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4歳児12歳王子を養います
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「養うお金も暇もないことも重々承知です。今私の衣服やこの宝石の類を全部貴方に差し上げても構いません。どうか受けて頂きたく思います。私は国の騎士が来るまで死ぬ訳にはございません。報酬も弾みます。貴方が望むのならば一生困らない金額を差し上げますどうか」
「金も報酬いらないから、働いて、ほら服!」
「しかし」
「服着替えて」
「はい」
王子に品質は普通の白無地の布服と少し破れてボロボロ風のズボンを手渡して、「着替え終わったら呼んで」とだけ言って、私は部屋から出る。我ながらスキルとポーチで最初から持っていた風に取り出すのがうまくなってきたような気がするっとくだらないことを考えながら、ゆっくりと扉を閉めて扉の横の壁に身体を預けて、首を上に上げて一つため息をこぼす。
報酬も金もいらないから面倒事に巻き込まれて、私の夢見る異世界スローライフが遠のくと非常に困るから、私はあえて報酬の話を突っ返して、不躾な一時利用対象として見て無事にその騎士が来るまでの駒とでも思ってくれればいい。そうして忘れて欲しい。他国のしかも歳も行かない王子がこんな事態になっているのだから、なにかお家問題とか家臣の策略とか権力とか手の付けようが無いものひっさげて来ているとしか思えない。
手放しで恩人だと思われて今後接触されるのも問題だ。だから王子を働かせることにする。生活が苦しいを言い訳に、実際に苦しいのはほんとで最近はレベルが上がって余裕が出てきたけれども、私は私を養うだけで精一杯だ。その状態で養うのだ。せめて掃除くらいはさせよう。王子とはいえ働かず物は食うべからず。ぶっちゃけこんなことさせて罪に問われも、その信念は曲げられない。働かない者は食うな!少なくともこんな無法地帯なら尚更ね。そう思うものの、少し行動を焦って起こしすぎたと人差し指を軽く噛んで悔いる。
(そもそも、見た目は中性的かつ知性を感じるナリしてたけど、プライドが高かったら今ので大分怒りを買うだろうな、多少なりとも嫌われるのはいいとして、大嫌いまでになられると動きにくい。異世界の王族かもしれないから自分の身が可愛いゆえにそこまでわざわざ出さないとは思うけど)
「お待たせして申し訳ありません。着替え終わりました」
「ひょふ、わああああ! あ? うん」
考え癖のせいで盛大に叫んでしまい、他の宿泊の人が扉を開けて「うるせぇーぞガキ!次やったら殺すぞ!」っとお叱りを飛ばされたが、仕方ない驚いたものは驚いたんだっと言い聞かせて、怒鳴り声を飛ばした人を一瞥して、彼と共に部屋に戻る。さてさて、他に町になじむような格好をさせないといけないところはあるかな?っと着替えた彼を見ようと目線を向けると、ややつり目気味の青の眼が申し訳なさそうに細められていた。小さく「申し訳ありません」っとその綺麗な瞳で悲しげに謝罪されたので、思わず「大丈夫」っとだけ返してさらに瞳を見つめてしまた……。改めてみるとやはり瞳の色は今青色で、やっぱり白髪といい青の眼といい異世界なんだなっと何度目だろうか、思い知らされる。さて、今度こそもうちょっと貧相に見せられるとこはないかと、彼の格好を見ると、やはり綺麗に整えられた髪と艶のある肌からして、すでにこの町の人間ではないのが明白にわかってしまう。
「こりゃ、外出て働くのは難しいな」
「……っ申し訳ありません。私のやれることは全力でします。ですからどうか助けの騎士がくるまでここに置いてください! 私は今死ぬ訳にはいかないのです!」
「その死ぬ訳にいかないの訳による」
相当言いにくいのだろう、綺麗な顔をを顰め口を血がでるのではないか?っと思うほどに堅く結び強く握った手は力を込めすぎて震えている。眼はわかりやすく泳いでから顔は地面に吸い寄せられるように下向いた、必死に考えを巡らせているのは明白だった。それでも根気よく待つと、やがて意を決したように、髪を振り乱して顔を上げた。
ゆっくりと彼は口を開き声を発した。
「……それは、」
「金も報酬いらないから、働いて、ほら服!」
「しかし」
「服着替えて」
「はい」
王子に品質は普通の白無地の布服と少し破れてボロボロ風のズボンを手渡して、「着替え終わったら呼んで」とだけ言って、私は部屋から出る。我ながらスキルとポーチで最初から持っていた風に取り出すのがうまくなってきたような気がするっとくだらないことを考えながら、ゆっくりと扉を閉めて扉の横の壁に身体を預けて、首を上に上げて一つため息をこぼす。
報酬も金もいらないから面倒事に巻き込まれて、私の夢見る異世界スローライフが遠のくと非常に困るから、私はあえて報酬の話を突っ返して、不躾な一時利用対象として見て無事にその騎士が来るまでの駒とでも思ってくれればいい。そうして忘れて欲しい。他国のしかも歳も行かない王子がこんな事態になっているのだから、なにかお家問題とか家臣の策略とか権力とか手の付けようが無いものひっさげて来ているとしか思えない。
手放しで恩人だと思われて今後接触されるのも問題だ。だから王子を働かせることにする。生活が苦しいを言い訳に、実際に苦しいのはほんとで最近はレベルが上がって余裕が出てきたけれども、私は私を養うだけで精一杯だ。その状態で養うのだ。せめて掃除くらいはさせよう。王子とはいえ働かず物は食うべからず。ぶっちゃけこんなことさせて罪に問われも、その信念は曲げられない。働かない者は食うな!少なくともこんな無法地帯なら尚更ね。そう思うものの、少し行動を焦って起こしすぎたと人差し指を軽く噛んで悔いる。
(そもそも、見た目は中性的かつ知性を感じるナリしてたけど、プライドが高かったら今ので大分怒りを買うだろうな、多少なりとも嫌われるのはいいとして、大嫌いまでになられると動きにくい。異世界の王族かもしれないから自分の身が可愛いゆえにそこまでわざわざ出さないとは思うけど)
「お待たせして申し訳ありません。着替え終わりました」
「ひょふ、わああああ! あ? うん」
考え癖のせいで盛大に叫んでしまい、他の宿泊の人が扉を開けて「うるせぇーぞガキ!次やったら殺すぞ!」っとお叱りを飛ばされたが、仕方ない驚いたものは驚いたんだっと言い聞かせて、怒鳴り声を飛ばした人を一瞥して、彼と共に部屋に戻る。さてさて、他に町になじむような格好をさせないといけないところはあるかな?っと着替えた彼を見ようと目線を向けると、ややつり目気味の青の眼が申し訳なさそうに細められていた。小さく「申し訳ありません」っとその綺麗な瞳で悲しげに謝罪されたので、思わず「大丈夫」っとだけ返してさらに瞳を見つめてしまた……。改めてみるとやはり瞳の色は今青色で、やっぱり白髪といい青の眼といい異世界なんだなっと何度目だろうか、思い知らされる。さて、今度こそもうちょっと貧相に見せられるとこはないかと、彼の格好を見ると、やはり綺麗に整えられた髪と艶のある肌からして、すでにこの町の人間ではないのが明白にわかってしまう。
「こりゃ、外出て働くのは難しいな」
「……っ申し訳ありません。私のやれることは全力でします。ですからどうか助けの騎士がくるまでここに置いてください! 私は今死ぬ訳にはいかないのです!」
「その死ぬ訳にいかないの訳による」
相当言いにくいのだろう、綺麗な顔をを顰め口を血がでるのではないか?っと思うほどに堅く結び強く握った手は力を込めすぎて震えている。眼はわかりやすく泳いでから顔は地面に吸い寄せられるように下向いた、必死に考えを巡らせているのは明白だった。それでも根気よく待つと、やがて意を決したように、髪を振り乱して顔を上げた。
ゆっくりと彼は口を開き声を発した。
「……それは、」
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