嘘か本当か?

ひろきちさん

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後編 君の事が・・・

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「それって・・・約束の日って・・・もしかして嘘告に関係すること?」
「え・・・ほ 北斗君なんで?」

駄目だ僕。これ以上言っちゃ・・・

「やっぱり・・・吉岡さんみたいな可愛い子が僕に本気で告白なんてしてくれること無いよな・・・」
「ち 違うの北斗君!!」
「ごめん。本当短い間だったけど楽しかったよ・・・」
「な なんでそんなこと言うの?」

そう言って僕はその場から走りさった。
あんな言い方して・・・もう少し言い方ってもんがあっただろう。
南・・・最後の方悲しそうな顔してた・・・
それに・・・振られてももう一度僕から南に告白するんじゃなかったのか?
最低だよな僕。

何処をどう走ったのかあんまり覚えてないけど、気が付くと僕はショッピングモールに隣接する緑地公園に来ていた。
昼下がりの公園はカップルや家族連れで賑わっていた。

本当はランチの後に2人で来る予定だったんだよな・・・

「南・・・」

誰ともなく僕がひとり呟くと

「もぉ!!北斗君急に走り出すんだもん酷いよ!」

"本人"が少し怒り気味で返事を返してきた。

「え?な なんで南がここに!?」
「私ね足には自信あるんだ♪」
「い いやそう言うことじゃなくてさ・・・」

と今度は少し悲し気な表情で僕に話しかけてきた。

「嘘告の件・・・ごめんなさい。
 まさか北斗君が気が付いてるとは思わなかったけど・・・」
「いいよ。もう・・・どうせ望月たちとの罰ゲームか何かだったんだろ?」
「・・・良くないよ!このまま終わりなんて嫌だよ私」
「・・・なんでだよ」
「だって・・・北斗君は私が嘘告したと思って付き合ってくれてたんでしょ?」
「そう・・・だな」

・・・確かに最初はそうだったよ。
断ったら南の立場が悪くなるんじゃないかって・・・でも・・・今は・・・

「前に・・・」
「前に?」
「うん。前に告白したときに何で告白したかって北斗君聞いてきたよね」
「あぁ」

確かに聞いた。僕は南とそれまでほとんど会話したことなかったから。
結局あの時は答えてもらえず曖昧な感じになたんだよな。
でも・・・

「理由なんて無いんだろ?」
「あるよ」
「え?」(あるの?)

「北斗君は覚えてないかもしれないけど、川野辺高校に入る前の春休み。
 私ね一番下の弟を連れてショッピングモールに来てたんだけど弟が迷子になっちゃって・・・イベントの日で人も多かったから全然見つからなくて・・・困ってるときに弟と一緒に私を探している北斗君に会ったの」
「迷子の事は覚えてるけど・・・あの時の子のお姉さんが南?」
「うん。私あの時は一人で弟を探してたから心細かったし凄く嬉しかった。
 弟も何だか楽しそうだったし♪結構人見知りなのよ弟って。
 でねその弟が懐いてた北斗君の事をもっと知りたいな。友達になりたいなって思ったんだけど・・・あの時は名前も聞けなくて」

「そんなことで?」
「北斗君にとっては"そんなこと"かもしれないけど私にとっては・・・
 だから川野辺高校の入学式で北斗君を見つけて・・・同じクラスになれて凄く嬉しかったんだよ。
 その後も何となく目で追ってたんだけど話しかけるきっかけが無くて・・・そんな時みんなでゲームして・・・罰ゲームで嘘告することになって・・・私の気持ちを知っていた千歳が"星野君に告白しよう"って言いだして。本当はちゃんとした形で友達になりたかったし告白もしたかったんだけど・・・」
「そんな・・・」
「だから・・・あらためて言わせて欲しいの。
 星野 北斗君!私と付き合ってください!
 さっき北斗君が走って行ってしまったとき凄く悲しくて・・・私はやっぱり北斗君が好きなんだってあらためて思って・・・そうしたら自然と追いかけてて・・・だから・・・」

そう言いながら僕に手を差し出す南。
・・・本当僕って情けないな。
自分の気持ちを言えなかったばかりかまた南に告白させて。
いや、これじゃ・・・

「駄目・・だよな」
「・・・やっぱり駄目・・・だよね・・・ゴメンね嫌な思いさせちゃって」

悲しそうな表情で差し出していた手を戻そうとしていた南に僕は語り掛けた。

「吉岡さん。いや吉岡 南さん。
 最初は、僕も罰ゲームに付き合うつもりで告白にOKしたんだ。悪いかなって。
 でも、吉岡さんと・・・南と話したり一緒にお昼食べたりしている日常が凄く楽しくなってきて・・・いつの間にかこのまま一緒に居られたらなとか思う様になって・・・」
「北斗君?」
「だからさ、嘘告が終わって別れを切り出されたら今度は僕の方から告白しようって思ってたんだよ」
「え?そ それって・・」
「南。僕からもお願いしたい。僕と付き合ってくれないか?」

「・・・ズルいよ。そんな言い方。もっと好きになっちゃうでしょ」
「好きになってくれていいよ」
「あっ」

そう言いながら僕は彼女の手を引き寄せ抱きしめた。
きっかけは嘘告だったのかもしれないけど・・・今僕は君の事が好きなんだ。
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