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偶然
3.
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玄関を入ると、奥のガラス戸からナニかが覗いていた。千晶は引き戸の玄関をガッと閉め直し鍵を掛ける。
「本ありがとうここでいいよ。靴は脱いでね。コートはそこへ」
「うなーぁ」
「ひよー、ただいま」
「おじゃまします。こんばんは、ひよちゃん?」
「そ、彼がモップこと『ひよ』ちょっと警戒心が強いの」
千晶がガラス戸に手をかけると何か、白い大きな毛むくじゃらはスタッっと逃げていった。普段は自ら戸を開け、千晶の足元までくる、今日は見知らぬ訪問者に警戒しているのだ。
「散らかってるけど気にしないで、これは粗があるのは当然だから目を瞑っててって意味ね。庶民が客を招く際の慣用句よ、家は客間も応接間も無いの、悪く思わないでね」
片づけるから5分待ってと取り繕う気もない。千晶は綺麗好きの弟と片づけない兄に挟まれ程ほどに適当。
ガラス戸を入ると広めの板の間になっていて、正面に大きな窓、右手に和室と台所、左手に階段とドア。年代感のある和洋折衷の住宅、床は少し軋むが戸の開閉はスムーズだ。
先ほどの大きな猫、ひよは板の間に設置された猫タワーに移動していた。白い絹のような被毛の先だけが灰色に色づいていて、グリーンの瞳で射るように二人を見下ろしてくる。
板の間は他にベンチ収納と安楽椅子にアップライトピアノと、何に使うのかわからない道具。家具類も昔からある代表的な曲木の日本製。
「俺が来たがったんだから気にしないで。ただ、失礼だけど余裕が無いようには見えないね、古そうだしご両親どちらかの生家なの?」
言葉を選んだように聞こえないが、素朴な疑問なのだと千晶もわかっている。慎一郎が一人で住んでいたマンションの部屋とこの家の敷地が同じ位だろう。
「ううん、中古だからね。兄と弟が猿芝居で売り主を篭絡して土地値未満に居抜きだったの。それでも家計規模からは身の丈以上の買い物だったはずだよ」
新築にこだわりはしなかったが、両親は地方の戸建て育ち、いざと買うとなると色々欲が出た。その結果でまだローンも残っている、というかよくローンが通ったというレベル。千晶一家をどう思ったのか、売り主は海外に引っ越すからとほとんどの家具を置いていっ(てくれ)た。
「光景が目に浮かぶよ、お兄さん」
慎一郎の語尾は明らかに笑いを含んでいる。
「そこはあっさり納得なんだ。まぁ、見ての通り古いから耐震基準も満たしてなくて保険は高いし、冬は寒いし。それでも静かで治安は良くて、日当たりもいいし、ご近所さんも常識的で結果的には良かったんじゃないかな。
その前に住んでた荻窪の2DKのアパートも楽しかったけどね、狭いなか工夫して、二段ベッドと布団をふたつ並べてごろ寝したり」と千晶は明け透けに感想を付け加えた。
「アパート?」
「あー、英語だとフラットか、簡素な造りの賃貸住宅だよ、大学時代に住んでる人いなかった? 外に階段があって、」
そうじゃないと首を振ると、千晶は声をひそめて、ああ、うちはノンポリティカルだよと真面目腐った顔をしてみせた。慎一郎の無表情の下がわずかに困惑したのをみてとると、満足そうに笑った。アパート住まいが似合わなそうなのはよくわかっている。
「父の仕事場の近くを優先したんだよ。昼休みにちょっと帰って来たり、夕飯を食べてからまた仕事に行ったりしてたから。家賃や広さで選ぶなら他の選択があったろうね」
ああ、その光景も目に浮かぶ、と慎一郎も笑いながら頷いた。楽しそうだが、やはりアパートや低所得者向けの住宅から千晶一家が出入りするのはひどくおかしな感がある。
「団地も住んでみたかったな、もう猫もいるし無理ね」
そんなどこか間の抜けた会話の二人を、大きな猫がじっと観察していた。そしてもう一匹。
「ブランただいま、カリカリ食べた?」
千晶が猫用のベッドに丸まっている黒い中毛の猫に呼びかける。もう玄関まで出迎えない猫。人間が詣でるのだ。
「彼女が『ブラン』、うちの女王様。ひよ、ブラン、トードーおにーちゃんだよ」
「Brun? Brown?」
「Blanche、悪いけど先に猫のごはんやっちゃうね」
黒猫はベッドから起き出ると、唖然としている慎一郎の臭いを一頻り嗅いでいく。飼い主同様好奇心旺盛らしい。
「こんばんは、ブラン…ちゃん?」
呼ばれた黒猫はヘーゼルの瞳をいちど瞬きしてニャっと短く鳴く。鈴のような声。それからぴんと立てた長いしっぽで慎一郎の足を叩きながらくるっと一回りすると、ごはんを用意している千晶のほうへ歩いていった。
「…ひよちゃん」
慎一郎は気を取り直して床に落ちていた猫じゃらしでタワーの上の大猫を誘う。目だけは獲物を追うが手は動かない。
(なるほど、慎重な猫だ)
“♪ボクはひよ、キャットタワーに住んでる
いつも上からキミをみてるー ずっと前からー
夜中に物音がしても気にしないで、
ちょっといたずらしただけだから
ちょっと盗み喰いしただけだから、寝たふりしていてー
ボクはひよ、今はすっかりきれいな銀色にゃんこ、
もうぞうきんなんかじゃない、
きたないモップじゃないんだ
ああ、やっとこっちを みてくれた
ありがとう ボクに気づいてくれて
ねぇ、元気? 今までどうしてたの、そんなことはきかないで
あの ω はどこへ落としてきたの、そんなことはきかないで
ボクはいま元気だからー 何があったかなんてきかないでー♪”
可愛らしいキャッチーなメロディラインなのに、猫の目つきはどんどん悪くなっていく。しっぽが揺れているのは獲物を狙っているからか、イラついているからか。
歌い手が皿に盛った猫缶を持ってくると、ひよはしっぽをタンっと叩いてから、立ち上がった。そして慎一郎から距離を取りながら、タワーを降りて食べ始めた。
「それぞれ量を変えてあるから、猫がお互いの皿を食べないよう見張っていてね」
千晶の物言いは穏やかなのに有無をいわせないものがある。
「この子は金太郎じゃないの?」
「なんで?」
「(黒が白なら銀は)…なんでもない」
大猫はすぐに食べ終わり、黒猫がゆったり食べる姿を少し離れた場所で横になって見ている。
「ちゃんと待っててえらいじゃない」
見てる必要があるのかというニュアンスに、千晶は鼻で笑って返す。
「後を向いてごらんよ、隙をみせた瞬間、ブランの皿に顔を突っ込むから」
慎一郎がそっと背を向け――てすかさず振り返ると、大猫は正に4本脚で立って皿へ一直線。だるまさんがころんでも立ち止まらない。慌てて掌で制す。
「……澄ました顔して寝そべってたのは油断させるためか」
「本ありがとうここでいいよ。靴は脱いでね。コートはそこへ」
「うなーぁ」
「ひよー、ただいま」
「おじゃまします。こんばんは、ひよちゃん?」
「そ、彼がモップこと『ひよ』ちょっと警戒心が強いの」
千晶がガラス戸に手をかけると何か、白い大きな毛むくじゃらはスタッっと逃げていった。普段は自ら戸を開け、千晶の足元までくる、今日は見知らぬ訪問者に警戒しているのだ。
「散らかってるけど気にしないで、これは粗があるのは当然だから目を瞑っててって意味ね。庶民が客を招く際の慣用句よ、家は客間も応接間も無いの、悪く思わないでね」
片づけるから5分待ってと取り繕う気もない。千晶は綺麗好きの弟と片づけない兄に挟まれ程ほどに適当。
ガラス戸を入ると広めの板の間になっていて、正面に大きな窓、右手に和室と台所、左手に階段とドア。年代感のある和洋折衷の住宅、床は少し軋むが戸の開閉はスムーズだ。
先ほどの大きな猫、ひよは板の間に設置された猫タワーに移動していた。白い絹のような被毛の先だけが灰色に色づいていて、グリーンの瞳で射るように二人を見下ろしてくる。
板の間は他にベンチ収納と安楽椅子にアップライトピアノと、何に使うのかわからない道具。家具類も昔からある代表的な曲木の日本製。
「俺が来たがったんだから気にしないで。ただ、失礼だけど余裕が無いようには見えないね、古そうだしご両親どちらかの生家なの?」
言葉を選んだように聞こえないが、素朴な疑問なのだと千晶もわかっている。慎一郎が一人で住んでいたマンションの部屋とこの家の敷地が同じ位だろう。
「ううん、中古だからね。兄と弟が猿芝居で売り主を篭絡して土地値未満に居抜きだったの。それでも家計規模からは身の丈以上の買い物だったはずだよ」
新築にこだわりはしなかったが、両親は地方の戸建て育ち、いざと買うとなると色々欲が出た。その結果でまだローンも残っている、というかよくローンが通ったというレベル。千晶一家をどう思ったのか、売り主は海外に引っ越すからとほとんどの家具を置いていっ(てくれ)た。
「光景が目に浮かぶよ、お兄さん」
慎一郎の語尾は明らかに笑いを含んでいる。
「そこはあっさり納得なんだ。まぁ、見ての通り古いから耐震基準も満たしてなくて保険は高いし、冬は寒いし。それでも静かで治安は良くて、日当たりもいいし、ご近所さんも常識的で結果的には良かったんじゃないかな。
その前に住んでた荻窪の2DKのアパートも楽しかったけどね、狭いなか工夫して、二段ベッドと布団をふたつ並べてごろ寝したり」と千晶は明け透けに感想を付け加えた。
「アパート?」
「あー、英語だとフラットか、簡素な造りの賃貸住宅だよ、大学時代に住んでる人いなかった? 外に階段があって、」
そうじゃないと首を振ると、千晶は声をひそめて、ああ、うちはノンポリティカルだよと真面目腐った顔をしてみせた。慎一郎の無表情の下がわずかに困惑したのをみてとると、満足そうに笑った。アパート住まいが似合わなそうなのはよくわかっている。
「父の仕事場の近くを優先したんだよ。昼休みにちょっと帰って来たり、夕飯を食べてからまた仕事に行ったりしてたから。家賃や広さで選ぶなら他の選択があったろうね」
ああ、その光景も目に浮かぶ、と慎一郎も笑いながら頷いた。楽しそうだが、やはりアパートや低所得者向けの住宅から千晶一家が出入りするのはひどくおかしな感がある。
「団地も住んでみたかったな、もう猫もいるし無理ね」
そんなどこか間の抜けた会話の二人を、大きな猫がじっと観察していた。そしてもう一匹。
「ブランただいま、カリカリ食べた?」
千晶が猫用のベッドに丸まっている黒い中毛の猫に呼びかける。もう玄関まで出迎えない猫。人間が詣でるのだ。
「彼女が『ブラン』、うちの女王様。ひよ、ブラン、トードーおにーちゃんだよ」
「Brun? Brown?」
「Blanche、悪いけど先に猫のごはんやっちゃうね」
黒猫はベッドから起き出ると、唖然としている慎一郎の臭いを一頻り嗅いでいく。飼い主同様好奇心旺盛らしい。
「こんばんは、ブラン…ちゃん?」
呼ばれた黒猫はヘーゼルの瞳をいちど瞬きしてニャっと短く鳴く。鈴のような声。それからぴんと立てた長いしっぽで慎一郎の足を叩きながらくるっと一回りすると、ごはんを用意している千晶のほうへ歩いていった。
「…ひよちゃん」
慎一郎は気を取り直して床に落ちていた猫じゃらしでタワーの上の大猫を誘う。目だけは獲物を追うが手は動かない。
(なるほど、慎重な猫だ)
“♪ボクはひよ、キャットタワーに住んでる
いつも上からキミをみてるー ずっと前からー
夜中に物音がしても気にしないで、
ちょっといたずらしただけだから
ちょっと盗み喰いしただけだから、寝たふりしていてー
ボクはひよ、今はすっかりきれいな銀色にゃんこ、
もうぞうきんなんかじゃない、
きたないモップじゃないんだ
ああ、やっとこっちを みてくれた
ありがとう ボクに気づいてくれて
ねぇ、元気? 今までどうしてたの、そんなことはきかないで
あの ω はどこへ落としてきたの、そんなことはきかないで
ボクはいま元気だからー 何があったかなんてきかないでー♪”
可愛らしいキャッチーなメロディラインなのに、猫の目つきはどんどん悪くなっていく。しっぽが揺れているのは獲物を狙っているからか、イラついているからか。
歌い手が皿に盛った猫缶を持ってくると、ひよはしっぽをタンっと叩いてから、立ち上がった。そして慎一郎から距離を取りながら、タワーを降りて食べ始めた。
「それぞれ量を変えてあるから、猫がお互いの皿を食べないよう見張っていてね」
千晶の物言いは穏やかなのに有無をいわせないものがある。
「この子は金太郎じゃないの?」
「なんで?」
「(黒が白なら銀は)…なんでもない」
大猫はすぐに食べ終わり、黒猫がゆったり食べる姿を少し離れた場所で横になって見ている。
「ちゃんと待っててえらいじゃない」
見てる必要があるのかというニュアンスに、千晶は鼻で笑って返す。
「後を向いてごらんよ、隙をみせた瞬間、ブランの皿に顔を突っ込むから」
慎一郎がそっと背を向け――てすかさず振り返ると、大猫は正に4本脚で立って皿へ一直線。だるまさんがころんでも立ち止まらない。慌てて掌で制す。
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