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喧嘩は太鼓で鎮めませう!
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「驚かないの、ですか?」
「あー驚いたよ。うん」
男なら将来勇敢な勇者になれそうな顔が急に迫ってきて、唇に子供のお戯れ程度のキスを落とされるのだから、そりゃビックリはした、男じゃなくてリュピアちゃん多少ボーイッシュな女の子だからと微塵も相変わらずの死んだ無表情は代わらなかった。リュピアはそれに不満なのか、控えめながらも口を尖らせていた。カリスティアは内心は大嵐を巻き起こしていた。心の大嵐の風に運ばれて思い出す。カロネの自分に対する異常な懐き具合といい、自分はこの転生で百合ハーレムでも作らされるんじゃないか? っと背筋に汗を滲ませた。
(私はノーマルだよリュピアちゃぁぁぁぁぁん!)
リュピアは少しくらい動揺して欲しかったと思ったが、今手を引いているカリスティアは繭一つ動かさずに気の抜けたような声で「驚いた」それだけの反応しか返さなかった。やはり女装をしているから女と間違われているが為に自分の一世一代の口づけがカリスティアには響かなかったのだろうと判断した。こんな強引で後先も考えずに恩人の口を奪うのは恥だと、理解はしているがリュピアは「グラス様や姫様に邪魔されずに接触するのはこれしかない」そう思ってしまったが故に、この爆発に乗じて彼女を連れ出してしまったのだ。そして、自分の身を助け噂に聞く通りのお方ならば水に流してくれるかもしれないとの甘えもあった行動だ。
「申し訳ございません。カリスティア様が噂通り隙だらけでしたから、えーっとつい……取りあえず。カリスティア様は自信が思う以上に、え、っと見目が麗しいので、気をつけてください! じゃないとボクまたやりますから!」
「わかった気をつけるよ。私はノーマルだし! っでここに何で連れてきたの?」
「それならボクにもチャンスが……いやいや、ボク、カリスティア様にお礼を言いたくて」
「うん、なるほど。あぁー確かになにかにつけてグラスやらオカマやら聖騎士オカッパやら姫やらいるから話しかけにくいもんねー。じゃあここで話そうか、最初に私の事は呼び捨てでいい」
「それは、カリスティア様は恩じ「呼び捨て」カリスひゃん!」
思わず噴き出した、カリスティアはそのまま自分を抱きしめ呻くように笑いを堪えている。その様子をみたリュピアは口をぽかーんと開けて見ていたけれども、後から襲ってきた羞恥心に顔を真っ赤にさせて、せめてカリスさんで妥協して貰おうと考えて居たにもかかわらず、「カリスちゃん、酷い!」っと顔を膨らませてカリスティアを恨めしそうに睨み付けた。それに気づいたカリスティアは謝りつつもそのまま笑い続け余計にリュピアを怒らせた。
やがて、落ち着いた後に改めてリュピアと話の花を咲かせたカリスティア。親に虐待をされていた経緯やその重いとストレス愚痴をリュピアからそれとなく聞き出して、リュピアのストレスを軽くしようとサービス業で鍛えたコミュニケーション能力で少しずつガス抜きを施してゆく、その合間に、この国のことやちょうど私が泣き倒した時にメイドになることを進言されたことを聞き出した。
(情報管理のやつがリュピアちゃんをメイドにねー。本当は私を監視するためによこしたとか? そんなわけ無いか、信じよう)
少し芽生えた疑いの感情を心で振り払い、大体二時間ほど日が傾いた所で二人は話を切り上げて病室に戻ることにした。やっぱりリュピアちゃんに手を引いて貰って元の病室に戻る途中でカリスティアは今回収集したことを頭にまとめるために、足下を注意しながらどこか遠い目で考え始めた。
他国の騒乱の動きが活発になり始めたのは1年程前で、きっかけは宗教国家が突然現れた神様?に国をあげて狂信し始めた所から全てが崩れるようにおかしくなったらしい。ドワーフ国は今まで取れていた資源が取れなくなり、ペルマネンテは宗教国家と共謀して、神のお心のままに人間以外を不浄とする。そう掲げて今があるらしい。グラスは唯一本妻外で産まれたことから、兄弟のような洗脳教育染みたことは受けずにグラスの母親が国王からのらりくらりと守っていたそうだ。そんな中、グラスの母は謎の死を遂げてから一人でそれらをはね除けてあの性格だと、噂されているらしい。
「やっぱり、本人に聞くか」
「なにか言いました?カリスちゃん?」
「なんでもなーい」
今回の黒歴史級の大泣きといいグラスには恩があるから今度なんかお礼でもしよう。そう考える物の具現化スキルでなんか作るのは禁止されている。ならば具現化スキルで何か珍しい物でもスキル外で作ってプレゼントするかと、カリスティアは決めた。
さてさて、そのためには抜け出したことの叱られないとなーっとカリスティアはリュピアを庇う言い訳を考えて医師団隊舎に駆け込むと……未だにラブマルージュとモルゲンが喧嘩して爆破された私の部屋の片付けをしている様子を、美坊主医者が頭を抱えて見ていたのが面白かったので、具現化ストックで愛用の太鼓とバチを取り出して。
「はいやっさい! さぁさぁ始まりました。世紀末のような惨状の言い合い、爆破と共に参上モルゲン、心は乙女の漢女ラブマルージュの戦い! ってあれ、盛り上げようとわざわざかけ声付けて応援してるのに終わっちゃうの?」
「……前衛的過ぎる詩だから、聞いてるこっちが恥ずかしくなっちゃってねー」
「アタシ、この音聞くと、雷のような鋭い威嚇にしかきこえないわぁ」
「あー驚いたよ。うん」
男なら将来勇敢な勇者になれそうな顔が急に迫ってきて、唇に子供のお戯れ程度のキスを落とされるのだから、そりゃビックリはした、男じゃなくてリュピアちゃん多少ボーイッシュな女の子だからと微塵も相変わらずの死んだ無表情は代わらなかった。リュピアはそれに不満なのか、控えめながらも口を尖らせていた。カリスティアは内心は大嵐を巻き起こしていた。心の大嵐の風に運ばれて思い出す。カロネの自分に対する異常な懐き具合といい、自分はこの転生で百合ハーレムでも作らされるんじゃないか? っと背筋に汗を滲ませた。
(私はノーマルだよリュピアちゃぁぁぁぁぁん!)
リュピアは少しくらい動揺して欲しかったと思ったが、今手を引いているカリスティアは繭一つ動かさずに気の抜けたような声で「驚いた」それだけの反応しか返さなかった。やはり女装をしているから女と間違われているが為に自分の一世一代の口づけがカリスティアには響かなかったのだろうと判断した。こんな強引で後先も考えずに恩人の口を奪うのは恥だと、理解はしているがリュピアは「グラス様や姫様に邪魔されずに接触するのはこれしかない」そう思ってしまったが故に、この爆発に乗じて彼女を連れ出してしまったのだ。そして、自分の身を助け噂に聞く通りのお方ならば水に流してくれるかもしれないとの甘えもあった行動だ。
「申し訳ございません。カリスティア様が噂通り隙だらけでしたから、えーっとつい……取りあえず。カリスティア様は自信が思う以上に、え、っと見目が麗しいので、気をつけてください! じゃないとボクまたやりますから!」
「わかった気をつけるよ。私はノーマルだし! っでここに何で連れてきたの?」
「それならボクにもチャンスが……いやいや、ボク、カリスティア様にお礼を言いたくて」
「うん、なるほど。あぁー確かになにかにつけてグラスやらオカマやら聖騎士オカッパやら姫やらいるから話しかけにくいもんねー。じゃあここで話そうか、最初に私の事は呼び捨てでいい」
「それは、カリスティア様は恩じ「呼び捨て」カリスひゃん!」
思わず噴き出した、カリスティアはそのまま自分を抱きしめ呻くように笑いを堪えている。その様子をみたリュピアは口をぽかーんと開けて見ていたけれども、後から襲ってきた羞恥心に顔を真っ赤にさせて、せめてカリスさんで妥協して貰おうと考えて居たにもかかわらず、「カリスちゃん、酷い!」っと顔を膨らませてカリスティアを恨めしそうに睨み付けた。それに気づいたカリスティアは謝りつつもそのまま笑い続け余計にリュピアを怒らせた。
やがて、落ち着いた後に改めてリュピアと話の花を咲かせたカリスティア。親に虐待をされていた経緯やその重いとストレス愚痴をリュピアからそれとなく聞き出して、リュピアのストレスを軽くしようとサービス業で鍛えたコミュニケーション能力で少しずつガス抜きを施してゆく、その合間に、この国のことやちょうど私が泣き倒した時にメイドになることを進言されたことを聞き出した。
(情報管理のやつがリュピアちゃんをメイドにねー。本当は私を監視するためによこしたとか? そんなわけ無いか、信じよう)
少し芽生えた疑いの感情を心で振り払い、大体二時間ほど日が傾いた所で二人は話を切り上げて病室に戻ることにした。やっぱりリュピアちゃんに手を引いて貰って元の病室に戻る途中でカリスティアは今回収集したことを頭にまとめるために、足下を注意しながらどこか遠い目で考え始めた。
他国の騒乱の動きが活発になり始めたのは1年程前で、きっかけは宗教国家が突然現れた神様?に国をあげて狂信し始めた所から全てが崩れるようにおかしくなったらしい。ドワーフ国は今まで取れていた資源が取れなくなり、ペルマネンテは宗教国家と共謀して、神のお心のままに人間以外を不浄とする。そう掲げて今があるらしい。グラスは唯一本妻外で産まれたことから、兄弟のような洗脳教育染みたことは受けずにグラスの母親が国王からのらりくらりと守っていたそうだ。そんな中、グラスの母は謎の死を遂げてから一人でそれらをはね除けてあの性格だと、噂されているらしい。
「やっぱり、本人に聞くか」
「なにか言いました?カリスちゃん?」
「なんでもなーい」
今回の黒歴史級の大泣きといいグラスには恩があるから今度なんかお礼でもしよう。そう考える物の具現化スキルでなんか作るのは禁止されている。ならば具現化スキルで何か珍しい物でもスキル外で作ってプレゼントするかと、カリスティアは決めた。
さてさて、そのためには抜け出したことの叱られないとなーっとカリスティアはリュピアを庇う言い訳を考えて医師団隊舎に駆け込むと……未だにラブマルージュとモルゲンが喧嘩して爆破された私の部屋の片付けをしている様子を、美坊主医者が頭を抱えて見ていたのが面白かったので、具現化ストックで愛用の太鼓とバチを取り出して。
「はいやっさい! さぁさぁ始まりました。世紀末のような惨状の言い合い、爆破と共に参上モルゲン、心は乙女の漢女ラブマルージュの戦い! ってあれ、盛り上げようとわざわざかけ声付けて応援してるのに終わっちゃうの?」
「……前衛的過ぎる詩だから、聞いてるこっちが恥ずかしくなっちゃってねー」
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