結婚する事に決めたから

KONAN

文字の大きさ
60 / 124

土曜日の半日勤務

しおりを挟む
竹田「どんだけドSなんですか!ビックリしました!」


私「竹田さんが喜ぶかと思ってー」


竹田「お願いはしましたけど、今すぐはまだ心の準備が出来てないんです」


網戸の張り替えを終えて片付けて、親分とデイサービスの送りの準備に向かった。


これから、竹田さんの顔を見るのが楽しみになった。


親分と送り終えて事務所に戻ると、竹田さんはもう帰っていた。


明日は私、ともさん、よっしー課長、t助は午前中勤務で、竹田さんは1人午後勤務。


私の勤務を午後から勤務に変えれば、竹田さんと2人っきりになれてハグできるチャンスが広がる。


私「よっしー課長、俺あしたの夕方にエコキュートの業者が来るんで午後から勤務でもいい?」


よっしー課長「いいよー、私も午後は少し残業で残ってるからー」


私「ほいー、じゃまた明日~」


よっしー課長「お疲れ様~」


翌日土曜日は、私は午後から勤務になった。


家に帰って竹田さんにLINEを送った。


私「竹田さん、明日の午後から俺と2人っきりですよ。よかったですね!」


竹田「どんだけドSなんですか!波多野さんは午前中勤務じゃないんですか?」


私「業者さんが夕方来るんで、よっしー課長に言って、午後から勤務に変えてもらいました」


竹田「えぇ!そんなことできるんですか?はずかしい!」


私のことが好きすぎることがバレたので、会わせる顔がないようだ。


そして翌日。


竹田さんは午後から電話と受付業務で、ふたりっきりで仕事が出来る日がやってきた。


ハグしたい告白からの翌日、2人っきりでの業務。


このままハグをすることになるのかと期待を抱いていた。


私「今日の午後勤務のどこかでハグしようと思ってます」


どうせ恥ずかしがって無理だろうけど、からかうのが面白い。


竹田「待って待って、今日ハグは無理だよ。
心の準備が出来てない。
本当に仕事にいけなくなってしまいます。
もちろん何事もなかったかのように仕事しますけど、よっしー課長はたぶん何か勘付いています。
課長に何か言いました?」


慌ててますねー。


私「心の準備できてないんですか?
俺なんてよっしー課長の前でもハグできるのにー。
ドSの竹田精神できてくださいよ。
よっしー課長には何も言ってないですよ?」


竹田「心の準備は簡単に出来ないです。
意外とピュアなんです。
まだまだ私のことわかってないですね。
この前、朝事務課まで一緒に行くときに、よっしー課長に会ったじゃないですか?
あの時のよっしー課長の顔が「この二人」って顔をしてました。
もうちょっとしたら午後勤務の時間ですね。
絶対に笑わないでくださいね♪」


笑ってしまうに決まってる。


そして、午後勤務が12時半から始まった。


私が先に事務課に到着し、竹田さんはまだ到着していなかった。


それでもLINEは続く。


私「ピュアですね。
心の準備がいつできるのかわかりませんが、楽しみにしときますね。
そりゃ~廊下で一緒に仲良く歩いていたら、よっしー課長にそう思われても仕方ないですね。
今後どう見られるんでしょうか?」


竹田さんも到着。


LINEもしてるのに、話をしつつ、他の人がいるときは黙ってLINEをして送りあっていた。


よっしー課長が帰り支度を始めた。


よっしー課長「よし、じゃーお先でーす。あとよろしくねー」


竹田「おつかれさまでーす」


私「それでは、また」


よっしー課長が帰った。


そして事務所にふたりっきりになった。


私は、竹田さんにゴロゴロ椅子に座ったまま近づいた。


私「竹田さん!よっしー課長帰りましたよ!やりましたね!」


竹田「もぅ何も言わないでぇー」


私「うれしいくせに~」


竹田さんからLINEが来た。


私「あれ?!目の前にいるのにLINEが来た!なになに」


竹田「私はもう色んな気持ちを封印しているので、心の準備はずっと出来ないかもしれません(笑)」


LINEの返事を直接話した。


私「封印した?!何言ってんすかー、そんなこと出来るわけないでしょう」


なんか照れてる。


私「どうしたんすか?!目も合わせないで。緊張してるんすか?!」


竹田「そりゃーしますよー」


私「ふふふふ」


緊張してるらしい。


業者が来た。


私「あ、竹田さん、業者さん来たんでエコキュートの所で作業してますんで」


竹田「わかりました」


私「さみしいだろうけど~また後で」


竹田「ほんとドSなんだから!」


笑っていた。


業者の人とエコキュートの部品交換作業を終えて事務課に戻った。


私「竹田さんお待たせ~」


竹田「早かったですね」


私「竹田さんとの大切な午後勤務の時間がもったいないから、俺も手伝ってさっさと終わらせました」


竹田「これから仕事するのが楽しくなりますね」


私「それは言えてる~。俺仕事に対して全くストレス無いんで、なんかあったら手伝いますよ?一緒にやれば、倍のスピードですよ!」


竹田「そうすると、私がやることなくなって暇になります」


私「そんな時は俺と一緒に修繕業務の補助に行けばいいんすよ。みんな羨ましがるかもしれないけど」


竹田「それはそれで楽しいかも」


私「でーしょー?網戸張り替えとかまだ100枚以上あるんで、時間ある時行けばいいんすよ」


あっという間に帰る時間になってしまった。


受付のシャッターを下ろしたときに事務所内。


私「竹田さん、シャッターも降りたし、ハグしますー?」

と言って両手を広げた。


彼女「むりむりむりむりーこんなところじゃできません!」


私「はははは可愛い。じゃあ、行きましょうか」


ふたりっきりの午後勤務はこうしてハグも出来ずに終わってしまったのでした。


私「じゃあ、竹田さんまた~」


竹田「お疲れ様です。気をつけて」


私「竹田さんも~」


土曜日の半日勤務をこうして終えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

大好きな背中

詩織
恋愛
4年付き合ってた彼氏に振られて、同僚に合コンに誘われた。 あまり合コンなんか参加したことないから何話したらいいのか… 同じように困ってる男性が1人いた

ワイルド・プロポーズ

藤谷 郁
恋愛
北見瑤子。もうすぐ30歳。 総合ショッピングセンター『ウイステリア』財務部経理課主任。 生真面目で細かくて、その上、女の魅力ゼロ。男いらずの独身主義者と噂される枯れ女に、ある日突然見合い話が舞い込んだ。 私は決して独身主義者ではない。ただ、怖いだけ―― 見合い写真を開くと、理想どおりの男性が微笑んでいた。 ドキドキしながら、紳士で穏やかで優しそうな彼、嶺倉京史に会いに行くが…

雪の日に

藤谷 郁
恋愛
私には許嫁がいる。 親同士の約束で、生まれる前から決まっていた結婚相手。 大学卒業を控えた冬。 私は彼に会うため、雪の金沢へと旅立つ―― ※作品の初出は2014年(平成26年)。鉄道・駅などの描写は当時のものです。

恋とキスは背伸びして

葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員 成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長 年齢差 9歳 身長差 22㎝ 役職 雲泥の差 この違い、恋愛には大きな壁? そして同期の卓の存在 異性の親友は成立する? 数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの 二人の恋の物語

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

今さらやり直しは出来ません

mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。 落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。 そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……

処理中です...