放課後の図書室

くねひと

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#6 奴隷ペア

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「その制服はどうやって手に入れたんだい?」
「今の世の中、いろいろと手を尽くせば手に入らないモノはないわ。念のために言っておくけれど、決して女子生徒のモノを盗んではいないからね」
 僕から次の質問がないことを確認して、またマコトは独白を続けた。

「誰もいないこの部屋で下着から何まで全て女装して、そして自分に縄を掛ける…。自縛は稚拙なものだったけれど、私の被虐癖を十分満足させるものだったわ……。でも段々とより強い刺激を求めるようになって………」
 話が徐々に核心の部分に近づいてきたようだ

「ある日、私は部屋を出て、書庫を抜け、図書室まで歩いてみたの。誰かが私の後ろ手縛りの縄尻を取って嫌がる私を引き回す……。頭の中はそんな妄想に占められ、とても興奮したわ」

 そのときのことを想い出しているのか、マコトは少し潤んだ目をどこかあらぬ彼方に向けていた。
「後ろ手縛りのまま私は図書室のドアノブを握り、ドアを開けた。そうしたら………」
「そうしたら?」
「そこに竜崎君がいたのよ」

 竜崎は教室に忘れ物をしたので休みの日にも拘わらず学校に来たのだという。
 そのついでに図書室に行ってみたらドアの鍵が開いていたので、誰かいるのかと思い中に入ってみた。そうしたところ、少ししてマコトが入って来たのだそうだ。

「私は竜崎君と共に再び書庫の部屋に戻り、いろいろ詮索されたわ。そして私は自分の性癖、今まで図書室でどのように遊んでいたのか、何もかも白状させられたの……。何にしろ、女装で自縛姿を見咎みとがめられている以上、言い繕うことはできなかった………」
 そこまで言うとマコトは哀し気に笑った。

「それから今までの独り遊びに彼が加わったの。私は女奴隷として…、彼はご主人様として………」
「あ、遊びって、竜崎は君に何をしたんだ?」
とね……」

 僕の質問にマコトは答えをはぐらかした。
 僕がさっきマコトにしたようなことか?
 それとももっと踏み込んだものか?
 マコトがはっきり答えないことで、僕はいらぬ妄想をたくましくし、果てはなぜか竜崎に嫉妬心まで覚えるのだった。

「そ、それで、結局のところ僕は?」
「それは……、」
 マコトはそこで少し言いよどんだ。

「お前はに選ばれたんだよ!」
 背後からの声に僕は振り返る。
 マコトに代わって答えたのは戻って来た竜崎だった。

 ……。………。
 竜崎が言い放った言葉が僕の頭の中で反響する……。
 しかしそれよりも僕は竜崎の背後に男子生徒が二人いることに衝撃を受けた。
 黒瀬と林……。

 余り接触はないが黒瀬は同じクラス。林は隣のクラスで2クラス合同で行う体育の授業を顔を知っていた。
「この二人は?」
 僕はマコトに訊く。
「最近、ご主人様と私のに加わったの。」
 二人共竜崎の陰でニヤニヤと笑っている。
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