41 / 43
1巻:動き出す歴史
第五話 第四章:突然の幕切れ 1~2
しおりを挟む
一、護衛の責務
「ローザ!」
王子が白いバラの迷路の奥へ駆け出そうとした瞬間、グラハム将軍が素早く王子の前に立ちはだかった。長身の将軍の体が壁のように王子の進路を遮る。
「殿下、お待ちください」
「グラハム、どいて!ローザは一人で、兄上のところへ向かったんだ」
「だからこそです。ローザが当初の約束を違えた以上、殿下の安全が最優先です」
「僕の命なんてどうでもいい!」
グラハムの説得に、王子は甲高い声を上げる。
「兄上を説得するのが、僕の役目だろう?兄上に何かあったら、この国は終わりなんだ。だから、行かなきゃ。僕が死んでも、誰も困らない」
「そんなことはありません」
その時、王子が脇をすり抜けて駆け出そうとした。グラハムは迷わず王子の足を払い、腕で胸を抑え、地面に組み伏せる。
「放せよ、グラハム!」
「それはできん」
王子は駄々をこねるが、グラハムは応じない。王子は少しだけもがいたが、すぐに諦めて力を抜いた。王子が息を吐くと、グラハムは王子をそっと抱き起こした。服に着いた土埃を軽く払う。王子はバツが悪そうに、下の方をにらみつけていた。
グラハムは、ゆっくりとシエラとリオンに視線を向ける。二人は突然の実力行使に、驚いた様子で立ち尽くしている。グラハムは王子に目を合わせ、語り掛ける。
「それに、連れてきた者の安全も、殿下の責任ではありませんか」
王子は、はっと我に返ったような顔をして、シエラたちを見る。そして、小さく何度かうなずいた。
「そうだね…グラハムの言う通りだ」
王子は立ち上がり、膝についた塵を払う。シエラとリオンに向き直り、声をかけた。
「みんな、ごめん。行こうか」
二、暴走
王子がローザの指差した方向を見据えた、その瞬間だった。
遠くから突然、甲高い音が響いてきた。金属同士がこすれ合うような、耳障りな音。それは迷路の向こうから聞こえてくる。
「何だ?」
グラハムが身構えた時、投影されていた美しいバラ園の光景が一瞬にして消失した。色鮮やかな花々も、青空も、全てが嘘のように消え去る。残されたのは、無機質な天井からの白い光、そして灰色の箱が規則正しく並んだ、殺風景な迷路だった。
やがて、不規則な音が聞こえ始めた。ガタガタと何かが倒れる音、ギシギシと金属が軋む音……それは次第に数を増し、やがて無数の異音となって迷路に響く。
「まずい」
迷路の向こうから、異音の正体が姿を現した。それは庭師の格好をした何かだった。それはもはや機械人形とも思えない、歪んだ姿で現れる。首が不自然に傾き、片腕は肩から完全に外れてぶらぶらと揺れている。剪定鋏を握ったもう片方の腕は、肘が逆向きに曲がったまま、ぎくしゃくと動いていた。その眼球は、怪しく赤く光を放つ。
「やはり、兵器でもあったか」
グラハムのつぶやきと同時に、機械人形たちは襲いかかってきた。
「殿下、ローザが示した方向へ!今すぐに!」
「でも、シエラは――」
「構うな!行け!」
グラハムの一喝に、王子は歯を食いしばって頷いた。シエラの手を引き、迷路の奥へと駆け出す。
グラハムは迫り来る機械人形を一刀両断すると、振り返ってリオンを睨みつけた。
「分かっているな?俺が守るのは」
「王子様だけだろ?」
リオンは口の端を無理に引き上げながら、腰の剣に手をかけた。
目の前では、水やり用のじょうろを持った機械人形が、首をぐるぐると回転させながら近づいてくる。リオンは思わずおののいた。異様な動きなら魔物で慣れている。だが、人の形をした相手に剣を向けることが、これほど恐ろしいとは思わなかった。
「動け!」
グラハムの怒号で、リオンは我に返る。グレートソードの細い刀身を抜き、鞘を落とす。埋め込まれている緑の宝玉が、微かにリオンの頬を照らす。
機械人形がじょうろを振り上げた時、リオンはあえて踏み込み、剣を腹に突き刺した。予想以上に軽い手応えで、機械人形の装甲にめり込む。機械人形は腰から崩れ落ち、じょうろが地面に転がった。
「案外もろいな」
しかし、安堵したのも束の間。機械人形は上半身だけで、リオンの胸を殴りつけてきた。
「うっ!」
リオンは後ろに吹き飛ばされ、迷路の壁に背中を打ちつける。
グラハムは機械人形の首を刎ねると、じょうろもろとも蹴飛ばし、出口を振り返った。王子たちの姿は、もう見えない。
「二人に追いつけ。俺は後から行く」
グラハムは冷たく告げると、再び襲いかかる機械人形たちに向き直った。彼の頭の中にあるのは、一刻も早く王子に守りをつけることだけだった。
リオンは立ち上がり、よろよろと走り出す。迷路の向こうからは、ぞろぞろと機械人形たちが現れてくる。その数は十体、二十体…数え切れない。
リオンは迷路の奥へと走った。背中のざわつきで、グラハムが一人で無数の機械人形と戦っているのが分かる。剣と金属がぶつかり合う音が、規則正しく響いてくる。一撃、二撃、三撃…グラハムの剣が機械人形を次々と切り裂いているのだろう。
しかし、その音は次第に激しさを増す。敵の数があまりに多いのだ。金属同士がぶつかり合う音が、リオンの胸を締め付けた。
いまだに見る悪夢が、目を開けているのに襲い掛かってくる。姉の金切り声と、剣が風邪を切り裂く音…
「くっそ…」
リオンの頬に涙が伝い落ちる。とにかく、走らなければ。王子とシエラを見つけなければ。グラハムが時間を稼いでくれている間に。
リオンは歯を食いしばり、足に力を込めた。迷路の角を曲がるたびに、背後の戦闘音が少しずつ遠ざかっていく。それでも、グラハムを心配する余裕はなく、走ることが頭を占領する。リオンは必死に走り続けた。
「ローザ!」
王子が白いバラの迷路の奥へ駆け出そうとした瞬間、グラハム将軍が素早く王子の前に立ちはだかった。長身の将軍の体が壁のように王子の進路を遮る。
「殿下、お待ちください」
「グラハム、どいて!ローザは一人で、兄上のところへ向かったんだ」
「だからこそです。ローザが当初の約束を違えた以上、殿下の安全が最優先です」
「僕の命なんてどうでもいい!」
グラハムの説得に、王子は甲高い声を上げる。
「兄上を説得するのが、僕の役目だろう?兄上に何かあったら、この国は終わりなんだ。だから、行かなきゃ。僕が死んでも、誰も困らない」
「そんなことはありません」
その時、王子が脇をすり抜けて駆け出そうとした。グラハムは迷わず王子の足を払い、腕で胸を抑え、地面に組み伏せる。
「放せよ、グラハム!」
「それはできん」
王子は駄々をこねるが、グラハムは応じない。王子は少しだけもがいたが、すぐに諦めて力を抜いた。王子が息を吐くと、グラハムは王子をそっと抱き起こした。服に着いた土埃を軽く払う。王子はバツが悪そうに、下の方をにらみつけていた。
グラハムは、ゆっくりとシエラとリオンに視線を向ける。二人は突然の実力行使に、驚いた様子で立ち尽くしている。グラハムは王子に目を合わせ、語り掛ける。
「それに、連れてきた者の安全も、殿下の責任ではありませんか」
王子は、はっと我に返ったような顔をして、シエラたちを見る。そして、小さく何度かうなずいた。
「そうだね…グラハムの言う通りだ」
王子は立ち上がり、膝についた塵を払う。シエラとリオンに向き直り、声をかけた。
「みんな、ごめん。行こうか」
二、暴走
王子がローザの指差した方向を見据えた、その瞬間だった。
遠くから突然、甲高い音が響いてきた。金属同士がこすれ合うような、耳障りな音。それは迷路の向こうから聞こえてくる。
「何だ?」
グラハムが身構えた時、投影されていた美しいバラ園の光景が一瞬にして消失した。色鮮やかな花々も、青空も、全てが嘘のように消え去る。残されたのは、無機質な天井からの白い光、そして灰色の箱が規則正しく並んだ、殺風景な迷路だった。
やがて、不規則な音が聞こえ始めた。ガタガタと何かが倒れる音、ギシギシと金属が軋む音……それは次第に数を増し、やがて無数の異音となって迷路に響く。
「まずい」
迷路の向こうから、異音の正体が姿を現した。それは庭師の格好をした何かだった。それはもはや機械人形とも思えない、歪んだ姿で現れる。首が不自然に傾き、片腕は肩から完全に外れてぶらぶらと揺れている。剪定鋏を握ったもう片方の腕は、肘が逆向きに曲がったまま、ぎくしゃくと動いていた。その眼球は、怪しく赤く光を放つ。
「やはり、兵器でもあったか」
グラハムのつぶやきと同時に、機械人形たちは襲いかかってきた。
「殿下、ローザが示した方向へ!今すぐに!」
「でも、シエラは――」
「構うな!行け!」
グラハムの一喝に、王子は歯を食いしばって頷いた。シエラの手を引き、迷路の奥へと駆け出す。
グラハムは迫り来る機械人形を一刀両断すると、振り返ってリオンを睨みつけた。
「分かっているな?俺が守るのは」
「王子様だけだろ?」
リオンは口の端を無理に引き上げながら、腰の剣に手をかけた。
目の前では、水やり用のじょうろを持った機械人形が、首をぐるぐると回転させながら近づいてくる。リオンは思わずおののいた。異様な動きなら魔物で慣れている。だが、人の形をした相手に剣を向けることが、これほど恐ろしいとは思わなかった。
「動け!」
グラハムの怒号で、リオンは我に返る。グレートソードの細い刀身を抜き、鞘を落とす。埋め込まれている緑の宝玉が、微かにリオンの頬を照らす。
機械人形がじょうろを振り上げた時、リオンはあえて踏み込み、剣を腹に突き刺した。予想以上に軽い手応えで、機械人形の装甲にめり込む。機械人形は腰から崩れ落ち、じょうろが地面に転がった。
「案外もろいな」
しかし、安堵したのも束の間。機械人形は上半身だけで、リオンの胸を殴りつけてきた。
「うっ!」
リオンは後ろに吹き飛ばされ、迷路の壁に背中を打ちつける。
グラハムは機械人形の首を刎ねると、じょうろもろとも蹴飛ばし、出口を振り返った。王子たちの姿は、もう見えない。
「二人に追いつけ。俺は後から行く」
グラハムは冷たく告げると、再び襲いかかる機械人形たちに向き直った。彼の頭の中にあるのは、一刻も早く王子に守りをつけることだけだった。
リオンは立ち上がり、よろよろと走り出す。迷路の向こうからは、ぞろぞろと機械人形たちが現れてくる。その数は十体、二十体…数え切れない。
リオンは迷路の奥へと走った。背中のざわつきで、グラハムが一人で無数の機械人形と戦っているのが分かる。剣と金属がぶつかり合う音が、規則正しく響いてくる。一撃、二撃、三撃…グラハムの剣が機械人形を次々と切り裂いているのだろう。
しかし、その音は次第に激しさを増す。敵の数があまりに多いのだ。金属同士がぶつかり合う音が、リオンの胸を締め付けた。
いまだに見る悪夢が、目を開けているのに襲い掛かってくる。姉の金切り声と、剣が風邪を切り裂く音…
「くっそ…」
リオンの頬に涙が伝い落ちる。とにかく、走らなければ。王子とシエラを見つけなければ。グラハムが時間を稼いでくれている間に。
リオンは歯を食いしばり、足に力を込めた。迷路の角を曲がるたびに、背後の戦闘音が少しずつ遠ざかっていく。それでも、グラハムを心配する余裕はなく、走ることが頭を占領する。リオンは必死に走り続けた。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる