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1巻:動き出す歴史
第四話 第五章:王様の人形 5~6
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五、機械人形の告白
夜の庭園には、月光が静かに降り注いでいた。それはローザの白い肌を照らし、柔和な表情の背後にある緊張を浮かび上がらせた。彼女は意を決したように、語り始めた。
「今夜、王様は科学省の研究施設で、ある“計画”を実行しようとしています」
ローザの声は静かだったが、確かな重みがあった。
「その計画は、科学省長官のフード―マ様と共に進めてきたものです。科学省が設立されたのは十年前ですが、お二人はそれよりも前から、密かに計画を温めておられました」
彼女は一つの要素を説明するたびに、シエラの目を見つめた。まっすぐに、何かを確かめるように。シエラはその視線に少し戸惑いながらも、目をそらさずに聞き続けた。
「私自身は、進捗確認の場に同席を許されておらず、計画の全貌は知りません。けれど、王様と科学省長官――フードーマ様との会話を、執務室で何度も耳にしています。その断片から、いくつかのことが分かりました」
ローザは慎重に言葉を選びながら、淡々と説明を続けた。
彼女は、“計画”に関する様々な情報を共有した。第一に、計画は“目”と呼ばれている。第二に、“目”は、見えざるものを見るための技術である。第三に、現王は、それを自ら使えるようにしたがっている。それに伴う健康上のリスクを現王は軽視しており、科学省も危険性を隠しているように見える―ローザはこれを一番危惧しているようだった―。
再び、ローザはシエラの目を見た。今度は、何かを託すような眼差しだった。シエラはその視線に、言葉にならない不思議さを感じながらも、黙って頷いた。
王子は突然の訴えを受け止めきれないようで、うつむいて頭を抱えていた。王子を休ませる時間を作るかのように、グラハム将軍がローザに問うた。
「それが本当だとして、なぜ、あなたがそこまで詳しい情報に触れられる?ただの侍女を、現王陛下が重要情報の行き交う場においておくとは思えない」
グラハム将軍は感情の読めないローザの瞳から視線を外し、「陛下は、臥所で機密を話すタイプでもないだろう」と言い捨てた。彼にとっても、現王は血のつながった従兄である。感情を抑え込むのは容易ではなかった。
グラハム将軍の言葉に、ローザはゆっくりと右腕の袖をまくり上げた。
「……私の話を信じていただくためには、私が何者かをお見せするべきでしょう」
彼女はひじの下あたりに爪を立て、皮膚の一部を一気に剥がした。皆はローザの強行にうろたえたが、彼女は華奢な腕を差し出して見せた。そこには、精密に組み込まれた金属の骨格と、微細な銅線が走る機械の内部があった。
「私は、科学省によって王様のために造られた機械人形です。王様のそばに仕えるために設計されました。この身体のおかげで、私は王様のおそばで一日も休みなく働きつづけることができます」
シエラは息を呑み、リオンは驚きと嫌悪が混じった声を漏らした。グラハム将軍は眉間にしわを寄せ、ローザの顔を見つめた。
「私は人間ではありません。それを知っている王様や長官殿にとっては、家具と同じです。鏡に自分の姿が映っているからといって、話すのを止めますか?」
ローザの問いは、彼女が本当に人ならざるものなのだと実感させるに十分な説得力があった。
ローザがここまで語り終えたところで、王子は顔を上げた。しばらくローザの腕を見つめ、そして静かに言った。
「あなたはなぜ、兄上を止めようとしているんですか。主の意思に反するのは、機械の…人には普通の事なんですか?」
王子は機械についての知識を持たなかったが、彼女がこれから行おうとしていることが兄王への背信行為であることは察していた。ローザは少し目を伏せて静止し、答えた。
「私の判断は、主である王様の安全を最優先するように作られています。きっと…彼の意思に反しても、彼を守りたいと、そう判断したのだと思います」
王子はその言葉を聞いて、ローザが真実を話しているのだと確信した。王宮に仕える者は、何があっても王を“彼”とは呼ばない。だが、彼女が機械や人形であれば、別かもしれない。
六、庭園は、地下に続く
「……あなたが何者であっても、兄上を救いたいという気持ちは本物だね。僕は、それを信じる」
王子はそう言って、こわばる表情ながらも口だけで微笑んで見せた。その言葉に、ローザは深く頭を下げる。彼女の丁寧な動きは、今や機械による仕掛けにしか見えない。
しばらく沈黙が流れた。皆、王子の意思には強く反対するつもりは無かった。夜の庭園は、風の音すら控えめに感じられるほど静かである。やがてローザは顔を上げ、ゆっくりと口を開いた。
「……この庭園に、王様がお隠しになっている場所への入り口が、一つあります。私の頼みをお聞き届けいただけるのなら、一緒にお越しください」
その言葉に、グラハム将軍が一歩前に出る
「待て。子どもと女を連れて行くのは危険だ。リオンとシエラはここに残すべきだ。王子殿下も、部屋に戻っていただきたい。陛下の説得は、私が行う」
リオンは反射的に顔をしかめ、シエラはすぐには理解できない様子だった。王子も驚いたようにグラハムを見つめたが、すぐに返す。
「グラハム……」と王子が口を開こうとした。その瞬間、ローザが静かに、しかしはっきりと言葉を重ねた。
「それは、得策ではありません」
グラハムは眉をひそめた。
「理由を聞かせろ」
ローザは一度、王子とシエラの顔を見てから、グラハムに向き直った。
「王様を説得するには、残念ですがグラハム将軍お一人では難しいでしょう。将軍は第二王子様に次いで王様に近しい方ですが、それでも感情に訴えるには不十分です。説得には、王子様の存在が必要です。王子様だけが、王様の“家族”として語りかけることができるのですから」
グラハムは腕を組み直し、黙って聞いていた。ローザは続ける。
「そして、シエラさんとリオンさんを庭園に残すことは、彼らを危険に晒すことになります。私が王様の寝室で行った工作は、朝になれば必ず露見します。見回りが再開されれば、王様が夜間に不在であったことも、私が偽装したことも、すぐに知られるでしょう」
彼女はシエラの目を見つめる。
「騎士棟の見張りのお二人は、庭園の件をご存じです。もし王宮内に残された者がいれば、真っ先に捕らえられます。尋問されるだけで済めばよいですが、正規の手順で受け入れられていない従者です。安全の保障はありません。だからこそ、子どもだとしても、連れて行く方が安全です」
シエラはローザの言葉に同意するように、グラハム将軍に向けてうなずいた。リオンも、少し唇を噛んだが、何も言わずにローザの言葉を受け入れた。
グラハムはこめかみを押さえ、しばらく沈黙した後、深く息を吐いた。
「……承知した。だが、私が先頭を行くぞ」
ローザは「ありがとうございます」と一礼し、庭園の奥へと歩き出した。グラハムはすぐに歩き出し、王子や子どもたちはそれを追った。
ローザは、古い物置小屋の前で立ち止まった。そこは普段王子が使用しない方の物置で、屋根や壁が苔むしていた。ローザは扉の汚れを全く気にせず、静かに開ける。中は薄暗く、古びた袋や欠けた鉢が転がっている。
彼女は迷わずに小屋の中央に膝をつき、床板の一部を外す。軋む音とともに、冷たい空気が吹き上がる。そこには、人がひとり通れるかという穴が隠されていた。穴の壁は石造りで補強され、梯子がかけられている。一目見ただけで、単なる穴ではなく、通路として人為的に作られたものであることが分かった。
「ここから降ります。足元にお気をつけて」
グラハム将軍は先頭に立とうとしたが、ローザが転落時に危険であると静止し、率先して梯子を降り始めた。その後皆が続き、最後に王子が梯子に足をかけた。
「どこの国でも、地下ってのは落ち着かないな」
リオンは、シエラにしか聞こえない小さな声で囁いた。それは、この暗闇に対して彼ができる唯一の抵抗だった。
夜の庭園には、月光が静かに降り注いでいた。それはローザの白い肌を照らし、柔和な表情の背後にある緊張を浮かび上がらせた。彼女は意を決したように、語り始めた。
「今夜、王様は科学省の研究施設で、ある“計画”を実行しようとしています」
ローザの声は静かだったが、確かな重みがあった。
「その計画は、科学省長官のフード―マ様と共に進めてきたものです。科学省が設立されたのは十年前ですが、お二人はそれよりも前から、密かに計画を温めておられました」
彼女は一つの要素を説明するたびに、シエラの目を見つめた。まっすぐに、何かを確かめるように。シエラはその視線に少し戸惑いながらも、目をそらさずに聞き続けた。
「私自身は、進捗確認の場に同席を許されておらず、計画の全貌は知りません。けれど、王様と科学省長官――フードーマ様との会話を、執務室で何度も耳にしています。その断片から、いくつかのことが分かりました」
ローザは慎重に言葉を選びながら、淡々と説明を続けた。
彼女は、“計画”に関する様々な情報を共有した。第一に、計画は“目”と呼ばれている。第二に、“目”は、見えざるものを見るための技術である。第三に、現王は、それを自ら使えるようにしたがっている。それに伴う健康上のリスクを現王は軽視しており、科学省も危険性を隠しているように見える―ローザはこれを一番危惧しているようだった―。
再び、ローザはシエラの目を見た。今度は、何かを託すような眼差しだった。シエラはその視線に、言葉にならない不思議さを感じながらも、黙って頷いた。
王子は突然の訴えを受け止めきれないようで、うつむいて頭を抱えていた。王子を休ませる時間を作るかのように、グラハム将軍がローザに問うた。
「それが本当だとして、なぜ、あなたがそこまで詳しい情報に触れられる?ただの侍女を、現王陛下が重要情報の行き交う場においておくとは思えない」
グラハム将軍は感情の読めないローザの瞳から視線を外し、「陛下は、臥所で機密を話すタイプでもないだろう」と言い捨てた。彼にとっても、現王は血のつながった従兄である。感情を抑え込むのは容易ではなかった。
グラハム将軍の言葉に、ローザはゆっくりと右腕の袖をまくり上げた。
「……私の話を信じていただくためには、私が何者かをお見せするべきでしょう」
彼女はひじの下あたりに爪を立て、皮膚の一部を一気に剥がした。皆はローザの強行にうろたえたが、彼女は華奢な腕を差し出して見せた。そこには、精密に組み込まれた金属の骨格と、微細な銅線が走る機械の内部があった。
「私は、科学省によって王様のために造られた機械人形です。王様のそばに仕えるために設計されました。この身体のおかげで、私は王様のおそばで一日も休みなく働きつづけることができます」
シエラは息を呑み、リオンは驚きと嫌悪が混じった声を漏らした。グラハム将軍は眉間にしわを寄せ、ローザの顔を見つめた。
「私は人間ではありません。それを知っている王様や長官殿にとっては、家具と同じです。鏡に自分の姿が映っているからといって、話すのを止めますか?」
ローザの問いは、彼女が本当に人ならざるものなのだと実感させるに十分な説得力があった。
ローザがここまで語り終えたところで、王子は顔を上げた。しばらくローザの腕を見つめ、そして静かに言った。
「あなたはなぜ、兄上を止めようとしているんですか。主の意思に反するのは、機械の…人には普通の事なんですか?」
王子は機械についての知識を持たなかったが、彼女がこれから行おうとしていることが兄王への背信行為であることは察していた。ローザは少し目を伏せて静止し、答えた。
「私の判断は、主である王様の安全を最優先するように作られています。きっと…彼の意思に反しても、彼を守りたいと、そう判断したのだと思います」
王子はその言葉を聞いて、ローザが真実を話しているのだと確信した。王宮に仕える者は、何があっても王を“彼”とは呼ばない。だが、彼女が機械や人形であれば、別かもしれない。
六、庭園は、地下に続く
「……あなたが何者であっても、兄上を救いたいという気持ちは本物だね。僕は、それを信じる」
王子はそう言って、こわばる表情ながらも口だけで微笑んで見せた。その言葉に、ローザは深く頭を下げる。彼女の丁寧な動きは、今や機械による仕掛けにしか見えない。
しばらく沈黙が流れた。皆、王子の意思には強く反対するつもりは無かった。夜の庭園は、風の音すら控えめに感じられるほど静かである。やがてローザは顔を上げ、ゆっくりと口を開いた。
「……この庭園に、王様がお隠しになっている場所への入り口が、一つあります。私の頼みをお聞き届けいただけるのなら、一緒にお越しください」
その言葉に、グラハム将軍が一歩前に出る
「待て。子どもと女を連れて行くのは危険だ。リオンとシエラはここに残すべきだ。王子殿下も、部屋に戻っていただきたい。陛下の説得は、私が行う」
リオンは反射的に顔をしかめ、シエラはすぐには理解できない様子だった。王子も驚いたようにグラハムを見つめたが、すぐに返す。
「グラハム……」と王子が口を開こうとした。その瞬間、ローザが静かに、しかしはっきりと言葉を重ねた。
「それは、得策ではありません」
グラハムは眉をひそめた。
「理由を聞かせろ」
ローザは一度、王子とシエラの顔を見てから、グラハムに向き直った。
「王様を説得するには、残念ですがグラハム将軍お一人では難しいでしょう。将軍は第二王子様に次いで王様に近しい方ですが、それでも感情に訴えるには不十分です。説得には、王子様の存在が必要です。王子様だけが、王様の“家族”として語りかけることができるのですから」
グラハムは腕を組み直し、黙って聞いていた。ローザは続ける。
「そして、シエラさんとリオンさんを庭園に残すことは、彼らを危険に晒すことになります。私が王様の寝室で行った工作は、朝になれば必ず露見します。見回りが再開されれば、王様が夜間に不在であったことも、私が偽装したことも、すぐに知られるでしょう」
彼女はシエラの目を見つめる。
「騎士棟の見張りのお二人は、庭園の件をご存じです。もし王宮内に残された者がいれば、真っ先に捕らえられます。尋問されるだけで済めばよいですが、正規の手順で受け入れられていない従者です。安全の保障はありません。だからこそ、子どもだとしても、連れて行く方が安全です」
シエラはローザの言葉に同意するように、グラハム将軍に向けてうなずいた。リオンも、少し唇を噛んだが、何も言わずにローザの言葉を受け入れた。
グラハムはこめかみを押さえ、しばらく沈黙した後、深く息を吐いた。
「……承知した。だが、私が先頭を行くぞ」
ローザは「ありがとうございます」と一礼し、庭園の奥へと歩き出した。グラハムはすぐに歩き出し、王子や子どもたちはそれを追った。
ローザは、古い物置小屋の前で立ち止まった。そこは普段王子が使用しない方の物置で、屋根や壁が苔むしていた。ローザは扉の汚れを全く気にせず、静かに開ける。中は薄暗く、古びた袋や欠けた鉢が転がっている。
彼女は迷わずに小屋の中央に膝をつき、床板の一部を外す。軋む音とともに、冷たい空気が吹き上がる。そこには、人がひとり通れるかという穴が隠されていた。穴の壁は石造りで補強され、梯子がかけられている。一目見ただけで、単なる穴ではなく、通路として人為的に作られたものであることが分かった。
「ここから降ります。足元にお気をつけて」
グラハム将軍は先頭に立とうとしたが、ローザが転落時に危険であると静止し、率先して梯子を降り始めた。その後皆が続き、最後に王子が梯子に足をかけた。
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