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必然
2.
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二人は歩道の端を並んで歩く。せわしなく歩くひとに道を譲るように。
慎一郎も変わらず多忙な日々で、実はもう日本へ来て半月、三か月も進捗次第で不確定だと言う。
それを聞いて千晶は納得した。彼が大学の前のベンチに座っていたのは単なる気まぐれ、揶揄われたのだ。
まだ暖かいコーヒーを一口飲んで、千晶も春休みから事務のバイトを始めたこと、とその前に高校の友達と卒業旅行へ行ったこと――それぞれの大学の友達も加わって団体扱いになったとか、出発前に兄貴のいたずらに備えてスーツケースを隠したとか、美術館巡りもして特に小便小僧がよかったとか、猫の顔が違ったとか、でも全てが帰りに乱気流に巻き込まれて死ぬかと思った記憶に吹っ飛んだと、はじめての海外旅行を複雑な顔で語った。
「もー飛行機には乗らない」
「いい思い出になったね、順調に進級してるんだ」
「私は休むと忘れちゃうから、もっと要領よくやってる人も多いよ」
リフレッシュ休学やうっかり留年は珍しくもない、それが許されるのは余裕があってこそ。
「同期って呼んでいいのか、クラスって表現も違うんだけど、一緒に入学して同じ学年でいるのは8割くらいかな。別の余裕と覚悟も決めた人もいるよ。同期の子が2月に結婚して、新郎も2つ上なだけ」
新郎新婦はなんと高校生の時からのお付き合いの末。安定した付き合いを重ねた二人を千晶は嬉しそうに語る。
「学生結婚か。手放したくない彼女だったのかな」
「ほわーんとしてるけど、笑顔で油断させておいて手元はざっくざく切ってく彼女ね」
「それはそれは」
「あー、そうそう。私受付したんだけど、もー、誠仁も呼ばれてて」
誠仁と新郎は同じ教室の先輩後輩、受付は部活の後輩と、誰も止める者のいない中、絡まれまくった千晶は嫌な顔を隠しもせずに愚痴る。
「やっぱり」
「どうせ思わせぶりな文言に写真が添えてあったんでしょ。こっちにまだ住んでるのかな、最近駅で見かけないけど」
「ああ、まだ神田にいるって、一緒に遊びに――」
「行きません、だいたいあの人とは知り合いの知り合い程度なのに」
どれだけ時間が開いていても以前と同じように話せるなら友達、――それなら男女でもオトモダチと言えるだろう。誠仁でさえも。
「誠仁の名前を口にするのも嫌そう」
「嫌いってより苦手なの、もう放っておいてくれたらいいのに」
「どうでもいい相手には冷たいよ彼、でも女の子には表面上優し――アキは突っかかられてたよね」
紳士然だったのはほんのさわりだけ、慎一郎はやりあってる二人しか見ていない。友人を煙たがられているのに不思議と気に障らない程度には二人の関係性を理解している。普通に接してれば二人はウマが合いそうなのに、どうして拗れるのか、慎一郎は首を捻る。
「悪い意味で関心持たれてるの、あなたとのことが気に入らなかっただけじゃなかったよ。ヘラヘラしてて伸し上がっていかない私が許せないんだろうな、立場の違いだけでなく性差への蟠りも感じるし」
「…they talk to about individual freedom. but they see free individual, it's gonna scream」
「あ、そんな感じ、自由の体現なら私より兄だけど、兄には絡まないだろうね。結局私が舐められてるんだよ」
「お兄さんの存在は誠仁知ってるの?」
「多分知らないと思う、私も大学で兄のことは言ってないし」
誠仁と千晶の兄、彼らの邂逅は吉凶どちらに転ぶか想像がつかない。そしてそこに千晶を足したらどうなるのかも。
「――もう、あの人達のことは置いといて。
短大や4大なら今頃もう就職して自立してんのにね。いつまでも甘えたこと言ってられないからやるしかないよ、あと2年も親がかりだもん」
千晶は弟が先に社会人になる、ことに今頃気づいたらしい。
「ほお、文系修士にケンカ売ってんの」
「無駄だと自白しちゃってどうすんの」
「コネとブラフは必要装備だからね」
「川を越え死の谷を歩むとも、だね」
「そして待ってるのは泥船さ」
「我災いを恐れじ、泳いで戻ってくるさ」
他人事のようにつぶやく千晶を、今度は慎一郎が鳩が豆鉄砲をくらった顔で見返す。そして、肩を震わせながら千晶の肩を抱く。
「ん? 泳げるんだよね? タヌキさん」
「……ふふっ はっ」
「またなのー? 一人でツボに入っちゃってもう。
違った、タヌキじゃなくてトドだったねー、泳ぎは得意だもんね。海を渡るもよしさ」
「ああ、カチカチ山か。俺も日本人だな。アキの木の船に乗せてくれないの?」
「そもそも私は船に乗らないから。浜辺のコテージでビール片手に見てるだけ」
「for You're with me(汝我と共に在せば)――ひどいウサギもいたもんだ」
「沖合までいけばクジラさんがいるでしょ」
「それ喰われるだけじゃなかった? 助かるの?」
「タコとかサメとか、」
「……」
「亀もイルカもいるでしょ、仲良くね」
「―― your goodness and love will follow me, all the days of my life, and I shall dwell in the house of the Lord my whole life long (Psalms 23:6)
俺は死の淵でも詩篇を唱えないだろう」
彼女の思い付きは残念すぎる。Z級のパニック映画を思い描いたままの微妙な顔で、慎一郎は祈りの言葉を口にした。
*
6階建ての雑居ビルの3階、そこが千晶の新しいバイト先だ。
「ここ?」
「そ、今は平日の数時間だけね。一応産休代替だから夏くらいまでの予定なんだ。やっと社会性が身につきそうだよ。有線デバイスのね――」
簡単に事業内容と繋がりを説明する、どこかの役に立つこともあるだろう。千晶はひっつめていた髪をゆるくまとめてクリップで留める。
「それでか、もとより落ち着ていたけれど、一段と学生っぽさが少なくなったね」
「服装の変化なだけでしょ、お客さんは少ない時間だけどちょっとはオフィスっぽくしないとね」
シンプルな足元のパンプスとジャケット。カジュアル過ぎない、アシスタント感が難しい。
目の保養になる来客が無くてつまらないと思っているのは内緒。
「服装の問題かな?」
「どーゆー意味よ」
「何時に終わるの? ごはんでもどう? まだバイトできてるなら余裕じゃない」
「そうそう、私はまだ本気出してないだけ」
「自分で言っちゃってるよ」
千晶は笑いながら飴ちゃんと携帯食を慎一郎に渡し、待たないように告げ、ビルに入って行った。
「亀とイルカか」残された慎一郎はぽつりとひとりごちた。
慎一郎も変わらず多忙な日々で、実はもう日本へ来て半月、三か月も進捗次第で不確定だと言う。
それを聞いて千晶は納得した。彼が大学の前のベンチに座っていたのは単なる気まぐれ、揶揄われたのだ。
まだ暖かいコーヒーを一口飲んで、千晶も春休みから事務のバイトを始めたこと、とその前に高校の友達と卒業旅行へ行ったこと――それぞれの大学の友達も加わって団体扱いになったとか、出発前に兄貴のいたずらに備えてスーツケースを隠したとか、美術館巡りもして特に小便小僧がよかったとか、猫の顔が違ったとか、でも全てが帰りに乱気流に巻き込まれて死ぬかと思った記憶に吹っ飛んだと、はじめての海外旅行を複雑な顔で語った。
「もー飛行機には乗らない」
「いい思い出になったね、順調に進級してるんだ」
「私は休むと忘れちゃうから、もっと要領よくやってる人も多いよ」
リフレッシュ休学やうっかり留年は珍しくもない、それが許されるのは余裕があってこそ。
「同期って呼んでいいのか、クラスって表現も違うんだけど、一緒に入学して同じ学年でいるのは8割くらいかな。別の余裕と覚悟も決めた人もいるよ。同期の子が2月に結婚して、新郎も2つ上なだけ」
新郎新婦はなんと高校生の時からのお付き合いの末。安定した付き合いを重ねた二人を千晶は嬉しそうに語る。
「学生結婚か。手放したくない彼女だったのかな」
「ほわーんとしてるけど、笑顔で油断させておいて手元はざっくざく切ってく彼女ね」
「それはそれは」
「あー、そうそう。私受付したんだけど、もー、誠仁も呼ばれてて」
誠仁と新郎は同じ教室の先輩後輩、受付は部活の後輩と、誰も止める者のいない中、絡まれまくった千晶は嫌な顔を隠しもせずに愚痴る。
「やっぱり」
「どうせ思わせぶりな文言に写真が添えてあったんでしょ。こっちにまだ住んでるのかな、最近駅で見かけないけど」
「ああ、まだ神田にいるって、一緒に遊びに――」
「行きません、だいたいあの人とは知り合いの知り合い程度なのに」
どれだけ時間が開いていても以前と同じように話せるなら友達、――それなら男女でもオトモダチと言えるだろう。誠仁でさえも。
「誠仁の名前を口にするのも嫌そう」
「嫌いってより苦手なの、もう放っておいてくれたらいいのに」
「どうでもいい相手には冷たいよ彼、でも女の子には表面上優し――アキは突っかかられてたよね」
紳士然だったのはほんのさわりだけ、慎一郎はやりあってる二人しか見ていない。友人を煙たがられているのに不思議と気に障らない程度には二人の関係性を理解している。普通に接してれば二人はウマが合いそうなのに、どうして拗れるのか、慎一郎は首を捻る。
「悪い意味で関心持たれてるの、あなたとのことが気に入らなかっただけじゃなかったよ。ヘラヘラしてて伸し上がっていかない私が許せないんだろうな、立場の違いだけでなく性差への蟠りも感じるし」
「…they talk to about individual freedom. but they see free individual, it's gonna scream」
「あ、そんな感じ、自由の体現なら私より兄だけど、兄には絡まないだろうね。結局私が舐められてるんだよ」
「お兄さんの存在は誠仁知ってるの?」
「多分知らないと思う、私も大学で兄のことは言ってないし」
誠仁と千晶の兄、彼らの邂逅は吉凶どちらに転ぶか想像がつかない。そしてそこに千晶を足したらどうなるのかも。
「――もう、あの人達のことは置いといて。
短大や4大なら今頃もう就職して自立してんのにね。いつまでも甘えたこと言ってられないからやるしかないよ、あと2年も親がかりだもん」
千晶は弟が先に社会人になる、ことに今頃気づいたらしい。
「ほお、文系修士にケンカ売ってんの」
「無駄だと自白しちゃってどうすんの」
「コネとブラフは必要装備だからね」
「川を越え死の谷を歩むとも、だね」
「そして待ってるのは泥船さ」
「我災いを恐れじ、泳いで戻ってくるさ」
他人事のようにつぶやく千晶を、今度は慎一郎が鳩が豆鉄砲をくらった顔で見返す。そして、肩を震わせながら千晶の肩を抱く。
「ん? 泳げるんだよね? タヌキさん」
「……ふふっ はっ」
「またなのー? 一人でツボに入っちゃってもう。
違った、タヌキじゃなくてトドだったねー、泳ぎは得意だもんね。海を渡るもよしさ」
「ああ、カチカチ山か。俺も日本人だな。アキの木の船に乗せてくれないの?」
「そもそも私は船に乗らないから。浜辺のコテージでビール片手に見てるだけ」
「for You're with me(汝我と共に在せば)――ひどいウサギもいたもんだ」
「沖合までいけばクジラさんがいるでしょ」
「それ喰われるだけじゃなかった? 助かるの?」
「タコとかサメとか、」
「……」
「亀もイルカもいるでしょ、仲良くね」
「―― your goodness and love will follow me, all the days of my life, and I shall dwell in the house of the Lord my whole life long (Psalms 23:6)
俺は死の淵でも詩篇を唱えないだろう」
彼女の思い付きは残念すぎる。Z級のパニック映画を思い描いたままの微妙な顔で、慎一郎は祈りの言葉を口にした。
*
6階建ての雑居ビルの3階、そこが千晶の新しいバイト先だ。
「ここ?」
「そ、今は平日の数時間だけね。一応産休代替だから夏くらいまでの予定なんだ。やっと社会性が身につきそうだよ。有線デバイスのね――」
簡単に事業内容と繋がりを説明する、どこかの役に立つこともあるだろう。千晶はひっつめていた髪をゆるくまとめてクリップで留める。
「それでか、もとより落ち着ていたけれど、一段と学生っぽさが少なくなったね」
「服装の変化なだけでしょ、お客さんは少ない時間だけどちょっとはオフィスっぽくしないとね」
シンプルな足元のパンプスとジャケット。カジュアル過ぎない、アシスタント感が難しい。
目の保養になる来客が無くてつまらないと思っているのは内緒。
「服装の問題かな?」
「どーゆー意味よ」
「何時に終わるの? ごはんでもどう? まだバイトできてるなら余裕じゃない」
「そうそう、私はまだ本気出してないだけ」
「自分で言っちゃってるよ」
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