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4才にしてある意味娘ができるかもしれない代わりに友達になる約束をしました。
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歓談は嘘のように静まり帰る。グラスも私も王も一言も発しない。とある一言「主は……ワシを恨んでおるか?」により氷より、悲しみよりも場は静まる。バルコニーに繋がっている窓は開け放たれているから、適度に暖かな風があたる、小鳥の踊る声も聞こえる。だけれども場はどんな井戸のそこよりも静かに静かだ。唯一この静かな場で抜きん出て主張しているのは、王が取り出した一つのナイフ。
「必要悪の町ヴィスの町の出身で、今まで辛かったろう。万人を受け入れるとの大義名分の犠牲となった。未熟なワシがするしかなかった少数の切り捨ての果て……。その町を作っておきながら、主の才能を城に閉じ込めようとせんワシを……主は恨んでおるか?」
グラスが静かに、「お戯れを」と王に言葉を掛けるも。王は反応しないで、私を一点に見つめている。王は取り出したナイフを私に握らせもう一度「恨んでおるか?」と問いかけた。グラスが生唾を飲む音がする。そんな中私が言う答えは一つ。
「恨んでないよ。 私はまた気にくわない奴の下にいるほどの真面目さは捨てたし。嫌なら最初に城抜け出した時点で私逃げてるし、まぁ、勿論だけど隣のグラスとか他みたいに手放しで素晴らしい慈悲の王とかは微塵も思ってはないからそこはよろしく」
「やはり、主は面白いのう」
その言葉で真剣な顔を破綻させ、はっはっはっと笑い始める。グラスは相変わらずの鉄面皮なのだが、呆気にはとられているようで、少し口が開いてはいる。そして、あたりをキョロキョロと見回したおかげで気づいてはいたけれど、魔法かなんかで透明化してたのを解いたのか、騎士団長スパーダスが瞬きしたら座っている王の隣に控えていた。
「実際恨んでるって言って斬りかかって来たら素直に切られる気は無いくせに……隣の、えーとスパンコールさ「スパーダスだ」えーと団長ずっと控えさせてるんだもん」
「……ワシがお役御免になってからなら、いくらでも切るがよいぞ。今のワシはまだ死ぬわけにはいかんでな……まぁ、それだけワシらは主らの才能と人格を買ってるんじゃよ主らが思うよりずっとな」
「面倒事は私はやーだ。買ってるなら横のグラスにしてよ」
グラスを売ろうとすると横のグラスからすごく睨まれるから、ごめーん♪と接客業スマイルで微笑むと顔を真っ赤にされた。まぁ、暫く静かになりそうだからいいかと、グラスを置いて王に向き直る。
「主ら二人じゃないとダメなんじゃよ。ワシの娘の友達になってくれんか「却下」そこをなんとか」
一点変わって尻に敷かれた妻にお願い事をするように両手を合せて、頼む!と言わんばかりの先ほどのえげつない人の試し方なんて吹き飛ぶような情けのない顔で頭を何度も下げられる。
「人を試しといて?それはないと思いまーす」
「それを言われると弱いのーなにが欲しいんじゃ?」
「リュピアちゃんの身よりが見つからないなら、私が彼女の面倒見させて」
赤面から復帰したグラスが何か言おうとするが、珍しく私が真剣な声音をしているからか、グラスは結局何も言うことはなくグラスも王様に向き直った。ちょくちょく団長の様子を伺ってはいるけれども。
「……ん?彼女? あぁ、なるほど、わかったぞい。彼の身寄りが見つからねば主に委ねよう」
こうして、リュピアちゃんの受け皿に私はなり。治癒術部隊体験が終わったら王様の娘の王女様に友達になりに行くこととなったのだった。王様自ら友達になってくれって言うんだから、すごく我が儘だったり世の中舐め腐ってたりとか訳ありだったらどうしようかな……。
「必要悪の町ヴィスの町の出身で、今まで辛かったろう。万人を受け入れるとの大義名分の犠牲となった。未熟なワシがするしかなかった少数の切り捨ての果て……。その町を作っておきながら、主の才能を城に閉じ込めようとせんワシを……主は恨んでおるか?」
グラスが静かに、「お戯れを」と王に言葉を掛けるも。王は反応しないで、私を一点に見つめている。王は取り出したナイフを私に握らせもう一度「恨んでおるか?」と問いかけた。グラスが生唾を飲む音がする。そんな中私が言う答えは一つ。
「恨んでないよ。 私はまた気にくわない奴の下にいるほどの真面目さは捨てたし。嫌なら最初に城抜け出した時点で私逃げてるし、まぁ、勿論だけど隣のグラスとか他みたいに手放しで素晴らしい慈悲の王とかは微塵も思ってはないからそこはよろしく」
「やはり、主は面白いのう」
その言葉で真剣な顔を破綻させ、はっはっはっと笑い始める。グラスは相変わらずの鉄面皮なのだが、呆気にはとられているようで、少し口が開いてはいる。そして、あたりをキョロキョロと見回したおかげで気づいてはいたけれど、魔法かなんかで透明化してたのを解いたのか、騎士団長スパーダスが瞬きしたら座っている王の隣に控えていた。
「実際恨んでるって言って斬りかかって来たら素直に切られる気は無いくせに……隣の、えーとスパンコールさ「スパーダスだ」えーと団長ずっと控えさせてるんだもん」
「……ワシがお役御免になってからなら、いくらでも切るがよいぞ。今のワシはまだ死ぬわけにはいかんでな……まぁ、それだけワシらは主らの才能と人格を買ってるんじゃよ主らが思うよりずっとな」
「面倒事は私はやーだ。買ってるなら横のグラスにしてよ」
グラスを売ろうとすると横のグラスからすごく睨まれるから、ごめーん♪と接客業スマイルで微笑むと顔を真っ赤にされた。まぁ、暫く静かになりそうだからいいかと、グラスを置いて王に向き直る。
「主ら二人じゃないとダメなんじゃよ。ワシの娘の友達になってくれんか「却下」そこをなんとか」
一点変わって尻に敷かれた妻にお願い事をするように両手を合せて、頼む!と言わんばかりの先ほどのえげつない人の試し方なんて吹き飛ぶような情けのない顔で頭を何度も下げられる。
「人を試しといて?それはないと思いまーす」
「それを言われると弱いのーなにが欲しいんじゃ?」
「リュピアちゃんの身よりが見つからないなら、私が彼女の面倒見させて」
赤面から復帰したグラスが何か言おうとするが、珍しく私が真剣な声音をしているからか、グラスは結局何も言うことはなくグラスも王様に向き直った。ちょくちょく団長の様子を伺ってはいるけれども。
「……ん?彼女? あぁ、なるほど、わかったぞい。彼の身寄りが見つからねば主に委ねよう」
こうして、リュピアちゃんの受け皿に私はなり。治癒術部隊体験が終わったら王様の娘の王女様に友達になりに行くこととなったのだった。王様自ら友達になってくれって言うんだから、すごく我が儘だったり世の中舐め腐ってたりとか訳ありだったらどうしようかな……。
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