったよ…! こ、怖かったよ…! 本気で!
「共振制御機関、起動完了。続いて共振干渉エンジンも起動完了。共振同期値、7789。まあ悪くはない数字です。帝国騎士とも五分以上に渡り合えますよ。でも以前はもっともっと高かったです。どうしたのですか?」
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