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リチェルリットお迎え幹部は◯◯◯でした。
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ーステータスー
名前 名無し
性別 女
年齢 4
LV 9
HP 8/74
MP 0/64
体力 58
精神 64
筋力 62
防御 57
速度 53
魔力 48
素質 58
スキル
固有スキル 物質具現化Lv2 言語理解
戦闘スキル 短剣Lv2 長剣Lv4 回避Lv2
補助スキル 聞き耳Lv1
非戦闘スキル 演奏Lv4 魔物解体Lv3
魔法 水魔法Lv1(ウォーターボール)
経験値 1036/1100
グラスに魔法やら地理やら一般常識(王子流)を教えられ多少なりとも、この世界に来てから感じていた焦りと押し込めていた不安感は薄れ、落ち着いてグラスと来たるべき迎えの為に、王子に料理と掃除と洗濯と荷物整理と……あとあとーその他諸々やらせて「まさか、本当に家事スキルを習得するまでになるとは……」王子の未来に貢献させたり色々良いことした。
「本当にうまくなったねー。あんな痛みきったジャガイモからこんな美味しいスープできあがるなんて」
「ええ、多少なりとも貴方のお役に立てたのなら私はとても嬉しいです」
「何度も言うけど、敬語使わなくてもいいのにー顔面鉄面皮王子ー!」
「貴方こそ口調に似合わず無表情なのを自覚してください。それに敬語は私なりに大分砕いているのですからこれで容赦を」
それでも、短い間だったけど最初の頃のような思い詰めた眼ではなく、私がすこしおちゃらけると僅かだけど緩めて楽しそうに眼を細めて相手をしてくれるようになった。最初は敬語でそれとなく躱されていたのに比べれば大分前進。これならちょっとこれを受け取ってくれるかな。
「あぁ、そうそうこれ選別にあげるよ」
「……コレは腕輪?いえ、魔力が込められているので魔具でしょうか」
私がグラスに渡したのは邪魔にならない程度の大きさのスターサファイアが主張する腕輪だ……コレ作るのに魔力足りなさすぎて、HP8になっちゃったよ。今日はもう働きに行きたくない。てかグラスの予想だと今日あたりにやっと迎えがくるそうですからね外出れないわ。
「うん、似たようなもんコレに魔力込めてみて」
私の言われたままに、グラスは私の渡した腕輪に魔力を込めると。杖のてっぺんに大きなスターサファイアがあしらわれた白銀のすらりとした杖がグラスの手に現れた。グラスはあまりの驚きに、強く握ると杖の重さに耐えられずに地に這いつくばった。
「重すぎて動きません」
「すぐに使えるようになるよ。あははは……グラスって剣より魔法のが性ににあってるって言ってたでしょ?だから、私の感じたグラスに合せて作った。重すぎて感じるのは、まだ使いこなす力量の問題。グラスの魔力じゃなきゃただの腕輪だから……まぁ、また面倒事起きても対処できるくらいになってって餞別で、うーんそんな感じ……魔力もう一度込めると戻せるよ」
「……ありがとうございます。貴方の思い受け取りました」
そう言って大事そうに左手首にのにはめて嬉しそうに薄く笑っていた。なんか顔がほんのり赤い気がするけど宝石やっぱ王族だから好きなのかな?なら私ナイスチョイスっと心の中でガッツポーズをする。それで、最後とまではいかないけれど、王族がこんな土地に来るのは難しいから今後会うのは先になるだろうと思って、グラスと話をする。
コン コン
目前の別れを少しでも楽しいものにしようと。ここの町の人間にノックをするなんて、気遣いなんてできる奴はいない。だから、【迎えが来た】ということがすぐにわかった。私は返事をしてノックをした主を迎え入れる為に扉を開けた。
「はぁ~い、大丈夫かしらぁん♪グラスのボーヤとあぁぁぁらぁ可愛い女の子ねぇ、ガールフレンドかしら、キャ!」
「お久しぶりです。ラブマルージュ様。こちらは、私を保護してくださいりました恩人です。この度は我が父上による浅さはかさによる行動を謝罪をと同時に同じ血の流れる私めに御慈悲を掛けて頂きありがとうございます」
目の前に二メートルあるんじゃないかってほどの筋肉隆々の大男、口紅がなかったら精悍な顔立ちの色男だろうことがうかがえるのに台無しにする化粧。赤色の髪は長く後ろでひとまとめにされており。服は緑を基準とした、上質な布で、これは女物ではなくちゃんと男のものだった。そんな色々情報量の津波を起こす色彩暴力オカマに思考と身体をフリーズさせてしまった。そんな私を横目に、グラスは普通に受け流して応対してる。すごい。
「相変わらずねぇ、全然このくらいならいいのよ~王も心配してたわ!グラスちゃんはまだ12歳なんだからもっと肩の力を抜いてもいいのよん」
「はい、王の海のような慈悲と空のような心に感謝を……。それでは行きましょうか」
何気なくそういうグラスはまとめていた荷物を肩にかけ、私の右手を握りあっけにとられる私の手を引いてラブマルージュを後ろに付けて当たり前と言わんばかりにずんずん進んでゆく。
「えっちょ、私も行くの!?」
「あたりまえよぉ~。今をときめく乙女同士仲良くお話しましょうね♪」
「…………」
誰かたすけてえええええええええええ!心の中で盛大に叫ぶもその声は自分の心に響くのみ。
名前 名無し
性別 女
年齢 4
LV 9
HP 8/74
MP 0/64
体力 58
精神 64
筋力 62
防御 57
速度 53
魔力 48
素質 58
スキル
固有スキル 物質具現化Lv2 言語理解
戦闘スキル 短剣Lv2 長剣Lv4 回避Lv2
補助スキル 聞き耳Lv1
非戦闘スキル 演奏Lv4 魔物解体Lv3
魔法 水魔法Lv1(ウォーターボール)
経験値 1036/1100
グラスに魔法やら地理やら一般常識(王子流)を教えられ多少なりとも、この世界に来てから感じていた焦りと押し込めていた不安感は薄れ、落ち着いてグラスと来たるべき迎えの為に、王子に料理と掃除と洗濯と荷物整理と……あとあとーその他諸々やらせて「まさか、本当に家事スキルを習得するまでになるとは……」王子の未来に貢献させたり色々良いことした。
「本当にうまくなったねー。あんな痛みきったジャガイモからこんな美味しいスープできあがるなんて」
「ええ、多少なりとも貴方のお役に立てたのなら私はとても嬉しいです」
「何度も言うけど、敬語使わなくてもいいのにー顔面鉄面皮王子ー!」
「貴方こそ口調に似合わず無表情なのを自覚してください。それに敬語は私なりに大分砕いているのですからこれで容赦を」
それでも、短い間だったけど最初の頃のような思い詰めた眼ではなく、私がすこしおちゃらけると僅かだけど緩めて楽しそうに眼を細めて相手をしてくれるようになった。最初は敬語でそれとなく躱されていたのに比べれば大分前進。これならちょっとこれを受け取ってくれるかな。
「あぁ、そうそうこれ選別にあげるよ」
「……コレは腕輪?いえ、魔力が込められているので魔具でしょうか」
私がグラスに渡したのは邪魔にならない程度の大きさのスターサファイアが主張する腕輪だ……コレ作るのに魔力足りなさすぎて、HP8になっちゃったよ。今日はもう働きに行きたくない。てかグラスの予想だと今日あたりにやっと迎えがくるそうですからね外出れないわ。
「うん、似たようなもんコレに魔力込めてみて」
私の言われたままに、グラスは私の渡した腕輪に魔力を込めると。杖のてっぺんに大きなスターサファイアがあしらわれた白銀のすらりとした杖がグラスの手に現れた。グラスはあまりの驚きに、強く握ると杖の重さに耐えられずに地に這いつくばった。
「重すぎて動きません」
「すぐに使えるようになるよ。あははは……グラスって剣より魔法のが性ににあってるって言ってたでしょ?だから、私の感じたグラスに合せて作った。重すぎて感じるのは、まだ使いこなす力量の問題。グラスの魔力じゃなきゃただの腕輪だから……まぁ、また面倒事起きても対処できるくらいになってって餞別で、うーんそんな感じ……魔力もう一度込めると戻せるよ」
「……ありがとうございます。貴方の思い受け取りました」
そう言って大事そうに左手首にのにはめて嬉しそうに薄く笑っていた。なんか顔がほんのり赤い気がするけど宝石やっぱ王族だから好きなのかな?なら私ナイスチョイスっと心の中でガッツポーズをする。それで、最後とまではいかないけれど、王族がこんな土地に来るのは難しいから今後会うのは先になるだろうと思って、グラスと話をする。
コン コン
目前の別れを少しでも楽しいものにしようと。ここの町の人間にノックをするなんて、気遣いなんてできる奴はいない。だから、【迎えが来た】ということがすぐにわかった。私は返事をしてノックをした主を迎え入れる為に扉を開けた。
「はぁ~い、大丈夫かしらぁん♪グラスのボーヤとあぁぁぁらぁ可愛い女の子ねぇ、ガールフレンドかしら、キャ!」
「お久しぶりです。ラブマルージュ様。こちらは、私を保護してくださいりました恩人です。この度は我が父上による浅さはかさによる行動を謝罪をと同時に同じ血の流れる私めに御慈悲を掛けて頂きありがとうございます」
目の前に二メートルあるんじゃないかってほどの筋肉隆々の大男、口紅がなかったら精悍な顔立ちの色男だろうことがうかがえるのに台無しにする化粧。赤色の髪は長く後ろでひとまとめにされており。服は緑を基準とした、上質な布で、これは女物ではなくちゃんと男のものだった。そんな色々情報量の津波を起こす色彩暴力オカマに思考と身体をフリーズさせてしまった。そんな私を横目に、グラスは普通に受け流して応対してる。すごい。
「相変わらずねぇ、全然このくらいならいいのよ~王も心配してたわ!グラスちゃんはまだ12歳なんだからもっと肩の力を抜いてもいいのよん」
「はい、王の海のような慈悲と空のような心に感謝を……。それでは行きましょうか」
何気なくそういうグラスはまとめていた荷物を肩にかけ、私の右手を握りあっけにとられる私の手を引いてラブマルージュを後ろに付けて当たり前と言わんばかりにずんずん進んでゆく。
「えっちょ、私も行くの!?」
「あたりまえよぉ~。今をときめく乙女同士仲良くお話しましょうね♪」
「…………」
誰かたすけてえええええええええええ!心の中で盛大に叫ぶもその声は自分の心に響くのみ。
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