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1巻:動き出す歴史
第二話 第三章:剣の墓参り
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第三章:剣の墓参り
「右から来るよ、ゼンジさん!」
リオンの声が森に響いた。ゼンジはすぐに反応し、蔓を振りかざす魔物の動きを見切って剣を振るう。茂みの奥から這い出してきたのは、ブタクサという魔物だった。
ブタクサは暗くじめじめとした森に棲む魔物である。豚のように見える潰れた鼻を持つ頭部に、芋虫のようにうごめく体が付いている。手足はなく、代わりに蔓状の器官を腕のように振り回してくる。
リオンはその異様な姿に、初めて見たときは息を呑んだ。しかし、今は醜悪さにも慣れ、冷静に動きを見て対処できるようになってきた。
「見た目は気持ち悪いけどさ、動きはそんなに速くないね」
リオンが呟くと、アニが笑いながら応じた。
「感想言ってるヒマあったら、さっさと斬れ。オレは倒して終わりじゃないんだからな。素材集めは、質も量も大事だ」
アニは軍備部から魔物素材の採取を依頼されており、ここ最近は、リオンとゼンジの自主鍛錬に同行していた。修業の森は兵学校の生徒ならだれでも立ち入り申請が可能だが、申請者の成績によってその通りやすさは異なる。彼にとって、ゼンジにくっついて森に入ることは都合がよかったのだろう。
ゼンジは二人の会話に反応せず、リオンに指示を出した。
「リオン、下の方を狙え。あいつの蔓は、根元が脆いようだ」
ゼンジの声が、戦士らしい鋭さを帯びる。三人は互いに声を掛け合いながら、緊張感の中にも連携の取れた動きで魔物を追い詰めていった。
数体のブタクサを仕留め終えた後、アニが小刀で蔓を切り落としながら言った。
「損壊具合は、まあまあだな。軍の連中が文句言わねえ程度には使えるだろ」
周囲にはもう、魔物の気配はない。今このあたりにいるブタクサは、刈りつくしたのだろう。
ゼンジが額の汗を拭いながら、周囲を見渡した。
「よし、少し休もうか。あっちに開けた場所がある。日が差しているから、魔物も獣も近づきにくいはずだ」
三人は茂みを抜け、木々の間にぽっかりと広がる広場のような場所に出た。陽光が差し込み、地面には柔らかな草むらが広がっている。風が通り抜け、空気は澄んでいた。
「ここは、休憩場所として有名なんだ」
ゼンジは腰を下ろしながら、微笑んだ。先ほどまでの鋭さはすっかり無くなっている。リオンも安心して、座り込んだ。
アニは腰を下ろすと、先ほど仕留めたブタクサの死骸を引き寄せ、手際よく捌き始めた。
蔓は縦に伸びる繊維に沿って切り開き、皮と芯に分けておく。蔓の芯は中央が空洞になっており、それを一本、先を鋭利に切り落としてから腹部に突き刺す。すると、ぬるぬるとした薄桃色の体液が流れ落ちていく。
リオンが興味深そうに小さな声を上げながら見ていると、アニは次第に素材の扱いを教え始めた。
「こういう、獣と草の部分を併せ持つ魔物は、獣のところが腐りやすい。こうして、血を抜いてやると、扱いやすく、日持ちも良いんだ」
血の流れがあらかた収まったら、蔓の皮部分をねじってひも状にしたもので縛りまとめる。あっという間に、持ち運びしやすいブタクサ素材が出来上がった。
「……すげぇ。アニ、慣れてんだ」
リオンが感心して言うと、アニは鼻で笑った。
「里伯父どもが、うるせぇからな。ちょっとでも間違えると、すぐ文句言ってくる。慣れねえとやってらんねえよ」
二人のやり取りを、ゼンジは少し距離を置きながら、横目で見ていた。
「……俺は、こういうのは苦手だな。斬るまではいいが、捌くのは……」
こみ上げるものをおさえるかのように呼吸を繰り返すゼンジを、アニは鼻で笑う。
「魔境の戦士ってのは、綺麗好きなんだなぁ」
ゼンジは肩をすくめた。穏やかな笑みに悪気はなさそうである。
「……まあ、感心はするよ。森にも詳しいし」
「アンタらには都合が悪いだろうがな。この森は、俺の庭みてえなもんだ。」
「うむ、本当に市民になってよかった」
ゼンジの反応は、冗談とも、本気ともとれるようなあいまいなものだった。修業の森は、鍛錬用に拓かれたわずかな区域を除き、大部分が手つかずの自然である。魔物の巣窟と化した未開の森には誰も立ち入らないからこそ、帝都の中枢近くに存在していても問題にはならない。仮にヤトウ族が敵対勢力となれば、大きな脅威となっていたことだろう。この事実を茶化せるほど、ゼンジとアニは打ち解けていない。
それを見たリオンはすかさず、明るい調子でアニに持ちかけた。
「なんかさ、アニしか知らない秘密の場所的なところって無いの?」
リオンが目を輝かせるのを見て、アニは「まあ、無くはないが」と言いつつ、立ち上がった。ゼンジの表情も、和らいだように見える。
「ついてこい。面白いもんがあるぞ」
アニは得意げに、林の奥へと進んでいった。リオン達も、続く。
アニが先導する道は、苔に覆われた古い小道だった。木々の間を縫うように森の奥深くへと続いていく。ところどころ、地面に小さな丸い石が埋まっている。よく観察すれば、明らかに獣道とは違う。かつて人が通った道だ。
しばらく木々をよけながら進むと、やがて、少し開けた空間に到達した。そこには、石畳の残骸と、その上に建てられた石碑があった。石碑は苔むしており、掘られた文字も上手く判読できない。まさに物言わぬ石という佇まいで、静かに置かれていた。
「祠か、記念碑か何か…?」
リオンがつぶやく。アニは、石碑を軽くなでた。
「まさに秘密って感じだろ。まあ、何かは知らねえけど、かなり古いもんだ」
リオンが石碑を遠巻きに見つめている後ろから、ゼンジが石碑に近づく。指で苔が挟まった文様をなぞり、何かを確認した。そしてしばらく沈黙した後、頷いた。
「これは……剣墓だね」
リオンとアニは、耳慣れない言葉に戸惑う。ゼンジは、丁寧に続けた。
「かつてこの大陸には、剣士が各地を巡礼する風習があってね。その巡礼地だった場所を、剣墓というんだ。かなり古い風習で、それこそ、王国も帝国も境が曖昧だったころの…さ」
ゼンジは、自分の知る剣墓についての知識を教えた。かつて、剣士たちが大陸全土をめぐり、剣墓に参拝する風習があった。剣墓は、太古の時代に魔境大陸を魔物たちから人々に解放した伝説的な英雄を分割し葬ったものであるらしい。剣墓に参拝すると、英雄の加護を受け、太刀筋に魔法の力を得ると信じられていた。現在は、大陸全土をめぐる風習は廃れてしまっているが、魔境の一部地域では剣墓に参拝する儀礼が残っている。ゼンジの故郷にも剣墓が残っており、成人の儀式で参拝するらしい。
「剣墓ね……そんな場所が、こんなところにあるなんて」
リオンの背後から、ゼンジが続ける。
「学校の裏にあるから“修業の森”だなんて名前が付いているのかと思っていたけれど、案外、これが由来なのかもしれないね」
ゼンジは、リオンに剣墓への参拝作法を教えた。リオンは見よう見まねで剣墓の前に膝をつき、剣を置く。
すると、石碑の下、落ち葉の隙間に、何かが光っていた。リオンが手を伸ばすと、小さな石が転がっていた。淡い緑色をしたその石は、土で汚れてはいたが、どこか品のある輝きを放っていた。
「なんか見つけた!」リオンが声を上げると、ゼンジはにこやかに覗き込んだ。
「ああ、これは、剣飾りの石だな。昔は、巡礼の記念に石碑から得られたと聞くよ。取り忘れが落ちていたんだろう」
リオンは、小さな宝石を手のひらに包み込んだ。冷たくツルツルとした感触に、なんだか厳かな気持ちになった。
「これから、いつも持っていると良い。小さな石は、身を守るというから。戦節でもきっと助けになるよ」
兵学校までの帰路、ゼンジは宝石を見つめるリオンに声をかけた。
「せんせつ?」
耳慣れぬ言葉にリオンは気の抜けた声を出す。
「王国との定期戦闘。冬になれば、すぐ始まる」
ゼンジの言葉に、リオンは胸の奥がざわついた。避けられぬ義務が、とうとう見えるところまで迫ってきたのだ。
ゼンジは、そんなリオンの横顔をちらりと見て、声をかける。
「下級生は後方支援が基本だ。それほど心配しなくていいよ」
軽く肩をたたかれると、リオンは少し顔を上げた。
「学生に任されるのは、物資運び、伝令、負傷者の搬送……それくらいだ」
リオンは小さく頷いて、手の中の小さな石を握りしめる。指先に伝わるほのかな冷たさが、少しだけ心を落ち着かせてくれた。
森を抜ける風は湿り気を帯び、夏草の匂いが濃く漂っていた。
「右から来るよ、ゼンジさん!」
リオンの声が森に響いた。ゼンジはすぐに反応し、蔓を振りかざす魔物の動きを見切って剣を振るう。茂みの奥から這い出してきたのは、ブタクサという魔物だった。
ブタクサは暗くじめじめとした森に棲む魔物である。豚のように見える潰れた鼻を持つ頭部に、芋虫のようにうごめく体が付いている。手足はなく、代わりに蔓状の器官を腕のように振り回してくる。
リオンはその異様な姿に、初めて見たときは息を呑んだ。しかし、今は醜悪さにも慣れ、冷静に動きを見て対処できるようになってきた。
「見た目は気持ち悪いけどさ、動きはそんなに速くないね」
リオンが呟くと、アニが笑いながら応じた。
「感想言ってるヒマあったら、さっさと斬れ。オレは倒して終わりじゃないんだからな。素材集めは、質も量も大事だ」
アニは軍備部から魔物素材の採取を依頼されており、ここ最近は、リオンとゼンジの自主鍛錬に同行していた。修業の森は兵学校の生徒ならだれでも立ち入り申請が可能だが、申請者の成績によってその通りやすさは異なる。彼にとって、ゼンジにくっついて森に入ることは都合がよかったのだろう。
ゼンジは二人の会話に反応せず、リオンに指示を出した。
「リオン、下の方を狙え。あいつの蔓は、根元が脆いようだ」
ゼンジの声が、戦士らしい鋭さを帯びる。三人は互いに声を掛け合いながら、緊張感の中にも連携の取れた動きで魔物を追い詰めていった。
数体のブタクサを仕留め終えた後、アニが小刀で蔓を切り落としながら言った。
「損壊具合は、まあまあだな。軍の連中が文句言わねえ程度には使えるだろ」
周囲にはもう、魔物の気配はない。今このあたりにいるブタクサは、刈りつくしたのだろう。
ゼンジが額の汗を拭いながら、周囲を見渡した。
「よし、少し休もうか。あっちに開けた場所がある。日が差しているから、魔物も獣も近づきにくいはずだ」
三人は茂みを抜け、木々の間にぽっかりと広がる広場のような場所に出た。陽光が差し込み、地面には柔らかな草むらが広がっている。風が通り抜け、空気は澄んでいた。
「ここは、休憩場所として有名なんだ」
ゼンジは腰を下ろしながら、微笑んだ。先ほどまでの鋭さはすっかり無くなっている。リオンも安心して、座り込んだ。
アニは腰を下ろすと、先ほど仕留めたブタクサの死骸を引き寄せ、手際よく捌き始めた。
蔓は縦に伸びる繊維に沿って切り開き、皮と芯に分けておく。蔓の芯は中央が空洞になっており、それを一本、先を鋭利に切り落としてから腹部に突き刺す。すると、ぬるぬるとした薄桃色の体液が流れ落ちていく。
リオンが興味深そうに小さな声を上げながら見ていると、アニは次第に素材の扱いを教え始めた。
「こういう、獣と草の部分を併せ持つ魔物は、獣のところが腐りやすい。こうして、血を抜いてやると、扱いやすく、日持ちも良いんだ」
血の流れがあらかた収まったら、蔓の皮部分をねじってひも状にしたもので縛りまとめる。あっという間に、持ち運びしやすいブタクサ素材が出来上がった。
「……すげぇ。アニ、慣れてんだ」
リオンが感心して言うと、アニは鼻で笑った。
「里伯父どもが、うるせぇからな。ちょっとでも間違えると、すぐ文句言ってくる。慣れねえとやってらんねえよ」
二人のやり取りを、ゼンジは少し距離を置きながら、横目で見ていた。
「……俺は、こういうのは苦手だな。斬るまではいいが、捌くのは……」
こみ上げるものをおさえるかのように呼吸を繰り返すゼンジを、アニは鼻で笑う。
「魔境の戦士ってのは、綺麗好きなんだなぁ」
ゼンジは肩をすくめた。穏やかな笑みに悪気はなさそうである。
「……まあ、感心はするよ。森にも詳しいし」
「アンタらには都合が悪いだろうがな。この森は、俺の庭みてえなもんだ。」
「うむ、本当に市民になってよかった」
ゼンジの反応は、冗談とも、本気ともとれるようなあいまいなものだった。修業の森は、鍛錬用に拓かれたわずかな区域を除き、大部分が手つかずの自然である。魔物の巣窟と化した未開の森には誰も立ち入らないからこそ、帝都の中枢近くに存在していても問題にはならない。仮にヤトウ族が敵対勢力となれば、大きな脅威となっていたことだろう。この事実を茶化せるほど、ゼンジとアニは打ち解けていない。
それを見たリオンはすかさず、明るい調子でアニに持ちかけた。
「なんかさ、アニしか知らない秘密の場所的なところって無いの?」
リオンが目を輝かせるのを見て、アニは「まあ、無くはないが」と言いつつ、立ち上がった。ゼンジの表情も、和らいだように見える。
「ついてこい。面白いもんがあるぞ」
アニは得意げに、林の奥へと進んでいった。リオン達も、続く。
アニが先導する道は、苔に覆われた古い小道だった。木々の間を縫うように森の奥深くへと続いていく。ところどころ、地面に小さな丸い石が埋まっている。よく観察すれば、明らかに獣道とは違う。かつて人が通った道だ。
しばらく木々をよけながら進むと、やがて、少し開けた空間に到達した。そこには、石畳の残骸と、その上に建てられた石碑があった。石碑は苔むしており、掘られた文字も上手く判読できない。まさに物言わぬ石という佇まいで、静かに置かれていた。
「祠か、記念碑か何か…?」
リオンがつぶやく。アニは、石碑を軽くなでた。
「まさに秘密って感じだろ。まあ、何かは知らねえけど、かなり古いもんだ」
リオンが石碑を遠巻きに見つめている後ろから、ゼンジが石碑に近づく。指で苔が挟まった文様をなぞり、何かを確認した。そしてしばらく沈黙した後、頷いた。
「これは……剣墓だね」
リオンとアニは、耳慣れない言葉に戸惑う。ゼンジは、丁寧に続けた。
「かつてこの大陸には、剣士が各地を巡礼する風習があってね。その巡礼地だった場所を、剣墓というんだ。かなり古い風習で、それこそ、王国も帝国も境が曖昧だったころの…さ」
ゼンジは、自分の知る剣墓についての知識を教えた。かつて、剣士たちが大陸全土をめぐり、剣墓に参拝する風習があった。剣墓は、太古の時代に魔境大陸を魔物たちから人々に解放した伝説的な英雄を分割し葬ったものであるらしい。剣墓に参拝すると、英雄の加護を受け、太刀筋に魔法の力を得ると信じられていた。現在は、大陸全土をめぐる風習は廃れてしまっているが、魔境の一部地域では剣墓に参拝する儀礼が残っている。ゼンジの故郷にも剣墓が残っており、成人の儀式で参拝するらしい。
「剣墓ね……そんな場所が、こんなところにあるなんて」
リオンの背後から、ゼンジが続ける。
「学校の裏にあるから“修業の森”だなんて名前が付いているのかと思っていたけれど、案外、これが由来なのかもしれないね」
ゼンジは、リオンに剣墓への参拝作法を教えた。リオンは見よう見まねで剣墓の前に膝をつき、剣を置く。
すると、石碑の下、落ち葉の隙間に、何かが光っていた。リオンが手を伸ばすと、小さな石が転がっていた。淡い緑色をしたその石は、土で汚れてはいたが、どこか品のある輝きを放っていた。
「なんか見つけた!」リオンが声を上げると、ゼンジはにこやかに覗き込んだ。
「ああ、これは、剣飾りの石だな。昔は、巡礼の記念に石碑から得られたと聞くよ。取り忘れが落ちていたんだろう」
リオンは、小さな宝石を手のひらに包み込んだ。冷たくツルツルとした感触に、なんだか厳かな気持ちになった。
「これから、いつも持っていると良い。小さな石は、身を守るというから。戦節でもきっと助けになるよ」
兵学校までの帰路、ゼンジは宝石を見つめるリオンに声をかけた。
「せんせつ?」
耳慣れぬ言葉にリオンは気の抜けた声を出す。
「王国との定期戦闘。冬になれば、すぐ始まる」
ゼンジの言葉に、リオンは胸の奥がざわついた。避けられぬ義務が、とうとう見えるところまで迫ってきたのだ。
ゼンジは、そんなリオンの横顔をちらりと見て、声をかける。
「下級生は後方支援が基本だ。それほど心配しなくていいよ」
軽く肩をたたかれると、リオンは少し顔を上げた。
「学生に任されるのは、物資運び、伝令、負傷者の搬送……それくらいだ」
リオンは小さく頷いて、手の中の小さな石を握りしめる。指先に伝わるほのかな冷たさが、少しだけ心を落ち着かせてくれた。
森を抜ける風は湿り気を帯び、夏草の匂いが濃く漂っていた。
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