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#4 罠
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再び僕はマコトの下半身に目を向けてみた。
股下からお腹に向かって、一本太い筋が薄いピンクの布地を盛り上げている。
いくら女の子を装っても、男女の体の構造上の違いは明確に女装の限界を示していた。
しかもツンと突っ張った様は、明らかに布地の下に隠れているマコトの肉茎が硬化していることを物語っていた。
女装、そして緊縛……。
それでマコトは欲情している。
それがマコトの性癖なのだ………。
僕はゴクリと生唾を呑み込んだ。
なぜかそのパンツを膨らませた太い筋が僕の情欲を高めるのだ。
僕の指は夢遊病者のように、太い筋に伸びていく。
そして何かに憑かれたようにその盛り上がったモノをパンツ越しに指でつまんだ。
「あああああ」
途端にマコトの口からけたたましい悲鳴が漏れる。
でも僕はその悲鳴を無視して………、
いや、正確に言えば悲鳴にそそられ、指を上下に動かした。
「だ、駄目! 止めて!」
顔を左右に激しく振るいながらマコトが僕に懇願する。
それでも僕は指の動きを止めない。
いつしかマコトの懇願の声は細くなり、つれてすすり泣くようなため息が漏れてくるのであった。
「これ以上されたら、い…逝っちゃう…………」
そのときだった。
僕は背後に何か空気がゆらめくのを感じた。
そしてイナヅマに打たれたように、さっきまで僕の心の中に引っ掛かっていた何かが分かったのだ。
それは………、
こうして後ろ手に緊縛されているマコトはどうやって僕にLINEを送ったのかということだった。
マコトに代わって誰かがマコトのスマホを使って僕にLINEを送ったのだ。
でも、もしそうだとしたら何のために?
深く考えるまでもなく答えは一つしかなかった。
僕を陥れる為だ。
しかし気が付くのが決定的に遅かった。
「池上、そこで何をしているんだ?」
名前を呼ばれて反射的に僕は声する方に振り返った。
ドアの入口近くで男子生徒がスマホを僕に向けていた。
竜崎…。
マコトと同じく図書委員だ。
クラスは違うが、僕がよく図書館に通うので名前だけが知っていた。
茶髪で顎が尖り、吊り上がった目…。その目がニヤニヤと笑っている。
先程、竜崎は池上と僕に呼びかけた。
奴に背中を向けていたのに、なぜ奴は僕だと分かったのだろう?
それは考えるまでもなかった。
奴が僕にLINEを送ったのだ。
「お前がマコトに何をしていたのかはバッチリ動画に撮ったぜ…」
竜崎はスマホをポケットにしまった。
「こ、これは……」
僕は何とか説明しようと試みたが、何とも言葉が出てこない。
それにもし、これが奴の仕掛けた罠ならば如何なる弁明も無駄だ。
「そう、お前が思っている通りさ。お前は罠にかかったんだ」
意外にあっさりと竜崎は告げた。
「だけどこのことが学校に知られたらどうする? お前を弁明してくれる者はいないぜ」
僕はすがる思いでマコトを見た。
マコトなら僕を庇ってくれるかもしれない…。
すると竜崎は僕の考えに気づいたのだろう。マコトに向かって言った。
「マコト、お前が池上にここで何をされたか言ってみろ」
マコトは顔を伏せ、口を開いた。それを聞いて僕は驚愕した。
「池上君が僕を書庫の一室に誘い込み、女装を強要したんです。そして抵抗できないように僕を後ろ手に縛り上げた後…、悪戯をされました…」
ええええっ!?
股下からお腹に向かって、一本太い筋が薄いピンクの布地を盛り上げている。
いくら女の子を装っても、男女の体の構造上の違いは明確に女装の限界を示していた。
しかもツンと突っ張った様は、明らかに布地の下に隠れているマコトの肉茎が硬化していることを物語っていた。
女装、そして緊縛……。
それでマコトは欲情している。
それがマコトの性癖なのだ………。
僕はゴクリと生唾を呑み込んだ。
なぜかそのパンツを膨らませた太い筋が僕の情欲を高めるのだ。
僕の指は夢遊病者のように、太い筋に伸びていく。
そして何かに憑かれたようにその盛り上がったモノをパンツ越しに指でつまんだ。
「あああああ」
途端にマコトの口からけたたましい悲鳴が漏れる。
でも僕はその悲鳴を無視して………、
いや、正確に言えば悲鳴にそそられ、指を上下に動かした。
「だ、駄目! 止めて!」
顔を左右に激しく振るいながらマコトが僕に懇願する。
それでも僕は指の動きを止めない。
いつしかマコトの懇願の声は細くなり、つれてすすり泣くようなため息が漏れてくるのであった。
「これ以上されたら、い…逝っちゃう…………」
そのときだった。
僕は背後に何か空気がゆらめくのを感じた。
そしてイナヅマに打たれたように、さっきまで僕の心の中に引っ掛かっていた何かが分かったのだ。
それは………、
こうして後ろ手に緊縛されているマコトはどうやって僕にLINEを送ったのかということだった。
マコトに代わって誰かがマコトのスマホを使って僕にLINEを送ったのだ。
でも、もしそうだとしたら何のために?
深く考えるまでもなく答えは一つしかなかった。
僕を陥れる為だ。
しかし気が付くのが決定的に遅かった。
「池上、そこで何をしているんだ?」
名前を呼ばれて反射的に僕は声する方に振り返った。
ドアの入口近くで男子生徒がスマホを僕に向けていた。
竜崎…。
マコトと同じく図書委員だ。
クラスは違うが、僕がよく図書館に通うので名前だけが知っていた。
茶髪で顎が尖り、吊り上がった目…。その目がニヤニヤと笑っている。
先程、竜崎は池上と僕に呼びかけた。
奴に背中を向けていたのに、なぜ奴は僕だと分かったのだろう?
それは考えるまでもなかった。
奴が僕にLINEを送ったのだ。
「お前がマコトに何をしていたのかはバッチリ動画に撮ったぜ…」
竜崎はスマホをポケットにしまった。
「こ、これは……」
僕は何とか説明しようと試みたが、何とも言葉が出てこない。
それにもし、これが奴の仕掛けた罠ならば如何なる弁明も無駄だ。
「そう、お前が思っている通りさ。お前は罠にかかったんだ」
意外にあっさりと竜崎は告げた。
「だけどこのことが学校に知られたらどうする? お前を弁明してくれる者はいないぜ」
僕はすがる思いでマコトを見た。
マコトなら僕を庇ってくれるかもしれない…。
すると竜崎は僕の考えに気づいたのだろう。マコトに向かって言った。
「マコト、お前が池上にここで何をされたか言ってみろ」
マコトは顔を伏せ、口を開いた。それを聞いて僕は驚愕した。
「池上君が僕を書庫の一室に誘い込み、女装を強要したんです。そして抵抗できないように僕を後ろ手に縛り上げた後…、悪戯をされました…」
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