日常の「お、おう‥」

タワシ部

「へ？タワシ部つった？」

「ハア？なにそれ？
何の活動するの？」


「タワシを磨いてひたすらタワシを褒める話をし合う部活だよ。」

「なんだよ、ソレ。
ハハ‥俺は遠慮するよ」

「言うと思った。
俺もタワシ部はオカルトサークルみたいなヤバいところなんだろうなぁと思っててさ、
だけど、知りたいんだよ。何をやっているのかな。
で、体験入部しないか？」


「お前、ただ怪しいところには入るのが怖いチキン野郎じゃねーか。」

「怪しい所は誰だって警戒するだろーが！」

「まぁ、体験ならイイよ。」
そう俺は言った。


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キンーコンーカンーコンー


「バスケ部来てね～！」

「音楽部楽しいよ～～！」
新入生への部活勧誘が物凄い。

自称情報通の、紀伊國屋からの話によれば、
勧誘期間も中盤の頃から終わりにかけては
授業が終わる前からウズウズしている先輩も多いんだとか。

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ここみたいだね。

ガチャ


タワシ部とは扉の張り紙にはあったが
それを想起させるものが見つからない。

向こうに何人か人がいる。


「向こうに先輩らしき人達がなんか雑談してるなぁー」と加藤。

「なー、お前聞いて来てよ。チキンだから」

しまった、
俺がふっかけて加藤は
「ハァッ？」軽くキレ、
言い合いになりそうになった。


そこに、身長180センチはあるだろうかー
大きな男性が
「君たち、体験入部希望者かい？」

ハイ、そうです。


その男性に促されていくつか並べてあるパイプイスに座った。

「説明会まで少々お待ちくださいー」


加藤と俺以外、パイプイスに誰も座ってないな‥

加藤はタワシを探しているのか、色々な所に目をやる。

‥毛頭タワシ部に入る気は無いのだが



そういえば今日はまだあのジンクスが発動してない！
もしかしてこの呪いは終わったのか？